剣姫は今日も処女を奪われる
する、と伸びる、なんのとっかかりもない滑らかな指が脚の間を這っている。
中指。
ヌルヌルとした粘液に濡れている桃色の深みをほじろうと、埋没していく。
うずまった指の分透明な液体が溢れ出してさっきこぼれた水滴のあとをなぞり、追いかける。
M字に開かれた脚に、ぐぐ、と力が込められて、
「ん、ぅ♡」
と彼女の鼻から息が漏れる。
先だけ曲がった中指が、その曲がった部分が呑み込まれて改めて真っ直ぐに見えてしまう。一番長いはずの指は横に沿わされた薬指より短く見える。
指ののめり込みが、その侵攻が止まると、今度は時計回りに円を描くようにゆっくりと動き出す。
「ふっ♡」
美人が零す音。
屈辱と羞恥に食いしばっていた口の端から空気が噴き出る。右頬が引きつっている。
切れ長の目が下を向き自分の指先を追っている。伏し目のようになっていて、艶めかしい。
実際、光景そのものがエロティック、というよりエロスそのものだ。
明かりの点いていない、カーテンの隙間から差し込むだけの薄暗い部屋の中で、机を固めて作られたステージの上で、スカートをまくり上げ脚を開いて股間を晒している美人。
ただ見せているだけでなく、剃毛されツルツルになった性器に指を這わせ、膣内を自分でほじりはじめている。
その光景に食い込むような視線を注いでいる、観客のオトコたち。
行ったことはないけどストリップ小屋もこんな風景なんだろうか。
でもそうした施設とは決定的に違うモノがある。
オトコの視線を集める対象、ストリップでは踊り手とか言うんだろうか?
薄暗い部屋で淫らな行為を晒しているのは、この学校で一番有名な美人なのだ。
放課後の特別教室に群がったオトコたちの前で、オナニーを披露する美人。
速水
はやみ
レイコ。
学業は最上位。しかも県内一の進学校の藍賛院
うち
にいるのに、だ。おそらく国内のどんな大学にだって行くことができるだろう。
しかも勉学だけじゃなく運動能力も高い。剣道のインターハイで優勝したばかりの、この国の女子高生の中で最も強い剣士。
親も医者で、親類には公職者をはじめ公務員が溢れ、家柄すら良い。
生活態度も良く、気が強く攻撃的な面があるから温厚篤実とは言えないけれど品行方正ではある。
そんな人物が学校の片隅で他の生徒たちから隠れ、僕ら落ちこぼれた生徒たちの前で、普段は隠している、誰にも見せない内臓を晒している。
自ら望んでではなく、それなのに普段のように強く反抗も出来ず、ただ言われるがままにかけられる言葉に従って、恥辱に塗れつつ変態行為に勤しむ。
強気な才色兼備の美人剣士が、薄闇の中で繰り広げるストリップ行為と公開オナニー。
彼女がこのまま人生を全うに突き進む限り未来永劫発生し得なかったであろう、異常な状況。
でもそれは妄想や夢物語ではなく、今確かに僕らの目の前に現出している現実なんだ。
クルクルと中身を掻き混ぜる中指に釣られて空中をフラフラ漂っていた人差し指が、ゆっくりと折れ曲がり、彼女が掻き混ぜる肉の裂け目の端に添えられる。
秘裂の上端。
そこに生えているぷっくりとした肉の芽を、中指と同じようにやはりほっそりとした、剣を握り振り回し全国まで制したとは思えない繊細な指が撫でるように載せられる。
ぎゅ、と押す。
「ひぅ♡」
彼女の口が普段絶対に吐かないであろう艶めかしい濡れたため息を漏らす。
M字に開いている脚が、離れていた膝が磁力で吸い寄せられるように近づく。
カラダを支えているおしりに力が入り、少しだけ下を向いていた性器が改めて僕らの方を向く。く、と上を向いて、弛緩しつつあった弛む粘膜を、ぎぎ、と引き締める。
それから彼女は中指で膣を掻き混ぜつつ、人差し指でクリトリスを弄びはじめる。くちくちという粘っこい音が彼女の秘所から立ちのぼり、だんだんとその音は激しさを増していく。
ぴく、ぴく、とカラダを揺らし、でも指は停まらない。
「昨日はしたのか? レイコ」
切れ長の目を薄くしながら、長いまつげを伏せて自分の淫部を見つめていた彼女に声がかけられる。
彼女を抱きかかえるようにして支えている、田渕
たぶち
。
「き、のう……?♡」
語尾を甘く上擦らせつつ、彼女は自分の指先から視線を外さず返事する。
「昨日もオナニーしたんじゃないのか?」
「しましたっ、ぁ♡ ……はぅ、…………なんでこんなこと、ぉ♡」
没頭するように表情を薄めていた彼女の整った顔に、改めて屈辱の色が浮かび上がる。
「一昨日もしたんだろ?」
「はっ、いいぃ♡♡ ……あ、ぁ、なんで、そんなこと知ってるのっ?!」
「毎日オナニー三昧か。……猿なんじゃねーの?」
「毎日、何てっ、ぇ♡」
田渕との問答の間にも、くちゅくちゅという納豆でも混ぜるような音がだんだんとその音量を増していく。
「前は月に一回くらいだったのが、最近は毎日しないと済まなくなってるんだろ? レーコっ」
「そうですぅうっ♡♡ って!!! なっ、なんでそんなことっ!!!!???」
「オマエが自分で言ったんだろ? な、反町
そりまち
?」
急に話が僕に振られる。
「おい田渕、いい加減にしろよ?」
僕が返答する前に「ステージ」に向かってかけられる広重
ひろしげ
の声。薄闇でわかりづらいけれどすでにズボンを下ろし、膨らんだトランクスを晒している。
「これで終わりにするって。ヤッとの俺の番なんだから好きにやらせろよ。反町、あと何分?」
時計を見る。あと20分ほど。
「10分ちょい、かな?」
「そんだけあれば5人すぐに回るだろ?」
「さっきかぁはっ♡ なんの、時間ぅ……? ぅん♡♡」
びく、と腰が跳ねる。彼女のカラダに快楽が充填されつつある兆候だ。
「オマエにはカンケーネーヨ、速水。で、反町」
「ぇ? あ。……えーっと。そうだね。僕が速水さんから教えてもらったんだよ。最近毎日オナニーしてる、って」
いったん中断した会話を再開させる。
これくらいの協力はしてやれる。
突然会話に参加してきた僕を見ながら、口をふにゃふにゃに歪ませ、困ったように、切羽詰まったように眉を垂れさせている彼女の瞳が僕を見る。
潤んでキラキラと光る細い目。別に小さいというわけではなく、キリリと凛々しく鋭く光る研ぎ澄まされた形。ちょっと面長な顔の輪郭とあわさって雅な雰囲気が少し漂いつつ、でもまつげの長さや鼻筋の高さからけっして「昔の美人」というわけでもない、現代でもトップクラスに位置する美女。速水レイコ。
その目が、自分の性器を掻き混ぜ、陰核への刺激を続けつつ、まるで縋るような感情を載せて、僕に向けられる。
ぐぐ、と背中を何かが駆け上る。
「反町、クンが? はっ、あっ♡♡ なんで、私がアナタなんかに、ぃ♡♡ そんなこと……、ぉ♡♡」
今
・
の
・
彼
・
女
・
にここ数ヶ月にわたってここで繰り広げられた行為の記憶はない。だからそんなコト信じられないのは当然だろう。でも。
「だけど、合ってるでしょ? ……昨日のオ
・
カ
・
ズ
・
は知らないけど、一昨日は何人ものオトコに輪姦される妄
・
想
・
で1時間もしちゃったんでしょ?」
「!!!!」
横長の彼女の目がまん丸になるほどひん剥かれる。
まるで怒声でも浴びせられたように怯え、硬直し、それでも指は停まらない。
にちにちにちにちという粘液を粘膜に擦り付ける音は止まない。
「……そんな、……ぁ♡ ……うそ、うそよ……、ぉ♡♡」
「て、わけでだ。俺らが今から、速水のその夢
・
を叶えてやるよ」
彼女の横でそのカラダを支えつつ薄い胸を揉み続けていた田渕が、彼女に覆い被さるように顔を近づけ、にたりと笑う。
「嬉しいか?」
「嬉しいわけ、ぁ♡ ……ないでしょっ、おぅっ♡♡」
「でも今はキモチイイだろ?」
「キモチイイですっ! ァ♡ …………ぅうう、くそっ……、ぉ♡♡」
彼女はついに悔しさから普段使わない汚い言葉を漏らす。
カラダの中を駆け回る快感と、払いきれない屈辱に、理性が押し出され強固な精神による言動の制止が効かなくなってきている。
もう限界だ。
「もっともっとキモチ良くなれるぜ? ……ドキドキするだろ?」
「ドキドキ、……んぁ♡ ……する。しますっ♡♡ ……くぅううっそぉ♡ んあ♡♡」
彼女はギュッと目を瞑り、下唇を噛みながら本心を漏らす。
「何が起こるのを期待して、ドキドキしてるんだ?」
固く閉じた目から涙が押し出されて、目尻に淫部と同じような煌めく液体が纏わり付く。剃られて無毛のマンコとは違い長いまつげが涙を吸って、1本1本のカールしたその毛の間に水の膜が張る。
「まっ♡ わ……、速水レイコのメス穴に、ぃ♡♡ みんなのチンポがハメられるのを、期待して、ぇう♡♡ うううううううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡」
彼女はまた目を硬くつぶり、顔を伏せる。
それは限界まで達した悔しさと、カラダから溢れる程まで膨れ上がった快感を、精一杯抑えつけようとする態度で。
ぐぐぐ、と全身に力が入り、顔は下を向くのに背中も首も仰け反って、結局上を向いてイッてしまう。ほっそりとした顎が僕らの方を向きつつ、白い喉が晒されてゾクゾクとする。
「それじゃオマエの望み通り、ハメてやるよ。アイツらももうさすがにこれ以上お預けしたらオレが殴られそうだしな。……こんだけ準備すれば前戯も必要ねーよな?」
田渕が机から降り、僕らと彼女の間にカラダを潜り込ませる。
恥部を晒す彼女を正面から見ていた僕らはそれぞれ左右に少し掃けて、これから行われる行為が見やすい位置に移動する。
「必要ないです、うううっ♡ ぃや。やっ! …………おねがい」
ピクピクとしながらまだ激しく指で自分自身を掻き混ぜ続ける彼女が声を漏らす。
「あ? オレも準備できてっからしゃぶらなくて良いぜ? すまんな。オマエフェラ大好きだもんな」
「そんなこと、ないっ。ぐぅ♡」
実際「この彼女」はフェラチオ経験はないのだから、好きも嫌いも無いだろう。ペニスを差し出されればカラダは勝手に動いて、散々に仕込んだ極上の舌技を僕らに披露してくれはするだろうけど。
「そうじゃなくて、…………わたし、初めて、だから、」
「はは、さっきも聞いたって。優しくしてやるぞ? 俺らで頭ぶっとぶくらい激しくマンコをグッチョグチョにしてやる、安心しとけ。嬉しいだろ?」
「嬉しく、ないっ♡♡ ……そう、じゃなくて、……こんなコト、やめて、ください……。ぁああああっ♡♡♡」
充血して膨らんだクリトリスと、快楽が充填されたようにやはり弛んで膨らみ、割れ目からダラダラとはみ出しはじめている、小陰唇。人差し指と中指だけでなく他の指も使ってそれらをイジリ、中指がこじ開ける膣口からドロドロと重たい粘液がとめどなく吐き出される。机まで垂れ落ち、水たまりを作り始めている。
「やめると思うか?」
ズボンもパンツも脱ぎ捨てペニスをそそり立たせる田渕が言い放つ。
「思わないです、うぅ♡♡♡ ああっ♡♡」
制服から伸びる腕も、M字になった脚も、顔も首も耳も。彼女の肌すべてが赤らみジワジワと汗ばんでいる。
「それじゃ覚悟決めろ? ほら、このチンポがオマエのマンコに入るんだぞ? 嬉しいだろ?」
「嬉しくないっ」
「はは、強気だな。でもチンポ突っ込まれてもそう言ってられるかな?」
ジワジワと田渕のペニスが、彼女のマンコに突っ込まれている細い指と比べれば何倍もの太さ、長さがあるそれが、おそらく彼女の温度を感じるくらいに近寄って。
「……おねがいっ♡♡」
「ムリだって。ほら指抜け。オナニーやめろ」
田渕に言われて彼女の動きがピタリと止む。
指先だけ潜っていた中指がぬるりと引き抜かれ、
「自分で広げろ。オレのが入るところ、良く見とけよ」
「ぅい♡♡♡ あ♡」
彼女は両手で自分の股間を、太腿の付け根にある肉を左右に引っ張り、深く切り込まれた溝を広げる。
充血が進み桃色から赤味を強めた粘膜が花開く。トロトロと愛液が溢れ、会陰を流れ伝う。
すぐにでも押し込めそうなのに、田渕はペニスの先端を熱く濡れた粘膜に押し付けて止まる。
何かを待つように、少し腰を動かして彼女のドロドロになった溝に沿わせて先端でなぞる。
「ひゃ♡ あ♡♡ ぁあ♡♡ ……ぁ、おねがい、……せめて」
クイクイとチンポで彼女の瑞々しい表面を均している田渕の横顔を見ると、その口が歪に変形するのが見える。
「ぁ? なんだよ」
待ってました、とばかりの表情でありながら、興奮を抑えつけるように声のトーンを落とし、でもすこし上擦らせて田渕が聞き返す。
くちゅくちゅと田渕と彼女の接触面が密着と剥離を繰り返して、天然物の潤滑液を泡立てていく。
「せめ、て。……コンドーム、して? ……このままじゃ、……あ♡♡」
涙目の彼女。
自分の股間にあてがわれたペニスの持ち主を見上げ、
「ここまで来て、すると思うか?」
お決まりの質問。そして、
「思わない。………でも、赤ちゃんできちゃう」
「ははっ。中で出されること前提なのかよ」
「!」
田渕が笑い、おそらく「観客」もニタニタとした表情を浮かべているだろう。
「大丈夫だよ。そんなに簡単にできねーから。それに、もしできたら俺
・
ら
・
で責任取るからよ。それじゃ、突っ込むぞ?」
「ぅ♡ ぅうう♡♡ ぅううううう♡♡♡」
「ほら、レイコ。見ろ。オレの方を見ろ? 俺の顔をよーーく見ろ?」
彼女が顔を前に、田渕の方に向ける。
それを迎え撃つように田渕は顔を近づけ、唇を彼女のものと貼り合わせる。ちゅ、ちゅく、くちゅちゅ、と舌をねじ込み、彼女も何も言われていないのに当然のようにそれを出迎え、もてなす。
「おまえの、速水レイコの処女を奪うのはおれ、田渕正義
まさよし
だからな」
絡みついてくる彼女の口から唇を剥がし、田渕が言い含める。
泣き顔の彼女が、こくこくと頷く。
学力も、体力も。運動能力もその強い精神性も、なにもかも。
これまで培ってきたあらゆる経験を、功績を、誇りを。
そのすべてを剥ぎ取られて無抵抗で
言いなりの、
生身の、
剥き身の、
単なる高校2年生のオンナに貶められ。
「正義君、レイコの処女、もらってください、って言え?」
「ま♡ まさよし、くん。……レイコの処女、もらってください。…………ぃ♡♡」
「正義君のたくましいナマチンポを、処女なのに発情しているレイコのメスマンコにぶち込んでください」
「まさよしくんの、たくましいナマチンポ。……を。しょ、処女なのに発情している、ぃ♡ レイコの、メスマンコに、………ぶち込んでください、ぃ♡♡」
「いいぜ? ほら、オレのが入るとこ、しっかり目に焼き付けろ?」
彼女はそ
・
こ
・
に視線を注ぎ。
誰の侵入も許してこなかったと思い込んでいる自分の性器に、
恋仲でもないオトコが、オトコのペニスが何の避妊もせず、
無遠慮に、
堂々と。
彼女の意志など一切無視して、
ズブズブと埋没していく瞬間を、
勢いよく。でも永遠に感じるほどにゆっくり、音を立てながらねじ込まれていくその様子を。
「ぁ」
「ぁああっ」
「ぁああん♡」
「んぅううう♡♡」
「はぁあっっっっっ♡♡♡♡」
「んぁあああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
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