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冒険者編④

町で食堂を経営しているネリアは、調理師でもあるが、時に給仕まで行う。

個人経営で少ない従業員で切り盛りしていた。

常連の客が多いこの食堂であるが、聞くつもりがなくとも噂話が耳に届いてしまう。

町の事情通でもあった。

給仕の手伝いに入ったその時、つい聞き耳を立ててしまう事があった。

「ねえ、知ってる。最近、銀クラスに上がった夜明けのディックさん。凄いんだって」

「それ、花蜜のメンバー、全員がイかされまくったってやつ?」

「チンポの大きさは普通だけど、形がエグイらしいよ」

「男って、大きければいいって思ってるよね。幻想だって」

「私も一度でいいから寝てみたい」

銀クラスパーティ「夜明け」のディックと言えば、この食堂でもすっかり常連になってくれている。

――彼、そんなに凄いの!?

実年齢より若く見える外国人で、可愛い印象もあったが、ちょっと見方が変わってしまいそうだ。

上品な顔立ちだが、極めて大きな乳房に官能的な体付きの若い女性や、神秘的な美少女といったエルフを連れているが、やはり二人とも夜な夜な性交を重ねているのだろうか。

食事中の雰囲気からすれば、上品な顔立ちの人間の女性の方が恋人のように思えたが、噂通りなら、別の複数の女性とも関係を持っているらしい。

――だったら、私も……。

夫を亡くして五年。ずっと性的な行為は行っていない。

三十四歳の女盛り。体を持て余し、いつの間にか眠る前にオナニーするのが日課になってしまっていた。

もっと、親しくなれば、ひょっとして。

まだまだ女の魅力を持っているはず。

この日を境に、ネリアの性欲は膨れ上がっていった。

――――

エギスの町では収穫を祝う秋祭りが開催されるという。

「冒険者クイズ?」

食堂の女将から聞かされた。

「ええ。優勝賞品が、この辺りだと高価な米で、出てみたいのですけど、二人一組で、参加資格にその内の一人は冒険者である必要があって。ディックさん、私と一緒に出て頂けませんか?」

特に決まったクエストもない。

ミキナガとしては、女将と仲良くなる機会としては丁度良く思えた。

「どうして、彼ですの? 他に冒険者はいっぱいいるではありませんか」

不満そうなのはグレイニアだ。

というか、ミキナガに近付く女には、あからさまに敵意を向ける。

正直に言えば、嫉妬してくれるも嬉しいのだが、新しいスキルや魔法を得るには、セックスして絶頂に導く必要がある。

「他に知的な冒険者がいないからだろ」

「それ、ミキナガが言いますの?」

この世界の事をよく知らなかったのは仕方がない事だが、異世界の大学出を舐めてはいけない。

「そうだ。グレイニアもルルベルと一緒に出ろよ。俺は、女将さんと一緒に出て、優勝した方が、何か一つ言う事を聞く、って言うのはどうだ?」

他の女と一度だけなら肉体関係を許すと認めさせたい。

「では、わたくしが勝ったら、他の女と……。いいですわ」

グレイニアはミキナガに他の女とのセックスを禁じるつもりだ。

こういった経緯で、目立つ事は避けたかったが、祭りのイベントに参加する事となった。

――――

異世界の祭り。

文明レベルは中世で、舞台は欧州を思わせるのだが、和風な出店が軒を並べていた。

流石に神輿はないが、麦藁で作られた創造神像が町の広間に作られている。

髪は腰に届くまで長いようだが、顎髭が模られ、創造神とやらは男性のようだ。

聞けば神のイメージは地方により異なり、女神を崇める国もあるとか。

三日間行われる祭りの初日の目玉イベントが、冒険者クイズだ。

「頑張りましょう、女将さん」

「は、はい」

並んで立っているだけで、強烈な殺気を感じる。今にも修羅場の出刃包丁を取り出しそうなグレイニアからだ。

それでも約束は守るのが彼女の良いところ。

予選、準決勝、決勝と行われる。

出場エントリーしたのは三十組で、予選で十組までに絞られる。

町の広間にはイベントスペースの舞台が作られていたが、予選は二択クイズだった。

「では、全組参加の予選を行います」

予選はまだ観客も少ない。

冒険者になった初日に絡んできた奴や、花蜜のメンバーの姿もあった。知識を競うだけなので、駆け出しの姿もチラホラ見える。

「第一問。牝のいない魔物は、ゴブリンとオークの他に、Aミノタウロス、Bグレムリン」

冒険者なら知っていて当然の問題か。

――この世界、独特なところがあるからな。どっちだ。

一斉に札を上げなくてはならない。

「Aですね」

「そうなんですか?」

「はい。冒険者の皆さんが、話しているのを聞いた事があります」

女将は博学か。

「答えは、Aのミノタウロスでした」

五組が脱落した。

グレイニアとルルベルは残っている。絡んできた奴は、いきなり脱落していた。

――グレイニアは貴族の教養があるし、ルルベルも本当は金クラスだもんな。

予選、二問目で十五組になったが、三問目で八組となり、四問目で二組が復活。これで準決勝に出場する十組が決まる。

因みに、ミキナガ組とグレイニア組は三問目に正解し、そこで準決勝進出を決めている。

準決勝からが本番だ。

ここから特殊なルールが採用されている。

全ての組が、HP100を持ち、攻撃力10と防御力10を持つ。

問題にも攻撃力があり、難しい問題程、高い攻撃力が割り振られている。

準決勝では、ライバルを蹴落とし、生き残った二組が決勝に駒を進める。

「準決勝、第一問、攻撃力10の問題、天使の階級でエンジェルの一つ上は?」

早押しクイズである。

「アークエンジェル」

正解すると、持っている10の攻撃力と問題攻撃力10を足した20の攻撃ができる。

「どの組を攻撃しますか?」

「花蜜組を」

合計攻撃力から花蜜組の防御力10を引いた10がダメージとなり、HPから引かれる。

HPがゼロになれば敗退だ。

もしも間違えた場合、問題攻撃力10がダメージとなってしまう。

また、正解すると他に問題の難しさに応じたポイントが入り、それをHP、攻撃力、防御力のどれかに割り振れる。

これも戦略だ。

――決勝には、弱い相手を残したいよな。

早めにグレイニアたちには退場して欲しいところだ。

「正解したスレイヤーズチーム、次の問題を選んでください」

「地理の20」

「第二大陸にある名産品がクラーケンの――」

ピンポン、と鳴る。

解答権を得たのは、グレイニア組だ。

「ギョッファングの港町」

「正解です」

ルルベルが答え、グレイニアとハイタッチしている。

――地理関係は不利だな。んっ、俺を見ている?

「ディックに攻撃します」

HPが80に減らされた。

「ちっ、狙ってきやがった」

序盤でHPが少なくなると、他からも集中攻撃されそう。

「次の問題は、貴族の50でお願いしますわ」

得意ジャンルを選ぶのは正しいが、これはやばい。

グレイニア達は得たポイント20を攻撃力に割り振った。

仮に次の問題にグレイニア達が正解し、こちらの狙ってきたなら、合計70の攻撃がされる。

防御力は10のままだから、60が減らされ、一気にHPは20まで減らされる。

「問題、貴族の礼儀として――」

ピンポンと鳴る。

もう押したのか?

しかし、解答権を得たのは別の組だった。

「スカートを両手で摘む」

「残念、不正解です」

自滅してくれたペアがいた。

潰し合い、自滅、波乱もあり、冒険者クイズは盛り上がり、気付くと、かなりの観衆に見られていた。

そしてミキナガは追い込まれている。

HPは残り10。

対してグレイニア達は90とまだまだ余裕があった。

「ディックさん……」

「大丈夫、まだ逆転の目はあります」

どんなに追い込まれようと逆転の手が残されている。

「算数50の問題です」

この時を待っていた。

一度だけ使える札を上げた。

「おっと、ディック、女将さんペア、クリティカルカードを使うようです」

このクリティカルカードを使うと、攻撃力が倍になるのだ。一度しか使えず、正解できなければ消えるだけ。

追い詰められ、もうここで使うしかないが、狙ってもいた。

グレイニア達は、ポイントを得ても攻撃力ばかりに割り当てている。性格が出る部分だ。

防御力は10のまま。HP90。

つまり、次の問題に正解すれば、一撃で倒せるのだ。

「では、問題です。125×2+45÷5は?」

気付いた事がある。この世界の人間は、暗算が苦手だ。

ピンポン――と鳴った。

――なに、俺が押し負けた?

だが、押したのは女将だ。

「259です」

「正解!」

流石は経営者。

「それでは、どの組に攻撃しますか?」

そこは当然、グレイニア達にはご退場を頂く。

悔しがるグレイニアに、宥めるルルベルが見えた。

しかし、結局、次の問題を他の組に答えられ、狙われ、脱落するのだった。

――――

勝負という意味ではミキナガの勝利である。

ごねるかと思ったが、嫌われるのを怖がったようで、グレイニアは潔く負けを認めた。

が、その後が大変だった。

祭りの最中、大勢が見ている前で、彼女は泣きじゃくり、腰に縋りついてきたのである。

「びぇええ――、捨てないでぇ!」

どうしたら、その発想が出る?

俺のせいか。

「いや、他の女とする理由は話しただろ? ほら、よく思い出してみろ。お前以外の女とは、一度だけだから」

「嘘。こっそり、ルルベルと何回かしてる」

ばれてた。

「あれは、同じパーティの仲間として、性欲処理をしてやっているだけだ。そういうものだろ?」

「そうなんですの?」

「そうだ」

自分の性欲も満たしているとは言えない。

「わたくしの事も性欲処理ですの?」

「たっぷり時間をかけて、愛してやっているだろ? 一晩で、二桁イかせているのが証拠だ」

かなり無理のある言い分だ。

「それ、わたくしだけ?」

「そうだよ」

「わたくしは特別ですの?」

頭を撫でる。

「お前の体を一番愛している」

「あぁん……。た、確かに、そんな気はしていましたわ」

尚、二人の会話は、大勢の町人や冒険者に聞かれ、クズとチョロい女のカップルとして、瞬く間に広まった。

「という訳で、能力を得る為に、今夜、女将を抱く」

「一回きりですわよ」

ここは、こっそりと話している。

そろそろ、この町から去る予定でいた。

今後の事を考えると、やはり調理スキルは欲しい。

さて、食堂の女将ネリアを抱くとグレイニアに言ったが、既に約束を交わしているからだ。

実のところ、クイズの最中から、ネリアは、こっそりとスカートを自ら捲り上げ、むっちりした太股を見せ付けてきて、股間も開いていた。

他の者には見えない合図は、明らかな誘惑で、ミキナガとしては、その太股の足の付け根に近い際どい箇所を撫でて、了解の意思を示した。

別れ際に「今夜、食堂で」と向こうから囁いてきている。

祭りの最中は、夜通し飲み明かす者も大勢いたが、食堂はこの期間、休みになっていた。

皆、屋台での飲食が殆んどだからだ。

だから、夜に食堂を訪れると、灯りは消えていて、裏口だけは開いていた。

ミキナガは中に入ると、裏口の鍵は閉めて、それから二階に上がる。

教えられた通りにしたまでだ。

食堂の二階は、未亡人の一人暮らしの部屋。

真っ暗な中、部屋の扉を開けると、既に女将は全裸で、タライの水で体を洗っていた。

窓にはカーテンもなく、祭りの会場から届く、大きな炎がほのかな灯りとなり、ちゃんと姿は見えている。

「あ……、ごめんなさい。まだ、体を洗っている最中で……」

三十代の熟れ頃な女体に、勃起した。

黄土色の後ろ髪を上げて結んでいて、うなじから色香が溢れてくる。

豊満な乳房に、色濃い乳輪とぷっくり膨らんだ乳首。括れの形状を残しつつ、下腹が出てきているのも、かえって肉感を強調していた。

お尻の大きさは、グレイニア以上で、微かに垂れていたが、これも卑猥さを感じさせる。

恥毛は濃い目で、全身から大人の女が匂い立った。

「洗うの、手伝ってやるよ」

性欲が逸り、ミキナガも直に全裸になる。

「はぁ……、本当に、エッチなチ……」

女将が生唾を飲み込んだ。

もうすっかり発情しているようで、興奮の呼吸が見てとれた。

近付いて、彼女からタオルを取る。

タライに入ったネリアが、背中を向け、片膝を付き、足を水に浸している。

濡れタオルで背中を拭いた。

「気持ちいいです」

「そう。じゃあ、腕を上げて」

両腕が上げられると、僅かに腋下から香り、肉棒を疼かせる。

その腋の下から胸元にかけて、タオルを這わせた。

「ん……」

「柔らかい。とてもスケベな柔らかさだ」

「そ、そうなの? 自分では分からないわ」

「もう、興奮して、堪らないよ」

腰を拭き、太股を撫でる。

「あぁ、ハァ、ハァ、男性に触れられるの、何年ぶりかしら」

「ずっと、持て余していたのか?」

「いや……、そんなの言えない」

もう体を洗うという言い訳は無意味。

後ろから太股をタオルで拭きながら、もう一方の手は大きなお尻を掴んだ。

「んぁ……」

「ここは、特にやらしい肉だな。アンタのケツを見て、やりたがっていた男も多いぞ」

尻肉に指先が沈み込んで、柔肌はしっとりと掌に吸い付いてくる。

「いきなり、そんな、いやらしい手付き、されたら……」

「一度きりの約束だ。朝まで、イき狂わせてやる」

尻谷に指を忍ばせていく。

「そ、そこは……」

「ここを愛撫された事はなかったか?」

「え、ええ……、きゃ!」

肛門を捉え、指を立てて擽った。

「ダ、ダメ……、あの人にもされた事、ないの」

あの人とは亡くなった旦那さんの事だろう。

「なら、ここの快感も覚えるがいい」

皺目を擦れば、ブルっと女体が震えた。戸惑ってはいるが、逃げたりはしない。

「あっ、あっ、そんな……、いやいや、汚いわ」

「だから、こうして、洗っている」

洗う行為は完全に止めていて、背後から乳房も揉んでいった。

「ふぁ、あぁ……、どうしよう。久しぶりだから? 貴方が上手過ぎるの? 物凄く、敏感になってる」

うなじの傍に唇を寄せて、猥褻さを増すように、舐めてやる。

「ゾクゾクきちゃう。はぁ、男日照りの体が、潤ってくるぅ」

夜はまだ長い。

――じっくりと、楽しませてもらうぞ。

目的はスキルだったが、女将の体を見て、掘り出し物を見付けた気分になり、直に終わらせるのが勿体なくなってしまった。

一度、離れて立ち上がった。

「ねえ、女将さん。せっかくだから、もっと興奮するプレイもしましょう」

「あ、貴方が望むなら」

そんな風に言うネリアだが、期待の込められた顔をしている。

タライから出た女将が、新しいタオルで、体を拭いていく。その姿をニヤニヤと見詰めてしまい、ネリアは股間を拭きながら、こちらの視線を意識していた。

――やば、女将、エロ過ぎ。

一度きりとか、勿体ない約束をしてしまったか。

グレイニアの拗ねた顔が浮かべば、それを望むべきではない。

「さあ、こっちへ」

誘ったのは窓際だ。

「そ、外から見えてしまうわ」

「祭りではしゃいでる連中は、ここの二階なんて見ないさ。でも、もしかしたら、と思うと、燃えるだろ」

人通りは中心部の広間に集中しているし、そろそろ、少なくもなっているはずだ。

「燃える……。ああ、恥ずかしいと思うのに、私……」

窓には硝子なんかも入っていないから、近付く程に、声も聞こえてしまうだろう。

全裸のまま、二人、窓際に立つ。外からは上半身は丸み見えだ。

「きゃ、ひ、人が……」

確かに今、下の通りを誰かが走っていった。

全くこちらを見てはいないが、女将は慌てて、しゃがみ込んだ。

「駄目だ。恥ずかしがる女将をもっと見たいんだ」

「ああ、酷い人……」

それでもネリアは立ちあがる。

「もう、隠れる事ができないようにしよう」

「え?」

愛の束縛を使っても良かったが、もっとじっくり、じわじわと責めたくなった。

暗がりにも目が慣れてきて、部屋の中にロープを見付けた。部屋干し用と思われる。

それを外し、まずはネリアを後手に縛り、縄を前に回して、乳房の上下を引き絞るようにした。

「んんっ……、きついわ。けど……、縄が擦れて痛いのに、ハァ、ハァ、それが気持ちいいなんて……」

「この熟れた体が疼き切っているからですよ。さあ、これから、もっと」

後ろで結ばれた手首から上に縄を伸ばして、天井の柱に引っ掛ける。吊りで、そこから移動できなくさせると、続けて足首を縛った。

「何をするの? ああ、いやぁ……」

足の縄も天井の柱に通し、強く引けば、片足が高く上げられる。もう一方は爪先立ちだ。

女将の股座が大きく開かれ、下腹部が窓の外からも見えるようになった。

「あっああ――、こ、こんな姿、誰かに見られたら……。はぁ、ハァ、あっ、あっ……」

羞恥が快感に変わっていく瞬間を見ている。

傾いた上半身を仰け反らせるようにして、女将が悶えた。その肉感的な裸体には、洗ったばかりなのに、汗を滲ませてきて、牝が濃厚に匂った。

股座に顔を近付ける。

「そ、そんなに近くで見ては……。いやいや、恥ずかしくて、も、もう……」

夫を亡くしてから、操を守ってきたと聞いているが、一人遊びも相当に行っていたのだろう。

弄り倒されたラビアが濃く色を沈着させていて、発情を示して膨れて、大陰唇から食み出していた。卑猥な歪みの形状で、熱い蒸れを放ってくる。

肉芽は大きめで、見つめれば、更に伸びてきた。

そして、蜜が垂れていく。

「もう、感じて狂いそうか?」

「言わないでぇ……」

「堪んねえな。このとんでもなくドスケベなオマンコは」

ちょっと乱暴な言葉遣いにして、女将を煽る。

太股を腕に抱くようにして、女陰に接吻した。

「ひゃ……、ハァ、ハァ、ああ、こんな格好、苦しいわ」

「なら、気持ち良くして、相殺してやる」

唇でラビアを挟み込むと、奥から溢れてくる淫蜜が垂れてくる。独特な粘膜の香りを嗅ぎながら、舌を伸ばし、肉芽を捉えた。

「あっあっ――、あっ、あっ、ああ、ハァ、ああ――」

「そんなに大きな声を出したら、気付かれるぞ」

ぢゅるっと淫蜜を口にして、舌先で肉芽を弾く。

「く……、んん……、ふぅ、ふぅ、んっ」

食い縛りながら、首を横に振るネリア。

「女将のオマンコ、美味しい」

顔中が淫蜜でベトベトになるように、鼻を擦り付け、舌を揺さぶった。

クリトリスに吸い付けば、

「んぐぅ――、だめぇ……、声……、抑えられないぃ」

汗ばんだ女体が震え、極めて絶頂に近いところまで、ネリアの性感が上昇していく。

一度顔を離す。

「ああ――、ハァ、ハァ……。うっ、うう……」

「イけそうだった?」

切なそうに頷く女将だ。

そのまま指でラビアを摘まみ、肉芽も弄る。

「このまま女将のオマンコをずっと玩具にしてみようか?」

「遊んじゃだめぇ……。お願い、ハァ、ハァ、もう、狂おしくって」

「チンポが欲しい?」

少しだけ間を置いて、

「欲しい……です。うう、チ、チンポが欲しい! あっ、あっ、やだ……」

「どうかしたか?」

「今、下を誰かが……。ああ、見られたかも」

ただ、目の前では淫蜜の量が増して、大量に太股に垂れていった。

――このまま、ぶち込んでやってもいいが……。

立ちあがり、吊り拘束を解いてやった。

体が自由になると、ぎゅっと自分の体を抱くようにして、女将をへたり込んだ。

「意地悪だわ」

「こういうのは嫌いだった?」

「そう聞くのも意地悪よ。ん……、興奮してしまったわ」

座り込んでいる彼女の目の前に、勃起して、カウパーを垂らす肉棒を迫らせる。

「はあ……、噂以上に、エッチなチンポ……」

「舐めて、俺をその気にさせてくれ」

唇が震えながら半開きになり、舌が伸ばされた。

ペチャ、と舌先が鈴口に添えられ、回転してくる。

そこから亀頭に接吻されて、うっとりしそうな快感を覚えた。

「ハァ、ハァ、ハァ、んちゅ、ぺちゃぺちゃ……。何年ぶり……、美味しい。チンポって、こんなに美味しかったのね」

明るく、冒険者達に元気をくれる食堂の女将であるが、今は飢えた牝を露わに、片手で肉棒を握り、自ら口内に押し込んでいく。

生暖かさに包まれ、蠢く舌が回転する動きでペニスを這ってきた。

ぢゅるるっ、ぢゅぽっ、ぢゅっ、ぢゅっ……。吸着する唇が蛸のように伸びて、顔が激しく揺さぶられる。

「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ん……、ぺちゃ、れろれろ……ぉ」

卑猥なフェラ顔を見下ろし、それから窓の外に視線を移動させた。

広場の方では、まだ騒がしさが残り、夜はまだこれからだと教えてくれた。

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