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監獄島編①

蒸し暑い控室。鉄板の壁に石の床。天井の小さな通気口だけでは息苦しい。

過高幹長
かたかみきなが
――ここでは囚人番号G309号と呼ばれている――は、全裸のままここに押し込められて、二時間が経過していた。

ここは世界中から犯罪者が集められた監獄島である。

どうしてこんな事に、と考えるのも止めてから随分と経つが、それは三カ月前の事だ。

日本のサラリーマンであったミキナガは、ある日突然異世界にいた。

もっとも、その時には異世界に来た自覚などない。

休日に自分の部屋にいただけなのに、気付けば草原にいた。

ただ混乱するばかりで、二日を経て、ようやく町に辿り着いたのだが、そこで捕まった。

日本ではない事は明らかで、人々の服装は中世欧州を思わせ、文明レベルの低さに、魔法を初めて見て、やっと異世界と考えるようになる。

鉄の扉が開き、チビの看守が入ってきた。

「もう直ぐ出番だ。ヒヒ、今日の相手は特別だ、ラッキーだな」

ここでは囚人同士の戦い――殺し合いといった方がいいか――を見せる興行が催されている。

剣道はしていたが、本当の殺し合いなんて当然初めてだった。

運が良かったのは、初めての戦いの前に、自分が魔法を使える事が分かり、相手の情報を得る「アナライズ」のスキルが使えた事だ。

だから、明らかに自分よりも強く殺し合いに慣れた相手の弱点を確認して、魔法による攻撃――使えた魔法は全て基本的な弱いものばかりだったが――で、どうにか勝利した。

勝利者には、釈放や他の囚人の死等、無理なものもあるが、一つだけ願いを叶えてもらえる。

そこでミキナガは回復を乞う。瀕死の状態だったのだ。

どうやら、アナライズを使える者は他にはいないようで、ミキナガは確実に相手の弱点を狙って攻撃を行い、どうにかまだ生き延びていた。

栄養不足で死ぬよりも戦いで殺したいらしく、食事は充分に与えられ、貧相な体付きだったミキナガもこの半年で筋肉質になっている。

「戦いの前に、これを飲みな」

質問は許されない。渡された小瓶の中身を飲み干す。

――やけに甘いな。う……。

股間の逸物がムズムズとする。

囚人に衣服は与えられない。女の囚人とは別々の区域ではあるが、時に戦わされる事もあった。

そんな時は勃起する。殺し合う相手でも観衆に見られていても。

ただ、ミキナガは幸か不幸か、女の囚人とのマッチアップはなかった。

ニヤニヤとチビの看守が笑っている。

――もしかして、今日の相手って……。

女の囚人か。

元々、エロ本もAVもない世界。そのうえ、ここは監獄だ。

だから、観客に若く綺麗な女を見付けると、それだけで興奮してしまう事だってある。

「G309号、出番だ」

もう汗ばんでいる体で、控室を出た。

直ぐに歓声が聞こえてくる。

孤島であるが、囚人の殺し合いを観戦にくる客は多い。二万人収容のコロシアムは、常に満員御礼状態だ。

男の囚人の数は300名程。女囚は100名程。合せて400名がいる。

この中から毎日40人が死ぬ。そして40人が補充されるのだ。

日に40戦。囚人の誰もが五日に一度は戦い、その繰り返しが終わるのは死んだ時のみ。

登場ゲートにはまた別の看守が立っていた。

「先の二十五戦、早く終わった。充分に時間をかけて戦っていいぞ」

一戦の平均時間は約十五分。実力差がある場合、一撃で終わる事もある。逆に近い場合は一時間以上かかる事も珍しくはない。

紹介のアナウンスが聞こえた。拡声魔法が使われる。

「ワイバーンゲート、黒髪の死神、ミキナガ!」

盛り上げる為とはいえ、死神は言い過ぎだろ。

何故か確実に対戦相手の弱点を狙う事から、不気味に思われ、そう呼ばれるようになった。

全裸で二万の観衆の前に出る事にも慣れてしまっている。

貴族のご婦人達の視線が注がれてくる。無骨な連中が多い中、日本人のミキナガは若く見え、可愛く思えるらしい。

「マンティコアゲート、公爵令嬢、グレイニア!」

それは何処かで聞いた事のある名前だった。

歓声が沸き、しかし、なかなかマンティコアゲートから出てこない。

声がする。

「何をしますの! いやぁ!」

「いいから、早く出やがれ!」

「わ、わたくしを誰と思って……。ああ――」

看守に蹴り飛ばされ、全裸の女が闘技場に強引に出された。ゲートは直ぐに閉じられ、戻る事はできない。

「へ、へえ、こいつは……」

直ぐに勃起した。

金髪の縦ロールのツインテール。かなり気が強そうな顔立ちだが、紛れもなく誰もが認める美少女だ。

腰回りにはっきりと括れの形状が描かれているが、全体にむっちりとして、乳房は強烈なボリューム感があり、頭部よりも明らかに大きかった。質量と重量感に溢れ、やや大きめの乳輪がほんのり膨らみ、色濃い乳首は円柱状の突起が長く大きく目立つ。

その胸元に負けず、お尻もかなりの肉感があって、球状に膨らんでいた。むちむちした太股も大いにそそる。

その顔を見て思い出す。

――公爵令嬢グレイニア……。あのグレイニアなのか!?

乙女ゲーム「ホーリーファンタジア」の主人公のライバルである悪役令嬢グレイニア・マードラグン。

乙女ゲームはやった事はなかったが、アニメ化されたので、そちらは見ていた。

グレイニアは徹底した悪役であったが、美麗な顔立ちにそのエロゲから来たかのような官能的な体付きに男性からは人気があった。

――確か、最終回に断罪され、収監された。じゃあ、ここは……。

乙女ゲーム「ホーリーファンタジア」の世界なのか。

そして、グレイニアは断罪された後という事になる。

「いやぁ……」

全裸にされて、大勢の観衆の前に出されたグレイニアは、両手で乳房と股間を隠しているが、特に大き過ぎる胸元はどうあっても隠せないでいた。

「ハァ、ハァ……。そういう事か」

飲まされた薬は、性欲を増大させるものだ。

男と女のマッチアップでは、レイプも許される。むしろ、それが目的で組まれるのだ。

女の方も媚薬を飲まされているはず。

ミキナガが近付けば、グレイニアは青ざめた顔で小さく悲鳴を漏らした。

ここの囚人の中には、もっと大きな逸物を持つ男も多いだろうが、ミキナガのそれは、カリ高く、刺激の強さを想起させる。

普通に戦ってもいいし、犯してもいい。犯しても勝ちだ。

――クソ……。レイプなんて……。だが、我慢が……。

向こうは必死に抵抗してくるだろう。

――ゲームのラスボスだぞ。どれだけ強いんだ。

ゲームとして、ラスボスの補正はあっただろうが、それが取り除かれた状態でも学園でトップの強さだったはず。

アナライズ。

グレイニア・マードラグン。レベル78。

これだけで、とても敵う相手ではないと分かる。ちょっと弱点を狙ったくらいでは無理だ。

自分の今のレベルは32なのだから。

因みにこのレベルは、誰もが共有する基準ではなく、アナライズで対象の力を測り、分かりやすく数字で見せてくれているだけだ。

「こ、来ないで! それ以上近付いたら、ハァ……」

魔法の発動の準備をしている。

刹那、身構えたが、彼女が集中できていない事に気付いた。

――けっこう、きつい媚薬なのか。

グレイニアの頬が桜色に染まり、深く乱れた呼吸になっている事に観客も気付く。

「犯せ!」

一人が叫べば、号令となる。

衝動と性欲が足を駆り立て、女体に飛び込んでいく。

これが戦闘であるなら愚策。

だが、グレイニアは怯えた表情を見せ、その心が萎縮しているのが感じ取れた。

「いやぁ――」

抱き付けば、間近に泣き顔がある。

柔らかな素肌と女肉。温もりすら興奮させる刺激で、全身から立ち昇ってくる女の香りを吸い込めば、肉棒の先端からカウパーが止め処なく流れてしまう。

勢いのまま押し倒し、硬い地面に二人で倒れ込む。

「うう……」

衝撃を感じて呻くグレイニアであったが、痛みよりも羞恥が強いようだ。

「や、止めなさい! わたくしを誰と思って――」

彼女の両手首を握り、上に重なるようにすれば、乳房も股間も隠せない。

二万の観衆の視線が注がれて、真っ赤になるグレイニアであったが、媚薬の影響で呼吸音が官能的に響いた。

「知ってるさ。グレイニア・マードラグン。マードラグン公爵家の長女で、つい最近までリーベルン王国第一王子の婚約者、だった」

「し、知っていて、こ、こんな破廉恥な」

「黙れよ、元公爵令嬢。今は俺と同じ罪人だろ。何の罪もない少女に陰湿な虐めを繰り返し、とうとう一線を越えて、殿下共々、殺そうとして失敗」

「違う! あの卑しい女は――、きゃあ!」

こんなに揉み応えのある爆乳を前に、無視はできない。

令嬢の首筋に顔を埋めるようにして、胸板で片方の胸の肉果を潰し、片手でもう一方を掴んだ。柔らかな乳肉は指先を飲み込み、確かな弾力が押し返してくる。

「すっげえ、やらしい匂いをさせやがって」

「う、うう、いや……、わたくしの高貴な乳房が、こんな下賤な外国人に……。いやぁ、気持ち悪い」

首筋に舌を這わせ、グレイニアを味わう。ほんのりと汗のしょっぱさがあって、不味い監獄料理ばかりだったせいもあるのか、いい女だからか、本当に絶品に感じた。

気持ち悪いといった感想は本当なのだろうが、体の反応は発情を示していた。

押し付けた胸にコリコリした乳首が当たり、嫌がっていながら抵抗は少ない。

「ハァ、ハァ、ん……、ああ、わたくし、こんな男に、胸を触られて、揉まれてますのぉ。ああ、ハァ、ハァ……」

イヤイヤと首を横に振りながら、それが愛撫に感じているようにも見えた。

我慢できない。

「犯せ!」

「早くぶちこんでしまえ!」

興奮した観客が叫んでいた。

言われなくとも、だ。半年もオナニーすらできていない。そのうえ、こんな極上の牝を捕まえて、女の芯を抉りたくて堪らない。

――これだけ発情してんだ。簡単に股を開かせられるんじゃないのか。

グレイニアの手首を掴んだままだった手を離すと、脇腹が蹴られた。

「ぐ……」

這うようにして逃げていく令嬢。

彼女は魔法に特化したタイプであるが、レベルが高いだけあって、相応の衝撃があった。

だが、大きな尻を揺らして、全裸で逃げていく若く綺麗な女の姿に、興奮はより高まってしまう。

飲まされた薬の影響が強くて、罪悪感が薄らいでいた。

「待てよ」

追いかけ、背後から飛び込むと、グレイニアの片足を取る。

「きゃ――」

むちむちした太股を舐めながら、立ちあがると、代わりにグレイニアが倒れ込んだ。

更に片足を上げると、大きく股間が広げられ、

「ひ……、いやいやぁ、見ないでぇ!」

両手で隠すグレイニアだ。

しかし、ばっちり見ている。

――ハァ、ハァ、これがグレイニアの、悪役令嬢のオマンコ。

鮮やかなサーモンピンクの無垢そうな粘膜色だが、媚薬の影響でラビアが膨らみ、甘酸っぱい匂いが放たれてくる。しかも――。

「濡れているじゃないか。ぐっしょりと」

「そんな訳、あ、ありませんわ」

「隠そうとする手の指からヌチャヌチャ聞こえてくるぞ」

もっと見せろと観客が騒いでいた。

正直に言えば、観客を喜ばせる為に戦っている訳じゃない。

そして、誰かにやれと言われるからじゃなくて、自分がこの女を犯したい。

「スタンショック」

グレイニアの片足を持った手から雷系の魔法を発する。魔法のスタンガンのようなものだ。

「ぐあ――」

電流が彼女の体を駆け巡り、必要以上に流してやれば、プシャっと失禁するのだった。

これには観客も大興奮して沸いた。

足を離してやっても、グレイニアは全身を痺れさせて、ピクピクと裸体を痙攣させている。白目を剥きかけていて、唇から涎も垂れていた。

仰向けになり、無防備に四肢を投げだした状態の令嬢の股をまた大きく開かせる。

――ハァ、ハァ、ハァ、やるんだ。我慢できないだろ。

ゲームやアニメのキャラクターといった意識もあったかもしれない。

腰を下ろし、極限まで高まった興奮で爆発しそうな肉棒の先端をグレイニアの女陰に当てる。

ヌルッと感じて、小水と淫蜜で濡れたラビアに割り込むと、膣口を捉え、ぐっと腰を前に突き出した。

ヌブブ――ッ! 無遠慮に抉り込む。

「ヒぎぃ――っ! う、嘘……、ああぁあああ、嫌ぁ、嫌!」

半分気絶していたグレイニアも捩じ込まれた衝撃に、瞬時に何をされたか気付き、泣き叫ぶ。

逃げようとする動きを見せるが、まだ痺れ続けていて、抵抗はない。

「うお……、やべえ、このマンコ……、気持ち良過ぎる」

淫蜜が肉壺の中まで溢れ、きつい締め付けを覚えつつ、奥まで一気に蹂躙できていた。

奥まで吸い込んでくるようで、無数のヒダが蠢きながら、肉棒全体をしゃぶり込んでくる。

「抜いてぇ! そんな……、わたくし、処女だったのに……」

涙目の苦悶の表情がそそる。

堪らず重なり、抱き付くと、膨れあがった衝動のまま、腰を動かした。

溜り込んでいた性欲と強烈な興奮で、直ぐに尿道の奥から昇ってくる物を感じる。

「う……」

ドビュルッ! ビュク、ビュクッ、ドプドプッ!

生涯忘れられないような鮮烈な快感に、猛烈に噴き上がる精液。

グレイニアの中で肉棒が暴れ、脈動が延々と続いた。

――こ、こんなに気持ちいいセックス、初めてだ。あ……。

これこそが本当の恍惚だったのか。

「あぁああ――、出された……。わたくしの中に、好きでもない男の精液がぁ――」

プシャ――、とまた漏らす公爵令嬢。

惨めな彼女の姿を二万の観衆が笑い、異常な興奮に包まれた。

「ハァ、ハァ、ハァ、あ、直ぐに出しちまった。半年、オナニーもしていなかったからな」

「うう……、どうして、わたくしがこんな目に……」

ゲームやアニメでも悪役令嬢グレイニアが、断罪後に監獄送りになったといった事が告げられただけで、具体的にどうなったかまでは明かされていなかった。

「自業自得ってやつだ。まあ、俺が言う事じゃないけどな」

「わたくしは、ただ、あの女を排除したかっただけ……」

「それで実力行使か? ふん。俺はな、王族の像に手が触れただけで、ここに入れられたんだ。ふざけるな!」

今、思い出してみれば、あれはグレイニアの元婚約者である第一王子の銅像だった。

「も、もういいでしょ。早く、その汚いのを抜いて」

「まだだ」

「え……?」

「分かるだろ? お前の中で、俺のチンポは全く萎えていない。ハァ、ハァ、犯されて泣いているお前は堪らなくエロい。勃たなくなるまで、付き合ってもらうぞ」

抜かず、そのまま前後運動を開始した。

一発出して、今度はもっと保てそうだ。

「やめ……。う、うう……、もう、止めてぇ! ぉあ……」

ズン! ぬっぷ、ぬっぷ……。ムチムチした太股を腕で抱くようにしながら、抜き差しを続ける。膣内で、彼女の淫蜜と己のザーメンが混ざり合い、掻き回していく。

「痛い……。痛いですわ。う、う……」

本当に初めてなのだろう。

――く……、一発抜いて、薬の効果が薄らいだか。

罪悪感を覚え、興奮が打ち消し、その繰り返しが続く。

せめて――女体をアナライズしてみる。

――おいおい、こんな事まで分析できるのか?

女体の弱い部分が表示されるので、カリ首でそこを重点的に擦ってやった。肉壺の少し浅い個所だ。

「く……、あ……。あ、ああ……。そ、そこ……」

反応が変わる。声に艶が現われると、それを恥じたように、グレイニアは自分の手で口を塞ぐ。

「今、感じたな」

「そ、そんな訳……、んっ、ハァ……」

女体のアナライズは正確なようだ。

腰を使いながら、また抱き付き、耳元で囁く。

「可愛いぞ、グレイニア。泣き叫んでいた時の顔も良かったが、刺激を堪えるそんな表情も堪らねえよ」

「や、止めて……。ああ、あ、あ……」

乳房を持ち上げるような手つきで優しく揉んでやれば、温めた呼吸を発してくる。

肉壺とその周辺から淫蜜が溢れてきて、肉棒の滑りがよくなってきた。女体が熱くなり、汗ばんできている。

――やっぱり、この女は……。

誰からも拒絶され、一人、悪者にされたグレイニアは、真っ直ぐな好意に弱い。

それはアナライズでも指摘されている。

「俺は、前からお前を知っていた。ずっと、こうやって、抱きたかったんだ」

「そ、そんなはず、ありませんわ。ハァ、ハァ、あ、あっ、あっ、やだ……」

確かな性感を覚えたか。感じてしまう事に戸惑いだしているようだ。

弱い個所が膣全体に広がっていく。

ピストン運動をより激しく、深く行った。

「ああ……、そんな、ああ、わ、わたくし……。うう……、いやいや、見ないでくださいませ」

自分の顔が蕩けだしている事を自覚してか、それとも観客に犯されて感じている姿を見られたくないのか。

肉壺にも変化が生じ、無数のヒダが腫れたようになって、感じだして緩んできたのに、ペニスへの刺激は増してきた。

こつんと子宮口を叩けば、

「あっ、あっ、あん、あん……、ダメ……、こんな惨めに犯されているのに……、わたくし……、あ、ああ……」

男の客らは前のめりに見詰め、女は冷笑を浮かべている。

そんな酷いロストバージンの状況だが、唯一忘れられる方法は、セックスの快感にのめり込む事だけだ。

ヌブブ、ヌズブッ、ヌプッ! 子宮を揺さぶるように亀頭で苛烈に叩けば、グレイニアの方から抱き付いてきて、両足もミキナガの腰に絡み付く。

「ぁひぃ――、来ちゃう。昇って来ちゃう。あ……、ああぁ、んん……、これ、イク……」

汗塗れてきた柔肌が甘く香り立ち、きつく抱き付きながら仰け反るように、顎が上げられた。

「ハァ、ハァ、さあ、もう一発、食らえ」

先程出したばかりなのに、狂おしさが肥大し、衝動は止められない。

ドプッッ! ドビュルルルッッ! びゅる! どぴゅ、どくどく!

またも鮮烈な快感を覚え、エクスタシーを知る。

脈動する肉棒からザーメンを吐き出し、そこからの震えが、全身に伝った。

「熱い……、はぁ、ああ――、イっちゃいますわぁ! ああ……」

抱き締めている女体も痙攣し、誰もが確信する絶頂の反射を見せる公爵令嬢。

この時、二人とも間違いなく性の幸福の中にいた。

ハァハァ、と呼吸を整えているうちに、自分達の置かれている状況を思い出す。

肉棒を引き抜き、立ちあがる。

グレイニアは両手で顔を隠し、呻き泣いていた。

――うっ……、事後のグレイニア、エロ過ぎ。

またペニスが直ぐに復活して、興奮も性欲も膨張してくるのが自覚できてしまった。

だが、これで対戦は終了である。

「勝者、ミキナガ!」

女の淫蜜と自分のザーメンで汚れたペニスを堂々と晒して、好奇的な歓声を浴びた。

そんな雑音の中で聞こえてくる。

『スキル、寝取り、の効果で、対象者から魔法、スキル、のいずれかから一つ、コピーできます』

自分には確かに「寝取り」というスキルがあった。

これにどんな効果があるのか、これまで発動した事がなかったから知らなかったのだ。

――スキルや魔法を相手からコピーできるのか?

対象はやはりグレイニアなのだろう。

今度は彼女の能力をアナライズして、魔法を選ぶ。

レベル78が使う最上級の氷結魔法だ。

同時に気付く。

大量の経験値を得ていた。結果、ミキナガのレベルは46まで上昇している。

「嘘だろ? 犯しただけだぞ」

これも「寝取り」の効果の一つのようだ。

「勝者ミキナガよ、望みを一つ言え」

客席も一番高い場所に、顔を覆う白い仮面の女がいる。ストレートの銀髪で、いつも紫のイブニングドレスを着ていた。

監獄の関係者らしくないが、看守らの反応からしても、彼女がここのトップなのだ。

いつも戦いの後は、瀕死の状態で、これまでは回復を望む事しかできなかった。

だが、今回は無傷。

「この女が欲しい」

仮面の下でキョトンとされた気がしたが、彼女は笑った。

「分かった。その願い、叶えよう。その女は今からお前の物だ」

彼女の決定は絶対だ。

まぐわい、情が湧いたか。これだけが、ここでグレイニアを守ってやるただ一つの方法だった。

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