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第65話 拘束

「……まさか初体験がこんなアブノーマルな感じになるとは……」

トーワ君が拘束具を手に苦笑いを浮かべている。
強靭な革製のベルトに魔力を帯びた鋼鉄の魔鉄と呼ばれる鉱石を加工した黒を帯びた色の鎖が伸びていた。
さすがにボクの力でもこれを壊すのは一苦労する。

「えっと、じゃあ服脱いでから拘束してもらえたら」

しゅるしゅると服を脱ぐ。
会話が途切れてしまったので、ボクの衣擦れの音だけが部屋に響いていた。
うぅ、何だか恥ずかしい。
下着姿になるとトーワ君の視線を強く感じた。
こういう視線を感じるのは初めてだったけど、意外と分かるものだなと他人事のように思ってしまう。
ベッドに横たわり彼を見上げた。

「じゃあその……お、お願いします」

「…………」

「トーワ君?」

「あっ、いや、なんでもないです」

慌てたように我に返ったトーワ君だったけど、その視線は変わらずボクの身体に向けられている。
なんだろう? も、もしかして見惚れてくれていた……というのは都合よく考え過ぎだろうか。
トーワ君がボクの手に嵌められた手枷を頭上に固定する。
足は足首と太腿の辺りで一纏めにされて閉じることができない。
恥ずかしい部分を隠すことができない状況に強烈な羞恥が沸き上がる。

「……よろしく」

これでボクはトーワ君に蹂躙されるしかなくなってしまった。
そんな状況が興奮を煽る。
お腹の奥が疼き蜜壺が疼いた。
覆いかぶさるようにトーワ君が耳元に顔を近づけてくる。

「綺麗ですね……」

囁くトーワ君の言葉に脳が犯される。
強烈な悦びが背筋を駆け巡った。

「と、トーワ君……駄目だよ。そんなこと言われたら……ボク……」

そっ、と指先が脇腹に触れてきた。
体内で火の粉が散った。
トーワ君の前でこんな屈辱的な格好をしているというシチュエーションが被虐的な興奮を煽る。

「っ……ぁ……」

頭のてっぺんから足の爪先に至るまでの全身をしばらく快感が駆け巡っていた。
自分の身体なのにまるで制御できない。
性感帯に触れられたわけでも強く責められたわけでもない。
なのにボクは泣きたくなるくらい感じてしまったのだった。
人一倍敏感な身体だという自覚はあった。
普段の冒険では感覚の鋭いボクが索敵を行う程だ。
だけど、そんな頼りになる自身の感覚器が、今は自分を苦しめる凶器へと変貌していた。
好きな人に触られているという自分にとって本来ならあり得ない出来事も関係しているんだと思う。
自分がどうなってしまうのかという恐怖か期待からか身動ぎしてしまう。
鎖の音がボクという雌の身悶えに合わせて屈辱的な不協和音を奏でる。
腰が無様に揺れ動いてしまう。
先程の僅かに爪先がかすめるような刺激で膣の奥からこぽっ、と白い塊のような愛液が噴き出した。

「ま、まって、トーワ君、み、みちゃダメ……」

トーワ君がお腹を撫でてくる。
丁度子宮の真上の辺り。
キュゥゥ、と音さえ聞こえるんじゃないかと錯覚するほど子宮が引き絞られた。

「あっ、あっ、あっ」

体内で刺激を求めた子宮が中で疼くのを感じる。

「と、とぉわくん、らめ、らめら……しょこ、なでなでされる、と……ふああ……」

へこへこと揺れ動く情けない腰。
淫らな反応を返すボクの身体からトーワ君の手が離れてしまう。

「あっ……」

物欲しげな声を上げてしまっていた。
気付けばボクは無意識の内に舌を突き出していたようだった。

「ごめんなさい。可愛くてつい」

可愛いと言われて顔が熱くなった。
こんな風に感じている姿を見られて褒められるなんて……

「とぉわ、くっ、もっろ、さ、触って、くだ、さひ……」

突き出しているせいで舌が上手く回らない。
拘束されたボクの身体をトーワ君の手があちこちを這い回り愛撫する。
耳、鼠径部、胸、脇腹、お腹、腋の下。
あらゆる部位に触れてくるけどまだ肝心なところには刺激がない。

「や、やぁぁ……もっと……せ、切ない、切ないよぉ……もっと、もっとぉ……」

もはや呂律すらまともに回らない。
しかし、拘束されているため彼の意志と指先一つで蹂躙されるしかない。
抵抗することのできないボクの肢体を彼が焦らすように弄ぶ。

「も、もっと……とーわくっん……焦らしちゃ、やっ……なんでもするかりゃ……ぁ、お願い……っ、ふあっ、あああ……い、イジわりゅしないでぇぇ……!もっと、にゃでにゃで……くぅんっ、くぅ、せつにゃくて、くるひぃよぉぉ!」

ついには恥も外聞もなくボクは泣きながら懇願してしまった。

「……すみません。ちょっと我慢できそうにないです」

トーワ君がズボンを脱ぐとそこには長く太い剛直がへそに届くような勢いで上を向いていた。
ごくりと生唾を呑んだ。
こ、これが……入るんだ。
ボクの中に……あんなものが……

「入れますね」

ボクの入り口にトーワ君のモノの先端が宛がわれる。

「……っ」

思わず息を飲む。
ボクが覚悟を決める前にそれは侵入してきた。

「ふあぁああああああああッ!!!?」

視界が一瞬真っ白に染まった。
今まで経験したことのない快楽だった。
ボクは入れられただけで達してしまったのだ。

「くっ……」

絶頂と同時に膣内が強く収縮したことでトーワ君の顔が歪む。
ボクはというと意識が飛びそうなほどの悦楽の中でなんとか踏み留まっていた。

「う、動いて……」

掠れた声でボクは言った。

「はい」

トーワ君はゆっくりと動き始めた。
最初はボクを労わるように優しく、それからは徐々に激しくなっていく。

「ふぁ、ああ……あああああああ!! あっ、あっっ、んああああああああああああああ!!」

「くっ、あ、もう、出そう……!」

限界を迎えたのかトーワ君の動きが激しくなる。

「だして、出して……中にいっぱい……っ」

一際強く打ち付けられる。
子宮口に先端が押し付けられ、そこで熱い液体が弾けた。

「~~~~~!!」

声にならない悲鳴を上げてボクも再び果てる。
びくん、と身体が大きく跳ね上がった。

「大丈夫ですかね、痕になってたりしませんか」

「このくらいなら大丈夫だよ」

拘束具から解放されたリズさんは僕の腕の中に収まっていた。
じんわりと染みるような熱が心地良い。
シーツにはリズさんの血がついている。
これで僕も童貞卒業か……色々あったけど、達成感みたいなのがあった。
賢者タイムとも言うのかもしれない。
ふわふわとしてて多幸感に包まれている。

「……リズさんは聞かないんですか?」

「君のこと?」

「はい……」

「気にならないと言えば嘘になるよ。でもなんとなく聞いてほしくなさそうな気がして」

そんなに顔に出てただろうか?
まぁ確かにあまり聞かれたくない話だなとは思っていたけれど。
それとも女の勘というやつなのか。
どっちにしても敵わないなって思う。

「いえ、すみません。ただもし僕の正体が得体の知れない人間だと思われたらって考えるとちょっと不安だったんですよね」

「……何言ってるのさ、トーワ君がどこの人間だろうと、君は君じゃないか」

でも、と彼女は続けた。

「気が向いたら教えてほしいな。君の事はなんでも知りたいんだ」

「……ありがとうございます」

「いつか一緒にパンダ見に行こうね」

「パンダ?」

いきなり何の話? と思ったけど、そういえば出会った頃そんな話題を出したような気がする。

「そんな昔の会話よく覚えてましたね」

「君の事なら全部覚えてるよ」

「……そうですね。いつか色々見に行きましょうね」

「うん!」

嬉しそうに笑う彼女を見て僕は安堵した。
受け入れてもらえるか心配だったけど、考え過ぎだった気がする。
もし話す時が来ても彼女なら全部受け入れてくれる予感があった。
愛しい彼女を思いっきり抱き締める。しかし、反応は返ってこなかった。

「リズさん……? 寝ちゃいました?」

返事はない。
代わりに安心しきった穏やかな寝息が返ってくる。

「いつか知ってくださいね、僕のこと」

時間はある。慌てることはないだろう。
そしたらその時は、彼女のことも教えてほしいな。
楽しかったことも辛かったことも、知っていきたいと思った。
こんな関係になるなんて想像もしてなかったけど、きっとこれからはもっと賑やかになるんだろう。
皆との騒がしい日常を想像しながら僕の意識は眠りに落ちていった。

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