第5話 アイリーンは手コキで解毒をシてくれる
「ま、まっかせて! ウチが絶対に、オタクくんのこと助けてあげるから!」
俺が呻き声をあげることもできずに黙ってしまうと、アイリーンはこちらを元気づけるように明るい声をだした。
しかし「まかせて」と言われても、じゃあどうする気なんだよ……と思っていると。
横たわる俺のズボンに向かって、アイリーンが手を伸ばしていることに気がついた。
「…………!?」
ま、待て! 正気か、アイリーン!?
お前まさか……俺のチンポを、直接手でシゴいて射精をさせようとしているんじゃないのか!?
い、いや。確かに、その作戦自体は正しい。
エロ触手の毒が精液に溜まり、それを排出することが解毒につながるというのならば、手を動かせない俺に変わって、アイリーンが射精を促すというのは理にかなった行動だ。
だが、理屈はそうであったとしてもだ。
それって、アイリーンが俺のチンポを手コキするってことになるんだぞ!?
「……ぁ、……が……」
無理をするな。他に方法が無いか考えてみよう。
そんな言葉を口にしようとするが、毒の回った体はうまく動いてくれない。
「だいじょーぶオタクくん!? 苦しいの!? わかった! 急いでシてあげるからね!」
むしろ、俺が苦しんでいるものと誤解させてしまい、アイリーンをより一層その気にさせてしまった。
彼女は気合を入れるためかフンフンと鼻息を荒くしつつ、ついにこちらのズボンに手をかける。
「…………っ」
アイリーンの右手がズボンに触れた時、彼女がグッと息を飲むのを、俺は見逃さなかった。
そうだ。
アイリーンは、あのチンポに形状が酷似したエロ触手を見たときに、チンポを見たことが無いといっていた。
だとしたら、アイリーンが人生で初めてチンポを見るのは、今この瞬間、この俺のチンポということになるわけで……。
こんなかたちで初めてチンポを見ることになってしまったアイリーンの気持ちを推し量ると、俺はなんとも言えない気分になってしまう……の、だが。
次の瞬間。
そんな俺の心配を吹き飛ばすように、アイリーンは大きな声で笑い始めた。
「あーーーーっはっっはっっはっっは! やっばー! 緊張してきた!」
「…………」
「でも、ウチ大丈夫だよオタクくん! だって、オタクくんのチンチンっしょ!? だったら……」
「…………」
「だったら、全然嫌じゃないから! だから安心してチンチン出しちゃえーーーいっ!」
ガバーーーーーッ!
あああーーーーーーーーーーッッッッッッ!
アイリーンが、勢いよく俺のズボンを足首までずり下ろす。
すると、どうだろうか。
ビンビンに大きく膨れ上がった俺のチンポが、ぶるんっ、と大きく揺れて顔を覗かせた。
ああ、なんてことだ。
抵抗することもかなわず、されるがままに俺はチンポをアイリーンの目の前にさらけ出してしまっている。
しかも情けないことに、チンポは誤魔化しようが無いほどに勃起してしまっていた。
アイリーンに見られるということを、あまりに強く意識してしまったせいである。
「……わっ、……」
俺のズボンを下ろしたアイリーンは、しばし無言で、食い入るように俺のチンポを見つめている。
な、なんか言ってくれ。
頼むから。
さっきまでお前、俺が何も言わなくても、一方的に大声で喋り続けてただろ。
果たして俺の願いが届いたのか、アイリーンは長い睫毛をパチパチと瞬きさせつつ、ようやく口を開いた。
初めてチンポを見たギャルに、一体何を言われるのか。
身構えるこちらに構わず、果たしてアイリーンは口を大きく開いていって、
「…………や」
や?
「やっっばーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」
え、ええ……?
アイリーンは、興奮していた。
キラッキラした瞳で、俺のチンポを見つめては大騒ぎしていた。
「これがチンチン!? オタクくんのチンチン!? やばーーーー! でっかーーーー! これ普通のサイズ!? それともオタクくんのチンチンが大っきいの!? つーかスゲー反り返ってんじゃん! やばーーーー! これホントに人間の体の一部なの~~~~!?」
激しく首を左右に振りながら、いろんな覚悟でチンポを眺めつつキャーキャー騒いでいるギャルが1名。
一体なんだっていうんだ。
俺の知らぬ間に、チンポに男性アイドルグループのイケメンの顔でも彫り込まれていたのだろうか。
「ていうかさ! オタクくんのチンチン! マジでさっきのエロ触手と、めっちゃ似てんね!」
違う! 俺のチンポがエロ触手に似てるんじゃなくて、エロ触手がチンポに似てるんだ!
キャアキャアとひとしきり騒いでいたアイリーンは、しかしふと冷静になったかと思うと、ごくりと大きく唾を飲み込む。
「あ、やば! 今、めっちゃ“ゴックン”って喉鳴らしちゃった! 恥っず! オタクくん今の聞かなかったことにして!」
「…………」
勃起したチンポをさらしている男の前で、よくそんな小さなことで恥ずかしがれるな。
「んじゃあ……オタクくんが死んじゃう前に……さ、さ、……触るかんね!」
「………………」
アイリーンは一転して緊張の面持ちを浮かべたかと思うと、右手を軽く前に掲げて見せた。
それから覚悟を決めるかのように、何度かギュッギュッと軽く宙を握る。
やがて決意を固めたか、アイリーンはその手でチンポに触れてきた。
「……えいっ!」
「…………ぅぅっ……」
「アィエ!? だ、大丈夫!? もしかして痛かった!? ウチのネイルが当たったりとかした!? ごめーんオタクくん!」
「ぅ……ち……ちが……」
「血!? 血が出ちゃった!? ウッソ! もしかしてだけど、ウチの握力強すぎ!?」
違う!
痛いとかじゃなくって、むしろ……めっっちゃくちゃ、気持ちいい……!
俺が手の甲を怪我したときにもぎゅっと握って貰ったが、アイリーンの手のひらはとにかくしっとりとやわらかくて、あたたかい。
そんな手のひらが、人体の中でも特に敏感なチンポに直接触れているのだ。
気持ちよくない、わけがなかった。
「はあはあ……」
「や、やば! オタクくんの息がまた荒くなってきた! 毒が辛いんだね!」
違うけど、そういうことにしとこうと思った。
「待ってて! 今すぐオタクくんのチンチンから、精子たぁっくさん出させてあげるからね!」
「~~~~~~っ……!」
なんでわざわざ、そんなエッチな言い方してくるんだよ! アイリーン!
ものも言えずにただ気持ちよさを享受することのできない俺に対して、アイリーンは意気込んでチンポをシゴき始める。
とは言っても、チンポ初見である以上、シゴくのだって当然初めてだ。
アイリーンは物怖じせず大胆にシュッシュッとチンポをシゴいてくるが、どこか不安そうに尋ねてくる。
「ね、ねえオタクくん! これ、ウチのチンチンの触り方合ってる!? これで気持ちいい!?」
「……はあはあ……」
「ねええ~~~~~~! オタクく~~~~~~~ん!!!(泣) 答えてくんないと、このままもっと激しくシコシコしちゃうよ~~~~!?」
めっっっっっっっっっっちゃくちゃ気持ちいいよ……!
体中の全神経がチンポに集中しているのかと思うくらい、すべすべとしたアイリーンの手のひらの感触がバッチリと感じられる。
硬く反り返り勃起したチンポの表面を、シュッシュッと滑るように手のひらで擦るのが溜まらなく気持ちいい。
しかも、そのうえさらに激しくしちゃってくれるのか!?
ああ、気持ちいい……! めちゃくちゃ気持ちいいよアイリーン!
アイリーンは必死にシコシコと手コキを続けていた。
その動きに合わせるように、キラキラと輝くプラチナブロンドのゆるふわ髪が揺れて舞い踊る。
彼女はチンポをシゴく右手首にピンク色のシュシュを巻いているのだが、そいつが時折剥き出しの内腿なんかに擦れて、こちらもまた気持ちよかった。
「わっ! オタクくんのチンチン、めっちゃ腫れ上がってるじゃん! これってもしかして、チンチンに毒が回って腫れてきちゃってる感じ!?」
違うと思う……!
単に俺がめちゃくちゃ興奮しているせいで、チンポがこれ以上無いくらい膨れ上がってるだけだと思う!
とにもかくにも、このままアイリーンが手コキを続けてくれれば、問題なく射精できそうだ。
そのことに少し安堵した俺は、目の前でアイリーンがとんでもない行動に出ようとしていることに気付くのが遅れてしまう。
「オタクくん! ずぅぇぇぇぇったいに! ウチが助けてあげるから! だから、もうちょっとだけがんばってね!」
アイリーンはそう意気込んで俺を励ましたかと思うと、しかし言葉とは裏腹に手コキの手を止めてしまった。
一体何をするつもりなのかと思って見ていると、アイリーンは両手を自らの背中へと伸ばしていく。
そして、
カチンッ。
ゆるっ……。
たっぷんっ。
ビキニアーマーの、ブラジャーを外してしまった。
!?!?!??!?!?!?!??!??!?!??!?!??!?
超強力な磁石に吸い付けられたかのごとく、俺の視線は目の前のアイリーンのある一点に向けられた。
つまりは、おっぱい。
アイリーンの、剥き出しのおっぱいが、そこにはあった。
背中側のホックを外したことで緩んだビキニアーマーは、軽く身じろぎするだけで簡単に外れてしまう。
そして現れたのが、真っ白な雪見大福みたいな幸せおっぱいである。
ブラジャーの締め付けから解放されたことでゆったりと重力に引かれて揺れているおっぱいは、その丸み、重厚感、やわらかそうなフォルム、全てがパーフェクト。
ただでさえ大きいと思っていた巨乳だったが、ブラジャーで寄せずともここまで……と思うほどの規格外おっぱい。
特にその大きな山の頂でちょこんとこちらを見下ろしている、淡いピンクの乳首が……うああああああっアイリーンのおっぱいと目が合った!?
「オタクくん! ウチ、がんばるからね! さ、さすがに恥ずかしいけど……これなら、オタクくん射精しちゃうでしょ!?」
……どうやら。
アイリーンは、俺がなかなか射精できそうにないものと勘違いしていたようだ。
だから次なる手段として、おっぱいを見せて、俺を興奮させて射精に導こうという……。
「だから……今から、おっぱいでシてあげるからねオタクくん!」
は!?
「ウチが前にいたパーティーの、ダチの子が言ってたんだよね! 男子って、おっぱいでチンチン挟まれるとチョー気持ちいいんでしょ!? だから、それ、やったげる!」
もしや、見せるとかじゃない!?
パイズリしてくれようとしてるぞこのギャル!?