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第40話 女王の交渉術(おっぱい) ☆

しばし歩いてたどり着いたのは、見るからに高貴なお方の住処とわかる、豪華な装飾の施された扉の前。その前に立つなり、リンさんが扉をうやうやしく叩く。

「ラミィール女王様。お連れいたしました」
「──そう。では通しなさい」

淡々と交わす扉越しの二人の会話。それだけで足がすくみそう。
もうちょっと心の準備を……なんて思う僕の気も知らず、リンさんが扉を開いて人が通れる程度の隙間を作る。

「では、シン様……中にどうぞ」
「え? ……リ、リンさんは入らないのですか?」
「はい。女王様は貴方と二人きりでお話がしたいと申されております」

唾が溜まる。それを飲み込むだけで胸がほんの少しチクリと痛む。けれどいつまでも迷っていてはそれこそ無礼だ。
僕は意を決して、一歩踏み出し進む。

「……し、失礼いたします」

踏み込んだその部屋は想像以上に高貴な、まさしく女王の部屋といった雰囲気だった。
くすみなどない純白の壁。部屋を優しく照らすシャンデリアの輝き。机や調度品はいずれも暖かみのある木で作られており、流麗な飾りが目で見て楽しい。中でも特に目を引くのが大人数人が横になっても余裕がありそうな天蓋つきの巨大なベッド。そこにかけられたカーテンは金の刺繍が施されており、まるで聖なる空間を守る盾のように感じられた。

「──じょ、女王様?」

一通り部屋を見回してみたが、そこに僕を呼び出した女性の姿は見えず、頼りなさげな呼びかけの声を発しても答えは返ってこない。先程返事があった筈だけど……どこに行ったのか?
そんな疑問を浮かべた時、ガチャリと音を立て、たった今入ってきた扉が閉じ、鍵を捻る音が聞こえた。

「……え?」

動揺の声が自然と溢れ、扉を振り返る。そこに、

「ようこそ、私の部屋へ──魔法剣士のシン」

扉の影に隠れていたのだろうか? そこには謁見の間でみたような冷たさとは違い、どこか悪戯気な美しい笑みを浮かべた女王──ラミィールが立っていた。

「あ、えっと……お招き頂き……あ、ありがとうございます」

なんとかそれらしい言葉を捻り出したが、動揺は隠せない。間近で眺める美しい白髪、その美麗な顔、そして女性らしい肌を晒した服装。それらに声が詰まり、喉が酷く乾くような感覚を覚える。

「立ち話もなんですから、さぁ、こちらに」
「ひゃうっ! ひゃ、ひゃい!」

状況を受け入れる時間を与えられぬまま、彼女の白く柔らかな指先が僕の剣だこの出来た掌を優しく包み、引く。
そのまま大した力でもない彼女に流されるように僕は先程眺めていたベッドへと連れられ、座らされてしまう。
柔らかく人の肌のような滑らかさのベッドにお尻が沈み込み、横に腰掛けたラミィール女王の体重も合わさり、小さく、どこか淫靡な軋みが聞こえてくる。
女王が眠るベッドに座るなど不敬罪で処罰されないだろうかという不安が、動揺と共に頭を巡った。

「そんなに緊張せずとも良いのですよ? 私は貴方に興味があり、ただお話をしたいだけなのですから」

体を硬くしているこちらが可笑しいとばかりに微笑む彼女だが、そんな言葉だけで国の長と二人きりの状況に慣れる訳もなく、僕は口を閉じたり開いたりとぱくぱく動かすことしかできない。

「ふふ。話で聞いていた通り、とても可愛らしい反応ですね。とてもお強い、いえ強大といってもおかしくない魔法を使える男性なのにどうしてかしら?」
「――ぼ、僕の魔法を知っているのですか!?」
「ええ、聞き及んでいます。他者や自らの力を大きく底上げする補助魔法。それによって貴方達のパーティーはSランクの高みに登り上がったのでしょう?」

取り立てて秘密にしている訳ではないが、だからといって自慢するように喧伝もしていない僕の魔法。冒険者として手の内をそう易々と晒すのは弱点を広めるようなもの。そのためギルドや知り合った冒険者の人達にも補助魔法の説明などしたことはなかった。
それを見てきたことのように語る女王の情報収集力に少し怯えてしまう。

「くす。そんなに怖がらなくて良いではありませんか。私は貴方の力を知りたいだけなのです。この女王ラミィールに教えてくださらないかしら♡」

蠱惑的な雰囲気を漂わせて僕の左肩へとしなだれかかる女王。すると当然、肌も露わなドレスから溢れ出そうな豊満な乳肉がふにゅんと当たる。

「じょ、女王様! ち、近いです! そ、その……体が触れております……」
「触れている? ふふ、当てているのですよ♡ ねぇ、良いでしょう? 教えて下さい──貴方のこと♡」

静止する僕の言葉を躱し、さらに密着するように体を押し当てるラミィール女王。感触だけでなく、仲間のみんなとは違う芳しい香水のような匂いが鼻をつき、頭がどうにかなりそうだ。
軽はずみに教えることは出来ない。だが、この国に住まう人間として女王の頼みを無碍にすることもできない。
しかも、甘美な柔らかさを味合わされ、混乱に揺れる頭では思考も上手く回らなくなる。

「貴方はなにも考えずとも良いのですよ? 私の声に耳を傾け、心を預けてください♡」

むにゅん♡ ふにゅん♡
肌に当たる温もり。そしてそれ以上に包み込まれてしまいそうな優しく柔らかな声。魔法等とは少し違う、従いたくなってしまうような王族の誘惑の囁き。

「さぁ、言って下さい♡ 貴方の力の秘密を私に教えて♡ ふぅ~♡」

冒険者として。いや、女王の命令に従うべきだ。けれど軽はずみに自分の手の内を晒していいものか。おっぱい柔らかい。
そんな葛藤を繰り返す中、甘い香りを放たれたかのような吐息が顔に当たり鼻に侵入してくる。それが決め手だった。

「は、はひぃ……」

身体をビクンと跳ねさせ。僕は彼女の言葉に返答する。仕方ない。女王の頼みは断れない。別に絶対に秘密にしていることではない。そんな言い訳と共に、気付いた時にはトロトロと漏らすように自分の能力について溢していた。

自分以外だけでなく他人の力──身体能力や魔力、魔法を操る精度などを強化できること。
僕自身の魔力量もあり、それは一瞬だけでなく長くかけ続けることが出来ること。
パーティーの五人、そして僕自身にも補助魔法を使ってもまだ余力を残しており、どれだけの人数にかけられるかは未知数だということ。
それらを伝えるたび、女王は嬉しそうに体を揺らし、もっともっとと催促するように僕に体を押し当ててきた。

「……素晴らしい。とても素晴らしい力ですね♡」
「あ、ありがとうございましゅぅ……」

ただ体が触れて、甘い匂いを吸い込んでいるだけなのに僕の頭は朦朧としたようになり、考えが進まなくなる。

「……その力──欲しいわ♡」
「ふぇ?」

こちらの言葉を聞き終えた彼女はそう呟き、獲物を狙うように瞳を細め、動き出した。
ダランとベッドに下ろされた僕の右手を掴み、それをゆっくり自身へと引き寄せて……むにゅん♡

「あ、あっ♡ 女王様! だ、だめですぅ……♡」

右手が豊満な乳房の谷間にすっぽりと挟まれ、閉じ込められる。
「心地良い感触はお嫌い? あぁ、それと引き抜いたら不敬罪とします♡」

咄嗟に力が入った僕を引き止めるような女王の言葉に体が硬直した。
虫ですら殺さないような慈しみ溢れる笑顔で放たれたとんでもない宣言は、どう考えてもおかしい。女王の胸に手を突っ込むなんてそれこそ不敬じゃないか。しかしそんな反論も口に出せず僕はただただ乳房に触れ続けるしかできない。

「そうです。それで良いのです……触ることに関しては不問といたしましょう♡」

挑発するような誘惑。いくら乳房への執着や興味が強い僕とは言え、この状況で自発的に動けるほどの度胸など持ち合わせておらず、胸で捕らえられたままの奇妙な膠着状態を余儀なくされる。

「あら? 遠慮は不要ですよ♡ 私の体に興味はないのですか?」

正直に言えば触りたい。美しい彼女の体をこんな状況でもなければ深く味わいたい。それを証明するように股間はムズムズと欲望とともに膨らんでいたが、かつてないほどの危機感を覚えて怯んでしまっているだけだ。

「そう、貴方は抗うのですね。残念♡ ……なら私の方から教えてあげましょう♡ さぁ、女王の乳房──とくと感じなさい♡」

むにゅん♡ ぱふん♡

彼女の両腕が自らの乳を左右から掴み、それを中心──挟まったままの僕の掌へと強く押し付ける。

「あっ♡ や、やめ……ダメですぅ……」

すり潰すようなおっぱいの動き。それは清廉潔白なはずの女王が行うにしてはやけに手慣れた感じで滑らか。
指先一本ずつを揉み解すようにしっとりと張り付き刺激してくる心地よさ。加えて高貴な者に奉仕されているという背徳感。合わさったそれらは蜘蛛の糸に獲物として捕らえられてしまったかのように僕の体を縛り付ける。

「一国の女王の乳愛撫の歓迎はいかが? こんな機会、普通はありえませんよ♡」
「あぅ……い、いけません……♡」
「ふふっ、口ではそう言っても、貴方のここは随分と素直に喜んでいますね♡ では──こういうのはどうかしら?」

下から回すように片手で両胸を押さえつけた女王が、空いた右手で真っ直ぐに僕の股間を目指す。そしてかちゃかちゃとズボンを開いて……むぎゅ♡

「あ、そ、そこはぁぁ……♡」

露出させた僕のペニス。庶民のそれをなんの躊躇いもなく握り、慈しみ、弄ぶように上下にしゅるしゅると動かす。
手入れを欠かしていないのだろう美しい指。白く鱗のように輝く気品溢れる爪。僕の遥高みに位置する女王は娼婦のようにそれを淫らな棒に纏わりつかせ、敏感な部分を狙うようにむにむにと刺激する。

「ピクリと跳ねてお可愛いこと♡ 女にいいようにされながらそんなに蕩けたお顔を浮かべるとは、ひょっとして――被虐趣味でもおありかしら?」

僕の弱点をからかうような口ぶり。それに正解だと素直に返答するように体の痙攣が強まり抑えられない。

「報告通りですね♡ 女を知らぬ清い体。そして快楽に滅法弱い敏感さ♡ 貴方のような男性の喜ばせ方、一国の主として当然嗜んでおりますよ♡ さぁ、もっと声をあげて楽しんでください♡」

ラミィール女王の愛部と底に見える嘲笑混じりの言葉責め。童貞だということがバレている羞恥に体が奥からかぁっと熱を生み出し、得もいわれぬ快楽が広がり「あぅ♡」「やぁ♡」「んんぅ♡」と情けない嬌声がどんどん漏れてしまう。

「心地良いでしょう♡ 堪らないでしょう♡ 私の物になるのであればもっと素晴らしい悦楽に沈めて差し上げましょう♡」

誘惑の言葉。決して頷いてはならない悪魔のような囁きが耳から滑り込み、脳をじわじわと犯していく。

「仲間の女性達等比べ物にならない酒池肉林♡ 味わいたいですよね♡ 貴方が頷いてくれるのでしたら、私の中に招いても良いのですよ♡」

淫靡な声に誘われるがまま、思わず視線が引き寄せられる。女王の鮮やかなドレス。その股間の奥。僕が未だ経験したことのない女性の象徴がある場所。

「興味があるようですね♡ 良いのです♡ 抗うことはありません♡ 男とはそういう本能を抱えているのですから♡ そうですね……私以外の従者を侍らせても良いですよ? 何人、何十人の美しき女達に囲まれて天上の快楽に深く堕ちてみたくないですか? 案内を任せたリン♡ 他にも何百人といる美女達を貴方専属のご奉仕役としておつけしましょう♡ 想像して下さい♡ 王城で女を囲い、何不自由なく、その体を貪り続ける自分の姿を♡ 冒険者でいるよりよっぽど素敵なことではありませんか♡」

頭に浮かぶ美しい黒髪の案内人。彼女が笑いながら豊満な体で僕に囁き体を押し付ける姿。顔のボヤけた数多の女達に囲まれて涎を垂らしながら横たわる自分の姿。男の欲望を煮詰めたような妄想が心の柔らかな部分の形を変えて頷けと叫ぶ。だが、

「ぼ、ぼくはぁ……人をたしゅけるために冒険者でいたいのぉぉぉ……♡」

甘く悶え、子供のような声音でありながらも、僕の心は拒絶を突きつけた。
自分に刻まれた本心。生きていく意味。それらは快楽に囲まれ、どれほど惨めな姿を晒していても揺らぐことはない。

「ほう……♡ 耐えますか。貴方のことを理性の弱い、乳房に脆弱な男と考えておりましたが……認識を改めましょう。貴方は立派な冒険者ですね♡」

拒絶を聞いた女王は嬉しそうにそんな言葉を告げて、ペニスを扱く指を緩めた。
諦めてくれたのか? ジンジンと疼き、先を期待する体を無視して、僕はそんな安堵を覚え、体を少し脱力させる。

「では──試してみましょうか♡」

しかし、彼女は何を思ったかドレスをその場に落とすように脱ぎ捨てた。

「あ、あぁぁ♡」

純白の髪とお揃いの真っ白な下着。豊満で肉付きのいい体の淫猥さを強調するような装い。平民が拝むことなどありえない女王の露わな姿が眼前に広がっている。

「果たして私の中でもその決心が揺らがないのか──楽しみですね♡」

そして下着をズラし、そこを晒す。綺麗に整えられた毛と、その奥に見える女王の秘部。尊きそれを恥ずかしがることもなく見せつけ、彼女は動く。

「さぁ、横になりなさい♡」

見惚れた体は華奢な掌に乱暴に押され、水に沈むようにベッドにずぶずぶと落ちた。
天蓋の内側が一瞬目に入り、それを遮るようにラミィール女王が僕の体に馬乗りになって見下ろす。
「ふふ、見惚れていますね♡ 無理からぬことです。この体を欲しがる男は国の内外問わず星の数程いますので♡」

たぷんと上で震える爆乳。下に目をやれば臨戦態勢の女陰。

「名誉に溺れましょう? さぁ……この私が、女王ラミィールがあなたの純潔を──心を奪って差し上げます♡ それでは──」

動いたら罰せられる。それも下手をしたら僕だけじゃなく仲間まで。
仕方ない。これはみんなの為の犠牲なのだ。そんな風に脳裏を過り自分を正当化する声が聞こえた。そして期待と諦めが混ざりあい体の力を抜き、視線は自らのペニスとそれを飲み込まんとヒクヒク震える女王の陰部に釘付け。
ラミィール女王があと少し腰を落とせば、先端が口づけをする。そんな時だ。

「──失礼ながら女王陛下。お戯れはその辺にして頂けますか?」

扉を乱暴に開け放ち、待ったをかけるようにファナさんが声をかけてきたのは。

「ファ、ファナさん……?」
「あらあら、女王の私室に断りなく入ると無礼……です……ね……?」

現れた賢者へと視線を向ける、助けに来られた者と邪魔をされた者。しかし僕も彼女もその声に浮かべていたのは同様の感情だった。
困惑。無礼にも突然女王の自室に侵入してきたことに対して──ではない。
その後ろの四人が異様な体勢をとっていたからだ。
怒りに震え、魔力を迸らせているレナ。
彼女を背後から抱きしめるようにして口を塞ぐカグヤ。ニーナとアリスはその腰に縋りつき必死な表情でレナが動き出そうとするのを引き止めていた。

「レ、レナ……?」
「ふー! ふぅー! んんんぅー! んんすぅぅ!」

燃えるように魔力で輝く赤い瞳。獣のように鋭利に細められた敵意を剥き出しにした眼差しは、この世の全てを滅ぼす悪魔もかくやというような迫力。

「女王様。無礼は承知の上ですが、これ以上はこちらも──というよりこの子を止められません。身を守るためにもどうかその程度で終わらせて頂きますようお願いいたします」
「レ、レナ! 本当に! 冗談で済まないから冷静に! 落ち着いてちょうだい!」
「おい、シン! 早くなんとかしてくれよ! マジでヤベェぞ!」

疲れ、呆れたように女王へ説得を試みるファナさん。その背後ではアリスとニーナが必死の形相でレナを宥めていた。

「あらあら……これは、仕方ないですわね」

未だ困惑したまま……しかし、どこか面白そうに笑みを浮かべて、女王は僕から離れ、野生の獣へ敵対意思はないと示すように両手をあげ、ドレスを着直して僕から離れた。
解放された僕が一目散にレナへと向かい、恥ずかしさも忘れてその体に抱きついて宥めたのは言うまでもない。

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