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病気の母親の薬代を稼ぐ苦学生クラスメイト③

リーセリア自身、いつブラを脱がされたのかわからなかった。
気づいたらフロントにあるホックが外された、ピンクの突起が外気に触れていた。
(なんか涼しい)
熱を帯びていた胸が少し涼しくなったなと思ったら、今まで誰にも見せたことのない山頂が曝け出されていた。

(あッ、乳首勃っちゃてる)
反射的に腕で隠そうとするも、アヤトにとめられてしまう。
「隠しちゃダメだよ」

リーセリアは、かけられた言葉と、ある一点に向けられる視線の熱から、気がついてしまった。
(……みられてる、乳首勃ってるの気づかれたよね)

「……みないでぇ」
リーセリアの硬く閉ざしていた唇から掠れるように弱々しい言葉が紡がれた。

「ねえ、リーセリア、キスしよっか」
リーセリアは唇を閉ざして顔を背けた。
立場上、強引に迫られたら拒否はできない彼女の精いっぱいの抵抗だった。

アヤトは、そんなリーセリアの耳元で優しく告げた。
「わかった、キスはしないよ、約束する、リーセリアがしたいって言うまで、俺からはしない」

「……やくそく?」
「うん、約束」

リーセリアは、アヤトに彼自身の欲望よりもリーセリアの気持ちを尊重して貰えたことが、嬉しかった。
だって、ずっと前から硬くて熱い棒が脚にあたっているのだ。
リーセリアだって、無知じゃない。男性のそれがどういう生理現象なのかは知識としてしっている。
そんな状態のなかで、リーセリアの気持ちを優先してくれた。
そしてそれは、アヤトの優しい愛撫とともにリーセリアの身体へ媚薬の様に浸透していく。

リーセリアが今、感じているのは、もどかしさだった。
リーセリアが自慰行為をする時は必ずといって良い程、乳首をいじる。
しかし、アヤトは下乳を揉んだり乳輪をなぞったりはするものの、双丘の山頂には一切手を触れない。

(乳首触りたい、触って欲しい、ダメ、触っちゃ)
あと一歩なのだ。
リーセリアは、ビンビンに尖った、丘の頂上に触れるだけで、快楽を得られることを知っている。
自分で触るなんて、まるで淫乱みたいじゃないか、絶対にできない。だから触って欲しい。でも触って欲しくない。
アヤトで感じたくなんてないから。

触って、触らないで、と相反する2つの願いがリーセリアの頭をぐるぐると回る。

くにゅッ。
その願いが通じた、いや、通じてしまった。

「あん♡」
急に乳首を摘まれたのだ。
リーセリアは自らが発してしまった、確かに色の混じった吐息に、とたんに恥ずかしくなる。

それからは、先程までとは打って変わって、尖端を責められる様になった。
「……んッ、ふぅ、ふぅ」
リーセリアは、必死に声を我慢しようとして、失敗してしまう。
それでも、私は気持ちよくなってないのだと必死で自分に言い聞かせた。
耐えて、耐えて、耐えて……

「リーセリア、気持ちよくないかな?」
「……き、きもちよく、なんか、ない、です」
途切れ途切れで説得力なんてないリーセリアの言葉をアヤトはあえて疑う様子なんてみせず、受入れた。
「そっかぁ、おかしいなぁ」
そして、続いたアヤトの言葉はリーセリアにとって福音であった。
「そろそろ、効果がでてくる頃合いなんだけどな……」
「……こう、かってなんのです、か?」
「ん?飲んだでしょ、紅茶」
(こうちゃ?……紅茶)
快楽でふわふわするリーセリアの頭の中で、点と点が繋がった。
そうだ、この部屋に入ってすぐに、紅茶を出されて、私は一口飲んだ。
紅茶に何か含まれていた?例えば、媚薬とか。

もちろん、紅茶は至って普通の紅茶であるし、アヤトは媚薬なんて混ぜていない。
それでも、リーセリアの頭の中では媚薬を飲んだことになっていた。

(くすり、くすりのせいなんだ、だからきもちよくなるのはしかたないよね、きもちよくなっていいんだ♡)

そこから先は、リーセリアから漏れ出る声が徐々に大きくなっていった。
「あ、あ、あッ♡」

我慢をやめて、快楽に身を任せていくリーセリアにアヤトも色々限界だった。
リーセリアをベットに押し倒すと、パンパン膨れあがった肉棒を秘裂におしあてた。

「リーセリア、挿入するよ」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
返事はなかったが、余裕のない吐息が答えだった。
アヤトはゆっくりと挿入した。
亀頭が秘裂に呑み込まれたところで、一気に突きいれた。
限界だった、気遣う余裕なんてなかった。

「んひょうッ」
リーセリアが痛みと痺れるような感覚に声をあげた。

アヤトは獣の様に腰を打ち付けた。
リーセリアも痛みを感じたのは一瞬で、襲い来る快楽の波に身を委ねた。

「んッ、あッ、あんッ」
艷声が響く。
艷声を響かせたのは、上の口だけじゃない、下のお口も、くちゅりくちゅりと淫靡に愛液がかき混ぜられる音を鳴らした。

「リーセリアの膣内、きもちいいよ、リーセリアも気持ちいい?」
「う、うん、きもち、いい」
(くすり、くすりのせいだから、しかたない♡)

「あ゛あ゛あ゛」
アヤトは、リーセリアの身体を夢中になって貪る。
パチュンパチュンと腰を打ち付けながらも、乳首を舌で転がし弄ぶ。
リーセリアの奏でる淫靡ながらもきれいな声に、下品な濁音が混ざり始めた。

そして、その時が訪れた。
僅差であるが、アヤトの方が先であった。
リーセリアの膣内で、肉棒が爆発した。
溜め込んだ白濁がびゅッびゅと中に吐き出される。

そして、リーセリアも。
ビクンッと身体を大きく仰け反らして跳ねた。
(あたま、ちかちかする、きもちよかった)

アヤトが、肉棒を引き抜くと、とろりと白濁が溢れこぼれた。
そして2人はしばらくの間、ベットに横たわっていた。

「それじゃ、はい、これ」
アヤトは、ベットで横たわり息を荒げているリーセリアに札束を放った。
100万メルクだ。大金ではあるが、1年分の学費500万メルクには到底足りない。

「話が違うわ」
リーセリアは、金額を確かめると、アヤトを睨みつけた。

「多すぎたかな?」
「ふざけてるの?逆よ、少ないわ」
リーセリアは怒りから乱雑な言葉遣いになっていた。

「リーセリア、君の処女を買うと言ったけれど、金額は言ってなかったよね?それが俺が君につけた値段、それでも、かなり色をつけている、相場の倍以上だよ」

アヤトは、それから懇切丁寧に説明した。
貴族令嬢ならば兎も角、平民の処女に500万メルクなんてつくわけがないと、リーセリア程の優れた容姿なら場合によっては50万メルクはつくだろうが、それ以上は難しいだろうと。

「次からは、10万メルクでいいよ」
「……残り400万メルク……あと40回も」
リーセリアは、呆然とした様に呟いた。

「嫌なら別にいいんだ、10万メルクもあれば、それなりの高級娼館で遊べるからね」
「や、やるわよ、相手してあげるわ」
「や、別に俺は君じゃなくてもいいんだよ」
「……ッ」
「ねぇ、リーセリア、人にものを頼むときってどうすればいいんだっけ?」
「……お願い、私を買ってください」
「ん?なにか言った?」

リーセリアは、泣きそうな顔になるも、けっして涙は流さない。もう次の瞬間には睨みつけてくる。
嗚呼、なんて意地っ張りで可愛いのだろうか。

「アヤト様、どうかリーセリアとセックスをして下さい」
リーセリアは、その場で一糸纏わないまま土下座をした。


アヤトは、部屋を出ていくリーセリアの背中を見送ると、ゴロンと寝転がった。

(少し虐めすぎてしまったかな)
今までも何人ものお金を求めてやってきた女生徒を抱いたが、とても丁寧に対応していた。
こんな風に、虐めたりすることなんてなかったのだ。

元々リーセリアの頑張りはアヤトも知るところであり、アヤトは、リーセリアに対して、とても好感をもっていた。
加えて彼女の容姿もとても好みであった。

つまるところ、あれだ。
好きな女の子をいじめてしまうみたいな話だ。

「さて、リーセリアのお母さんを治してあげますか」


リーセリアは、ちゃんと、アヤトについて調べるべきであった。
彼の得意魔法は何なのかや、彼の商会では医薬部門もあり、かなりの規模であることも。
調べてさえいれば、別の交渉の仕方もあったのかもしれない。
さすれば、これほどまでに羞恥に塗れることはなかったのかもしれない。

けれど、結果として、リーセリアの母親は治療されることになる。
それは、彼女の普段の頑張りに対して報いてあげたくなったのか。
彼女の全裸土下座へつけた値段なのかアヤトのみが知る。

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