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適性検査

「はぁ……」

どこからから聞こえてくるセミの声が、ただでさえ苦しいこの暑さをより一層酷いものにしているような気がする。
この建物に入れば、暑さからは逃れられるというのに、さっぱり足が進まない。

『方中自動車学校』。
怪しいとは思っていたが、まさかスケベな方向に妖しいとは思っていなかった。

ただ、どうだろう? 別に、この学校自体がスケベなものだとは決まっていない。

あの受付さんが淫乱なだけかもしれない。

なお、『裏コース』という、不安なワードは聞かなかったことにする。

「よし……」

いざ、中に入る――昨日は閑散としていたロビーだったが、今日は人の姿があった。

大学生っぽい女の人が二人と、長髪を金髪に染めた作業着姿のお兄さん……混雑しているわけでもなく、僕一人だけというわけでもない、理想的な人数だ。
時間帯が悪かったのか、昨日は透華にしか遭遇しなかったので、少し安心する。

ちなみに、透華は午前中に用事があるらしく、午後から授業を受けるそうだ――残念ではあるが、先んじて、初回の授業を受けられるというのは幸運だ。
もし、何かあれば、彼女が被害に遭う前に助けられるかもしれない。

ロビーを通り抜けて、人影の見えない受付へ向かうと、
「…………」
カウンターに体を預け、スマホを弄っている、黒マスクをした女性が見えてきた。

……まぁ、いるよな。

「あのー……」
「んー? ああ、君かー。おはよー」

体を起こして、気の抜けるような声で言ってきた――対する僕は、声が上ずってしまったし、あの精液塗れのマスクを思い出しそうなので、まともに顔を見れない。

「はい、これ持って、そこの階段上って、C教室ねー。授業は10時10分からだからー、それまでには着席しててねー」
「あ、はい」
「……んー? どしたのー?」
「い、いえ」

本当に平然としている――この人にとって、キスも、手コキも、お掃除フェラも、その程度だということだろう。

僕はそう割り切れない……搾精されるなんて初めてだから。

恋心とはまた違う、例えようのない感情――これが童貞を拗らせたって奴なんだろうか? 18歳で童貞なんて、普通――の、はずだが。

もしかすると、拗れているのは僕の癖かもしれない。
……まぁ、8歳かそこらのときに、友達の姉にファーストキスを奪われたら、そりゃあ拗れるよなって感じだが。

というか、検査のことで頭がいっぱいだったが、あの人の授業を受けることもあるかもしれないんだよな――って、何を期待してるんだ? 相手は人妻だぞ……。

切り替えよう。

階段を上ってすぐ、C教室と書かれた部屋があった。
思ったよりも広い。教卓に、折り畳み式の長机にパイプ椅子――二十人くらいは入れそうだ。

それに、ホワイトボードにプロジェクター……視聴覚室に似た雰囲気がある。

というか、誰もいない――そうだよな。ロビーいた人たちはもう車に乗っているんだろうし……となると一人での授業になるかもしれないのか。
過疎狙いとはいえ、一人はさすがに緊張する。

となると、座る位置も考え物だが……教卓の前の列の前から二番目くらいにしておくか。

「…………」

クーラーの駆動音だけが響く――何だか落ち着かない。
そうだ。受付さんに何か渡されたんだった。

厚紙で作られた冊子――表紙には昨日撮った写真や、個人情報が書いてある。
ページをめくってみると、これから受けることになる授業の項目や、コメント欄。これで教官間での授業の進み具合や、問題点のすり合わせをするのか。

「ん?」

そこで、キーンコーンカーンコーン、とチャイムが響いた。時計の針はちょうど10時……授業は10分からと言っていたから、予鈴か。

『えーとー、荊妻
けいさい
先生3号車ー。羽義尻
はぎしり
先生4号車ー。道中場
みちなかば
先生学科ー。蚊帳
かや
先生C教室ー』

続いて、気怠そうな声が響く――受付さんの声だ。

しかし、なるほど……校内放送で次の担当場所を知らせるのか。
C教室は、蚊帳という教官――いったいどんな人なんだろう?

思わず背筋が伸びるし、視線も扉のほうに向く――5分も立たないうちに、足音が聞こえてきた。

「おはようございます」
「お、おはようございます。よろしくお願いします」

教室に入ってきたのは、白い半袖のワイシャツに、ロングスカートを合わせた、綺麗な女性だった。
年齢は二十代半ばくらいだろうか? 軽くウェーブしている栗色の髪を背中まで伸ばしていて、優しそうな垂れ目をしている――穏やかな美人のお姉さんといった感じだ。

「ふふっ、そんなに緊張しなくていいよ――冊子貰っていいかな?」
「は、はい」

見た目通りの柔和な声と笑顔だ。

というか、ここで授業を受けるのは、やはり僕一人のようだ。

年上女性と部屋で二人きり――否が応でも、受付さんの顔が過る。
……やめよう。彼女のことを考えると股間がムズムズしてしまう。
立ち上がって、冊子を渡しに行く。

「ありがとう――はい、座ってていいよ」
「あ、はい」
「えー、画餅明利くんね……」

蚊帳さんは教卓に座って、冊子を確認、ページをめくって何かを書き込んでいく。

席に着いて待っていると、再びチャイムが鳴った――時間的に、本鈴だろう。

「では、始めていくよ」

蚊帳さんは立ち上がり、一枚の紙を持って、こちらに歩いてくる。

「今日はまず、適性検査、というものをやってもらいます」

適性検査? 検査なら嫌というほどしたが……。

「簡単な心理テストみたいなものをやってもらって、その人の運転傾向を知ってもらうものだね」

そういうこともやるのか――確かに、運転は性格が出るとよく聞く。自分の傾向をこういう形で提示してもらえば、ふとしたときに自覚できるかもしれない。

渡された紙はマークシートになっていて、『~~な場面のとき、どう思いますか?』みたいな質問から、『時々、死にたくなりますか?』みたいな、ぎょっとする質問まである。

「終わったら、声をかけてね」
「わかりました」

……しかし、意外な内容とはいえ、まだ普通の範疇に思える。
拍子抜けというか――やはり、あの受付さんが痴女というだけなのではないだろうか?

この、清楚そうな人が、いきなり淫語を囁いてきたり、チンポを扱き始めるようにはとても見えない。

「終わりました」
「はーい……あっ、座ったままでいいよ」

って、我ながらフラグ建築のような台詞だな……昨日も拍子抜け、からのあれだったわけで――いや、いやいや。
普通に考えよう。あんなエロ漫画でも見ないような、突拍子のない展開が続くわけがない。

漫画のようなタイトルで表すなら、これは『スケベな自動車学校に入校する話』ではなく、『スケベな受付さんに入校時の検査を言いわけに搾精されるという話』だ。
うん、きっとそう……。

「じゃあ、次は……」
「?」

マークシートを受け取った蚊帳さんは、唐突に隣の椅子に座った。
と、隣でチェックをするのか? というか、今更だが心理テストの回答を見られるというのも、何だか恥ずかしい……。

「このマークシート、バージョンが一つ前のものでね。新しく追加された質問は口頭でするようにしてるの」
「は、はぁ」
「ごめんなさいね。バージョンが更新される前に、設定ミスでこのマークシートが大量を印刷しちゃったおじいちゃん先生がいてねー……捨てるのももったいないし、この通り、予算もあまりない、小さな学校だから」

そういうことなら仕方がない――隣に座ってやるのは、童貞的には優しくないが、まぁ、一対一なのに、教卓から声を張ってもらうのも申しわけない。

いやしかし、近いな……学校生活において、隣の席が女子であることなんて普通なのだが、それよりもだいぶ距離が近い。
肩が触れるくらい――華やかな香りが鼻を掠めるくらい……。

「じゃあ、最初の追加質問ね。『おっぱいとお尻、どっちが好きですか?』」
「…………はい?」
「『おっぱいとお尻、どっちが好きですか?』」

――どうやらこれは、『スケベな自動車学校に入校してしまった話』らしい。

「えっと……そのっ……」

落ち着け……昨日は手も足も出ずに流されてしまったが、明らかにおかしい。
声に出せ。セクハラですよ、と。

「お、おっぱいが好きです……」

僕までセクハラ発言してどうする!?

「ふふっ、そうなんだ」

言いわけというか、負け惜しみを言わせてもらうが、推定年齢二十五歳(ここ重要)のお姉さんに、優しく「おっぱいとお尻どっちが好き?」と微笑まれて、答えない男子高校生がいるか? いや、いない!

「じゃあ、大きいおっぱいと小さいおっぱい、どっちが好き?」
「大きいほうが……」

もう、発声器官にローションを塗られたかのように、言葉が滑っていくし、視線も顔から下に滑落する。

――フォーマルなはずのワイシャツを、これほど扇情的に着こなせるものなのか?

ぱっつぱつに引っ張られた服にのみ浮き出る、苦しそうな横線。
その向こうにうっすらと見える、巨大な胸を覆うピンクの影。
今にもはち切れそうなボタン。
そして、ボタンの隙間から見える肌色。

さらに……さらに、だ。
胸の形が尋常じゃない――大きいということは、ここまで仄めかしてきたが、それだけじゃない。

シャツの圧力を受け、楕円状に変形しているのがわかる――むぎゅっとした擬音が頭に聞こえてくるようだ。

これが意味するのは――この極上の着衣おっぱいは、理外の柔らかさを誇っているという、逃れようのない事実。

……駄目だ。どこをどう見ても、男の股間を悦ばせる要素しかない!

手遅れを股間の辺りに自覚しながらも、目を閉じて逃れようとした瞬間だった。

「――君の授業のため、ワンサイズ小さいのに着替えてから来たの」
「っ」

鼓膜を一瞬で性感帯へと変える、絡みつくようなお姉さんボイスでの囁き――さらに、腕には例えようもない柔らかさと、温もり。

目を閉じたことにより、他の感覚が鋭くなるタイミングを狙い澄ましたかのような攻撃に、動き始めていたチンポは最大サイズまで一気に膨張、硬化する。

「苦しそうね……今日も暑いし、脱いでもいいよ?」
「…………」

……頭を過るのは、昨日のこと。
あの、今までの人生で、経験したことのなかった、意識が吹っ飛ぶような快楽――絶頂。

いや、駄目だ。そんなの駄目……。

「何が駄目なの?」
「……え?」
「まだ戸惑ってるようだから、『裏コース』について説明してあげるね」

蚊帳さんは、耳元で囁き続ける。

「『裏コース』っていうのは、言ってしまえば、田舎暮らし、しかも同僚は枯れた年寄りばかりで出逢いのない、性欲を持て余した、わたしたちのような女性教官が、性欲を満たすために口火
くちび
ちゃんが作ったコース」

口火ちゃん? 誰だ?

「さらに、ただエッチなことをするだけじゃなくて、三大欲求である性欲を絡めた『指導』をすることで、生徒にもより深く、本能的な運転技術を習得、ついでにエッチの技術も習得してもらう画期的なプラン――ここで手に入れたテクニックを使えば、意中の女の子の運転免許(意味深)もゲットできるかもしれない……ねぇ、画餅くん」
「――っ」

さらに胸を押しつけ、唇を耳に触れるか触れないかまで近づけ、蚊帳さんは言う。

「年上のお姉さんたちにエッチな指導されながら、運転免許が取れる――これの何が駄目なの?」
「そ、そりゃあ、もちろん倫理観……」
「はぁ……」
「くっ……耳元で、ため息はっ……!」

全身の毛穴をこじ開けるような、ぞわぞわという快感。

「本当の適性検査のほうで、『真面目な性格』って判定が出たけど、心理テストも馬鹿にできないね――画餅くん、倫理観は気にしなくていいの」
「いや、よくないですよ……やってることはAVとか、エロ漫画みたいですけど、これはAVでもエロ漫画でもないんですよ……!」
「確かにAVでもエロ漫画でもないけど……まぁ、とにかく、倫理観は置いていいの」

……なぜだろう。これも囁きやシチュエーションの魔力なのか、この世界において、倫理観は度外視してもいいような気がしてきた。

「じゃあ、画餅くん、質問ね」
「?」
「女の子には優しくて、男の子には厳しいおじさん教官たちと息苦しい自動車学校ライフを送るのと、『方中自動車学校』が誇る巨乳教官三人とエッチしながらの自動車学校ライフ、どっちがいい?」
「…………」
「正直に答えてね――おちんちんに、正直に」
「――――」

僕は……。

「――わぁ、おっきい」

ズボンを下ろし、下半身を露出させる。

こんなスケベな教官が後二人も残っている? そんな人たちにエッチを教えてもらえるなんて、男冥利に尽きる。

それに……。

「それに綺麗……って、あら? すん、すんすん♡」
「っ」

『意中の女の子の運転免許(意味深)も……』

そう言われて、真っ先に頭に浮かんだなのは透華の笑顔だった――ああ、僕は透華が好きだ。小さな頃から、ずっと好きだった。

そんな彼女をエッチで悦ばせられたら――考えるだけで、射精しそうだ。

「んはぁ……♡ に、臭いは、『少』の判定だったけれど……もしかして、昨日、お風呂の後にシコシコ、しちゃった?
「――は、はい。夢に、受付さんが出てきて……夢精はしなかったんですけど、が、我慢できなくって……」
「あらら、口火ちゃんに目覚めさせられちゃったのね……可哀そうに」

――それに、彼女のコンプレックスを解決できるかもしれないと思った。

僕が彼女を目で犯さないのは、結局、僕の自己満足でしかなくて、根本的な解決にはなっていない。
彼女はいつだって、どこでだって、目で犯され続ける。

だが、彼女が性に目覚めたら?
他人に窃視されることを気にしない――どころか、見られることに興奮できるくらいのドスケベになれば、彼女は自分の体を隠すように生きていかなくても済むのではないか?

童貞の僕に、そんなことができるのはわからない――だが、少しでも可能性があるのなら、挑戦してみたい。

「大丈夫……ここに来るまで我慢しようって思えるくらい、気持ちよくしてあげるから♡」

蚊帳さんはちらりと、時計を見やった――時刻は10時30分、思ったよりも経っている。

「――画餅くん、次の時間も出れる?」
「え?」

次の時間というと、11時10分から12時か。

「だ、大丈夫です」
「それじゃあ、残りの30分はこれからの流れを説明して、次の時間からお勉強スタートということでいいかな?」
「は、はい」
「うん……なら、こっち来て」
「…………」

蚊帳さんがロングスカートに覆われた太ももを、ぽんぽんと叩いている――まさか、膝に乗れってことか?

「そのまさか。さ、早く」
「し、失礼します」

この歳になって、女性の膝の上に座るなんて凄まじい羞恥だが――それ以上に得られる経験が大きい。

この歳になって、年上お姉さんの膝に乗れるチャンスなんて二度と来ない!

「んっ……」
「だ、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」

座り心地からは、まだ見ぬ太もものムチムチ具合が伝わってくるし、体をより密着させたことで胸が押し当てられている。

ただでさえワイシャツに潰されていた胸がさらに圧迫、縦横に溢れるように伸びて、より広い面積の背中を気持ちよくしてくれているのがわかる。

「はぁ……んぅ……♡」

さらに、身長がそんなに変わらないので、すぐ耳元で蚊帳さんの吐息が聞こえる――背が低くてよかったと初めて思えた。

「ちょっと失礼するね」
「!」

後ろから、蚊帳さんの手が伸びてきた――この状態で手コキなんて、オネショタでしか見ないようなプレイをしてくれるのか?

そんな羞恥と期待を胸に、チンコを差し出すが、
「痛かったら言ってね」
「……はい?」
彼女が手に取ったのは、元気にビクビクしている勃起ペニスではなく、僕の腕だった。
そのまま背中側に持っていかれ、組むようにして固定される。

「こ、これは?」
「シコシコしちゃわないよう、手伝ってあげようと思って」
「…………」

……察するに、射精我慢をしなければいけないということか?
正直、すぐにでもイってしまいそうだ。少しでも触れられれば、もう発射準備に入れるくらいだ。

「あ、あの……」
「我慢汁出てくる前にイっちゃう早漏くんだもんね、辛いよね――でも、それじゃあセックスで相手を満足させるなんて、夢のまた夢だよ?」
「――そう、ですね。すみません」

そうだ。今の僕は、彼女の性欲処理を手伝えるような状態じゃない。僕は鍛えてもらう立場――甘えるな。

「うん、素直で偉いね♡」
「っ」

甘い囁きが、耳を通って、精巣まで響く――さすがに、触られてもいないのに射精するのは男として情けない。

体勢で羞恥を煽られ、勃起チンポ丸出し――情けなんてもうどこにも見当たらないが、それでも唇を噛んで、目を閉じ、脳裏でせり上がってくる精子を押し込むイメージを描く。

「じゃあ、始めるよ――自動車学校を卒業するための大まかな流れとしては、一段階、仮免許の取得、二段階、卒検ね」

普通の話……射精感を押し込むチャンスだ。

「一段階では基礎、二段階では応用――ってイメージがあると思うけど、実際、そういう面もあるけど、二段階ではもう路上に出るわけだから、一段階から実践に向かっていることを意識して、教習に臨んでね。まぁ、人それぞれ、得手不得手があるから、焦ることはないけど」
「は、はい」

――駄目だ。真面目な話をされても、それはそれで『真面目な話をしながら、局部を見られている』という背徳感が生まれてしまう。

「じゃあ次、『裏コース』の話だけど、こっちも一段階、仮免許、二段階、卒検の流れでやってく予定ね。中身は……んっ」

咳払い、そして、この距離でも聞き逃してしまいそうな、微かな水音――口の中を唾液で湿らせる音、だろうか?

「一段階は、とにかく射精してもらうよ。びゅーびゅー♡ びゅるるるー♡ って」

ごくりと、自分の喉が鳴った。

「学科では、運転のほうの座学と、おマンコの構造とか、愛撫の仕方とか、セックスの流れとか、エッチな知識を勉強しながら、射精。技能では、運転練習しながら射精。とにかく射精――どうしてそんなにぴゅっぴゅしてもらうか、理由はわかるかな?」
「ぼ、僕が早漏だから、です……」
「――っ♡ よく言えたね♡」

あやすような優しい声に反応して、股間の奥のほうがじんじんと疼く。

「そう……こうやって、お姉さんの膝の上に座って、耳元で囁かれて、おちんちん見られてるだけで、我慢汁をじゅわぁって溢れさせてるようじゃ、セックスどころじゃないから――仮免許取得までには、女の子のおマンコに、おちんちん突っ込んで、パンパンパン腰振っても、15分くらいは耐えられるようにしたいかな♡」
「ぐっ……!」

淫語の応酬――脳裏で描いていた精子を抑えるイメージが、蚊帳さんとセックスしているイメージに変わった。

ぐつぐつと煮えたぎるように、精巣の精液たちが暴れ出す。

「学科は一日で三回まで、技能は二回まで――だけど、慣れるまでは一日一回にしてたほうがいいかもね」
「で、できるだけ早く上達したほうが、いいんじゃないですか……?」
「確かに、わたしたちとしては、早くセックスできるくらいに成長してもらいたいけど――うーん、そうね……次の時間の後に考えてみて」
「はぁ、んぅ……!」

時計を確認、時間は……まだ5分ちょっとしか経ってない!?

「くっ……」

残り、25分――再び目を閉じて、唇を噛む。
今できることは、これしかない……!

「手コキだったり、パイズリだったり、フェラだったり――プレイも色々してあげるし、わたしたち、『裏コース』に参加する教官三人もタイプが違うから、飽きないと思うよ。頑張って早漏改善しようね♡」
「は、はい……!」

話は頭に入ってこないのに、淫語だけは丁寧にイメージつきで、鮮明に頭に入ってくる……!
唇を噛む力が、自然と強まる――血が出ないといいが!

「二段階の内容は、まだ秘密だけど……セックス♡」
「っ」
「生ハメセックス♡ 中出しセックス♡ ぶっかけセックス♡」
「っ……!」
「とにかく、色んなシチュエーションでセックスしようと思ってるから、頑張って行こうね♡」
「はぁっ……!」
「イ、こ、う、ね♡?」
「――っ!」

大量の淫語をパンパンに詰められて、今にも爆発しそうだったペニスに――つんっと。

針が刺されたような感覚が走った。

痛くはない――むしろ、ペニスに溜まった快感が、針が刺さったところから徐々に漏れ出ているような……いったい、何が起こっている?

「…………」

目を開けて、理解する――理解してしまう。

いつの間にか、背後から僕の股間へ向けて、細い指が伸びていて――その人差し指が、大量の我慢汁で煌めく亀頭に刺さっていた。

…………。
…………。

「つん♡」
「くっ……!?」

もう一刺し。

「つんつーん♡」

――合計四度、亀頭を指で突かれただけ。

「――っ。だ、だめ……」

声が漏れると同時に、チンポに溜まった快楽が、指で開けられた穴から漏れていく。

「くっ……そ……!」

堪えようと唇を噛んでも、チンポはどくどくと鼓動を加速させていく。

漏れ出た快感が、パチパチと弾けていく。

弾けたことで、穴が広がって――股間全体に溜まった大量の快楽が、一気に飛び出る!

「イっ……!」

びゅるぅう!

「きゃ……♡」

びゅびゅ! びゅるるる! びゅくびゅく……ぴゅう、ぴゅう……。

「――っはぁ……はぁ!」

脳みそまで響く絶頂――昨日、三回射精したとは思えない、大量のザーメンが噴き出した。

――指が起爆スイッチを押したとはいえ、ペニスに何も触れていない状態で、絶頂を迎えるなんて初めてだった。

指先で突かれた余韻でイってしまうなんて、穴があったら入りたいくらいの屈辱なのに――何だか、より、射精する瞬間を見てもらえているような気がして、今まで覚えたことのない、不思議な快楽を感じた。

背徳感とも違う、悔しさや恥ずかしさが胸の奥をときめかせるような――。

「――画餅くん、顔、とろっとろ……♡」
「す、すみません! 出しちゃって……」
「ううん、いいの。我慢する顔があんまり可愛かったから、ついイかせたくなっちゃった♡」

優しくエッチなお姉さんかと思ったが、意外とおちゃめな人なのかもしれない。

「お詫びと言ったらあれだけど、残りの時間は休憩にしましょう」

抑えられた腕が解放される――平気そうだが、蚊帳さんも膝が辛いはずだ。名残惜しいが、膝から降りよう。

「はい、こっち向いて」
「?」

振り向くと、ポケットティッシュを取り出している蚊帳さんが――って。

「あら、こんなに汚して……裸になってもらったほうがよかったね。んっ、凄い粘着力……これはウェットティッシュじゃないとダメかな。待ってて、取ってくるから」
「ちょ、ちょっと待ってください……!」
「どうしたの?」
「か、顔に……」

柔らかな微笑みを台無しにするように、歪んだ白線が引かれていた――初撃はあまりにも気持ちよかったせいで、目を閉じてしまい、行方を見ていなかった。
どうせ、他の精子と同じように、自分の服に付着したものだと思っていたが……我ながら、恐ろしい射程距離とホーミング性能だ。

「ふふ、マーキングされちゃった♡」
「――――」
「わたしのこと、おちんちんは気に入ってくれたみたいね――画餅くんは?」
「えっと、そのっ……」

――なんて質問してくるんだ。
心臓がきゅうと締まって、弾けてしまうんじゃないかと思った。

「ふふ、ごめんね。つい、意地悪したくなっちゃって――さて、授業中だし、このまま行ってみようかな」
「……えっ」

どう答えたものか頭をフル回転させている内に、蚊帳さんは精液を拭うこともせず、教室を出ていってしまった。

びくんっと、下半身で鼓動を感じる――本当に、僕のおちんちんは蚊帳さんのことが気に入ったようだ。

……もちろん、僕も彼女のことが気になって仕方がない。

――――――――

「あれー、楓
かえで
さーん、顔に精子つけて、どうしたのー?」
「ウェットティッシュが欲しくて。画餅くん、自分の服汚しちゃったの……さすがにカピカピの服で帰すのは可哀想だから、拭いてあげようと思って」
「母性全開だねー……気に入ってくれた? あたしの選んだあの子」
「見た目も性格も注文通り、真面目な弟って感じで最高ね――超早漏って聞いたときはちょっと不安だったけど、あれだけ極端だと逆に楽しいし。責める分だけ、悦んでくれるから、こっちも嬉しくなっちゃう♡」
「あははー、感謝するがよーい。我は献上品として、新鮮な精子を所望するー」
「んー、しょうがないなー……はい、あーん」
「んむ。ちゅぱちゅぱ……ん-、昨日より薄いー」
「口火ちゃんの夢を見ちゃって、オナニーしちゃったらしいよ」
「嬉しいねー。嬉しくて、おまんこ濡れちゃうー」
「それと、次の時間も受けていくそうだから、担当はわたしでお願いね」
「おっけー。『計画』、初っ端から潰しちゃわないようにねー、楓さーん」
「――ええ。もちろん」

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