巨乳キャラあつめました 巨乳のキャラクターが登場する漫画や小説を集めたサイト

Sランク落とし② 爆谷響子 ♡

『ち、ちくしょう。てめッ、いい加減にしろっ。離せよッ』
『センパイ、自分の立場が分かってんすか。あんたらのリーダーの固有能力
インヘレンス
は、オレに奪われちまってるってことを忘れないでくださいよ』
『このっ、卑怯者ッ。こんなことしねぇと女も抱けねぇのか』
『その卑怯者に後ろから胸を揉みしだかれて、アヒアヒよがってんのは誰なんすかねぇ』
『ッのぉ……誰がよがってるだぁ……! てめぇに乳なんざ揉まれても、気持ちよくもなんともねぇんだよ……ッ』

携帯端末から音声が流れてくる。離れた位置にいる槍太にまで聞こえるほどの音量だ。

動画は冒頭のアイキャッチが終わり、状況を明らかにする導入部にさしかかっているようだった。漏れ聞こえてくる声は、最初の恥も外聞もないような喘ぎ声から、憎々しげに抗う様子に変わっている。

「おっ、お前ッ、どういうつもりだ……!!」

爆谷響子は携帯端末を手にしたまま、顔を真っ赤にして槍太を睨んできた。

「なんだよこれっ。ア、アダルトビデオってやつか? ア、ア、アタシに変なモン、見せてんじゃねぇ! このセクハラヤロー!!」

アダルトビデオごときでここまで慌てふためくとは、こいつ男性経験の一つもない処女だな、と槍太は思った。つい最近同じことを思って裏切られた気がするが、こいつは絶対処女だ。間違いない。

それに、これは正確に言えばアダルトビデオではない。性的関心を満たすために制作されたフィクションではなく、実際に起こったことを記録したものだ。

だが、今はそんなことを言っている場合ではない。爆谷響子が怒りのオーラを漂わせて、槍太へと詰め寄ってきていた。

「雑崎
さいざき
ィ……人のことおちょくりやがって……。お前、死んだぞ」
「ま、待て。落ち着け。それはアダルトビデオなんかじゃない」
「あぁ!?」
「よく見ろよ。そこに出てくる女、見覚えあるだろ……!」
「こ、ここ、こんなもんをよく見ろだぁ!? ふざけんのも大概にしろ……ッ」

といいつつ、爆谷響子はチラと横目に携帯端末の画面を覗いた。怒ったような態度を取っているクセに、〝こんなもん〟に関心があるのを隠しきれていない。

「こ、こいつは……」

だがそこに映っていたものに気づいたのだろう。
ドギマギとした恥ずかしそうな表情が、一転して驚きに変わる。

「……あのときの、スケバン女!?」

爆谷響子の言った通り、動画の中で辱
はずかし
めを受けている女は、工業科三年の橘川
きっかわ
那由他
なゆた
だった。

不良たちの集まる号山
ごうやま
組のNo.2として、手下の男たちを率いて爆谷響子と戦った、黒いロングスカートのセーラー服に、パサついた金髪、血のような口紅のヤンキー女。

そんな気合の入った格好に相応しく、いつも眉間に皺
しわ
を寄せ、目を睨ませているような粗暴な女が、画面の中で、男にいいように胸を弄
もてあそ
ばれて、悔しそうに身悶えている。

そして──

「聞くまでもないだろうが、男の方が誰かわかるよな」

嫌そうに顔をしかめる橘川那由他の豊満な乳房を、我が物顔で揉みしだいている男は、他ならぬ雑崎槍太その人だ。

「これがオレの固有能力
インヘレンス
だ」

戸惑うように画面を見つめている爆谷響子に、槍太が解説を始める。

「この能力で性的な部位に触れると、相手を〝アクメ〟させることができる。アクメってわかるか? 性的絶頂のことだよ。どんなに普段カッコつけてても、どんなにオレに悪感情を抱いていても、そんなことは一切関係なく、オレに触れられると気持ちよくなって、強制的にイカされまくってしまう」

──もちろんウソの説明だ。

『アオォォン♡ イグッ♡ まだイガされるッ♡ な、なんだんだよこれぇ♡ なんでこんな気持ちイイんだよォッ♡ こんなっ、こんなの、ヒキョウだぞっ♡ おっ♡ おぉっ♡ んおォっ♡』

だが画面の中の橘川那由他は、まるで槍太が説明した通りの能力で責められているかのように、快楽に乱れ、アクメを繰り返す。

「爆谷。お前、この前、号山と決闘したとき、サスペンド権限を奪わずに帰ったろ。アレ、オレが横奪
よこど
りさせてもらったんだ。へへへ、サンキューな。それで、その女、自分たちのチームを守るために、奪われたリーダーのサスペンド権限を取り戻そうと、オレに単身挑んできたってわけさ」

それもウソだ。しかし爆谷響子が見ている動画は、槍太が言っていることが真実であると思ってしまうように、シーンを切り貼りし、虚偽のテロップを重ねるなどの編集が施してあった。

「だけど結果は、ごらんの通りさ。オレを倒して仲間を救わなきゃいけないのに、オレの能力で手籠めにされてアクメしまくり。どうだ、すごいだろ?」

爆谷響子の手にする携帯端末から、みっともない喘ぎ声が大音量で流れる。

『あぁっ♡ た、たのむ、チンポ、いれてくれぇ♡ 言う通りにするからっ♡ お前の命令通り、彼氏もチームもいくらでも裏切るからぁっ♡ だから、お前のそのなっげぇチンポで、アタイのオマンコほじくりかえしてぇ♡ チンポチンポチンポォ────』

ビシッと鋭い音がして、携帯端末にヒビが入った。爆谷響子の手の中で、メキメキと鈍い音を立てて平べったい筐体
きょうたい
がねじ曲がり、ブツッと音声が途絶える。

「この後、こいつをどうした」
「……動画が消える前にちょっと聞こえたろ。最後は、快楽に屈服してチンポをねだる、従順なマゾメス奴隷になったよ。これからはオレのチンポに忠実な下僕
しもべ
として、精々便利使いしてやるつもりだ」
「お前、とんでもないクズだったんだな」

爆谷響子は真顔だった。さきほどまでの戦いに身を投じる愉悦もなければ、エロ動画を見せられたときのような照れ隠しの怒りもない。排除すべき〝敵〟を見る目をしている。

「心外だな。オレはオレの固有能力
インヘレンス
を有効に使っているだけだ。爆谷が暴力を振り回してるのと同じだろ」
「使い道が全然違うだろうが。お前に、後ろめたさとか罪悪感ってものはねーのかよ」
「罪悪感? なんでオレだけがそんなものを感じないといけないんだ? 号山組の連中だって、オレを苦しめてた。それをやり返してやっただけだ」
「そんなやつらだったら、レイプして、性奴隷にしてもいいってのか」
「そうだ。因果応報ってやつだろ。いい気味だ」
「チッ……お前みたいな善悪の判断もつかないクソヤローは、二度と悪いことができないよう、徹底的に痛めつけてやるしかねぇようだな」

爆谷響子はへしゃげた携帯端末を荒々しく投げ捨てた。
粉々になる電子機器が、これからの自分の運命を暗示しているように見えて、槍太はゾッとする。

「お、おい。待てよ。オレを殴る気か」
「殴るくらいで済ませる気なんかねぇよ」
「そ、それでいいのか?」
「あぁ?」
「いくらオレの能力が恐ろしいからって、固有能力
インヘレンス
を使わせる前に倒してしまっていいのかって聞いてるんだ」

その一言に、爆谷響子の眉がピクッと、不愉快そうに動いた。

「さっき、相手の〝最強〟を上回らないと、本当に勝ったことにはならないって言ってただろ。だったらまずは、オレに固有能力
インヘレンス
を使わせるべきじゃないのか」
「別に使うなとは言わねぇよ。使いたきゃ、勝手に使え」
「オ、オレの固有能力
インヘレンス
は、さっき説明した通り、相手の性的な部位に触れる必要がある。だから、こうしよう。一分間だ。オレが一分間、お前に固有能力
インヘレンス
を使う。それでアクメさせればオレの勝ち、アクメしなければ爆谷の勝ち。それでどうだ」
「はぁ? お前にアタシの体を好きに触らせろってか? なんでそんなゲスな条件、アタシが飲まなきゃなんねぇんだよ」
「だって爆谷が言ったことだろ! 自分の言葉には責任持てよ!
あんだけカッコつけて、

『──お前の固有能力
インヘレンス
を見せてみろ』

とか言ってたんだから、ちゃんと受けて立てよ! それとも、オレの能力を知って、ビビッたのか!? この卑怯者! あんな大口叩いておいて、固有能力
インヘレンス
を使う前にオレを殴り倒したりしたら、お前は一生、オレの固有能力
インヘレンス
から逃げた、口だけヤロウの負け犬だ!」
「……好き放題、言ってくれるじゃねーか」

爆谷響子は真顔のまま目を見開いた。
大きな眼
まなこ
の小さく収縮した瞳孔から発される視線が、禍々しく槍太を射貫く。

「一つ、教えてやる。

お前は自分を特別だと思ってるのかもしれねぇが、似たようなやつはいくらでもいる。つい最近も、同じようなクズを叩きのめしてやったばかりだ。そいつも、自分の固有能力
インヘレンス
を悪用して、女をいいように弄
もてあそ
んでたみたいだが──

あいにく、アタシにそんな能力は通用しねぇんだよ

爆谷響子が言っているのは、農業林業科の沼田
ぬまた
逸平
いっぺい
の事件のことだ。

沼田逸平の固有能力
インヘレンス
は、陶酔効果のある霧を発生させ、それを吸った相手の体の自由を奪う、トラップ型の能力だった。芸術科Aランクの楜沢
くるみざわ
清歌
さやか
は、その霧を少し吸っただけで身動きが取れなくなり、男たちの慰みものにされかけた。

しかしそんな恐ろしい〝毒ガス〟が充満した部屋の中で、爆谷響子はまるで何の影響も受けていないかのように、平然と動くことができた。相手に能力を行使されても、それより強くなるという、規格外の固有能力
インヘレンス
を保有している爆谷響子に、《干渉系》の能力などまるで効かない。

「そのクズい能力があれば、アタシのことを好き放題できるとでも思ってたんだろうが、こっちはその手の能力使いなんざ、いくらでも倒してきてるんだ。

アタシがビビッてる? ハッ、冗談きついぜ。弱いやつほど自信過剰なもんだけど、いざ固有能力
インヘレンス
が効かないってわかったら、みっともなく取り乱すもんだ。どうやらお前もその手の〝調子乗り〟らしいな。

一分
いっぷん
っつったな。いいぜ、やってやろうじゃねぇか。その代わり、決着がついたら、お前がやってきた悪事は洗いざらい学校に報告する。覚悟しとけよ。お前みたいな女を物としか見てない倫理観ゼロの腐れ外道は、間違いなく矯正収容所送りだろうからな」

* * *

「ひいいぃぃ♡ な、なんだこれっ♡ なんなんだよこれぇっ♡ なんで、オッパイ揉まれただけで、こんななっちまうんだぁ♡ あうぅ♡ あうあうあうぅん♡ タ、タンマ! ちょっとタンマ! いったん、手ぇ離せ! じゃないと、じゃないとアタシまた……あああぁぁぁーーーっ♡♡♡♡」

爆谷響子は、後ろから抱きしめられるようにして、乳房を揉みしだかれていた。ブレザーの前を開

け、はだけたシャツの胸元から、纏
まと
うもののない白い乳房が剥き出しになっている。

爆谷響子の胸回りは、普段からボタンが弾けそうなくらいパンパンに引っ張られているが、そんな服の上からでもわかる巨乳なせいで、締め付けているシャツの戒めを解いてやるだけで、どっぷりと乳房が放り出されてしまう。

豊満な乳房はブラジャーがなければ、容赦なく重力でこぼれ落ちそうになる。それを支える槍太の手の上で、女らしい脂肪の塊は、自重でたっぷりと重量感のある潰れ方をしていた。

「んひぃっ♡ いひっ♡ んいいいいいぃぃ♡」
「うるせぇな。またオッパイだけでイッたのか?」
「いいいィィ♡ イッて、ないぃ♡ まだ、イッてないィィ♡」
「〝まだ〟ってことは、もうすぐイキそうなのか?」
「あうううぅ♡ ち、ちがうぅ♡ イカないぃ♡ こんなことされたって、アタシはイッたりしないィィ♡」
「本当か? そんな甘ったるいメス声じゃ、説得力がないな。ほら、一分まであと十秒だぞ。もう少しだ。がんばれ、がんばれ」
「はうぅ♡ はぅはぅはぅはぅぅぅ♡ た、たぷたぷするなぁ♡ オッパイ揺らしながらモミモミするなぁ♡」
「ほれ、あとちょっとだ。5、4、3……」
「ち、ちくしょう♡ た、耐えてやる♡ あとちょっと、絶対たえてやるからな♡」
「2、1……」

ゼロになる直前、槍太は爆谷響子の乳首を摘まんでやった。

「オッッッッ♡ ンッッッッッ♡」

キリキリと乳首を引っ張られ、モチモチした乳房が柔らかく伸びる。まるでそれがスイッチかのように、爆谷響子の股間から愛液がプシュと噴き出す。

「オォォッ♡ ち、ちくびィ♡ またチクビ、最後に引っ張ったぁ♡ くそっ♡ わかってたのにっ♡ 絶対やられるって思って身構えてたのにぃ♡」
「ハハッ、またみっともない負け方をしたもんだ。あと一秒だったのに、こらえ性のない乳首で、恥ずかしくないのか?」
「うぅぅ……イッてないィ♡ 乳首引っ張られて、イッたりなんかしてないぃ♡」
「こんな露骨にアクメ汁噴き出して、イッてないわけないだろ。おら、どうだ。これでもイッてないって言うのか」
「うわあぁぁ♡ やめっ、やめろぉっ♡ 乳首カリカリするなぁ♡ オッパイ揉み潰して押し出した乳首、カリカリすんなぁっ♡」
「どうした、どうした。イッてないんじゃなかったのか」
「あうぅぅぅ♡ イッ、イッテる♡ イキまくってるぅ♡ でも、これは乳首カリカリされてイッたんだっ♡ 乳首引っ張られたときは、まだイッてなかったっ♡」
「ウソつけ! 乳首引っ張られた瞬間、思いっきりアクメきめただろ! お前の負けだ!」
「ウソじゃないィ♡ 一分耐えたぁ♡ 乳首カリカリされてイッてるけど、一分経った後だからこれは負けじゃないィ♡ 一分耐えたから、アタシの勝ちなんだぁっ♡」
「もうこれで七度目だぞ。毎回ガマンしきれずにメス汁噴いてるくせに、ウソをついてまで負けを認めないのか。お前、さっきオレに、後ろめたさとか罪悪感みたいなものはないのかって、エラそうに言ってたよな。ウソをつくのは悪いことじゃないのかよ」
「ウ、ウソなんかついてない♡ アタシはイカなかったっ♡ 乳首カリカリではイッてるけどぉ♡ 乳首引っ張られただけではイカなかったぁ♡」

そうやって筋の通らない反論をする爆谷響子に、Sランクの威厳など微塵もなかった。ついさっきまで、Aランクのエリートたちすら蹂躙
じゅうりん
する圧倒的強者のオーラを放っていた最強女が、Zランクの卑劣な男の腕の中でクネクネと身悶えしている。

それは槍太が爆谷響子の【特殊性癖
スイートスポット
】を突いたからだった。

槍太の固有能力
インヘレンス
、性癖透視
インサイト
は、体液を摂取した相手の【特殊性癖
スイートスポット
】を知ることができる。その能力は、あくまで相手の体質を見抜くものであり、能力の行使は体液を摂取した時点で完了している。そのため、たとえ爆谷響子が固有能力
インヘレンス
による身体干渉に対して無敵の抵抗力を誇っていたとしても、槍太からの性的な責めに対しては何の役にも立たない。

特殊性癖
スイートスポット
とは、固有能力
インヘレンス
に関わりなく、その本人が生まれ持った変態性欲に他ならないからだ。

揺木
ゆるるぎ
未結
みゆ
の首絞めや、橘川那由他のチン嗅ぎと違って、爆谷響子の【特殊性癖
スイートスポット
】は状況
シチュエーション
だった。軽蔑するような倒すべき敵に身体を弄
もてあそ
ばれ、それでも耐えるしかない。そんな状況に陥
おとしい
れさえすれば、何をしても簡単にアクメする、敗北志願のマゾヒロインに堕としてやることができる。

「あぁぁぁぁ♡ イッックゥゥゥ♡ 引っ張られた乳首そんなクニクニされたら、乳首もげちゃうぅーーぅ♡」
「これで、今度こそ爆谷の負けだな」
「あぁぁ♡ なっ、なんでだよっ♡ まだ、イッてないだろっ♡ アタシ、まだイッてないぞ♡」
「いま、思いっきり『イックゥ~ン』って声に出してたろうが」
「言ってないぃん♡ そんなこと言ってないぃん♡」
「チッ、さっきからウソばかりつきやがって。また再勝負か? どれだけやってもラチが明かないじゃねぇか」

そう悪態をつきながらも、槍太は少しも困ってなどいなかった。こういう展開になる可能性も考えてはいたし、そのための準備はしっかりとしてあった。むしろ槍太の思惑通りと言っていい。

「これじゃいつまで経っても勝負がつかないな……どうだ。少しルール変更をしないか?」

爆谷響子は、はぁはぁと熱い息を繰り返しながら、汗のにじんだ顔で槍太を振り返った。
槍太の提案に、怪訝そうに眉をひそめる。

「る、ルール変更、だとぉ……?」
「あぁ。イッたかどうかが自己申告じゃ、いつまで経っても決着がつかないからな。もっと公正な判断で勝負が決まるようなルールにしよう。もし本当にイッてないって言うんなら、その方が爆谷にとっても好都合なはずだろ」
「ッ……、けどよ……公正な判断って、……一体なにをするつもりだ……。まさか、中立の第三者を呼ぼうとか、バカげたこと抜かすんじゃないだろうな……」
「そんなことしたら、爆谷の恥ずかしい姿を人に見られちゃうもんな」

槍太のからかいに、爆谷響子は憎々しげに表情を歪める。

「安心しろ。このまま二人きりでできることだし、爆谷もまったく知らないやり方じゃない。公正かつ完全に決着をつけられる、すばらしい提案だ。なぁ爆谷、もしお前が本当にイッてない自信があるんっていうんなら──」

槍太は口元を歪めた。
これからやろうとしていることを考えると、どうしても笑みを抑えることができない。

「ここからの勝負は〝グラッジ・ルール〟でやろう」

他の漫画を見る