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第2話:プロデューサーの悩み

「ウェーイ! オタクくんノリノリかー!? 今日は新曲、早速歌ってくかんなー! いくぜー、”ムテキ・コンビ”!」

大盛況のライブ会場。
万を超える多数のファンを迎えての、ラミナちゃんのライブが始まった。
ペンラ輝く観客席に向かって、制服を模した衣装のラミナちゃんが、惜しげもなく歌とダンスを披露する。
俺はそんなラミナちゃんの姿を、舞台袖という特等席から見るという、凄まじい経験をしていた。

「もうオタクくん遅い ウチとの約束に遅れんな♪
他には誰か? 呼んでないよ♪
そうだよ 今日はウチと二人きり♪
なんだよ照れんな ほら行こ遊ぼ♪」

ラミナちゃんの新曲は、リリースと同時にランキングのトップに躍り出た。しかも、今までで最速を更新したとのことだ。
この曲はあの日、ラミナちゃんに俺の精力を作成されたあの日にホワイトボードに書き出した歌詞、そこからピックアップされて作られた曲だった。

「コスメ見て いい感じの服見て♪
カフェに寄って 美味しいもの食べよ♪
なんかこれデートみたい 嘘♪
なんかこれいつもと違う ね♪」

今までの彼女の曲は、ファンであるオタクくん達を外に連れだして、一緒にアゲてパーリーしようぜという感じの作風だった。
だが今回は、オタクくん個人とデートしたいという、ガチ恋勢にクリティカルヒットする内容となっている。
それ故か、ファンの熱狂は今までよりも凄まじい気がする。

もちろん俺もその熱狂する一人だ。
ぐっと両手の拳を握り、垂れ落ちるほどに汗をかきながら、瞬きもせずにライブに見入り、一言一句その発音と抑揚さえ聞き漏らさない。
ラミナちゃんの歌に、俺の魂が揺さぶられていた。

「オタクくんといると 楽しくって♪
このコンビ もしかして ムテキかも♪」

曲が終わり、大歓声が上がる。
歌い切ったラミナちゃんも、とても楽しそうで、嬉しそうだ。
結局その日のライブは、用意したアンコール用の曲の後に、この”ムテキ・コンビ”をもう一度歌うことになったのである───

「ぷはー! つっかれたああぁ!」

───ライブと握手会終了後、楽屋のソファへ大の字になって腰掛け、思いきり伸びをするラミナちゃん。
疲れたと言いながらも、その顔は最高の時間を過ごしたという満足感に満ちていた。
いちファンとして、彼女を支えるオタクくんとして、そんな彼女を間近で見るのはなんとも感慨深い。

しかも俺はそんな彼女と一緒に、”プロデューサー”として同じ空間にいる。
楽屋の雰囲気も、本番間近の緊張感も、そこに満ちる空気も、観客席にいた時には決して味わえなかったものだった。
お休みの日でも学校がある日でも、辻褄を合わせるために言い訳や魔法を駆使してまで彼女に付き添うことは大変だったが、それだけの対価は十分得られている。
一つ難点を言うなら、俺はまだ学生なので、アルバイトのプロデューサーという、なんともおかしな役職にあるということくらいだろうか。

「最っっっ高だったよラミナちゃん! マジで最高だった! 俺感動!」
「でっしょー? オタクくん達も大喜びだし、サブスクもCDも絶好調だし! みんな喜んでウチも喜んで、マジでWinーWinだ! ね、プロデューサーくん?」
「はは……。その呼ばれ方だけは、まだ慣れないなあ」
「あははっ。スーツ姿かっこいいよ、似合ってる」
「なんだか複雑な気分。それにプロデューサーっていってもアルバイトだから、演出やセトリは別の人が決めてるし、なんというか実感が無くてさ」
「何言ってんの。釣沢くんはウチに極上の精力を供給して、素晴らしい歌詞を生み出すことに大いに協力してくれてるじゃん。他の誰にも出来ない、特別なプロデュースだよ」
「それは確かに」
「ってことで~……、今日も精力補給、お願いしたいな……♡」

そう言いながらラミナちゃんは立ち上がり、制服衣装のスカートを、ぴらっとめくり上げる。
ステージで思いきり楽しんだ後の、湯気すら立ち上るように見える、汗ばんだ太ももとふっくらしたお尻の曲線。
むわぁ……っと、スカートの中から、ライブの熱気が溢れ出ているようだった。

「精力は常に消費するんだよね。ご飯を食べてれば生きてはいられるけど、死にはしないってだけ。やっぱりサキュバスは精力、オスくんの精液がないと、だめ……♡」
「ごくっ……!」
「ライブであったまって、ほっかほかのアツアツになっちゃったウチのおまんこ、味わってみたくない……?♡ 大人気アイドルのほかほかおまんこに、生ハメ中出ししちゃう、釣沢プロデューサーだけの特権、味わいたいよね……♡」
「う……っ」
「しよ♡ ね?♡」

こう言って誘われては、断ることなんて出来るわけもない。
これが俺のプロデューサーとしての仕事でもあるし、そも、推しから「しよ♡」と誘われて断る人間なんているのだろうか。いやいない。
俺はカチャカチャとベルトを外しながら、そんな言い訳を自分にする。
そしてお互い前戯もそこそこに、奥深くまで粘膜で繋がるのだった───

「んっ♡ おっ♡ お゛っっ♡ 気持ち、気持ちいいよ♡ ふっとくて、なっっがいちんぽが、ぬぽぬぽ入ってきちゃってる♡ おっ♡ お゛おおぉっ……♡」
「ラミナちゃんのおまんこ、熱っつ……! 熱くて、ぬるぬるとろとろで、溶けちゃいそうだ……っ!」

ぬっぽ♥ ぬっぽ♥ ぬっぽ♥ ぬっぽ♥ ぬっぽ♥

───ラミナちゃんを壁に押し付け、立ったまま正常位で繋がる。
彼女とぎゅうっと手を握り、お互い下半身だけを露出した格好で、夢中になって股間を擦り合わせている。

ラミナちゃんの言った通り、膣の中はいつもより熱く、ほかほかだった。
ライブの熱を帯びた彼女の身体は、膣の粘膜はもちろん、溢れる愛液ですら熱く、粘り気を強くさせていた。
愛液は俺のカリ首でかき出されて結合部から溢れ、濃いメスのにおいを放っている。
俺はそのにおいの中に、自分の我慢汁、精子混じりのオスのにおいを染み付けようと、ペニスで塗り込むように粘膜に擦り付けた。

こうやって彼女の精力補給として、いったい何度も中出しをしただろうか。
今では気持ち良すぎて即射精などということは無くなったが、間近にある彼女のつよつよの顔と体臭、そしてとろけそうなメスのにおいには慣れそうにない。
気を抜けば、あっという間に射精させられてしまう。
そして、真っ直ぐに俺を見つめるその視線にも、慣れそうにはなかった。

「んっ♡ んっふ、あははっ……♡ ねえ釣沢くん、そろそろセックスの時にウチから顔とか目逸らすの、やめない?♡」
「えっ。い、いやっ、でもっ」
「せっかく気持ちいいことしてんだからさあ、もっとじーっと見つめ合って、イチャイチャしながらしようよぉ……♡ んっ♡ おっ♡ お゛っ♡ ちんぽはっ♡ こんな、こんなにオスらしくてかっこいいのに、もったいないって♡」
「だ……だって、推しのラミナちゃんが、ずっと見てきたラミナちゃんが目の前にいて、そんなの無理だからっ……!」
「えー、可愛い♡ てか、今でもウチのファンでいてくれるんだ?♡ もう他のファンじゃ誰も追いつけない、いつでも中出ししまくりの仲になって、ウチの身体に溺れちゃうかと思ってたんだけど♡」
「当たり前だろっ……! 俺はいつだってラミナちゃんのファンだし、今はプロデューサーとして支えたいんだっ……!」
「っ……♡♡」

きゅんきゅんきゅんっ♥

「あ、あれ? ラミナちゃん、今……子宮が」
「……今のちょっと、かっこよかった♡」

不意に彼女のお尻の辺りから尻尾が伸びて、俺の睾丸を撫で擦った。
ラミナちゃんの愛液が竿を伝って玉袋までぬるぬるに濡れており、それを潤滑油にして、ハート型の尻尾が包むように愛撫してくる。

「わ、あっ……! おねだりするみたいに、玉を愛撫してくるっ……!」
「ねえ、いっぱい精液ちょうだい釣沢くん……♡ ここで作った精液、こってり濃くなっちゃった精液♡ ウチの欲しがりおまんこに、今は釣沢くんとしかセックスしてないとろっとろおまんこに、いっぱいにゅぽにゅぽして精液出しちゃって……♡」
「ら、ラミナちゃんっ……!」
「そんで、頑張ってウチの顔見て♡」
「くぅっ……!」

にゅぷっ♥ にゅぷっ♥ にゅぷっ♥ にゅぽっ♥ にゅぽっ♥

ラミナちゃんの柔らかいお尻に手を回し、そっと引き寄せながら腰を振る。
亀頭にたっぷりと愛液を塗し、メスの熱を感じて膨れ上がったカリ首の段差で、ふわとろの膣肉を抉るようにピストンする。
肉厚で、隅々まで密着してくる膣肉のせいで、睾丸を尻尾で撫でられているせいで、精液がグツグツと煮え立っていた。
射精したい、大好きな女の子の膣内に射精したいと。
けど俺は、ラミナちゃんをもっと気持ち良くしてあげたくて、すぐにでも射精したい気持ちを必死に抑え込んでいた。

そして、目を細めながら彼女の顔を見る。
可愛くて、可愛くて可愛くて愛おしい、推しの顔を。
自分がおかしな表情をしているであろうことを自覚しながらも、けれども彼女の言った通りに、その顔を見つめた。

ラミナちゃんは、そんな俺のことなど全て見透かしたかのように、そっとキスをしてくれた。
優しい、触れるだけのキスだった。

「頑張って見てくれてるじゃん……♡ 可愛い♡」
「ご、ごめんっ。これが、今、精一杯で……っ!」
「はい、ここで釣沢くんから一言♡」
「ひ、一言? え、えっと」
「気の利いた口説き文句とか♡」
「あ、あー……、えっと」
「あははっ。ちょっと釣沢くんには難しかったかな?♡ ……じゃあウチから一言♡」
「え?」
「頑張ってる釣沢くん、マジかっこいいよ♡ ねえ、ウチを孕ませるつもりで、いっぱい射精して……♡」
「っっ……!」

無理だった。耐えられなかった。
ラミナちゃんのその一言で、堰き止めていた物が一気に溢れ出してしまった。
そして俺は、その溢れ出る物を全てメスの膣内に、子宮内に注ぎ込もうと、さらに彼女のお尻を引き寄せ、思いきり子宮口を突き上げた。

びゅるるるるるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅーーーっ♥ びゅるーーーっ♥ びゅるるるーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるっ♥

「お゛おおおぉぉっっ♡♡ すっご♡ ふっっといちんぽ、びっくんびっくん跳ねて射精してるっ♡ ウチ、ウチのおまんこ、子宮にっ♡ ぶわって亀頭膨れ上がって、栓しながらどぽどぽ射精してるっっ♡♡ すっっごい美味しいっ♡ 美味しい精力♡ ほんっっと凄いぃっ♡♡」
「ラミナちゃんっ。うああぁっ。ラミナちゃん、出てる、出てる出てるっ!」
「出して出して♡ もっと出して♡ ウチのこと孕ませるくらい、いっぱい射精して♡ 男の子に生まれた特権っ♡ 女の子にちんぽ突っ込んで、子種びゅるびゅる出して孕ませちゃえる特権っ♡ いっぱい味わってぇっ♡♡」

ぶびゅるるるるるるるるるるっ♥ びゅるるーーーっ♥ ぶびゅるるーーーっ♥ びゅるるーーーっ♥ びゅるるるるるるるるるるるるるるるるるっ♥

俺はラミナちゃんの言葉に煽られ、射精をしながら腰を前後させる。
俺の子種、どろっっどろの濃厚精液を、推しの膣内の襞全てに塗りつける。
孕め孕めと不届きなことを念じながら、けれどもそうやって彼女自身から促された言葉を反芻しつつ、ガチ恋勢として最高の瞬間を味わった。

ぶっぢゅ♥ ぶっぢゅ♥ ぶっぢゅ♥ ぶっぢゅ♥ ぶっぢゅ♥

「お゛おおぉっっ♡♡ んお゛っ♡ 動いてる゛っ♡ 射精しながら腰動いてる゛っ♡ ふっっと♡ ちんぽふっっとぉ……っ♡♡ ふっといちんぽでっ♡ 精液ぐちょぐちょちんぽで奥突かれ……♡ 突かれてる゛っ♡ んお゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ 奥っ♡ お゛っ♡ んお゛ぉっ♡ 太い♡ 太いいぃっっっ……♡♡♡」

ぷしゃああぁぁっ♥ ぷしっ♥ ぴゅるっ♥

精液塗れのペニスで、膣内も子宮口も突かれたことで、ラミナちゃんも絶頂に達してしまったらしい。
びちゃびちゃと気持ち良さそうに潮吹きして、それは床に落ちて池を作った。
無造作に撒き散らされた潮は、俺のズボンやトランクスまで濡らしてしまったが、俺はむしろそうされて嬉しかった。
いや、正しくは、ここまで彼女をイかせることが出来て、嬉しかった。

「はー……っ♡ はー……っ♡ やっぱ釣沢くんの精液しか勝たん~♡ みるみる精力がみなぎってきちゃうよ♡」
「そ、それは良かった……」
「ね、釣沢くん、舌伸ばして……♡」
「ん……っ」
「んぁ……、はむっ♡ ちゅっ♡ れろぉっ……♡ れろっ♡ えるえるえるえるえるえるえる……♡ ねちゃねちゃねちゃ……♡ えるえるえるえるえる……♡」

射精後の、舌を伸ばし合って突き絡める、いやらしいキス。
唇を重ねずに舌だけでするキスが、唾液を交換して舐め合うようなキスが、こんなに気持ちいいだなんて。
どくどくと脈動を繰り返しながら精液を吐き出すペニスが、そのキスで再び鎌首をもたげ、まだ出し足りないと跳ねるように疼いた。

「あははっ♡ まだおまんこの中で跳ねてる♡ サキュバスにこんだけ搾精されてんのに、マジ元気じゃん♡」
「い、いやあ……それほどでも。んっ」
「ちゅっ♡ えるえる……♡ ちゅっ♡ えへへ……♡ きもちかった?♡」
「うん、最高だった……」
「ウチも♡ めっちゃ最高だった♡ ……で、明日もライブだから、また精力補給お願いね? 精一杯歌って踊ると、体力と一緒に精力も大量消費しちゃうからさ」
「わかったよ。ラミナちゃん」
「さすがウチのプロデューサー! 濃いの期待してるよ~?」
「はは……」

きっと俺は今、幸せなのだろう。
推しと気持ちいいセックスを、中出しセックスをして、終わった後にべろちゅーまで楽しんで。
さらにはプロデューサーとして、彼女に付き添っている立場なのだ。

ただ、ちょっと思うところはある。
ガチ恋している俺とは違い、当のラミナちゃんには、そんな気はほんの少しも無さそうだというところに。

───数日後、学校の教室。
俺は自分の席に座りながら、クラスメイトと楽しそうに談笑するラミナちゃんを眺めていた。

「ラミナちゃんそのネイル可愛いねー。どこの奴?」
「これねー、新しいブランドの奴なんだ。安い割に品質良くてさ、オススメだよ」
「てかラミナちゃん髪めっちゃ綺麗~。憧れる~」
「実は意外とくせっ毛なの。湿気の多い日とか大変なんだよ、ヤシの木みたいになるし」
「はいはーい! ラミナちゃん、みんなでカラオケ行こうぜカラオケ!」
「あははっ。ごめんねー、事務所から男子と一緒にそういうとこ行くのはやめろって言われてるから」
「ラミナちゃん、新曲めっっっっっちゃ良かった!」
「ありがとー! ウチもめっちゃ気に入ってるから、鬼リピしてね!」

毎日毎時間、飽きることもなくラミナちゃんに群がり話しかけるクラスメイト。
転校してきたあの時から、クラスの中心はラミナちゃんだった。
ラミナちゃんもラミナちゃんで、そんなクラスメイトをほんの少しも嫌がることなく、いつもの明るさで会話を楽しんでいる。
ファンサ、とはまた少し違う。
俺がイメージしていた推し、綺羅野ラミナというアイドルそのままが、普段のラミナちゃんだったということなのだ。
太陽のように明るくて、その明るさでみんなを自然に巻き込み、アゲていってしまうのが彼女なのだ。

だからこそ、嫌というほど感じてしまう。
俺へ向けられる意識、視線も、他のオタクくんに向けられるそれと同じなのだと。
セックスをして搾精されているとしても、サキュバスにとってはごく普通のことだから、特別なことをしているわけではないのだ。
倫理感も習慣も何もかもが違うから当然なのだが、そこがとてもモヤモヤする。

「……そういえばあれっきり、魅了走査
チャームスキャン
してるとこは見てないんだよな……」

ラミナちゃんもそれとなく口にしていたが、今は他の男から搾精している、ということはないようだった。
実際プロデューサーとして彼女の仕事に付き添っていると、本当にそんなことをしている暇はないだろうというくらい忙しい。
だからこそ、あれほど俺を求めてくれるのだということでもあるのだろう。

イケメン俳優やイケメンアイドルが、テレビ局やフォトスタジオでラミナちゃんと出会う度に声をかけてきても、彼女は軽くあしらってしまう。
それ以外にも、彼氏や特定の男友達といった影は見えない。
俺としても、そこはほっと胸を撫で下ろす部分だった。やはり近くに男の影がチラつくのは我慢ならないから。

だからといって、ガチ恋勢の俺だけを見てくれているかというと、そんなことはない。
やはりここだ、ここでモヤモヤしてしまうんだ。
身体を何度重ねたところで、俺はラミナちゃんの恋愛対象になっていないのだ。
”お付き合い”も、ただ本当に、言葉通りの意味でしかないのだ。
彼女を支えると誓った以上、生涯推すと決めた以上、今さらああだこうだと言っても仕方がないのだが、そこが今の俺には酷くつらかった。
なまじ、身体を重ねてしまっているだけに。

「どうした釣沢、釣り上げられてこれから食われる運命を予感したナマズみたいな顔して。推しが同じクラスに転校してきてんだから、もっと喜べばいいじゃん」

そんなことを言いながら、俺の席に矢澤がやってくる。
俺の顔、そんなに酷いのだろうか。

「釣沢、ラミナちゃんに話しかけないのか?」
「……いや、いいよ」
「遠慮してんのか? 写真部の太田
おおた
なんか、個人的にホテルで写真撮影したいとかって誘ってたぜ。ラミナちゃんのこと」
「はあぁ!? くっそあのカメラオタク、失礼にも程があるだろ! ラミナちゃんにどんな衣装着せてどんなポーズさせるつもりだ……っ」
「軽ーくあしらわれてたから、安心しろよ。……で、釣沢なら何を着せる?」
「今の制服のままで!」
「さすがブレねえな。ていうか、そんなに気になるんなら、釣沢も行って何か話してくればいいのに。ガチ恋勢なんだろ?」

それが出来たら、どんなに楽か。
思い返せば、何か普段の、なんてことのない話を、俺からラミナちゃんとしたことはない。
話題なんてアイドルのことしか思いつかない俺に、どんな相手にでも何でも返せる彼女に、どんな話を振ればいいのやら。

「……ガチ恋してるからこそ、ラミナちゃんを遠くに感じちゃうんだよ」
「あー……、わかる。身近にいればいるほど、逆に壁を感じちゃうのな。距離が近づいたと同時に、そこにある明確な隔たりも近づいちゃってさ」
「なんでわかるんだよ」
「ふん、俺も経験済みだからだ。……推しと握手会しても、推しの配信で挨拶返されても、俺は彼女の特別にはなれないって逆にわからせられるんだ」
「そっか……。矢澤お前、うおおおおとか叫んでたけど、実際は割と冷静に物事を見てたんだな」
「まあ実際そんなもんだろ。こっちがどんなに好意を持っても、推しにしてみたら、ただのいちファンでしかない」
「うぐっ」
「まあガチ恋勢としてはそれを認めたくないし、可能性を信じたいよな。……俺は、俺は諦めないがな……! 推しとの幸せ新婚生活を夢見て生きるんだっ……! うおおおおおおおお! 結婚結婚!」
「ぐううぅぅっ……!」
「どうした釣沢。急に芋虫みたいに悶えて」
「痛々しい矢澤の姿に共感性羞恥を覚えた」
「うるせーな」
「あと、今の俺に当て嵌まりすぎて、身体中がザワザワしてきたっ……」
「はははは。悶えろ悶えろ。まあ事件だけは起こさんようにな」

事件を起こすつもりは無いが、矢澤の言うことは的を射ていると思った。
相手にとってはそれが普通、俺はラミナちゃんにとって、いちオタクくんでしかない。
プロデューサーなんて立場にされたのも、単に俺の精液が歌詞作りに最適だからという理由でしかなくて、用が済んでしまえば捨てられてしまうのではないだろうか。
それこそ、彼女が歌詞作りに最適な精力を必要としなくなった、例えばパートナーを見つけて引退してしまうような、その時に。
ああ。考えたくない。
ラミナちゃんの引退も結婚も捨てられる俺も、考えたくない。

と、その時だった。
机の上で悶える俺に、不意に影がかかる。

「さっきからどしたー、オタクくん? 暗い顔してさ、サゲサゲ気分か?」

にへっとした笑みを浮かべたラミナちゃんが、俺の顔を覗き込んでいた。
突然彼女が目の前にいたことで、俺はつい慌てて、ガタガタと音を鳴らして、椅子ごと後退ってしまった。

「あははっ。なに慌ててんの」
「い、いやっ……。あの、ごめん」
「嫌なことでもあった? ん?」

透き通ったラミナちゃんの瞳が、俺の瞳を見る。
俺は、その視線を頑張って受け止めようとしたが、すぐに耐えきれなくなって、視線を逸らしてしまった。
セックスをしているわけでもないのに、目の前に彼女の顔があるわけでもないのに。

きっと、怖かったからかもしれない。
ラミナちゃんのガチ恋勢であることを見透かされることが、それがままならなくて思い悩んでいることが。
それを知られて、今の関係が崩れてしまうことが。
するとラミナちゃんは、困ったような笑みを俺に向けた。

「ま、サゲてる時に無理しちゃだめだよね。これでも食べて、元気出しなって!」
「え……? これ……」

ラミナちゃんが俺に、何かを手渡す。
小さなそれは、レモン味と書かれた飴玉だった。
そしてこそっと、他の誰にも聞こえないように、俺の耳に囁く。

「……よろしくお願いしますって言ってくれた時は、真っ直ぐウチを見てくれたのにな」
「っ……!」
「あははっ。じゃあね」

手を振って、教室を出て行くラミナちゃん。
俺はそんな彼女を、ただ見つめていることしか出来なかった。

ふと横を見ると、何故か矢澤も俺と一緒になって呆然としていた。
口からは、「ほおぉ……」などと吐息のような音を発している。なんだこいつ。

「……おい矢澤、どうした」
「い」
「い?」
「いいにおい、したぁー……」
「嗅ぐな。俺の推しだぞ」

───放課後。
事務所から渡されたスケジュールを確認すると、今日はラミナちゃんの仕事が無い。
俺自身も彼女が動かなければ実質仕事は無いも同然なので、事務所にも立ち寄らず、このまま家に帰るだけだ。

「……寂しいな」

ぽつんと教室に取り残される。
矢澤は、推しが掲載された雑誌が出るとかで早々に本屋へと走った。
ラミナちゃんは、クラスの女子数人と教室を出て行った。コスメの話をしていたようだから、帰りがけの買い物にでも行ったのかもしれない。

一人になると、嫌というほど実感する。
ラミナちゃんは俺だけを見てくれているわけじゃない。
そしてラミナちゃんから離れれば、俺はただのアイドルオタクでしかない。
キラキラ輝いてアゲアゲになれるのは、彼女のファンとして彼女の歌やパフォーマンスに包まれている時、そして彼女の傍にいられる時だけ。
彼女の輝きから離れれば、暗闇しかない。
どんなに支えようとしても、どんなにガチ恋しても、抗いようのない現実が俺に襲いかかる。

「帰ろう……」

とぼとぼと教室を出て、曇りのせいで薄暗くなった廊下を歩く。
ようやく梅雨に入ったのだろうか、ジメっとした湿気が肌に絡みついて気持ち悪い。
嫌な気分を、さらに嫌にさせてくる。

「何か連絡は……」

スマホを取り出して、連絡用にとインストールさせられたSNSアプリ、OINEを起動するが、何の通知も届いていない。
当たり前か。今日は何も無いのだから。
何も無いから、俺の通知欄にも何も無いのだ。

「はあ……。……アイドルでサキュバスの推しに搾精されてるのに、はは……、なんでこんなに落ち込んでるんだか」

所詮、輝きに引き寄せられた虫でしかないのか。
たとえそうなのだとしても、一度彼女を推し続け、支えると決めた以上は、それを全うはするつもりだ。
少なくとも、見てるだけ以外の選択肢が俺にはあるのだから。

『……よろしくお願いしますって言ってくれた時は、真っ直ぐウチを見てくれたのにな』

ラミナちゃんに囁かれた言葉が突き刺さる。
モヤモヤして、彼女の顔を見れなくなってしまうなんて。
いっそチャラ男やヤリチン男みたいに、何も考えずにセックスだけ楽しめたら、どんなに楽なのだろうか。

「いっそ、精液溜まりまくってるから抜いてくれー! とかやってみるか。いや、なに言ってんのーとか言われて終わりか……」

と、その時だった。
不意に俺の後ろから、俺を追い抜いていくかのように、甘やかな香りが突風のように吹き抜けた。
これはもしかして、魅了走査
チャームスキャン

ただどこか、香りがいつもと違うような気がした。

「あ、いたいた~」
「うわっ」

急に、案の定というか何というか、後ろから女の子に声をかけられた。
驚いて振り返ると、そこにはいつものにへっとした笑みを浮かべた、ラミナちゃんが立っていた。

「ら、ラミナちゃん……。どうしたの、さっき女子と一緒に帰ってなかった?」
「釣沢くんが気になって、用事があるーって言って、”扉の魔法”で戻ってきちゃった」
「え?」
「オラこっち来いや~!」
「わわわっ!?」

サキュバスの凄まじい力によって、俺は近くの女子トイレに引きずり込まれる。
そして一番奥の個室に二人で入ると、ラミナちゃんは俺を蓋を閉めた便座の上に座らせ、後ろ手に鍵を掛けた。
これで俺達は、二人きり。
この時間ならばほとんど人はやって来ないだろうし、もし誰かが来て怪しまれても、ラミナちゃんの魔法で何とか出来るはず。
それにしても、どうしてこんな場所に連れてこられたのやら。

「で?」
「で、とは……?」
「釣沢くんが今日ずーっとテンサゲの理由。なんか悩んでるんでしょ? ウチら、アイドルとプロデューサーっていう、いわばパートナーじゃん。隠しごとは無しにしよ」

腕を組み、上から覆い被さるように俺を見下ろすラミナちゃん。
けれど、彼女は決して威圧しているわけではなく、その視線から、俺を心配してくれているのだとわかる。
わかるが、でも、その理由を俺は言えない。言えるわけもない。

「あの……別に」
「別に、って顔じゃない。まだウチから視線、外したままだし」
「う……」
「……まあでも、だいたい予想はついてるんだよね」
「え?」
「人間のオスくんにとってさ、セックスって明確に繁殖行動……求愛行動じゃん。ウチらサキュバスみたく、セックスはまずお食事、精力補給ってんじゃないもんね。気にしてんの、そこでしょ?」

返事が出来ない。
出来ないまま、俺はつい、下を向いてしまった。

「もちろんオスくんの中には、セックスは気持ちいい行為ってだけって人もいるだろうけど、そんなのごく一部の話だよね。つまり釣沢くんは、ウチとセックスしてるうちに情が湧いちゃった、もしくは最初からガチ恋勢だった。違う?」
「あー……、えっと」
「図星だ。否定しないもん」
「……はは。ラミナちゃんに隠しごとは出来ないか」

下を向き、自分の手と足を見ながら、苦笑する俺。
何もかもお見通し、隠せるわけもなかったんだ。

「だから悩んでたんだよね?」
「……そうだよ。ガチ恋勢だったらから、最初はラミナちゃんとセックス出来て嬉しいって思った。でも……別に好きだからセックスしてるわけじゃないって思い始めたら、なんだか逆に距離を感じるようになっちゃって……」
「そっか……」
「もちろんずっと推し続けるって心に偽りはないよ。プロデューサーなんて位置にも立たせてもらってさ。……でも、なんか、ちょっとモヤモヤしちゃって」
「ウチはそういう仲になってもいいって思ってるよ」
「だから俺、どういう風にラミナちゃ待て待て待て待て待て今なんつった?」
「ウチ、釣沢くんと、そういう仲になっても、別にいいって、思ってる、よ」

一個一個、言葉を区切って、ゆっくりと言葉を紡ぐラミナちゃん。
思わず顔を上げて見た彼女の顔には、いつもの笑みが浮かんでいた。

「そりゃあさ、サキュバスだって女の子だもん。オスくんとそういう仲……、恋人とかって憧れるし。まだ日は浅いけど、釣沢くんプロデューサーになって頑張ってるし、精力たっぷりで精液美味しいし?」
「は、ははは……」
「……でも、言ってくれなきゃわかんない」

ラミナちゃんの顔から、一瞬、笑みが消える。
少しだけ真剣な顔。

「ウチはアイドルを真剣に続けたい。釣沢くんからいっぱい搾精して、いっぱい歌をオタクくん達に届けたい。釣沢くんはプロデューサーでパートナーだから、ウチに隠しごとなんてして欲しくない」
「ラミナちゃん……」
「ウチは何でも受け止めるよ。テンアゲもテンサゲも。……その中に、ちょっとだけ恋愛感情が交ざったってさ。でもそれは、ウチがサキュバスでも心の中だけは、言ってくれなきゃわからない」
「っ……!」

真っ直ぐウチを見てくれたのにな、と。
また、ラミナちゃんの言葉が脳裏に浮かぶ。
また、俺は視線を逸らす。

「言って欲しい。そうでないと何も始まらないし、始まらないから終わりもしないよ」

ああ、なるほど。
なるほど、そうか。きっとこれはずっと、最初から、俺の問題だったんだ。
ラミナちゃんがどうとかじゃない。俺の、俺だけの問題。
その悩みを解決する、スタートラインにすら立っていなかった。
なのに一人で勝手にテンサゲしてるとか、どういうつもりだよって言ってるんだ、ラミナちゃんは。

だから俺は、握った。
その場で立ち上がって、ラミナちゃんの手を。
そして彼女の瞳を、今度は、今度だけは、貫くように視線を向けて動かさなかった。

「らっ、ラミナちゃん好きですっ! ずっと好きでした! ラミナちゃんの頑張ってる姿を間近で見て、本気で好きになりましたっ! お、俺と”お付き合い”して下しゃいっ!」

最後、ちょっと噛んでしまった。
まったく格好がつかない。
勝手に悩んで、こうやって告白することもなくウジウジモヤモヤして、女の子の方から促された挙げ句、ようやくの告白はトイレの中で、しかも噛む。
これはいけない。ダメ男の見本市みたいなことしてる。

でも、ラミナちゃんは。
彼女は、ほんの少しも俺を笑わず、じっと彼女を見つめる俺を見つめていた。
ただ少しだけ、頬を赤らめて。

きゅんきゅんきゅんっ♥

「……ヤバっ♡ 子宮、ちょい疼いちゃったぁ……♡」
「え?」
「オスくんが必死にメスに求愛する姿、子宮にきゅんきゅんきたよ♡ 頑張って自分を選んでーって言ってる姿、可愛い♡」
「え、ええ……。なにその上位存在的思考……」
「てわけで、ちんぽのにおい嗅がせろ♡」
「ひえっ!?」

立ち上がった俺はポンっと肩を押され、再び便座に座らされる。
かと思うと、即座にベルトを外されトランクスと一緒にズボンを下ろされた。
そしてラミナちゃんは、ペニスの付け根にズボっと顔を埋めたのだった。

「すううぅぅっっ♡♡ すんすんっ♡ すううぅっ♡ ふはっ♡ すんっ♡ すんすんっ♡ すうううううぅぅっっっ♡♡♡」

ぷしっ♥ ぷしゃあぁっ♥ じょろっ♥

ふるるっとラミナちゃんの腰が震えて、いつかのように、においだけで潮吹きする。
可愛い顔をとろんっととろけさせて、潮吹きした膣を、パンツを着けたまま手を伸ばして撫で擦る。
潮の音なのか愛液の音なのか、いやらしい水音が聞こえ始めた。

「んふっ♡ すううぅっ♡ あー……♡ すんすんっ♡ すううぅっ♡♡」
「ち、ちょっとラミナちゃん、嗅ぎすぎ……っ」
「ふはぁ……っ♡ メスに告白したてのオスくんのにおい♡ メスを求愛するフェロモン出してるオスくんのにおい、最っっ高♡ すんすんっ♡ すううぅぅっっ♡♡」

一心不乱ににおいを嗅ぐラミナちゃんの姿に、俺のペニスは素直に勃起する。
それを見てラミナちゃんは、鼻を股間に押し付け、竿をゆっくりと上下に撫でながら、嬉しそうな笑みを浮かべた。

「ふっっとくて、なっっがくて、ずっっしり重いちんぽ……♡ こんなの見ちゃったら、普通のメスはそれだけで即堕ちだよ♡」
「い、いやいや、まさか」
「ウチが嗅いだ瞬間に潮吹きしちゃう、極上精力ちんぽだよ? 自信持ちなって♡ すうううぅぅっ♡ ふはぁー……♡ オスくっさいフェロモン、たまんない……♡ あー……♡ おまんこ疼く♡ ちんぽ欲しいって疼いちゃう♡」

にちにちっ♥ ぬちっ♥ ぬちゅっ♥ ねちゅっ♥ ねちゃっ♥ にゅちっ♥

パンツの中に伸びたラミナちゃんの手が激しく動き、同時に激しい粘液質の音を立てる。
彼女の膣はとっくにほぐれて、大量の愛液を漏らしているようだった。
指でかき回されることによって、ラミナちゃんのメスのにおい、フェロモンがじわじわと周囲に漂い始める。
俺はそのにおいを嗅いで、さらにペニスを膨れ上がらせるのだった。

「うわ♡ ちんぽめっちゃおっきくなった♡ 亀頭が赤黒く腫れて、ぱんっぱん♡ ねえ見て釣沢くん、これマジヤバいって……♡」
「ご、ごめん。俺もラミナちゃんのにおいで、興奮して……っ」
「んふ♡ 嬉しい♡ そうやって素直に言ってくれるの、本当に嬉しいよ♡」
「……ラミナちゃん?」
「かっこよかったよ、見つめたまま告白してくれたの」
「え……っ」
「ぢゅるうぅっ♡」

まるで照れ隠しでもするかのように、ラミナちゃんが亀頭を咥えた。
ぱっくりと咥えて口を窄めると、竿を指で作った輪で扱きながら、舌で亀頭をぐるぐると舐め回す。
彼女のもう片方の手は、依然としてパンツの中で膣肉をかき混ぜていた。

「いっぱい気持ち良くなって……♡ あむっ♡ ぢゅるっ♡ れるれるれるれるれるれるれるれる……♡ ぢゅっ♡ ぢゅるるるっ♡ れるれるれるれる……♡」

舐め溶かすかのような勢いで、舌が亀頭を舐め回す。
オナニーをしながらフェラをするラミナちゃんは、とろけた瞳で俺を見上げている。
そんな推しの姿をこうして見下ろしている俺は、急激に射精欲が湧き上がってくるのを感じていた。

かと思うと、ラミナちゃんは俺のペニスを喉奥まで飲み込んでしまった。
竿に絡みつく校内粘膜と舌、亀頭を包み込む喉の粘膜。そして彼女の鼻がペニスの付け根に近づき、そのにおいを嗅ぐ。

「すううぅっ♡ すんすんっ♡ ……ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡」
「うああぁっ! ラミナちゃん、それ刺激強いって……っ!」

顔を激しく前後させ、俺のペニスを根本から先端までじっくりと味わう。
舌で我慢汁を味わい、鼻でオス臭いにおいを堪能し、目で俺の表情を楽しむ。
そんな攻撃に、俺はたまらずラミナちゃんの頭を掴んで、手加減をしてくれるようにお願いした。
しかし彼女の責めは全く止まらず、むしろ早く出せとばかりに激しくなっていった。

「ラミナちゃん待って、イクっ。それ、イクからっ……!」
「ぢゅっぽ♡ ぢゅるー……っぽ♡ ぢゅるー……っぽ♡ ぢゅるー……っぽ♡」
「あ、あっ! ストローク長いっ! 口の粘膜吸い付いて、あったかいっ! うあっ!」
「ぢゅー……、……っぽ♡ あははっ♡ 顔真っ赤にして、可愛い♡」
「はーっ。はーっ。ま、待って、ほんとに待って。イクから……」
「えー? いいじゃん、イっちゃいなよ……♡」

ラミナちゃんはフェラを止めて立ち上がると、フっと腕を振った。
すると彼女の制服が一気に消え、コウモリの翼と尻尾が狭い個室内に広がる。
服に締め付けられていた長乳は、だゆんっだぷんっと重たげに零れ落ち、綺麗な長い足とむっちりした太ももが露わになった。
もちろん、とろぉ……っと愛液を垂らす、膣の割れ目も。

「……マジね、釣沢くんが射精するとこって、さ」

ラミナちゃんが、俺の耳に口を寄せる。
垂れ下がった重い長乳が、目の前で揺れている。
彼女の細い指が、亀頭の裏筋を撫でる。

「射精するとこ、かっこいいって思ってる……♡」

そう言って、彼女は俺の足の間に入ると、そのたっぷりとした長乳でペニスを挟んだ。
とてつもない温かさ、とてつもない柔らかさ、とてつもない質量感。長い長い大質量の長乳の中に、俺のペニスはすっぽりと覆われ隠されてしまった。

「いいこと教えてあげる。……ウチね、ほんとはね」
「ほ、ほんとは?」
「おっぱい逆サバでさ、実は……103センチのJカップなんだ……♡」
「うあっ……!」

恐るべき事実の発表と同時に、ぎゅむぅ……っとパイズリ圧迫される俺のペニス。
たっぷりの長乳に包まれ、さらに本当のサイズまで聞かされて、俺は我慢出来ずに乳内射精をしてしまった。

ぶびゅるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるるるるるるるるるるっ♥ びゅーーーっ♥ びゅるるるーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるっ♥

ラミナちゃんの言葉で、一気に精液が解き放たれる。
俺をかっこいいと褒めてくれる彼女の言葉が、驚愕のサイズ告白が、堰を切ってしまったのだ。

びゅるるるるるるるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるるるるっ♥

「あー……♡ 凄い……♡ かっこいい……♡ でんぷん糊みたいな、どろっどろの濃い精液が、ウチのおっぱいの中に出ちゃってる……♡」
「ず、ずるいっ……! そんな、かっこいいとか言われてっ、しかも本当のスリーサイズ聞かされたら、俺っ……!」
「興奮しちゃった?♡ おっぱいのサイズも、誰にも言わないでね……♡ あ、あっ♡ まだ出てる♡ うわ、粘っこい……♡ こんなのおまんこに射精されちゃったら、すぐに妊娠しちゃいそう……♡ 人間のメスなら、こんな粘っこい精液子宮にへばりついて、受精するまで取れないよ……♡ こんな精力たっぷりの精液、サキュバスでもコントロール狂って排卵しちゃうかも……♡ かっこいい……♡ こんなかっこいい射精、今まで見たことないよ……♡」

うっとりと呟きながら、射精された精液を、左右の長乳を交互に上下させ、ペニス全体に塗りたくっていく。
Jカップの長乳の谷間に粘っこい白い糸を引かせながら、ペニスはバナナに練乳でもコーティングしたみたいに、真っ白になってしまった。
やがてラミナちゃんは、その長乳を左右に開いて見せた。

ぐぱぁっ♥ ねぢゃああぁ……っ♥

長乳の間にかかった、見事なザーメンブリッジ。
どこまで伸ばしても切れない濃厚な精液が、ラミナちゃんの長乳を汚し、凄まじいオスの精臭を放っている。
そんなラミナちゃんの呼吸は、酷く荒い。
切羽詰まったような、もはや我慢出来ないといった様子だ。
ラミナちゃんというサキュバスでさえ、いやサキュバスであるからこそ、彼女は俺の精液に身体を異常に火照らせているようだった。

するとラミナちゃんは、長乳をどろどろの精液で汚したまま、さらにべとべとに精液で塗れたペニスに、躊躇いもなく跨がる。
ほんの少しも精液を拭わないままのペニスが、つんつんと膣口をノックしていた。

「あははっ。美味しそうなオスちんぽ、いただきまぁす……♡」

漏れ出る吐息のような声を発して、彼女の腰は一気に沈められた。

ぬ゛ぢゅんっっ♥

「うああっ!」
「お゛っっっ……♡♡♡」

ぷしゃあああぁぁっ♥ ぷしっ♥ ぷしゃっ♥ ぴゅっ♥

ラミナちゃんのふわとろの膣肉を、精液塗れペニスが割り開いて沈んでいく。
嬉しそうに精液塗れのペニスに膣肉が纏わり付き、応えるように潮吹きをする。
お互いの性器がぐちゃぐちゃの体液に塗れたまま、俺もラミナちゃんも、絶頂しながら腰をお互いに擦りつけた。
まだ足りない、もっとイきたいと。

ぐりゅんっ♥ ぐりゅっ♥ ぐりゅんぐりゅんっ♥ ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅっ♥

「あ゛っ♡ うあ゛っ♡ きもちっ♡ 気持ちいいっ♡ ぶっっといちんぽ気持ちいい♡ 精液塗れで、おいしっ♡ 美味しいっ♡ お゛ー……っ♡ んお゛っ♡ おまんこ、とろっろのおまんこ気持ちいいよお♡ おまんこ気持ちいい♡ こんなおまんこ気持ちいいの、初めてだよお♡♡」
「お、おまんこっ。俺が射精して、ラミナちゃんのおまんこ、真っ白にっ……!」
「あはっ、あははっ♡ オスくんの独占欲、ヤバぁ……♡ このメス離したくないよお、自分が種付けして孕ませたいよお、このメスの身体は全部俺の物だーって感情、ビシビシ伝わってくる……♡ かっこいいよ釣沢くん♡ オスらしくて、マジかっこいい♡」

ずっぽ♥ ずっぽ♥ ずっぽ♥ ずっぽ♥ ずっぽ♥ ずっぽ♥

ラミナちゃんが俺に跨がったまま、激しく腰を上下に振っている。
精液が愛液混ざった粘液が、結合部から溢れている。
オスのにおいとメスのにおいが混ざって、濃厚なセックスのにおいを放っている。
精液塗れの長乳が、ばゆんっだぷんっと重たく揺れている。

俺はラミナちゃんの腰に片手を伸ばして引き寄せ、胸に片手を伸ばして鷲掴みにした。
何もかもがとろけて混ざり合った下半身を、さらにお互い擦りつけ合って、さらに身体の結合を求めて密着する。

「……いいよ、釣沢くん」
「え?」
「今だけ、ウチのこと、彼女にしていいよ……♡」
「っ……!」

頭の中で、何かが爆発した。
まさに、何かが弾けたようだった。

俺はラミナちゃんの身体を思いきり抱きしめ、腰を突き上げる。
子宮口に亀頭をめり込ませ、そのまま子宮に侵入するかというほどに、さらに奥へと向かって突き上げる。

「んお゛ぉっっ……♡♡」
「孕んでっ……!」
「ひっっっ♡♡♡」

ぶびゅるるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるるるっ♥ ぶびゅっ♥ びゅっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅるるるるーーーっ♥

どこまで出るのか、いつまで出るのか。
自分でもわからないくらいに、大量の精液をラミナちゃんの中に注ぎ込む。
だって、今だけでも彼女に出来るのなら、ラミナちゃんを孕ませたかった。
排卵をコントロール出来るから妊娠は難しいだろうけど、孕んでしまえば、俺の物に出来てしまうかもと思ったから。

びゅるるるるるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるるっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥ びゅーーーっ♥

「ラミナちゃんっ……、ラミナちゃんっ……!」
「お゛っ♡ お゛ー……っ♡ すっっごい濃い精液、子宮に、きたぁ♡ メスを絶対孕ませるぞっていう、絶対自分の物にするぞっていう、オスくんの精液っ……♡♡ メスに求愛するオスくんの精液ぃっ……♡♡」
「うあ、ああぁっ……!」
「いいよ、いっぱい出して♡ もっと出して♡ 受け止めるから♡ 出して出してええぇぇっっ……♡」

俺はペニスから、とろとろといつまでも精液を漏らし続けた。
出し切ったのに出し足りないと、絶対にこのメスを孕ませるのだと。
その間ラミナちゃんは、ずっと俺の頭を撫でてくれていた。

「はーっ。はーっ。はー……っ」
「あはっ、あははっ……♡ やりきった顔しちゃって。ウチに孕めって命令したの、かっこよかったぞ?♡」
「ご、ごめん……。ほんとに孕んじゃったら、アイドル廃業なのに……」
「いいっていいって♡ ウチだって前に煽ったし、それくらいマジになってくれた方がお互い気持ちいいっしょ♡ ……てかほら釣沢くん、舌♡」
「ん、んっ……」
「えるえるえるえるえる……♡ ちゅっ♡ ぢゅっ♡ えるえるえるえるえる……♡」
「えるっ。れるっ。ラミナちゃ……、んんっ」

挿入したまま抱き合って、いつものべろちゅー。
性器を生で絡ませ合いながら、舌を絡ませ合うことで、じっくりと余韻が味わえる。
その最中に、ラミナちゃんが俺の頬をそっと撫でた。

「……やっぱ釣沢くん、”見込み”あるよ」
「え……? 何の? 見込み?」
「ないしょ!」
「ええ……」
「まあそんなことより? 釣沢くんがウチのガチ恋勢とわかったことだし」
「うっ」
「あははっ。これからもそのまま、ウチのこと好きでいてね。もしかしたらウチも、釣沢くんのことを……?」
「ことを……!?」
「はい、ほらもっと舌出して」
「あ、それずるっ……。んんっ」

なんだか誤魔化されたように、再び舌を絡ませる。
まあ、今はこの余韻にじっくり浸っておくとしようか。
彼女の体温と、柔らかさと、そしてにおいを感じて───

「……あ、あれ?」
「ん? どうかした? 釣沢くん」
「ラミナちゃん、香水変えたんじゃなかった?」
「香水……? ううん、ここんとこずっと変えてないけど。どうして?」
「えっ。じゃあさっきの風の香りは……」
「んん? 何かあったの?」
「あ、ああ……いや。別に。俺の気のせいだと思う。たぶん……」

ラミナちゃんが俺の前に現れる前に感じた、いつもと違う香りの風。
今こうして彼女のにおいを嗅いでも、先ほどの香りとは違うようだ。
だとすれば、あれは魅了走査
チャームスキャン
ではなく、ただの風に、何かの香りが混じったものだったのだろうか。
まあ、どうでもいいか───

「ねえ釣沢くん、どうせ仕事ないんだから、このままホテル行っちゃおうよ……♡ ベッドでまた、いっぱい搾精させて……♡」
「え、ええ……。まいったな」
「嬉しいくせに♡ ガチ恋勢♡」
「それは言わないでよ!」

*

───学校。女子トイレ前。廊下───

「ふーん……、なるほどねー。やっぱ、そういうことだったかー……」

「ちょっと面白そー……。くふふっ」

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