お盆休みに自宅で楓さんと姉弟プレイする話
お盆休み初日――昨日とは打って変わって晴天。まだ9時過ぎだというのに気温は30度を超えている。
そんな灼熱の中、僕の家のチャイムを鳴らしたのは、大人びたお姉さんだった。
太陽に煌めく茶髪を、いつもとは違いポニーテールにまとめていて、薄い桃色のノースリーブとひざ丈の藍色のスカートからは、涼やかな印象を受ける。
「来ちゃった♡」
「よ、ようこそ……」
蚊帳楓さん。
愛撫強化日間において、訪問の約束をしていたわけだが、本当に来るとは――一回りも年の離れた、しかも自動車学校で出会った教官が自宅に来るなんて、シチュエーションだけでも興奮してしまう。
「あれ、お車は……?」
「10分くらいだから、歩いてきたの。知らない車が止まっているの、ご近所さんに見られたら、親御さんにバレるかもしれないしね」
こういう気遣いはさすがだ。
というか、そんな家が近いのか……自動車学校卒業後も会えるかも、なんて都合のいいことを考えてしまったが、楓さんだって、いつまでも僕に構ってくれるわけではないだろう。
今日みたいな機会は最後かもしれない。思い切り楽しまなければ。
「おじゃましまーす」
楓さんはヒールを脱いで、画餅家へ――とりあえず、二階にある僕の部屋に案内する。
「親御さんは旅行だっけ?」
「はい。毎年、この時期は旅行に行ってるんですよ」
「仲いいんだ?」
「まぁ……はい」
両親の仲がいいのは、子供としては嬉しい限りなのだが、たまに夜中に母さんの喘ぎ声が聞こえてくるのだけは勘弁してほしい。
弟も妹もできないのが不思議でならない。
まぁ、僕の両親の話はいい。
「片づいてるね」
ついに僕の部屋へたどり着く――ベッド、テーブル、ノートパソコン、筋トレ用のダンベルと、まぁ、特に散らかる要素がない部屋だ。
「パソコンあるんだ。最近の子じゃあ珍しいんじゃない?」
「まぁ、スマホで済みますからね。僕もあんまり使ってないですし」
二窓したい配信があるときか、大画面で見たい動画があるときくらいか。
「そして、これが画餅君の筋肉を作ったダンベル……」
「ダンベルに食いつくのは、さすがに……」
「ふふ、冗談だよ」
という割には、ダンベルの近くに屈んでまじまじと観察を始める楓さん――ちょっと怖いので、飲み物を取りに行こう。
「麦茶でいいですか?」
「うん、ありがとね」
「いえ」
リビングから麦茶とコップを運んで、とりあえず用意していたクッションに座る。
しかし、再会後に初めて透華を部屋に入れたときは、また違う緊張感がある――まぁ、それはそうか。
だって、楓さんは僕とエッチするために来たのだから。
「さてと……」
一通り部屋を物色していた楓さんは、用意していたもう一つのクッションに腰かけ、
「じゃあ、いただくね」
麦茶を啜る。
「…………」
「エッチしないのかなーって顔だね?」
コップを置いた楓さんが、こちらの顔を覗き込むように言ってきた――完全に心を読まれていて、思わず息が詰まる。
「そのっ、いつもガンガン責めてくるので……」
「ふふっ、玄関でセックススタート、みたいなの想像してた?」
「えっと……はい」
何だろう、初めて会ったときの、猫を被っているとまでは言わないが、落ち着いた雰囲気がある。
最近はもう、射精させることしか考えてないと言った感じだったのに。
「七つも年下の子――どころか、年下の子の家に来るなんて初めてだから、緊張してるっていうのが一つ」
意外だ。年下の男を、その微笑みと奉仕の精神で食い荒らしてきたものだと思っていた。
「ちょっと、年下と縁がなくてね。で、もう一つは、わたしはご存じの通り、エッチなおもちゃ作りが趣味の変態で、スイッチが入ったら精液搾り取ることしか考えられなくなる痴女だけど――セフレとでも、ちゃんと雑談したい派なんだよね。特に、時間のたっぷりある今日みたいな日は」
意外――と一瞬、思ってしまうくらい、普段のチンポへの食いつきが凄まじいが、言われてみれば、授業前のちょっとした時間とか、授業後の掃除中とか、日常会話(エロの話が多いが)を振ってくるイメージがある。
というか、それよりも……。
「……よかったです」
「え?」
「セフレって思ってくれてるんですね」
正直、教官たちには性処理のための生ディルドと思われていても仕方ないと思っていて、ちょっと寂しいが、まぁ、それはそれで興奮するくらいに思っていた。
「…………」
楓さんは視線を外して、少しクッションを撫でてから――改めて目を合わせてきた。
「……うん、最初はそう思ってたところもあるよ。わたしも、口火ちゃんも、弓ちゃんも――遠華ちゃんは違うかな? でもね、あまりに画餅君が一生懸命だから……こうやって休みの日まで会いたいと思えるようになったの」
「……毎日、空になるまでイかされた甲斐がありました」
「――そうやって笑ってくれる画餅君が、『裏コース』に来てくれてよかった」
楓さんはもう一度、麦茶に口を着けて、一呼吸。
「じゃあ、そろそろ始めようか」
「いいんですか?」
「うん。ちょっとは話せたし――今の画餅君の顔で、スイッチ入っちゃったし」
僕の股間も、もう準備万端だ。
「ところで画餅君、やってみたいプレイがあるんだけど、いいかな?」
「どんなのですか?」
「とりあえず、お姉ちゃんって呼んでくれない?」
「はい?」
――――――――
「へぇ……明利はこんなの見てるんだね。というか、18なったばかりなのに、こんなにいっぱい……」
「ちょ、楓さ……楓お姉ちゃん、やめてよ……」
えー……今の状況を説明すると、テーブルに置かれたノートパソコンの画面にはR18サイトの購入履歴が映っていて、その前には僕が下半身裸で胡坐の状態、そして、その後ろから楓さんが抱き着くようにしてマウスを操作している。
『オナニーしようとしているところを、姉に見つかるプレイ』だそうだ。スマホではなく、ノートパソコンなのは二人で見やすいから。
無理やりストーリーづけすると、僕がスマホより大きい画面で楽しみたくなった、だろうか?
『か、楓さんも妄想の民だったんですね』
『ふふっ、妄想の民ってなに?』
『僕とか、荊妻さんとか、透華』
『その面子には勝てないなぁ――妄想が好きだからってより、弟が好きなの』
『弟……』
『わたし、一人っ子だから弟に憧れがあるんだよね』
何ということでしょう。
ここに一人っ子故に兄弟姉妹に憧れがあり、しかも幼馴染にエッチな姉がいたせいで姉萌えになってしまった男が――ということで、あまりにも痛々しく、変態的なプレイが開始されることになった。
「直近は何買ってるのかな? 『人妻(母乳)』、『クール系秘書』、『着衣』……ふふっ、露骨だね」
「っ」
この購入履歴は正真正銘僕のものである――ダメージがでかいが、その分、シチュエーションに没頭できる。
「これ見て……」
「んっ」
楓さん――もとい、楓お姉ちゃんは開いている手で、膨らんだ陰茎を握ってきた。
「こうやって、おちんちんシコシコしてるんだね……」
触れるか触れないかのギリギリの力加減で、シコ……シコ……と撫でてくる。
くすぐったい快感に、おちんちんがびくんと悦んだ。
「でも……むむ、姉ものがないね――いや、もしかして」
楓お姉ちゃんはマウスを操作して、エロ漫画の欄へ――わかっていらっしゃる。
「あれあれ、実姉、実姉、義姉、実姉……」
……何を隠そう、この僕、姉ものはエロ漫画と決めている。
どう言えばいいだろうか……見た目より関係性がミソの属性は、漫画のほうが楽しめる気がするのだ。
「……明利、これはどういうことかな?」
あくまで優しく、しかし追い詰めるような口調で聞いてくるお姉ちゃん。
「べ、別に楓お姉ちゃんは関係ないし……お、お姉ちゃんが嫌いだから、理想の姉を求めてるっていうか……!」
「じゃあ……どうしてここは……んっ♡ こんなに悦んでるのかな♡?」
「そ、それは……」
徐々に手の力も、スピードも速めてくる。体もわざとらしく動かして、柔らかな胸を感じさせてくる――やはり、この辺のテクニックは教官の中でも随一だ。
「わたしが嫌いなら、射精したりしないよね?」
「も、もちろん……」
「じゃあ……」
マウスとペニスから手を離して、楓お姉ちゃんはパソコンと僕の間に――ふわりと華やかな匂いが鼻をくすぐる。
「ふふっ」
「っ……」
煽るように笑って、スカートをたくし上げ、そのまま水色のショーツに手をかける。
「ナマで入れても、大丈夫だよね♡?」
思わず唾を飲む――ショーツに染みるほどではないものの、楓お姉ちゃんのおまんこからは甘い蜜が染み出していた。
――愛撫なしでここまで……僕の想像以上に、このシチュエーションに興奮しているようだ。
かくいう僕も、お家訪問プラスお姉ちゃんプレイということで、我慢汁が増量中である。
「これ、我慢汁だよね♡? ふふっ、本当に可愛い……♡」
「ば、馬鹿にするなよ……お姉ちゃんのまんこなんかじゃあ、絶対イかないって……!」
「ふーん……」
「んっ……」
いじらしそうな笑顔――右手で亀頭に我慢汁を塗り広げて、左手で膣をほぐしている。
「…………」
「――――」
少しの沈黙。
くちゅくちゅという微かな音。
余裕のある笑みの奥に、ほんの少しだけ覗く欲情。
――楓さんとの初セックスへの期待を煽る。
「行くよ……んっ♡」
「くっ……」
手でペニスを固定しつつ、ゆっくりと腰を下ろしていく楓お姉ちゃん――我慢汁がなじんで、滑りのよくなった亀頭は、なんなく膣を押し広げていく。
熱々の膣内――透華のものと比べると……襞が大きいかもしれない。一つ一つがはっきりとしていて、これもまた気持ちいい。
「ふぅ……♡ 明利のおちんちん、今まで入れたどんなおちんちんより、んっ♡ 大きいかもっ……♡」
奥まで挿入完了――対面座位が完成する。
透華よりも少し深い。そして……うん、やはり、おまんこも千差万別なんだと少し感動する。
「……今、透華ちゃんのよりも緩いなって思ったでしょ?」
「っ!」
演技でも何でもなく、声にならない声が漏れる。
「まぁ、わたしも透華ちゃんに負けず劣らずのオナニー好き――しかも経験もそこそこだからね。でも……んぅ♡」
「っ!」
膣が、締まって……!?
「んっ……♡ ちゃんと……ん゛♡ 気持ちよく、できるんだから……はぁ……ぐぅ♡」
マンコを絞った状態でのグラインド――ペニスにぴったりと吸いついた膣壁が、前後に動く度に緩んで、また吸いついて……何度も何度も繰り返す。
グラインドのリズムは変わらないのに――膣だけで緩急を生み出せるのか、この人……!
そして、力を込めているからだろう、喘ぎに濁点が混じる――これがいつも余裕で、愛らしい喘ぎを上げる楓お姉ちゃんに、下品さを加えている。
鬼に金棒。
姉の喘ぎに濁点。
ゆったりとしたグラインドだというのに、射精感が高まる――地獄のような天国、第一段階を経て、射精我慢に関しては自信が生まれつつあるのだが、早くも打ち砕かれそうだ。
生おまんこ、生セックス――エロ過ぎる……!
「ん゛っ……しょ♡」
楓お姉ちゃんは腰をくねらせながら、体を仰け反らせた。
片手を僕の体に、空いた手でマウスを操作しているようだが……仰け反ったことで、着衣乳はより強調され、しかも下からのアングルで堪能できる。
楓お姉ちゃんのおっぱいの魅力の一つに、下部が大きく膨れたドスケベな形というものがあるが、着衣状態ではあまり効力を発揮しない。
しかし、服の下で控えめにゆっさ……♡ ゆっさ……♡ と揺れている様は、隠されているあの凶器の片鱗を確かに見せている。
さらに、後ろに手を伸ばしたことで、脇が露になっている。
官能的な窪み、おっぱいへと続く、微かな膨らみ――今まで気にしていなかったが、せっかく袖なしの服を着てくれているのだ。
脇を堪能しないなんて失礼だ。
……しかし、いったい、何をしているのだろう?
「っあ゛……♡ ほ、ほら……見てよ♡」」
首を動かして、パソコンへの視界を開ける楓お姉ちゃん――パソコンの画面に映っていたのは、とあるエロ漫画の1ページだった。
しかも、これは確か……。
「お、お゛ぉ……♡ お留守番してる姉弟が、ん゛っ♡ 思わずセックスしちゃう話――今の状況とそっくりだね……♡」
「っ……」
「しかも、このコマ――見て……♡」
楓お姉ちゃんが示したコマは、弟が姉による対面座位に負けて、姉への愛を告白してるシーンだった。
「ねぇ……んん゛……♡ この漫画でも、シコシコぴゅっぴゅって♡ オナニーしたんでしょ……♡?」
「……っ!」
グラインドが強まった。
「今、あ゛っ……♡! 本当のこと、言ってくれたら……はぁ♡ この漫画みたいにイかせてあげる……ん゛っ♡!」
この漫画の射精シーン……弟の告白を受けて発情した姉が、対面座位の状態から弟を押し倒して、種搾りプレスで強制中出し……!
脳裏に焼きついたように思い出せる。なぜなら……。
「しましたっ!」
「っ♡」
「この漫画で、オナニーしましたっ!」
演技を忘れて、敬語になってしまったが――もう取り繕えない!
「しかも、結構最近……!」
「え……?」
「楓さんと会って、楓さんみたいなお姉さんがいたらなーって妄想してたら、この漫画のこと思い出して……」
「~~っ♡ もう、ずるい♡!」
「うおっ……!」
いきなり、楓さんが押し倒してきた。
「ずるい♡! さっきから、んっ♡! ずっとずるい♡!」
「ちょ、楓さん!?」
「楓お姉ちゃん!」
楓さん――楓お姉ちゃんは瞳を、♡に見えるくらい爛々と輝かせて、僕の脚をぐいっとM字に持ち上げる。
「君、彼女出来たばかりなんだよ!? こんなわたしを喜ばせて! 惚れちゃったらどうするの!?」
「い、いや……えっと……多分、セフレで勘弁してくれませんかと交渉します……!」
「そういうところもずるい!」
「いや、どうしたら……」
戸惑う僕を無視して、楓さんは弓を引くように腰を引いた。
そして、思い切り、そのおまんこを叩きつける。
「ん゛っ……♡!」
パンッ……♡!!!
「お゛っ……!」
――自分の口からオホ声が漏れるのを、初めて聞いた。
「ん゛っ♡! あ゛っ♡! ……んっんっん゛♡! あ゛はぁっ♡……!」
「――んぅぐ!」
パンッ……♡!!! パンッ……♡!!! パンッ……♡!!! パンッ……♡!!!
パンッ……♡!!! パンッ……♡!!! パンッ……♡!!! パンッ……♡!!!
種搾りプレスという名前の通り、体重が大きくかかる体位から放たれる力強いピストン――僕の部屋に、卑猥な爆音が鳴り響く。
AVを音量マックスで流しても、ここまでの音は鳴らなんじゃないかという音量――気位家の皆さんがいなくて助かった。
パンッパンッ……♡!!! パンッパンッ……♡!!!
パンッパンッ……♡!!! パンッパンッ……♡!!!
そして、単純にペニスへの衝撃が凄まじい。
粒高おまんこにゴリゴリと削られるような、重く、速い刺激。
昨日の透華との騎乗位でも感じた刺激だが――騎乗位は体の前から、今の体位は脚を上げていることで体の後ろから衝撃が響いてきて……より全身に響いている感じがする。
亀頭から脳天まで、快感に貫かれているようで――声が、抑えられない!
「ん゛ッ♡! はぁ……♡! はぁ……!♡ ふふっ、女の子みたい……♡」
「んっ、んっ、んっ……! は、はずかしい……あっ!」
言われて、羞恥がじんわりと体を侵していく――それでも声は抑えられない。気持ちよ過ぎる。
この、脚を上げて、相手に情けなく恥部を晒し、犯されるみたいに乱暴に突かれる――しかも、年上の女性に。
細胞内のマゾヒズムが喝采を上げている……!
「んあ゛ぁ……♡ イグイグイグ……ん゛っん♡! んはぁ♡! いぐいぐいぐぅ……♡♡♡!」
「あぅ、ンっ、んおっ……!」
目の前にある、汗の浮かんだメスの顔。乱舞するおっぱい。
ぱちゅんっ♡!!! ぱちゅんっ♡!!! ぱちゅんっ♡!!! ぱちゅんっ♡!!!
見えない結合部から鳴り響く淫らな轟音と快楽に、脳みそがに融かされる……!
「はぁ♡! はぁ♡! イグイグぅ……♡♡♡ あ゛ぁ……♡! んイぃ゛……♡! あっあっアっ゛♡! おっ、イけイけイけ……♡♡♡! 一緒にぃ゛っ……♡ イってぇえええ♡♡♡♡♡♡!!!」
「おっ……おお――っ」
「っ♡!」
――多分、昨日、こうされたからだろう。
絶頂の瞬間、僕はほぼ無意識に、楓お姉ちゃんの腰に脚を絡ませてしまった。
だいしゅきホールドしてしまった……!
「っ……イくぅううううう……!」
ピュルル! ずぴゅぴゅうぴゅう!
羞恥と快感入り混じるザーメンを発射開始。
「~~っ♡ 好きッ……♡♡♡!」
ぬぱんっ♡♡♡!!! と、腰をハンマーのように打ちつけ、ぐりぐりと子宮口を亀頭に押しつけてくる楓お姉ちゃん。
膣壁はさらに締まりを増し、精液を一滴残らず子宮に溜め込む構え――ドピュル! ぴゅっぴゅとあえなく搾り取られていく。
「あ……!」
射精中も、声帯が馬鹿になったように声が漏れる――天にも昇る気持ちよさに、思わず眼球が上向きになってしまう。
「すきっ……♡ んあ゛っ……♡ もう、子宮、あふれ――ん゛グっ……♡」
辛うじて視界に入る楓お姉ちゃんも、絶頂を味わうように口をパクパクさせながら、眼球を上向きに――二人でアへ顔アクメ、あまりにも気持ちよ過ぎる……!
「んあ゛っ……! はぁ……」
「ふぅ……♡! ふぅ……♡!」
――激しい絶頂の余韻。
バチバチと痺れる心身に、腿裏から臀部の辺りに押しつけられた、楓さんのお尻の温かさが染みる。
……まさか、竿役の喘ぎ声が苦手な僕が、汚らしく喘いでしまうとは――これが、責め好きの楓さんの全開。
武器であるテクニックを捨てた、性欲任せの種搾り……!
それだけ僕に欲情してくれたと思うと、賢者タイムも吹き飛ぶ。
「ん゛ぐっ……♡ あはぁ……♡」
しかし、これだけの激しいピストン――楓さんは相当消耗しているようだった。僕に体重を預け、全身で息をしている。
「…………」
「あっ……♡」
くるりと一回転、楓さんとの体位を入れ替える。
「が、がへい、くん……?」
「楓さん――お姉ちゃんが責めるのが好きなのはわかってるけど……んっ」
絶頂に震える膣内を、ゆっくり撫でるようにピストン開始。
「んっ……♡ んっ……♡ きもちいぃ……はぁ♡」
お姉ちゃんは絞り出すように言って、目を蕩けさせる。
「動けなくなってるときくらいは、僕にお返しさせてください……!」
「――ちゅっ♡」
「ん……」
「れろ……好き。んじゅ♡」
僕たちは抱き合い、キスし合いながら、絶頂の余韻をやり過ごし――そのまま、二回戦へと突入した。
いやしかし、セックス中の『好き』は喘ぎ声と同じ、という話を聞いたことがあるが――それでも、好きと言われるのは嬉しかった。
――――――――
「んむ……じゅーぱっ……!」
「あっ……♡! 明利、おっぱい好きなんだね……♡」
「お姉ちゃんの陥没乳首、大好き……んっ……ぱっ!」
「ん゛っ……♡! あはぁ……ほら、あんまりいっぱい吸うから、乳首出てきちゃったよ……♡?」
「ビンビンの乳首も、んじゅ……好き……」
「もう……♡」
アシンメトリーになった楓お姉ちゃんのドスケベ乳首を堪能しているときだった。
「おー、やってるねー」
「っ!?」
部屋に、聞き覚えのある、気怠そうな声が響いた。
「あっ、口火ちゃん、もう来たんだ」
「そー。捕まえたおじさん、下手過ぎで萎えちゃったー。三回で潰れちゃったしー、最初からこっちにすればよかったー」
「それは駄目って言ったでしょ? せっかくだから、ちょっとくらい独り占めしたかったの……おかげで仲よくなれたしねー? 画餅君♡」
「???」
トレードマークの黒マスクに、一部だけ青に染められた前髪、そして童顔に似合うツインテール――ゆったりとしたパーカーからはロリ爆乳の谷間が見えていて、ミニスカートはちょっと動いただけで、パンツが見えてしまいそうなほど短い。
な、なんで、僕の部屋に受付さんが?
「おねーさんが差し入れ持ってきたよー。どうせぶっ続けでやってるんでしょー? そろそろ、休憩しなよー」
受付さんの手には、コンビニの袋が――中身は弁当のようだ。
「あれ、もう13時……確かに、お腹空いたかも。画餅君、ご飯にしよ?」
「え? ……え?」
「お姉ちゃんがあーんしてあげる♡」
「あははー、お姉ちゃんプレイー? 痛いねー」
「う、うるさいなぁ……画餅君もお姉ちゃんが欲しかったんだって。だから、利害の一致です」
「へー……じゃあ、あたしもおねーさんじゃなくて、おねーちゃんにしてもらおうかなー」
「取り合い3P? 楽しそう……じゃあ、わたしはお蕎麦にしようかな」
「あたしはのり弁ー。少年は……はい、親子丼。あとはいつものー、栄養ドリンクー。これであたしの相手も頑張ってねー」
「あ、ありがとう、ございます?」
「あー、親子丼設定もいいんじゃない? 口火ちゃん、ちっちゃいし」
「んー? メスガキロールプレイはやってきたばっかだからー、仕上がってるよー?」
「画餅君はどっちがいい? 姉二人と3Pと親子丼」
「い、いや……そんなことより、なんで受付さんがいるんですか!? 聞いてませんよ!?」
「……ふふっ」
楓さんは笑って、妖艶に目を細めた。
「だって、言ってないもん♡」
「――――」
――やっぱり、25歳の『~~もん』は最高だった。
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