追い越しとピストン
「では、始めます」
「よ、よろしくお願いします」
クーラーのうるさいC教室――今日の学科の相手は荊妻さんだ。今日もスーツ姿がよく似合う。
……が、麗しい荊妻さんよりも、目を引くものが教卓に置かれていた。
「今日は『追い越し』を勉強します」
「あ、あの……」
「何ですか?」
「そ、そっちに置いてあるものは?」
「ああ、これですか? んっ……」
荊妻さんは『それ』を重そうに抱え上げ、こちらに見せてくれる。
「蚊帳さんが作った……大型オナホール、と呼ばれるものです」
「お、大型オナホール」
聞いたことはあるが、実物は初めて見る――顔と腕、脚がないが、ムチムチの女体が、遠目からもわかる、リアルな質感で再現されてる。
しかし、楓さんの技術力が高すぎる。
最近、技能に導入された車と連動するオナホも楓さんが作ったらしいし(本当にイキ過ぎて死ぬかと思った)、いつもお世話になっている栄養ドリンクも蚊帳さんと受付さんの合作らしい……僕のために色々作ってくれているのだから、早く巧くなって、お礼をしなければ。
「膣の部分は取り外しが可能なので、筒状のオナホを差し替えることでカスタマイズ可能。様々なオナニーを楽しめるという渾身の一作……だそうです」
淡々とエッチなおもちゃについて解説してくれる荊妻さん――彼女に出会ってから、事務的エロボイスを何本購入したかわからない。完全に、性癖を歪められてしまった。
「こんなものを作れるなら、安月給の仕事なんてやめて、大人のおもちゃ屋さんでも開いたらいいのに……まぁ、それは置いておいて、今日はこれを使って、ピストンの練習をしてもらいます」
ピストン――つまり腰振り。
蚊帳さんにはよく、着衣おっぱいマンコを貸してもらっているが、それ以外ではあまり腰を振ることはしてこなかった。
やはりセックスが目標ならば、この練習は避けては通れない。
「本当は愛撫を先に教えたかったそうですが、あまりに早漏なので、早漏改善トレーニングを兼ねて、ピストン練習に時間をかけることになりました」
「す、すみません……」
「……まぁ、少しずつはよくなっていると思います。私みたいな処女相手ならいい勝負ができるんじゃないですか? あの二人や口火さんを相手取るにはまだまだでしょうけど」
荊妻さんとは数回、授業を一緒にしているけど、このクーデレ加減がたまらなく可愛らしい。
三人の教官はみんなエッチで愛らしいのだが、その中でも荊妻さんからは桁違いの萌えを感じる。
多分、本人に言ったら無表情で「何を言ってるんですか?」と首を傾げた後、「まぁ、悪い気はしないですが」とそっぽを向きながら、言ってくれるんだろうな……。
「では、準備をしてください」
荊妻さんは僕の目の前のテーブルに大型オナホを置いて、ポケットからコンドームを取り出した。
「ご要望はありますか?」
「えっと……じゃあ、そっちを向いて、脚を交差して前屈してもらえますか?」
「はぁ……仕方ないですね」
荊妻さんは冷たく言いつつも、こちらに背中を見せ、脚をクロスし、
「んっ……」
床にペタッと手のひらをつける。
「あなたのことですから、体育の授業中に前屈する女子たちを盗み見て、興奮するなんてことはなかったんでしょうけど――この『裏コース』を経て、あなたが自分の変態性を自覚し、性犯罪に手を染めてしまわないか心配です」
――体を前に倒したことで、荊妻さんのぶりっぶりのデカ尻が、タイトスカートを張り裂けそうなほどに押し上げる。
脚を交差させたことで、脚やお尻に奥行きが生まれ、形をより深く堪能できる。
やはり、いつ見てもいい着衣尻だ――前に勇気を出して、ちょっと雑談をしてみたりしたのだが、今でも筋トレをしていたりするそうなので、その成果だろう。
おっぱいのほうも、デカさだけではない形のよさを感じたし――早く裸体を拝みたいものだ。
……と、荊妻さんの身体について語ってしまったが、確かに、ドスケベ教官たちに搾り取られるようになってから、性欲が枯れるどころか、強くなっている気がする。
まるで、壊れた筋線維が再生を経て、より強靭になっていくように。
「僕も自分の変態性が心配ですけど――みなさんが相手をしてくれている間は、大丈夫だと思いますよ」
彼女たちより官能的な女性には、中々出会えないだろう。
「……準備完了ですね」
お尻をオカズにパンプアップした僕のペニスを、荊妻さんは自身の脚の間から確認し、体を起こした。
「では、失礼します」
「んっ……」
荊妻さんは慣れた手つきでコンドームを装着してくれた――荊妻さんは学科のときでも、コンドームの着用を徹底する。掃除の時間を省くためだそうだ。真面目な彼女らしい。
直接、彼女の責めを感じられないのは少し残念だが、他の教官だと技能のときですら、コンドームを着けないことが多いので、コンドーム=荊妻さんとのプレイの象徴――特別感が出て、最近は結構気に入っている。
頼めば、一時間に一回くらいはコンドームなしで出させてくれるし。
何だかんだ、彼女が一番僕に甘いかもしれない。
少しでも恩返しをしようと、コンドームの用意や処理を申し出たことがあるが、
『そういうのは大人に任せておけばいいんですよ』
と、まさしく大人の対応をされた。
「では、まずは……これから」
荊妻さんが、教卓の中から筒状のオナホを取り出してきた。
肌色のリアルに近いタイプ――大型オナホールの膣の部分にすっぽりと収まる。
これも楓さんの力作だろう。
「まずはレベル1の練習用オナホ。ペニスを刺激する機構はなし、ただのツルツルの穴だそうです。これで感覚を掴んでください。体位は、机の上に乗って、正常位でお願いします」
「わ、わかりました」
全裸になって、机に上がる――この、机の上でエッチするシチュエーション……学科ではよくあることなのだが、床から高いところで何かをするというだけで、高揚感が不思議と倍になる。
未だに少し恥ずかしいが――段々、癖になってきた。
「では、始めます。挿入してください」
「は、はい」
ペニスを構え、膣の部分に挿入。
「……っ」
言っていた通り、入れた瞬間、腰が抜けてしまうような刺激はないが、それでも圧はちゃんと感じる。おまんこを自分のチンコを使って、押し広げている感覚が確かにある。
「まずはこの音に合わせて、腰を振ってください」
荊妻さんの取り出したスマホから、「カ…………カ…………」と随分遅いテンポのメトロノームの音が聞こえてきた。
「胸部や臀部は好きに触っていいですからね」
「は、はい」
確かに、作りものとは思えない双丘や、股間に当たっている柔らかな白桃は魅力的だが、早くイキ過ぎると後が辛い。
我慢できなくなったときに堪能しよう。
「では、『追い越し』についてですね。まず、『追い越し』とはなんなのかというところからですが、『追い越し』は進路を変更して、走行中の前の車の前方に出ることを指します。進路を変更せずに、前の車の前方に出るのは『追い抜き』になります」
授業開始と共に、こちらもピストンを開始――メトロノームの音に合わせて、腰を振り、チンポに授業を刻み込んでいく。
「んっ……」
やはり、難しい。
ぎこちない動きになったり、リズムが崩れたり、ストロークが極端に短くなったり……。
腰振りの難しさは、楓さんのおっぱいまんこで体感済みだったが、セックスの王道、正常位の体勢になっても難しさは変わらない。
快感的な話で言えば、楓さんのおっぱいまんこのほうが何倍も気持ちいいのだが、やっぱり向こうはあくまでおっぱい――僕のためのご奉仕。僕が好きに動けばよかった。
だが僕はこれから、女性を気持ちよくさせるようなピストンを習得しなければならない。
「ウエストの辺りを優しく掴んでみると、少し安定するかもしれません」
「はい……!」
「本番であれば、腕や脚を持って、安定を図るのもあり――だそうです」
荊妻さんはスマホを見ながら言う――処女故に、他の教官たちのアドバイスをもらっているのだろう。
掴んでくれと言わんばかりの、腰から腹部にかけてのくびれに手を置く。
……しかし、本当に肌を触ってるみたいな感触だ。
それに、腰を打ちつけていてわかるのだが、かなりの重厚感――さらに、突く度に厭らしく揺れる乳房。
楓さんのこだわりの詰まった大型オナホール……腰が振りやすくなったが故にもっと速く動きたい気持ちが焦れてくる。
「はぁ……ふっ……!」
「追い越しはできるだけしないようにしましょう。高度な判断、危険性が伴う割に、それほど目的地に着く時間は変わりません」
「は、はい……」
「始めは、膣をマッサージするような、緩やかなピストンが望ましいとのことですが――見た感じ、大丈夫そうですね」
まぁ、力を込めたら、絶頂が近づいてしまうからというのもある。
「それで、そもそも追い越しを禁止する場合があります。前の車が自動車を追い越そうとしているときや……」
「…………」
しかし、これ、センズリ鑑賞とは比べ物にならないくらい、恥ずかしいかもしれない……腰を振るという、手淫よりも大きいアクションを行っているからか?
センズリ鑑賞はあくまで、チンポを見られている感じが大きかったが、これはセックスを見られている感じ――より深いところをさらけ出してしまっているようで、体の芯から熱くなってしまう。
……いや、そうだ。当たり前のことを忘れていた。
セックスは手淫とは違い、全身運動だ。それは体も熱くなるし……疲労も桁違いだ。
「はい、ストップ」
「ふぅ……」
「余裕そうなので、レベルを上げましょう。ペニスを抜いてください」
「は、はい」
全然、余裕ではないのだが、荊妻さんは有無を言わさず、膣の部分を取り換える。
「膣のレベルは2……スピードも二段階上げましょう。そこに加えて、胸を揉みながらのピストン、さらに問題を出します。間違えたらもちろん罰がありますので、気をつけて」
いきなりトッピングもりもり――毎度のことだが抗議しても意味がないので、黙っておく。
「では、挿入してください」
「んっ……」
入れた瞬間、細かい凹凸に亀頭が磨かれる――高級ホテルもびっくりのおもてなし……。
さらに奥に侵入するにつれて、膣圧が変わって、緩急で腰が抜けそうになる。加えて、手前は細かい凹凸、中間には大きな刺激を与えてくる引っかかりがあって、最奥は吸いついてくるような柔らかさ。
オナホは膣の再現ではなく、膣を超える快感を与える道具――オナホの使い過ぎで、膣でイけない障害があると聞いたことがあるが、確かに、これだけのオナホが存在するのなら納得だ。
「安心して下さい。早漏のあなたには関係のない話です」
「うっ……」
いきなり刺された……。
「それに、私たち相手に射精できなくなると思っているんですか?」
そして、早過ぎるフォロー――オナホに負けない快楽を提供する圧倒的な自信、頼もしいドスケベ教官たちだ。
「では胸部を触りながら、腰を振ってください」
「はい……っ」
まず、手をおっぱいへ――しっとりとした触り心地に、本物のようなボリューム感。しかもこれ……乳首と乳房の部分で素材が違う。
これはもう、職人の域だ――っと、楓さんが作ったおっぱいを堪能している場合じゃない。
『カッ、カッ、カッ』という、テンポのいいメトロノームに合わせて、腰を振る。
オナホ内の三つの領域が、チンポを飽きさせない。
突いても、突いても、刺激に慣れることがない……!
さらに、突く度にハンドル代わりにしている胸が揺れ、手からより鮮明な乳の情報が流れ込んでくる。
これは……まずい……!
「くっ……!」
いや、ドスケベ教官たちの責めを死ぬほど受けてきたのだ。
おもちゃ相手に一分も耐えられないようじゃあ、皆さんに顔向けできない……!
「即オチは回避しましたか。では、問題に行きます」
荊妻さんが、耳元で囁いてくる。
「追い越しするときは、制限速度を超えてもいい」
「×です……」
「正解。見通しがいい曲がり角では、追い越しをしてもいい」
「×です……!」
「ピストンが乱雑になっていますし、胸を弄る手も止まっています」
「ふぅ……んっ!」
一呼吸おいて、ピストンを整える。
胸も、ただ手を置くだけではなく、ピストンで揺れた際、指が掠るような位置に。
オナホ相手でも手は抜かない……が、そろそろ、射精感を無視できなくなってきた。
「――っ♡ 交差点と前後30メートル以内は追い越し禁止である」
確か、30メートル以内であっていたはず……。
「〇です……!」
「不正解」
「えっ」
「追い越しが禁止されているのは、交差点と『手前』30メートル以内です」
しまった。
数字があっていたから、勢いで答えてしまった……!
「では罰は……画餅さんの大好きな喘ぎの追加にしましょう」
「っ!」
「あんっ、あんっ、あんっ♡」
僕のピストンに合わせて、荊妻さんが喘ぎだした。
「画餅さん……こ、講義中ですっ……んっ♡! だめ、みんな見てます……あんっ♡!」
……今日はそういう設定か。
「んっんっ……♡ ~~っ♡ っはぁ♡ あはんっ♡! お、おっぱい、そんなに揉まれながら突かれたら――あっあっ♡!」
股間の奥に響く淫靡な低音と、胸の奥に響く愛らしい高音を、巧みに織り交ぜた迫真の演技。
大型オナホールのリアリティも相まって、本当に荊妻さんを机の上に押し倒しているような気分になってきた。
さらに、空いている席からは、いないはずの生徒の視線を感じる。
楓さんはエログッズ職人をやったほうが稼げるみたいなことを言っていたけど、荊妻さんだって、エロボイス声優としてデビューすれば、天下を取れるんじゃないのか……!?
「荊妻さんが悪いんですよ……そんないい声で、僕を誘惑するから……」
「はぁ……っ♡ そ、そんなこと……んぅう♡!」
「ほら、集まった女子大生の皆さんに、運転のことだけじゃなくて、可愛いイキ声の出し方も教えてあげてくださいよ……!」
「~~♡♡♡ あんっあんっあんっ♡ 出したくないのにっ……勃起ペニスよすぎて声でちゃうぅ……あ゛っあ゛っあ゛っ♡ あぁああああ♡ イかされるぅ……授業中に沢山の人の前で、情けなく年下ちんぽに負けちゃうぅ……♡♡♡ んっん゛ふっ……イク、イクイク、イっちゃう♡♡♡♡♡♡! イかされるぅうううぅうぅううう♡♡♡♡♡♡!!!」
「イっ……!」
びゅるるるる! ビュクビュク! びゅっぴゅ、びゅっぴゅ!
最奥の柔らかいエリアを限界まで押し込んで発射――初めての正常位にペニスが悦んでいるのか、大量のザーメンが尿道を愛撫しながら流れ出ていく。
「――はぁ。はぁ……!」
「……早く抜いてください。付け替えますから」
「は、はい……!」
「そんなに気持ちよかったんですか? オナホール」
「それも、そうなんですけど……」
荊妻さんのエロボイスが、いつもより迫真だった気がする……。
「んっく……!」
オナホからチンポを抜いた瞬間、腰に快楽の電流が走った――腰が抜けて、こてんと背中から転がってしまう。
……そ、そうか。射精後の敏感チンポでこの極上の洞窟から、無事に帰れるわけがなかった。
「何をやっているんですか。仕方ないですね……」
呆れたように言いながら、コンドームを外す荊妻さん――できるだけチンポにザーメンが残らないよう丁寧に外し、きつく縛って、ポケットに入れる。
「あむ」
「んぐっ……」
「じゅるるるるるるる♡! ぶじゅるるるるる……♡!」
「んあぅ……! け、荊妻さんっ!?」
ただでさえ、予想外の快感で股間が馬鹿になっているというのに、そこへ追撃の強烈バキューム。
荊妻さんに吸い込まれるように腰が浮き、体が反り上がっていく。
バキュームでのお掃除はいつものことだが、やや乱暴というか、急いでいるような……。
「ちゅじゅるるるる♡! じゅるるるるるるぅぅ……ぷはぁ、準備できましたね? 次、行きますよ」
「は、はい……」
やはり少し焦ったように、荊妻さんは新たなコンドームを着けてくる。
授業はまだ始まったばかりだし……何だろう?
「次は……オナホールをひっくり返して、バックの練習です。お好きなようなので、ちゃんと練習しておきましょう」
「あ、はい」
バックが特別好きというわけではないが……ただ、荊妻さんとはバックが気持ちよさそうだと妄想したことがあるだけで。
まぁ、メジャーな体位の一つだし、練習しておいて損はない。
オナホールをひっくり返して、再び挿入――やはり、この三つの異なる刺激は厄介だ。
体位を変えたことにより、チンポへの快感も形を変えてくる――ピストンのストロークを小さくするわけにはいかないので、気合を入れるくらいしか手がない。
「では、開始です」
メトロノームの音は最初と同じ、スローなテンポ。
これくらいなら、レベル2のオナホでも何とか頑張れる。腰へと向かう曲線が魅力的なオナホの尻を掴んで、ピストン開始……って、何だ? 荊妻さんが、テーブルに上ってきた。
「はぁ……はぁ……♡」
「っ!?」
一心不乱といった様子で、荊妻さんは大型オナホールに跨るようにして、こちらにその美尻を突き出してきた。
「んっ……あっ♡」
そして、なんとタイトスカートの中に手を入れ、喘ぎを上げた。
……こんなこと、初めてだ。
楓さんや遠華さんは講義中にオナニーを始めることが多い。
けど、荊妻さんがこうやってオナニーを始めるのは、初めてだ……。
「も、もう……出した、ばかりなのに……んっ♡」
荊妻さんは僕のピストンに合わせて、蠱惑的な尻をゆっさゆっさと振ってみせる。
「んっ、んっ……♡ ~~っ♡!
「なっ……」
それだけに止まらず、荊妻さんは自らタイトスカートを捲り上げ、ストッキングに包まれたデカ尻を公開する。
うっすらと見えるパンツラインに目を奪われていると、
「はぁ♡ んっ♡!」
荊妻さんは徐に、股の辺りのストッキングを摘まみ上げた。
……まさか!
ビリビリ。
「…………」
「はぁ♡! んはぁ♡!」
……唖然としている間にも、開けられた穴はどんどん広がっていき、ついに臀部のほとんどが露出する。
――やはりというか、想像を超えてきた。
抱きしめたくなるようなムチムチの太ももを誇っているというのに、お尻との境目がはっきりとしている。
そして、これだけ丸々と実っているのに、重力に垂れている様子がない。
遠華さんの重力の影響を多大に受けた脂肪たっぷりのデカ尻もエロいが、日々の研鑽が生んだ筋肉が作る、美しい曲線は眼福――性欲だけではない、幸福感で胸が溢れる。
そして、鮮やかな双丘が尾てい骨の辺りに創り出す、ドスケベなトライアングルは――まだ見ぬ背中やウエストへの期待を煽ってやまない。
「んおぉ……♡」
勢いそのまま、荊妻さんは水色のパンツをずらし――おまんこすらも公開。
すでに眩しいくらいに濡れていて、中指を出し入れする度に、びちゃびちゃという音を立てながら、オナホの尻の上に愛液が垂れてくる――凄い量だし、熱気がこちらまで伝わってくる。
「んはっ……♡!」
「!」
そこで、メトロノームの音のテンポが上がった。
「うん゛っうん……♡! んぉっ♡! は、激しいっ……♡! んっんっんっ♡! また、負けちゃう……♡! ピストン下手なのにぃ……♡ おっおっおっ♡! 汚い声でるぅ……んぉっ♡!」
それと共に、荊妻さんの指も加速――これが荊妻さんのガチ喘ぎか。オホ声まで出して……こんなに気持ちよさそうなのに、没入感を阻害するわけにはいかない。僕もメトロノームの音に合わせて、ピストンを加速させる。
「荊妻さん、いつもクールなのに、こんなドスケベに喘ぐんですね……!」
「くっ……♡ んっんっんっ♡! んっんっ――んぉ♡! だめっ、出るっ♡ オホ声、でるっおぉほっ♡! お゛っおっお゛っ♡! 生徒たちの前でオホ声出ちゃうぅ……♡!」
ただでさえ耐え難いオナホールの刺激に加え、目の前には極上のオカズ――射精感があっという間に強まる。
けど、疑似セックスではなく、本当のセックスでこのオホ声を聞くためにも……荊妻さんがイクまでは……!
「あ゛ああ゛ああ゛っ♡! だめっ、おまんこ、ぐちょぐちょにされて……おっ♡ おんっ♡! 見世物みたいに机の上でイかされるぅおっほぉ♡♡♡! んっん゛っふっ♡! イグぅ……♡ イぎますぅう……♡! んお゛っお゛っお゛っお゛ぉほお♡♡♡!」
メトロノームの音が、最高速に……! 荊妻さんの指の動きも、より速く、深くなった。
迸る愛液が、こちらの身体まで飛んでくるほどの激しさ……。
「くっ……」
パンパンパンパン、パンパンパンパンと必死に腰を振る――ペニスがオナホの凹凸に溶かされていく。陰嚢は収縮、睾丸は既に射精の準備に入っている。
下半身から力が抜けそうになって、ただでさえ下手なピストンがより酷いものになっている――けど、もう少し……。
「イク、イクイクぅ♡♡♡! いくっ♡♡♡! お゛ぉあんあんっ♡♡♡ んん゛ん――イクぅ……」
「ぐっ……弓さん……!」
「っ……!」
膨らむ快感に耐えられず、ザーメンを吐き出す。
びゅっびゅっびゅ! どぴゅるる! どぴゅっぴゅう、どぴゅどぴゅ……!
本当に限界近くまで我慢したからか、視界がぐらりと揺れるほどの絶頂。脳内に射精の擬音が聞こえてくるくらいの大量射精――ただ、溢れる快楽に浸ることはできない。
荊妻さんがイク直前でイってしまった……忘我するほどのオナニーの邪魔をしてしまった。
早漏の改善の兆しは見えるが、まだまだだ……もう一段階も折り返し、この調子で、仮免取得までに、女性をイかせられるようになれるんだろうか……?
――荊妻さんのお尻はこんなに近くにあるのに、未だに触れられないのが悔しい。
「…………」
荊妻さんは何事もなかったかのように立ち上がり、机から降りた――目が合う様子がない。完全に冷めてしまっている。
謝らないと……。
「す、すみま……」
「画餅さん」
破れたストッキングを脱ぎつつ、荊妻さんは言う。
「今のは、その……追加の罰として『疑似セックス』を行っただけで、決して、必死にピストンの練習をするあなたが可愛くて、抑えられなくなったとか、そういうわけでは……」
「……はは」
平静を装いきれていない声色と、決してこちらを向かないのが可愛らしくて――思わず笑いが漏れた。
そうか、彼女も我慢できなかったんだ。
やっぱり、童貞と処女――互いに、性に四苦八苦しているみたいだ。
「な、なんですか……?」
荊妻さんはようやくこちらを向いて、少し怒ったように聞いてきた。
しかし、どうしよう……我慢できなかったことをからかってみたい気持ちはある。焦る荊妻さんをもっと見れるだろうし。
だが、僕も、疑似セックスだったとはいえ、相手がイク直前にイってしまうというやらかしをしている。
……ここは、荊妻さんに話を合わせてあげよう。
バレてないと思って、クールに振る舞う彼女も可愛いだろうし。
「い、いえ……凄い演技だったと思って……情けなくイかされちゃいました。まさか、ストッキングを破って、オホ声まで聞かせてくれるなんて……」
「――まぁ、そうですね。レベルが多少上がった今だからこそ、増長しないよう、一度、本気を出させていただきました。凹む必要はないですからね」
ほんのり得意気に言う荊妻さん――うん、この顔が見れただけで、この選択は正解だったと胸を張れる。
「ところで……」
「?」
コンドームの処理中、荊妻さんは目を合わせずに言った。
「急に名前で呼ぶのはやめてください」
「……え? 僕、名前で呼んじゃってましたか?」
「……はい」
「す、すみません、つい……」
「いえ、そのっ……名前で呼ばれるのは嬉しいというか、教官で私だけ名字呼びですし……」
「?」
ぼそぼそと小声で呟いていてよく聞こえない――怒らせてしまっただろうか? 荊妻さんはそういう、生徒と教官の線引きはちゃんとしたい人だろうし、気をつけなければ……。
「とにかく……次に呼ぶときは、予め教えてください」
「……え?」
「そのっ――私もそのときは、名前で呼んであげます、から……♡」
「――――」
――この人、僕の胸をこんなにキュンキュンさせて……ザーメンだけじゃなく、心まで搾り取るつもりか?
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