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ヤリ部屋の剣姫

==ここから
2015年10月8日木曜
速水レイコは鞄に入っていたひもパンを穿いて登校。
放課後部活前に社会科準備室へ向かう。これまでの社会科準備室内での記憶をリセットされた状態。声をかけられるまで他人を認識出来ない。まず田渕とセックス。その後部屋にいる男子全員と順番にセックス。30分後に退室して部活に向かう。セックスの跡はシャワーで流しておく。
==ここまで

「ぉい速水
はやみ
ィ、今日のパンツは? 早く見せろよ」

あまりにも適当な口調と内容に、声をかけられた美人が顔をしかめ頬を引きつらせる。
若干の怯えや嫌悪。そしてそれらを遥かに乗り超える毅然とした意志。反抗心。
それらの混じった混乱した表情。

美しい。

ただでさえ破綻なく整った顔立ちなのに、教室では見ることが出来ないこの表情まで含めることでより完



に近づく。神聖なモノを感じる。
でもこの美人が浮かべるには、見慣れない表情ではある。
教室や学校内、テレビに映るときだって見ることが出来ない表情ではあるけれど、貴重な表情というわけでもない。
毎日ここで見る、とはいえここでしか見られない、いつも通りの表情だ。

引きつった顔を何とかもとに戻しつつ、だけどぎこちなく歪んだままの顔で美人が声をあげる。

「はぁ? 木暮
こぐれ
くん頭おかしいんじゃないの? そんな馬鹿げたコト、どうして私がしなきゃいけないの??」

僕らの前に立つ美人は整った顔立ちから想像されるままの綺麗な声で、普段通りとばかりに物理的に高い位置から僕らを見おろし、そして精神的な見くだしを加えて、文字通りの汚物を見る様な表情を作り、そうした内心をそのまま言語化したような内容のセリフを吐いた。

そのセリフは別に僕らが指定したものではない。
この美人にとって平常運転な、本人の性格そのままのしゃべり方と思考なのだ。
この環境においては、この美人はそう言うのだ。
毎日繰り返されていることだから、確実だ。

込み上げる不快感を言葉にして少し安心したのか、しかし別の不安が生じたのか、美人は眉を顰めたまま切れ長の綺麗な輪郭の中で瞳を僅かに左右に振って周囲を伺う。

「………ここ、どこなの?」

自分がいる場所を確認している。
見覚えがないとばかりに部屋の隅々に視線を向ける。
毎日そこに立っているのにそんなことは一切忘れているような振る舞い。記憶喪失か痴呆、脳の機能障害でも患っているようだ。
まあ、そう仕向けているのは僕ら、……僕の仕業なのだが。

美人が見回している部屋。そんな美人を僕らが取り囲んでいる部屋。

広い部屋ではない。
普段授業を受ける教室の半分の、さらにそのまた半分くらい。『田』の字に4等分するのではなく、『目』の形に細い短冊状に切り分けている。
窓はあるけれど分厚い遮光カーテンで外界とは区切られていて、極々薄く開いた隙間から糸のように細い外の灯りが挿し込んできているだけ。
その光は窓際に置かれたベッド代わりのマットレスの表面を灼くように白く輝かせている。夕方とは言えまだ陽は沈んでいない。
周囲に乱反射する光が薄暗い室内で、美人の姿をぼう、っと浮かび上がらせている。
神々しく見える。

「……何かの、……準備室?」

部屋の壁に並んだ戸棚や引き出しから、ここが普通の教室ではなく特別な部屋、それも何らかの準備室であることを言い当てる。
正解は社会科準備室だ。
そもそも社会科室自体が長らく使われていないようだ。2年生になって半年経った僕らでも、いまだに一度も授業で訪れたことはない。どこかの部活か同好会かが活動場所として放課後に使用しているようだけれど、その場合もこの準備室を使うことはないようだ。
社会科室を含む物理や化学の実験をするための特別教室が、中校舎には集中している。それらの教室は授業で使われる頻度は少なく、必然的に中校舎自体、生徒はあまり足を踏み入れない。
部活や他の生徒たちから離れたい連中が秘密の逢瀬を重ねたりする場所として、おそらく全校生徒たちから認識されているだろう。
そんな場所に僕らはぞろぞろと、オトコ6人に美人1人という歪な構成で集まり、人目の入らないここで毎日タダレた宴を催している。

「良く分かったね。そうだよ、社会科準備室」

僕はそう応えた。
美人はびくりと肩をふるわせて、まるで突然現れた、とばかりの反応でずっと目の前にいた僕を見る。
驚いたのか切れ長の目を大きく見開き、黒い瞳を白目が取り囲む。それからすぐに目を細める。
無警戒にこちらを向けていた体を半身にして、まるでサムライが臨戦態勢に入ったように少し身を沈める。

「……反町
そりまち
君? ……いつから、いたの?」

美人は声が震えないようにトーンを抑えつつ、明かな警戒を伴って僕を見つめる。睨むと言えるくらいの強い眼力。

普段の彼女から向けられたら萎縮してしまっていただろう。
でも彼女の格好とポーズを見ると、顔とカラダのアンバランスさに笑いがこみ上げて来さえする。
凄まれても、その迫力があればあるほど、ギャップが強まり滑稽さが増す。
僕と木暮以外の面々が声を漏らさないようにニヤニヤと笑っている。

彼女は真剣そのものの、警戒感マックスの鋭い眼光でこちらを威圧しているけれど、でも。
この状況を見れば、誰だって笑ってしまうだろう。

「速水さん、パンツ丸見えだよ? 大丈夫?」

僕がそう尋ねると彼女は急いで自分のカラダを、

「えっ?」

自分の両手で裾を持ちたくし上げたスカートの下から露わになっているパンティ

を、勢いよく見る。

「ちょっと、なにこれっ!?」

彼女は混乱しきった、普段聞けない悲鳴のような甲高い声を漏らし、でもそれは叫びというよりも恐怖に押し潰されたか





もので、僕に向けられていた臨戦態勢、のような単なる半身の姿勢は簡単に崩れ去ってしまう。

「もう、なんで、こんなっ」

彼女は半狂乱にカラダを捻って、何かを振りおとすみたいに腰を振ってスカートを何とか正常な形に戻そうとするけれど、自分の手がしっかりと握っているのでそれが実現することはない。
ただよく鍛えられた下腹部がグネグネと蠢き、その下でかろうじて股間を覆っている細い布が、ほとんど単なる紐だと言ってしまって何もおかしくないそれが、フリフリと可愛らしく、どこか艶めかしく揺すられるだけだった。

絶対に降りてこないスカートを必死に下ろそうと彼女は、ムダな抵抗を続けている。

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