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第3話 話があると言われても、もうおそ…………ちょっとだけですよ? ☆

今日は高ランクのクエストがなく、近隣のゴブリン討伐に終始していた。
オークよりも弱いが、やたら広い範囲に数がいるゴブリンを一人で倒すのはかなり手間で、結局二時間ほどかかってしまった。
少しの疲労を抱えて宿に帰ると、なぜか入り口にシスター服を纏うファナさんが立っていた。

「こんにちは、シンさん。」

小さく微笑み、こちらに手を振ってくる。
まだ三度しか会っていないが、記憶に刻まれてしまったその美貌に目を奪われそうになるが、なんとか耐え、小さな会釈のみで僕は横を通り過ぎようとした。

「あ、あの! 話を聞いていただけないでしょうか!」

必死なのか、ファナさんは僕の右手を両手で握り引き止める。自分とは違う柔らかい指、滑らかな肌にドキッとしたが、すぐに頭を振って絆されるなと自身を叱咤した。

「申し訳ないんだけど、もう君達に関わりたくないんだ。……帰ってくれませんか?」

そう伝えると、ファナさんは少し悲しそうな表情を浮かべたが、すぐに笑みを戻し、こちらの目を真っ直ぐ見つめてくる。

「無神経で厚かましいお願いなのは分かっています。ですが、どうか……お話だけでも、ねぇ?」

言葉と共に、僕の手を握った彼女は、僕の腕に引っ張られるように体ごと近づいてくる。

むにゅん♡

僕の右腕が柔らかいもので包まれる。指よりもふんわりとして、むにゅむにゅと弾力がある。
男の視線を悩ませる、ファナさんの乳房がピッタリと右腕に張り付いていた。

「お、おっ——す、すいません、離れて——」

むぎゅう♡

右腕の感触が強くなる。

「どうか、お願いします。お話だけ、お話だけですから。……お・ね・が・い♡ ちゅっ♡」

丁寧な口調に、ほんのりと悪戯気な色を混ぜたファナさんの言葉の後、頬に柔らかいものが触れた。
(い、今のって、キスされ……た?)

「き、急になにを——」
「お話を聞いてくれないと、ここでもっとすごい事しちゃいますよ?」

頼まれているはずなのに脅されている。それにもっと凄いことって一体……?
困惑と期待が胸の中でうずまき、次の言葉が出てこない。そんな僕の耳に届いたのは周囲のざわめきだった。

「おい、あれって……」
「すげー美人だな!」
「けっ!イチャつきやがって!」

ファナさんの美貌も相まり目立ってしまっている。焦りを覚えた僕は、彼女を引っ張りながら上擦った声で「こ、こっちにきてください!」と、宿に連れ込んだ。

彼女が、後ろで妖しい笑みを浮かべてることに気づかないまま。

宿の一室にて、僕は動揺を悟られぬよう、声を張り上げていた。

「きゅ、急にあんなことするなんて、どういうつもりですか!」

三度しか会ったことのない、しかも女性相手に向けるには些か厳しい声色で吐き出された僕の言葉。それをファナさんは申し訳なさそうな顔色で受け止めていた。

「申し訳ありませんでした。ですが、話を聞いていただくために、ああするほかなくて……」

ファナさんのそんな姿に罪悪感を感じると同時に、頭に上がった血が戻り少し冷静になってくる。

「……それで? お話っていうのはなんでしょうか?」

幾分落ち着いて尋ねる僕に、ファナさんは小さな笑みを浮かべて口を開いた。

「実はですね、レナとニーナがシンさんにお話したい事がありまして、二人に会っていただきたいのです」
「……今更、そんな事言われても。僕を追放した二人から何を聞けっていうんですか!」

あんな仕打ちをしておいて、話したい事があるなんて絶対に裏がある。
ファナさんには強引な手段で話を進められたが、これ以上振り回されるのはウンザリだ。

「……そういう事ならお引き取り下さい。僕は会う気はありませんから。」

「そう……ですか……」

悲しそうな顔をされても騙されちゃ駄目だ。僕は一人でやって行くと決めたんだから。

しばしの無言の中、先に口を開いたのはファナさんだった。

「ところで、私の今のジョブは賢者なのですが、実は前職があるんです。」
「は、はぁ……?」

いきなり、この人は何を言い出すんだ?

「それをちょっと見て頂きたいのです。……失礼しますね」

バサッ!

「っ! な、なにをしてるんですか!」

ファナさんがシスター服を急に脱ぎ出し、ピンクの可愛らしい下着が見えたところで、僕は急いで後ろを向き、彼女のストリップから目を逸らした。
(す、すごい大きな乳房が……見えた。もしかしたらレナやニーナ以上かも……)

「あら? 別に私が勝手に脱いでるのですから、そんなに気を使わなくてもいいのに。……シンさんは紳士なんですね。素敵です♡」

そんなことを言いながらも、背後からはしゅるしゅると衣ずれの音が聞こえ、その度に僕の心臓が高鳴るのがわかる。

「い、いいから! 早く服を着てください!」
「ふふっ、もうちょっとぉ……待っててくださいねぇ♡」

こちらの焦燥など気にせず、焦らすような返事がファナさんから聞こえる。
どのくらい経ったのだろう? もどかしいような時間が過ぎた後、衣ずれの音は止まった。

「お待たせしました、どうぞ振り返って頂いて結構ですよ?」

その言葉に、安堵と少しの心残りを抱えながら僕は振り返った。

「っ! な、な、な、なん——」
「ふふっ。いかがですか? 私の踊り子衣装は♡」

そこにいたのは、紛う事なき踊り子だった。
全体的に紫色の布を纏っているが、余りにも隠している面積が少なく、しかも所々が透けているため、その下の肌をただ見る以上に艶かしく見せる。
胸布はその乳房の半分以上を露わにして、少しの振動でぷるぷると柔らかく揺れる果実が、僕の理性を甘く絡め取ろうとしてくる。
腰布はヒラヒラと股下に伸びて、付け根から爪先まで、その美脚を一切隠す事なく、少しでも動けば女性の一番大事な部分が見えてしまいそうだ。
貞淑なシスター服に肉感的なスタイルを押し込み、背徳的な色気を振りまいていた先程とはまるで方向性の違う、ただひたすらに性的さを追及した装いだった。

「シンさん、どうしたんですか? 顔がお赤いですが体調が優れないのかしら♡ ……失礼しますね♡」
「ちょっ、近いです——」

僕の言葉を気にせず、ファナさんはキスするんじゃないかと思うほどに顔を近づけ、その美しく澄んだ青い瞳に僕の瞳が写るのが見えた。
(や、やっばり、凄い美人だぁ)
間近で見るその美貌、呆気に取られているとコツンとおでこ同士が触れる。はずみで鼻もくっつき、僕の視界はファナさんで支配されてしまった。
あるいは、視界だけではなく精神すらも支配されかかっているのかも知れない。

「ん〜、熱はなさそうですね? シンさんは一体どうしたんでしょうかね♡」

優し気な瞳は男の思考や感情を見透かして、「わかってるわよ♡」と、僕にその目線で語りかけてくるようだった。

「だ、大丈夫ですから、離れてください!」

理性を振り絞り、ファナさんの剥き出しの肩を掴み押し返す。柔らかな肌に触れた緊張感と、動かした事により、豊かな乳房が軽やかに舞う姿を見てしまい、顔がより赤くなり、息が乱れていくのが実感できた。

「あら、失礼しました。……それでいかがですか? 私の服♡ 以前は踊り子としてパーティーに参加したり、ショーに出ていたんですよ?」
「ど、どうと言われても……」
「……お気に召しませんでしたか?」

僅かに顔を下げ、子犬のように愛らしい上目遣いを彼女にされると下手な事は言えなくなる。

「き、嫌いとかでは、えっと、その……と、とってもお似合いだと思います。」

僕の下手な褒め言葉を聞くなり、彼女は瞳をキラリと輝かせ、引き剥がしたはずなのに、再び飛び込むように近づいてくる。

むにゅん♡

僅かな距離を一瞬で埋め、ファナさんはその乳房を押し付けるように僕の体に抱き着き、背中に手を回され固定されてしまう。もしこれがダンジョンのトラップならば、世の男たちは必ず引っかかり、抗うことなく敗れるかもしれない、そんなよくわからない感想が自然と頭に浮かんだ。

「シンさんのような紳士な方にそう言ってもらえるなんて……とてもうれしいです♡」

喜びを表しているように胸をむぎゅむぎゅと僕の体に当てながら、ファナさんは満面の笑みを浮かべる。
(ふぁ……こ、この感触まずいよぉ。)
宿の入り口で味わった胸の弾力。布面積を減らした踊り子衣装のせいで、それをよりはっきりと感じてしまい、今すぐにでも自分の服を脱ぎ捨て、その柔らかさを直に味わいたくなる。

「どうしましたか? はぁはぁと息が荒いですよ♡ もしかして本当に体調悪いんじゃないですか? 私、心配ですぅ♡」

むぎゅむぎゅ♡

さらに強く胸を押し当ててきて、呼吸がしにくくなる。
この媚びた声色は、自分の武器をわかってわざとやっている。そう頭では理解するも、体は先ほどのように抵抗することができず、与えられる気持ちよさをなすがままに享受してしまう。

「……ねぇ、シンさん♡ レナとニーナのお話、聞いてあげてくれませんか? お願い♡」

胸を押し付け、ウインクをしながらのファナさんのお願い。今の僕の精神状態では、それはお願いではなく命令のように聞こえていた。
(ファナさんがここまでいうなら……)
ファナさんのお願いを聞いてあげたら、どんな笑顔を浮かべるだろうか。それに……もしかしたら感謝されて何かしてくれるかもしれない。
胸の柔らかさに酔わされ、僕は正常な思考を保てずにいた。そんな時、ふいに部屋の隅に立てかけた剣に目が向いていた。
昔から愛用している古い魔法剣。あの剣と共に乗り越えた沢山の思い出が走馬灯のように駆け巡る。そして、最後に行きついたのが追放されたあの日のことだ。
(……そうだ、僕は!)

ドン!

「——きゃっ!」

ファナさんのことを気遣わず、勢いのまま手を突き出して体を引き剥がす。

「そ、そんな色仕掛けでどうこうしようとしても無駄です! 僕の意志は変わりませんから!」

床にお尻を当てて倒れたファナさんは笑みを消し、信じられないものを見たような表情になっている。

「そ、そんな……」

おおかた、自分の色仕掛けが通用しないことにショックでも受けたのだろう。その沈んだ表情を見ると気後れしてしまうが、そんな思考は頭を振ってすぐに消し去る。

「……わかりました。そこまでの決意なら致し方ありません。」

俯き呟くファナさん。ようやく諦めたかと一息ついて。僕は意識を緩める。……緩めてしまった。

顔を上げたファナさんの顔からは失意を感じられず、むしろ挑発的な笑みが僕に向けられていた。

「……本気で行きます♡」

(な、なにを——)
油断し動けない僕をよそに、彼女は素早く腕を振り上げ、粉のようなものを部屋中にばらまいた。
ピンク色の、光の反射できらきらとしたそれは床に落ちず、空中で停滞して部屋を淫靡なピンク色に染めた。
(な、なんだこの粉? なんか……甘い香りが……?)
少し遅れて動き出し、ファナさんの出方を伺う僕の目の前で、彼女は優雅に体を動かし始めた。

腰を前後に艶めかしく動かし、腕をこちらに伸ばして誘うように手招きする。
両手で、頭から順に悩まし気に体のラインを強調しながらなぞったと思えば、宙を舞う妖精のように華麗なターンをする。
そして、動くたびに揺れる胸、それを寄せ上げ谷間を強調して大きさを主張する。さらに、自分で軽く突いては柔らかさを見せつける。
お尻を突き出して振り、あざとく唇に手を当て音がしそうな投げキスをしたりと、彼女は淫らなダンスを踊っていた。

その様子を、僕は何もせずにただ見つめていた。
ファナさんを拒絶したはずだ。それなのに頭が、体が、心が、ダンスを止めようとすることを許さない。
自分の体が、誰かの意志で操られているようだ。

「……テンプテーションダンス♡ いかがですか?」

なおも踊りながら彼女は僕に問いかけるが、返答するための口が動いてくれない。

「これは踊り子の時に獲得したスキルなんです。ふふっ♡ モンスターでも人間でも、男を夢中にさせて行動不能にさせる便利なスキル♡ ……シンさんもすっかり術中ですね♡」

(抵抗しないと……でも、こんな踊り……見ちゃうとぉ……)

「さあ、もっと私のことを見て♡ もっと私の体の虜になって♡」

激しくなるファナさんの踊り。それは、次第に僕の体に絡みつくような動きへと変化していく。

背後に回って背中に胸を押し当て、擦るように体を揺らして離れる。
かと思えば正面に現れ、僕の顎を猫相手にするように、撫でながら持ち上げる。
耳に近づいたかと思えば、温かい吐息を吹きかけ、官能的な「あぁ~ん♡」という声で僕の情欲を揺さぶる。
胸板を指でなぞり、わき腹をくすぐられ、敏感な股間の付け根を触られる。

そんな動作をされるたび、僕の口からは「はぅ!」「ふぁぁ」「ひんっ」「くふぅ」と情けない喘ぎが漏れ続けて、頭が部屋に舞う粉のようにピンク色に染まってしまう。
気づけば、部屋に漂う甘い香りはより強くなり、鼻から息を吸うたびに喉に絡みつくような濃いものへと変化していた。
それを吸うたびに頭がくらくらしてきて、より一層ファナさんの踊りから目を逸らすことができなくなる。

「シンさん♡」
「シンさ~ん♡」
「シ・ンさん♡」

スキルの効果なのか、様々な方向から、幻聴のようにファナさんの声が響いてくる。その声を聞いて、淫らな肢体を意識するたびに僕の興奮は高まり、気づかぬ内に股間は大きく膨らんでいた。

「こっち向いて♡」
「私の体を見て♡」

男を惑わす魔性の肉体。そして、それをより扇情的に見せる踊り。彼女から目が離せない。

「揺れるおっぱいを見て♡」
「シンさんの大好きな爆乳だよ♡」

跳ねて、揺れて、つぶれる。絶えず形を変化させるおっぱいは、甘く僕の心を誘惑し続ける。

「お腹もとってもセクシーなの♡」
「足もスラーっと伸びて綺麗でしょう♡」
「股間も、見つめてると興奮しちゃうよね♡」

肉付きのいい、下半身。そこに見える、男を夜のベッドに誘うような官能的な動きは、僕をからかい、発情させるために生み出されたのかもしれない。そう思えるほど僕の興奮を高めていく。

「ほらウインクしてあげる♡」
「頭真っ白にして私の虜になって♡」

母性溢れた笑顔から優しさは失せ、自らの魅力を理解して、それをどう使えば男を操れるかわかっていると言わんばかりの、自信に満ちた笑みを浮かべていた。
出会ったとき、サキュバスと頭に浮かんだ想像は間違っていなかったみたいだ。

「ねぇ、シンさん♡ 私のお話聞いてくれますか?」

興奮と、頭を溶かす色気に当てられて、彼女の言葉はなんの抵抗もなく僕の耳から内部に侵入して、心に深く響く。

「……はい。」

すんなりと違和感なく言葉が口をでた。

「……私ね、Sランクパーティーに入って冒険をしたくて、踊り子から賢者に転職したんです♡」

踊りを止めてそう話す彼女を見つめて、僕は身動きせず、その語り部のように澄んだ声に聞き入る。

「だから、踊り子のスキルは全部習得していますし、今もちゃんと使えるんです♡ たとえばね……ん~ちゅっ♡」

力を溜める様にゆっくりとした投げキス。先ほど踊りの中で動作の一環として行っていたものと違い、しっかりと魔力を込めたそこから、

ぽわぁ~ん♡

ピンクのハートマークが飛来して、僕の唇に当たり弾けて消える。
弾けた瞬間に体がドクンと震え、目の前の彼女に対して、切なく、甘く、気持ちいい、そんな感情が奥底から湧き上がってくる。
(な、なにこれ……? なんか、ファナさんを見るとドキドキが止まらない……)

「ふふっ♡ これはチャームキスっていうんです♡ これを受けた男の人は私のことが好きになり、恋してしまうんです♡ あっ、もちろん短時間で効果は消えるから安心してください♡」

説明しながら、可愛らしく舌を出し、頭をコテンと横に倒すファナさん。その仕草を見るだけでドキドキが強くなり、好意が膨らんでいくような気がした。
(あぁ、好きぃ……♡)

「あとは、先程少し使ったものですけど、こうやって……ねぇ、シンさん♡」
耳に息を吹きかけられながら、声を感じると、
「シンさん♡」
「私のお願い聞いて♡」
「私のこと好きになって♡」
「エッチな踊り子のいやらしい姿♡」
「たくさん妄想して気持ちよくなって♡」
「柔らかぷるぷるおっぱい♡」
「おっきくて掴みたくなるお尻♡」
「長い脚に顔を近づけたい♡」
「好きになって♡」
「大好きになって♡」
「「「「「お願い♡シンさん♡」」」」」

様々な方向から聞こえる、複数のファナさんの声。それを聞くたびに体の火照りが加速して、風邪をひいた時みたいに意識が朦朧とする。けれどそこに不快感はなく、どこかふわふわとした不思議な気持ちになる。

「これが、スイートボイス♡ スキルで言葉をたくさん囁き、男の人を混乱させるんです♡ ……ふらふらしていますね? さ、こちらにどうぞ♡」

体に上手く力が入らず上手く動けない。そんな僕の背中を押して、彼女はベッドへ誘導してゆっくりと座らせる。
そして彼女は、目線を座った僕に合わせるように前かがみになった。その態勢をとることで、重力に引っ張られたおっぱいが下に伸び、その大きさをを見せつけ、振り子のように左右にたぷんたぷんと揺れ、それを見てしまう僕の股間の疼きをより激しくさせる。

「シンさん♡ さっきの話の続きですけど、レナとニーナに会ってくれませんか?」

レナとニーナ。元パーティーの名前を聞いて、僕はすぐにファナさんに頷きたい気持ちと、負けてはだめだという頭の片隅に残る思いに挟まれ、なんの反応もできなかった。

「……そう、まだ、抵抗できるんですね♡ さすがです♡ そうでなくては困りますしね♡ ……では、これで最後にしましょうか♡」

そういったファナさんは、小さく揺れているるおっぱいを、より大きく揺らすように体を動かす。

たっぷぅん♡ ぱちん♡
たっぷぅん♡ ぱちん♡

揺れるたび、そこから音が響き、甘い匂いが増していく。

「シンさんが私のお願いを聞いてくれるのでしたら、踊り子のスキル、ぱふぱふ♡ してあげますよ? ……知ってますか? ぱ・ふ・ぱ・ふ♡」

ぱふぱふ……その甘美な響きはもちろん知っている。冒険者やモンスターが使うスキルで、おっぱいで顔を挟み、揉みつぶすようにして、男性を行動不能にするという技だ。
以前他の冒険者から、サキュバスにぱふぱふされた話を聞いたことがある。天にも昇る心地よさで、一歩間違えば命を落としかねない状況だったと教えられた。それを聞いた時から、爆乳が気になる僕は、こっそり夜な夜なレナやニーナにぱふぱふされることを想像してオナニーをしていた。

「……その表情は知っていますね♡ シンさんは味わいたくないですか? 私のぱふぱふ♡ ……た
だ、レナやニーナと会うだけでいいんです♡ 別にその後どうしようとかまいません♡……それと♡」

彼女は言葉を止めると共に、両手で胸を左右から押さえつけて、ぎゅうっと胸を中央に押しつぶす。

「ぱふぱふは、お願いを聞いてくれたお礼の前払い♡ しっかり二人に会って話を聞いてくれたら、もっとすごいお礼をしてあげますよ♡」

ファナさんは両手で寄せた谷間で、何かを挟みすりつぶすように大迫力の爆乳を前後に動かす。何をするとも言われてないのに、動きを見ただけで僕の股間はその行為を想像して、それを求めるようにびくびくと痙攣している。

「シンさん、お願い♡」
「ただ会って話すだけ♡」
「それだけでぱふぱふを味わえる♡」
再び、ファナさんの声がスキルの効果で複数聞こえてくる。
「大好きなおっぱい♡」
「チラチラ気にしていたおっぱい♡」
「頷くだけでいいんですよ♡」
「それに、もっとすごいお礼♡」
「気になる♡」
「シンさんに不都合なんてない♡」
「得しかない♡」
僕に損はなく、おっぱいが味わえる……♡
「だから……♡」

「「「「「お・ね・が・い♡ 頷いて♡」」」」」

理性が途切れて、僕はぼんやりしたまま彼女の声の言う通りにした。
体が締め付けから解放されたように、力が一気に抜けて気が楽になった。

「……私のお願いを聞いていただき、ありがとうございます♡ ……それではお礼の先払いですね♡」

(ぱふぱふぅ……おっぱいもらえるぅ……)

「大好きなおっぱいを見てください♡ ……そうです、そうやってしっかり見て♡……少しずつシンさんのお顔に近づいていきますよ♡……もうちょっと、もうちょっとですよ♡ ……はい♡ ぱふん♡」

ぱふん♡

じりじりと近づいてきたおっぱいが顔を包んだ瞬間、顔だけじゃなく頭の中まで柔らかさに触れたような気持ちよさを感じた。

「ぱふぱふ♡ ぱふ~ぱふ~♡ ……これがスキルぱふぱふですよ♡ どうです、気に入りましたか? ……ふふっ、おっぱいの中でコクコク頷いてます。どうやら気に入って頂けたようですね♡」

(これ……なにも考えらんない……)

顔を柔らかなおっぱいが撫でて、揉んで、押しつぶして、ひたすらにおっぱいの感触と甘い匂いを僕に味あわせる。そして頭の上から聞こえるファナさんの声が耳に入るたびに、頭がおかしくなるような快感が体を駆け巡る。

「ぱふぱふのスキルは、男の人を戦闘不能にするのは勿論♡ 魅了耐性が少ない人ですと、洗脳することもできるんです♡ これを使って男性冒険者やモンスターを同士討ちさせたりできるんです♡ とても便利ですよね♡ ……シンさんはいかがでしょうか? 洗脳されてみませんか♡」

洗脳。おっぱいに洗脳されたい。ファナさんの言葉に引き寄せられるように。そう思ってしまうと頭の中の雑念や思考が沈んでいった。

(ファナさんのおっぱい♡ ……おっぱいで洗脳♡)

「……? あら? ……シンさんの瞳にハートマーク浮かんでいますね♡ もしかして、少しぱふぱふしただけで洗脳状態になってしまったんですか? どうやら魅了耐性は鍛えていなかったようですね♡」

声が響いて体がビクつく。おっぱいの感触は止むことなく続き、加速していく。柔らかさに潰されるたびに、頭の奥に体験したことのないチリチリとした快感が溜まっていく。

「これは鍛えないといけませんね♡ さぁ、ぱふぱふ♡ むにゅむにゅ♡ たぷんたぷん♡ 気持ちよさを受け入れてください♡ もっと深くおっぱいを感じて魅了耐性を鍛えていきましょう♡ 息を吸ってぇ……甘い気持ちよさが体に広がりますね♡ 息を吐くと……体の力がだらんと抜けてしまいますね♡ これがぱふぱふ♡ 男性を幸せに敗北させるスキルです♡」

匂い、感触、声、それらが重なりどんどん体が熱くなり、頭の奥の快感が増えていく。

「シンさん、頭がガクガクしてきましたね♡ ……大丈夫ですよ。ぱふぱふに耐性がない方はそうなってしまうことがあるんです♡ ……それ、とても気持ちいいでしょう? ふふっ、ぎゅっぎゅぅぅ〜♡」

おっぱいが、頭の中に侵入して気持ちよく触られように、くすぐったくも気持ちい感覚が上り詰める。射精する直前に似ている気がするけど、その時と比べ、体には力が入ってないし、興奮というよりも安らぎや未知への恐怖みたいなものを感じる。

「おっぱいの中で震えて可愛いですよ♡ そのまま身を任せると頭だけで絶頂出来ますよ♡ ……むにゅ♡ ぎゅっ♡ ぱふぅ〜♡」

気持ちよさが際限なく高まる。
次第に視界がぼやけて、感触のみに心が蕩かされる。

「絶頂してください♡」

(もう、ダメぇ……)

「これはお礼です、ぱふぱふで気持ちよくなりましょう♡ 」

(おっぱいが、おっぱいぃ……)

「おっぱい耐性ゼロのシンさん♡ ……おっぱいで……イけ♡」

びくっ、びくん……
視界も頭も真っ白になり、体がガクガクと痙攣する。多幸感のようなものが頭から溢れ出して、それが体中をくすぐるように巡り股間の奥で弾けた。ペニスからは精液ではなく、溢れるほどの先走りが流れ出して、下着や服を濡らしていた。

「……びくびくとして、絶頂したようですね♡ ……とても気持ちいいでしょうが、これで終わりではありませんよ?……もっと強く、おっぱいを、むにゅむにゅ♡ ぱふんぱふん♡」

体が絶頂を感じてる最中、さらにおっぱいの圧迫や匂いが強くなり、気持ちよさが弾けている頭に、快感が無理矢理詰め込まれるようにどんどん増やされていく。

「精液を出さず、頭だけで絶頂♡ これ、連続して好きなだけイけるんですよ♡ ……さぁ、イって♡」

びくっびくっびくぅ〜

また快感が弾けた。そして、そのままさらに気持ちよさが加速する。

「上手ですよ♡ もっと強くおっぱいをすりすり♡ シンさんはおっぱい大好きですもんね♡ ……この間もレナやニーナのボロボロの格好のおっぱいに釘付けでしたものね♡ ……ほら、イっていいですよ♡ むにゅん♡」

びっくぅ、びっくぅ〜

「シンさんのようなおっぱい好きな男性は♡ どんなに強くても私には勝てません♡ ですので、落ち込んだり、気にしなくて大丈夫です♡ あなたは充分強いですから♡ ……イきましょう? ほら♡」

ぴくぴくぴく……

「大分反応が良くなりましたね♡ 好きなだけ♡ 狂うほどイってください♡ おっぱいの中で頭を馬鹿にしてください♡ ……イって♡ ……イけ♡ ……イきなさい♡ ……負けイきしろ♡」

むにゅむにゅ♡ たぷたぷ♡
びくびくびくびくびくぅ……

度重なる快感に体が跳ねて、痺れたように動かない。これだけ頭に快楽を流し込まれて、それが気持ちよく弾けたのに、まだ意識があるのが不思議なくらいだ。

「……おしまいです♡」

胸に抱きとめられていた僕の頭を離して、トンと優しくファンさんは僕の肩を押す。その勢いのままぽふっと軽い音を立てて僕はベッドに仰向けになる。

(あぁ……ファナさん……おっぱい)

未だ絶頂の余韻で痺れる快感、解放されたことの寂しさ、もっとおっぱいを欲しがる欲望、感情が入り乱れて言葉も出ず、体ももちろん動かすことが出来ない。
光を遮るようにファナさんが覆い被さり、上から僕のことを見つめた。

「……それではシンさん♡ 約束通り、レナとニーナと会って話してもらいます♡ ……日時は明日の夕方。私がここに迎えに来ますので場所はお楽しみです♡  ……お・ね・が・い♡ ちゃんと果たしてくれたらお礼♡ ……忘れないでくださいね♡」

悪戯気なウインクを残し僕の上から退いた彼女は、ベッドに横になっている僕からは見えない位置でガサゴソと着替え出した。その音だけでもペニスが小さく跳ねた気がした。
やがて、着替えが終わった彼女は、シスター服をしっかり着て、再度僕の上に現れた。

「それではシンさん、本日はこれで失礼します。また明日迎えに来ますので、お疲れでしょうし、ごゆっくりお休みください。……あぁ、それと。」

僕の横にズレて、体が当たらないようにしながら彼女の口が僕の耳元に近づいた。

「明日のお礼のためにオナニーはしないでくださいね♡ ……それでは失礼します♡ ふぅぅ〜ぅ♡」

甘い声と吐息。それだけを残して彼女は静かに部屋を出ていった。

そのまま僕は着替えもせずに、体の熱を持て余しながらベッドで横になり、悶々としながら眠りが訪れるのを待った。
ファナさんのおっぱいの感触を思い出しながら。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

Side・ファナ
「レナ、ニーナ? ただいま戻りました。」
三人で泊まる宿の一室に帰ると、私を待っていたのか、二人は勢いよく扉まで来て姿を見せた。
「おっかえりー!」
「お、おかえりなさい……それでシンは……?」
元気そうだがこちらを伺うニーナと、目に見えて気にするレナの視線のどちらも受け止めて、私は胸を張りながら勿体ぶらずに結果を伝える。
「成功です。明日二人に会って話をすると約束しました。後は計画通りに、二人には明日シンさんに謝罪と『お話』をしてもらいます。いいですね?」
私の試すような視線に、ニーナは鼻息荒く「おう!」と声を返し、レナはどこか緊張したように顔を赤く染めて頷いた。
「大丈夫です、まだ時間はありますから二人にはしっかりとシンさんとの『お話』の仕方を教えてあげます。」
その後、三人で明日のための話し合いや指導をしながら夜は更けていった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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