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5話

「和也、着替えここに置いておくわね」

「あ、うっ……うん、ありがとう」

薄いドアの向こうから聞こえてきた香苗おばさんの声に心臓が大きく脈打つ。なんとか平静を装って返事をするけど、オナニーしながら「おばさん」と口にしていたのを聞かれてしまったのではと内心ヒヤヒヤだった。

下手に動けず、僕はその場でじっと息を潜めて、おばさんが居なくなるのを待つが、ドアの向こうでゴソゴソしていて一向に出ていく気配がない。

おばさんは何をしてるんだろう?

気まずい沈黙に耐えかねて声をかけようとしたそのとき、カチャリとドアが開く音と共に浴室内に冷たい空気が流れ込んでくる。驚いて後ろを振り向くと、そこには長い髪を頭の後ろでまとめたおばさんが、むっちりと肉づきのよい裸体を惜しげもなく晒して立っていた。手で前を隠すこともしていないから、大きなおっぱいもアソコも全部丸見えだ。

「ちょっ! なんで!?」

慌てふためく僕を見て、おばさんは悪戯っぽくほほ笑んだ。

「ふふっ、久しぶりに和也とお風呂に入りたくなっちゃった」

「でっ、でも……」

いきなりすぎて動揺しながらも、僕はおばさんの裸から目を離すことができないでいた。

柔らかそうにたわんだ大きな乳房には大きめの乳輪がいやらしい形に盛り上がっていて、そこからプックリと飛び出す乳首がたまらない。

おばさんの体は昔見たときよりもふくよかで、けれど肌はきめ細かく綺麗なまま。少し肉の余った腰つきや、重たそうなお尻からは、熟した女性のフェロモンが漂っている。僕の視線は引き寄せられるように、おっぱいから下半身へと移動していった。

うわ……おばさんのあそこ、毛がもじゃもじゃで、すごくエッチだ……。

男に見せる機会がないせいで処理をしていないのか、普段はパンティに隠されている恥部には縮れた黒い茂みがもっさりと生えており、生まれたままの姿が余計に僕を興奮させた。このエッチな茂みの奥に、おばさんのオマンコ穴が隠れているのかと想像しただけで、大人しくなっていたペニスに熱い滾りが集まってしまう。

僕は自己主張しようとするイチモツを手で押さえると、慌てて背中を向けた。

「おばさん、ふたりで入ると狭いし、僕はもう上がるから……」

「だーめ。まだちゃんと体も洗ってないでしょ? わたしが洗ってあげるわ」

逃げようとしたところを後からやんわり抱きつかれ、背中にフニョンと押しつけられたおっぱいの感触にペニスが完全に勃起してしまった。

「ほら、それ貸してちょうだい」

「う、うん……」

動くに動けず、僕が仕方なくタオルを後ろ手に渡すと、おばさんは鼻歌混じりにボディーソープをよく泡立ててから、まるで母親が子供にするみたいな優しい手つきで、やわやわと背中を撫でつけた。エッチなことをしている訳じゃないのに、細かい泡が肌をヌルンと滑る感触に背筋がそわそわとする。

「どお? 気持ちいい?」

「うん、すごく気持ちいい……」

「ふふっ」

素直に感想を述べると、後ろでおばさんが小さく笑うのが聞こえた。

「なに?」

「ううん、いつの間にか和也の背中はこんなに大きくなってたんだなって。昔はあんなに小さくて、いつもわたしにべったりだったのに」

「そりゃそうだよ。もう高校生なんだから」

「そうね、もう立派な男の子だわ」

おばさんの手は背中から腰、太ももへと移動し、段々と股間に近づいてくる。そして、泡まみれのタオルでぬるりと鼠蹊部を擦られると、下半身に性的な痺れがじわりと広がり、びっくりして背筋がピンと伸びる。

「ちょっ、おばさん! 前は自分で洗うからいいよ!」

「恥ずかしがらなくてもいいじゃない。ちゃんと洗ってあげるわ」

「うぁッ」

止める間もなく股の付け根に潜り込んできたおばさんの手が陰茎をにゅるっと掠めた。その瞬間、直接的な刺激が肉棒に流れて、思わず情けない声が洩れ出てしまう。

「あら?」

おばさんも指先に触れた硬い感触で、僕のペニスが興奮状態にあることを察してしまったようだ。

「おばさん、これは、その……あぁッ」

言い訳しようとしたところで、おばさんの手にやんわりと肉棒を握られて、またしても弱々しく喘いでしまう。

「ねぇ、和也はどうしてオチンチンを大きくしちゃってるのかしら?」

てっきり怒られるかと思ったのに、おばさんは僕の耳元に唇をよせると、うっとりするような甘い声音で囁きながら、ゆるゆると手を動かして肉棒をしごき始めた。

「ちょっ、おばさんっ……そんな触ったら……うぅッ」

「すごいわ……こんなに大きくなってる。確かにこれじゃあ、もう子供扱いできないわね」

おばさんは手の中でビクビクと脈動するペニスをいじりながら、感心したように呟き、しなやかな指先で陰茎の裏筋をなぞり上げた。

「あひっ!」

「先っぽも、こんなに膨らんでて、和也のオチンチン、すごくいやらしい形をしているわ……」

「おばさん、そこはっ……あぅっ」

敏感な亀頭を手のひらで擦られ、ビリッとした痺れがペニスを駆け抜けると、僕は抵抗することもできずにされるがままになってしまう。

訳が分からなかった。いきなり風呂場に入ってきたかと思えば、どうしておばさんが僕のチンポを触ってるんだ? これじゃあまるで、さっきしていた妄想そのものじゃないか。

そのとき、甘美な刺激に悶える僕の耳元で、おばさんがそっと囁いた。

「和也、あなた前にわたしの下着にイタズラしたことがあるでしょ?」

「あっ、そっ、それは……」

まさかバレていたなんて──。

思わず口ごもってしまうけれど、ここで言い訳しても無駄だということはわかり、僕は素直に認めてうなだれるしかなかった。

「ごめんなさい……」

「ううん、和也だって男の子なんだもの。見えるような場所に置いていた、わたしもいけなかったわ……ねぇ、わたしのパンティをどんなふうに使ったの?」

「なんでそんなこと……」

「ちゃんと答えないとダメよ、でないと許してあげないんだから」

おばさんの意図がわからなかった。もしかしたら罰を与えているつもりなのだろうか? 悪さをした手前、答えないわけにはいかず、僕は羞恥で顔が熱くなるのを感じながら口を開いた。

「おばさんのことを想像しながら、その、匂いを嗅いだり……それから……チンポに被せて、しごいたり……」

「わたしのことを? 和也はわたしとエッチなことをする想像をしながら、わたしのパンティでおちんちんをシゴイていたの?」

「うっ、うん……」

まるで尋問を受けている気分だ。きっとおばさんに軽蔑されただろう。もしかしたら、もう二度と僕を家に呼んでくれなくなるかもしれない。そう考えると、恥ずかしさが一変して不安に変わった。

「ねえ和也、こっちを向いてちょうだい」

大好きな女性に見捨てられてしまうのではと恐怖に震える僕に、おばさんは静かに声をかける。

「でも……」

「いいから」

有無を言わせぬ口調におずおず振り向くと、当然だがそこには裸のおばさんがいた。大きな乳房を目の前で見せつけられて、こんなときだというのに、僕はおばさんのおっぱいから目が離せなかった。

「よく見てちょうだい。どう? わたしの裸、もうおばさんだもの、あなたが想像してたよりもずっとだらしなくて、幻滅しちゃうでしょ?」

「え?」

歳を経て柔らかさの増した豊満なおっぱい。むしゃぶりつきたくなるような大きなお尻に、ムチムチした太もも。だらしないどころか、体中から成熟した女の色香が漂っていて、僕にはとんでもなく魅力的に見えるのに、おばさんはまるで恥ずかしいものを見せてるみたいに言う。

「そんなことないよ。おばさんの裸はすごく綺麗だし……おっぱいも、お尻も、すごくエッチで、幻滅するどころか、ずっと見てたいぐらいだ……」

「えぇっ? そうじゃなくて……学校には同い年の若くて可愛い子がたくさんいるでしょう? それなのに、こんなおばさんの裸がいいの? もう三十路も過ぎて、最近はお肉が付きやすくて、昔の服もきつくて着れなくなって、ダイエットだって大変なんだから」

どうやら僕の返答は予想していたものと違ったようで、おばさんは困ったように首を振りながらまくしたてる。なんだか最後はただの愚痴になっていた気がするけど──。

「クラスの女子なんて興味ないよ。だって、僕は昔からずっと香苗おばさんのことばかり見てたんだから」

素直な気持ちを口にした結果、まるでプロポーズのようになってしまい、おばさんはショックを受けたように目を丸くした後、深いため息をついた。

「もう、どうしてそんなふうに育っちゃったのかしら。これじゃあ天国の姉さんに顔向けできないわ」

「ごめんなさい……でも僕、ずっとおばさんのことが好きだったんだ……」

「和也……」

それが倫理的に許されない感情であり、母親代わりになってくれたおばさんに対する裏切りだとしても、芽生えてしまった感情はもう誤魔化せない。しかし、積年の想いを告白できたのは良いが、これで、おばさんとの関係が壊れてしまったのかと思うと、軽率な自分の行いを悔やんでも悔やみきれない。

そうして互いに黙っていると、おばさんが小さくため息をついた。

「もう、しょうがない子ね」

「え……」

そして聞こえてきたのは、呆れたような、けれど穏やかな呟き声だった。驚いて顔を上げると、おばさんは優しくほほ笑んで僕を見ていた。

「和也に本当に好きな人ができるまでよ? それまでは、わたしが恋人のかわりになってあげる。だって、放っておいたらエッチな甥が何をしちゃうか心配なんだもの」

「ほっ、ほんとに?」

「ほんとよ、わたしの言うことが信じられないのかしら? もう……んっ、ちゅっ」

にわかに信じがたい展開に唖然とする僕の唇に、おばさんの唇が触れた。

「んふっ、どう? これで信じられた?」

「あっ……うん」

おばさんが顔を離してから、自分の唇に残る柔らかな感触を実感した僕は、こみ上げてくる喜びに飛び上がりそうになる。

嘘だろ!? いや、信じたけど! 現実にこんなことってあるのか!? おばさんが恋人の代わりになってくれるなんて! それってつまり、今まで妄想してたエッチなことをおばさんがさせてくれるってことで──。

想像した途端、さっきまで怯えて縮こまっていたペニスがムクムクと膨らんでしまい、現金な僕のイチモツを見たおばさんも苦笑する。

「もう和也ったら、何を考えてるのかしら?」

「あっ、これはその……」

「ほんと、しょうがない子ね」

そうして、おばさんは呆れながらも、太く反り返った僕のチンポに手を伸ばすのだった。

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