彼女のパンツを濡らすモノ
「さっすが学年一位の剣姫
けんき
サマだな。これからはそうやって言えよ? ……でもやっぱウンコのあとケツ拭くのが甘いんじゃないかァ? あとでウォシュレットの使い方思い出させてやるよ。んぅ、ちゅぱ、ちゅうちゅう」
美人が、速水
はやみ
レイコが嫌悪感丸出しにして、腐ったセリフを吐く田渕
たぶち
を見ている。
睨んでこそいないが、どう見ても好意的な感情はない。
そんな様子を見ながら田渕は見せつけるように彼女が穿いていたヒモパンの、秘部を覆っていた布を口に含む。スルメでもしゃぶるように歯噛みしながらその中のエ
・
キ
・
ス
・
をちゅうちゅうと吸い取りはじめる。
彼女は顔を真っ赤にしつつ、でも何も言い返せず制止することすらできず田渕の前で棒立ちのまま突っ立っている。僕たちの許可なくお立ち台を降りることは許されていない。
田渕はしゃぶっていたパンツから口を離すと、炭酸飲料でも一気飲みしたように噛み締める表情をする。
「あ〜〜〜っ。速水のマン汁はぅんめぇな、やっぱ。……ほら速水、オマエもう濡れてんじゃねぇか? そんなにパンツ見られて興奮したか?」
田渕は自分が濡らしたパンティの股間部分を見せつけながら、ニタニタと笑う。
「そ、そんなはず……」
「なんだよ、オレが嘘ついてる、って言うのか? ほら、見て見ろよ、ここだよ、ここ。ここの、オマエの肌
・
にぴったり貼り付いていたこの布を貫通するくらい、色が変色するくらいぐっしょり濡れてんだろ? ほら、ここどうなってる? 速水ィ? 教えてくれよ。ここどうなってる?」
「……………濡れてる」
「な? で、何がこれを濡らしてるんだ?」
「……田渕クンの、よだれ」
「ダケじゃねーだろ? オレがしゃぶる前から濡れてただろ? お前も見てたじゃねーか」
「……見てない」
「嘘つくなって。本当のこと言え? さっき確認しただろ。……あと丁寧にしゃべれ、ッてんだろ? ほらっ」
「見てました。……ぅう、なんで……、私こんな、」
「濡れてたんだろ? ハイかイイエで」
「ハイ。……濡れてました」
「オレが口を付ける前からなんだから、オレのよだれじゃねぇぜ? そうだろ?」
「ハイ。………ぅうう」
「何で濡れてたんだ?」
「…………わからないわよ。……わからない、です」
「そんな訳ねぇだろ。……オマエの股に、股間に貼り付いてた布ッ切れが濡れてんだろ? ちがうのか?」
「違わない。違わないです。……ぅ」
「じゃあ何が濡らしてんだ?」
「私の、あそこから出てきた、おつゆが……」
一堂が爆笑する。
「ははっ。おつゆか。それも良いな。速水らしいわ。……でもな、これはそんなお上品なもんじゃねーって。それにあそこってなんだよ。どこのことだよ」
「……おまた」
さらに強い爆笑が発生する。
真剣で、真面目で、悔しさにまみれながら逃れられない彼女が、精一杯自分の語彙から田渕に応えようとしている。
でも涙ぐましいそうした努力は意味がなく、簡単に蹂躙されてしまう。
「お股とか、ガキかよ。本当に高校生か、オマエ。剣道で面ばっかり喰らいすぎて脳みそバカになったんじゃねーか?」
彼女の誇りに直結するであろうそれをあざ笑う。
「ほら、別の言い方あるだろ?」
「……別の?」
本当にわからない、という表情で田渕を見返す。
何度も何度も、実物を見ながら、嗅ぎながら、頬張りながら、味わいながら、噛んで含めるような実技を伴って数ヶ月にわたって教え込まれた知識のすべてを、今
・
日
・
の
・
彼
・
女
・
は一切覚えていない。
初めてこの部屋にやってきた時と同じ、まっさらなままだ。
それにしたって高2にしてはウブ過ぎると思うが。
「マンコだよ、マンコ。これまで散々教えてやったろ? 俺らのチョークで刻み込んでやっただろ? 授業は真面目に受けなきゃナァ、速水ィ」
少し恨みのこもったような視線と口調で、田渕が彼女を責める。
「で、ほら、言えよ。どっから出てきた汁だ、これ?」
「マンコ、です」
「誰の?」
「私の」
「誰だよ、オマエは」
「速水、レイコ」
「速水レイコの?」
「速水レイコの、おマンコから出てきた、…………うう、なんて言えば良いの?」
キチンとわからないことはわからないと言える。普段はお高くとまって見えたとしても、だ。
それは彼女本来の美徳だろう。
学業でも部活動でも確かな結果を残し続けている彼女。
僕らの高校が県内一の進学校だと言っても、圧倒的な実力を持つ彼女についていけない生徒は多い。
そうした生徒たち
ぼくら
を見下す傲慢な面は確かにあるけれど、それは彼女自身の学業や学校生活に対する真摯な態度からすれば仕方ないのかもしれない。
その一方でこうやって、自分に足らないところがあればそれを受け入れすぐに対応もできる。
知るは一時の恥、知らぬは一生の恥を地で行くその態度は、僕らとのセックスでも遺憾なく発揮されてきた。
生来の真面目さこそが彼女の本質なのだ。
でもそうした取り繕うことのない真面目さが、いとも簡単に穢されていく。
「マン汁だよ。愛液とかラブジュースって言う馬鹿もいるけどな。速水にぴったりなのは、マン汁だな」
田渕が僕らの方を見てそう宣言する。
客席の木暮や谷中が手を突き上げて無言のままサムズアップを返す。
ドヤ顔を浮かべつつ、田渕は彼女に向き直り、のぞき込むように顔を近づける。
彼女は少し顔を背けるけれど田渕に顎を掴まれて正面を向かされる。
「で、なんだった? これは」
「速水レイコがお漏らししたマン汁です」
「くくく。……だよな? で?」
「……で?」
「なんでパンツのここが濡れるんだよ? 嘘はつくなよ?」
「……………興奮、シテるから、です」
「だろ? なんで興奮したんだ?」
「………………パンツを、……みんなに見られて」
「それだけじゃないだろ?」
「……………みんなに、パンツを見られて、なにか、……このあと、」
「このあと?」
「このあと、……ぃや! いや、なのにっ。……あり得ないのにっ、……なんで私こんなコトっ、……勝手に口がっ」
「まだまだ気が強ぇな、オマエは。ほら、そうやって誤魔化さないでなんで興奮したか言えよ。パンツ見られたからだけじゃねぇだろ?」
「………………そうぞう
想像
、したから」
「何を?」
「………頭に、浮かんで。………………わたし、こんな経験ないのに……。ここで。ここで立たされて、パンツを見られて、脱がされて。……そうして、あなた達に…………」
「オレ達に?」
「……犯されちゃう、って」
「ははは。それは想像じゃねぇぜ、速水。今日も俺らと時間いっぱい、ハメまくって遊ぶんだからな」
「……うん、わかってます。……ぃえ? えっ、なに? ……今日、も
・
?」
「そうそう。昨日も俺らと一廻り、ここでしっぽりハメたじゃねぇか。んで、今日はまずオレからな。……なあ反町、あと何分?」
突然話を振られる。腕時計に目を落とし、
「15分、かな」
本当はまだ25分ある。
「んだよ。結構余裕がねえな。まあいいや。それじゃはじめるぜ、速水」
「な、……なにを」
チラリ、と彼女が僕を見た。気がした。縋るような目が見えたような気がした。
「んなもん、言うまでもねーだろ?」
再び顎を掴まれ、彼女は田渕の顔と正対させられ。
「ほら、まずはキスしようぜ、舌からませてこいよ?」
「なっ!!? なんで、私が田渕くんちょぉ、んチュ♡ きしゅ♡ ちゅ♡♡ んにゃぁ♡♡ んぁ♡ くちゅっ、んぅ♡♡」
お立ち台の上で2人の唇が貼り合わされ、舌が絡み合いはじめる。
田渕が速水レイコを実習台にして習得したキスのワザを、それを忘れた速水レイコに披露していく。
この部屋で起こった出来事を彼女は覚えていない。
でも、何日にもわたってカラダに刻み込まれた行為の蓄積は、
それを彼女が記憶しているかどうかに関わらず、
「ん♡ んふっ♡♡ んぅううう♡♡♡」
確かな快感を彼女に注ぎ込むのだ。
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