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病気の母親の薬代を稼ぐ苦学生クラスメイト⑤

リーセリアはアヤトの部屋から逃げるようにして、自室へ帰ってきた。
バタンっと部屋の扉を閉めると、その場にへたり込んでしまった。
信じたくなかった。
媚薬なんて飲まされていなかった。
あの日、嫌いな男に抱かれながらも、気持ちいいなんて感じて、あの肉棒が出し入れされる度に下品に哭いていた女が素の自分だなんて。

(ちがう、ちがう、ちがう!……ちがわない)
何度も否定しようとして、否定しきれなかった。
だって、媚薬を飲まされたはずの今の私は理性的であったから。アヤトの言葉は真実だったのだろう。

「う、うぅ……ぐすッ」
涙が溢れた。お金の為に処女を捧げた時だって泣かなかったのに、今になって涙が溢れた。

ドロリ、膣からついさっき射されたばかりの精液が溢れ脚を伝った。
(ぁぁ、掻き出さないと)
もう、なんの気力もわかなかったが、これは掻き出さないといけないことだけはわかった。
人差し指と中指を膣へいれて、精液を掻き出した。
ただの作業であったはずなのに、その指の動きは次第に、快楽を得るためのものに変わっていった。
くちゅり、くちゅり。
だって、しかたがないじゃないか、リーセリアは先程のセックスでイクことができなかったのだから、彼女にとって残酷な真実を告げられる前までにアヤトの愛撫によって高められていた肉体の疼きが、彼女の指を動かした。

「んっくぅ」
どれ程、指を動かしていたのだろうか。
ぴくんッ、リーセリアの身体が跳ねた。彼女は、いたったのだ。
涙がでた。
今、一時の快楽に溺れてしまった自分が、見下していた相手に嬲られ嘲笑われた自分が、情けなくって、惨めで、たまらなかった。
(大っ嫌い、大っ嫌い!!!)
アイツも私自身も……。

その日は泣きつかれて、そのまま眠ってしまった。
翌朝、唾液や精液の匂い、カピ付いた肌で最悪の目覚めだった。
シャワーくらい浴びて寝れば良かった。
リーセリアは、そう思いながら、シャワーを浴びた。

その日も、いつもと変わらない日常だった。
講義に出て、放課後はダンジョンに潜って、そうして、夜、アヤトの部屋に向かった。
負けたくなかった。
逃げ出すものかと、学費を稼いで進級するんだと、アヤトに抱かれにいく。

ただ昨夜と違うのは、アヤトの部屋に入ったリーセリアは、躊躇いなく全裸になって、ベットに横になって股を広げた。
愛撫なんていらない、勝手に使えと、私はお前の玩具じゃないと彼女の抵抗だ。

アヤトは何も言わなかった。
ただ穴に挿入して、射精し、金銭を渡した。

(これでいい、穴を使わせ、お金を貰うだけ)
リーセリアは、濡れて無い為、痛みがあったが、それで良かった。
事が終わると、そっけなく、義務的に礼をいい部屋をあとにする。

リーセリアは、次の日も、その次の日もそうやって、抱かれにいった。


そして、週末。
リーセリアは憂鬱だった。
週末の日課は、朝一番にダンジョンに潜り、午後は母親の薬を購入して、実家に届けがてら、母親の様子を見に行くことだった。
(……嫌だな)
今は、母や妹に会いたくなかった。
寮に、はいってから初めてこんな気持ちになった。
汚れてしまった私はどんな顔で最愛の家族に会えばよいのか。
けれど、薬を買うのはリーセリアの役割だ。
これを届けない訳にはいかない。
重い足取りで実家へと向かった。
(薬だけ渡して、用事あるっていってすぐに寮に帰ろう……)

「ただいま」
と家の鍵をあけると、
「お姉ちゃん、おかえりなさいッ!!!」
とリナリアの元気な声がした。
妹はいつも元気に出迎えてくれる。
でも、今日の声はいつにもまして、弾んでいる様に聞こえた。

不思議に思ったが、なにか良いことでもあったのだろうな、普段のリーセリアであったら、「なにか良いことでもあったの?」と妹との会話を楽しむところであるが、今日はそんな気分になれなかった。
(一応、母に顔見せて、薬を渡して帰ろう)
妹と共に母の寝室にむかい、顔を出すと、
「リーセリア、おかえりなさい、ありがとうね、リーセリアがアヤトくんに頼んでくれたのでしょう?アヤトくんから全部聞いたわよ、良いお友達をもったわね」
と微笑まれた。

(は?アヤト?なんのこと?全部聞いたって、まさか)
身体を売ったことを話されたのか、青ざめる。

2人はリーセリアのそんな様子に気がつかないで、この数日で起こった奇跡について、楽しそうに話し始めた。

リーセリアは混乱しながらも聞き役に徹し、情報を集めた。
整理すると、アヤトがこの家を訪れて、母を治療した。
母を苦しめていた【死神病】はアヤトの手によって解呪され、母も快方に向かっているということ。
リーセリアとアヤトの関係については、学園の同じクラスで親しい友人と思っていることだ。

しかし、会話の中で母と妹から親しみを持って語られる「アヤトくん」「アヤトさん」の姿がリーセリアが見てきた彼の姿と一致しない。

でも、たしかに、母の顔色が先週までと比べても明らかに良い。
信じられない。
でも、自分の知っているアヤトのことを二人に喋るわけにもいかない。
結局、リーセリアは、2人の会話に適当にあわせるしかなかった。


はやく帰るつもりであったが、タイミングをいっしてしまい、夕飯も2人と一緒に食べてから帰路についた。

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