死角について (続)
(そんなこと、思っているわけないでしょう? 確かに、あなたの使用済みコンドームは好きですが……)
スクリーンに映像を流し、最後方にやってきた弓さんはそう呟いた。
(零したり、手間取ってしまうと、においで気づかれてしまう可能性があるので、ここは私がするべきでしょう――においバレに興奮するというのなら、話は別ですが)
(透華、いいか?)
(よろしくお願いしますっ)
ということで、弓さんがコンドーム処理を開始する――きっと、透華も驚くだろう。
(失礼します)
精液が溜まって膨らんでいるところの少し下をぐっと摘まんで、コンドームをペニスから外す――そして、素早い動作で結び目を作り、ポケットに入れる。
(は、はやっ……)
透華から感嘆が漏れた――この、思わず舌を巻くコンドーム捌きには一段階のときにお世話になった。
あまりにもテキパキしているので、仕事のできる人に事務的に搾精されているようで興奮する。
最近はイチャラブすることが多くなったので、事務的な感じが薄れてしまっていたが――そうか。あえてコンドームを使えばいいのか。覚えておこう。
なんて考えていると、
(はむ……)
いきなりチンポを咥えられる。
お、お掃除フェラ……!?
確かに、においバレを防ぐためには速やかなお掃除が必要不可欠だが……(パンツにしまえというツッコミはなしで)。
弓さんのお掃除フェラといえば、卓越した肺活量によるバキュームだ。教室には映像の音が、かなりの音量で流れているとはいえ、あの『ぶぼぼぼぼぼぼぼ』というドスケベ吸引音を響かせれば、一瞬でバレてしまうだろう。
(ゆ、弓さん……)
クールのようでいて、すぐに性欲に負けてしまう弓さんのことだ。僕たちのプレイを見て、発情してしまったのだろう――そう思ったのだが、見当違いだったようだ。
(れろ……れろれろれろ……♡)
(っ……)
ペニスをぐっぽり深くまで咥え込んだと思ったら、顔を引きながら、舌で螺旋を描くようにペニスを撫で上げていく――ぴちゃぴちゃと、弓さんの口の中で唾液が攪拌される音が微かに聞こえるが、いつものような爆音はない。
それでいて、ちゃんと気持ちいい――軽く、鋭い快感が陰茎を渦巻く。
(すぅ……♡)
幹や亀頭の掃除が完了――これで終わりかと思いきや、弓さんは亀頭をぱっくりと咥え込んで、鼻から息を漏らした。
それはまさにバキュームフェラの予備動作。
咄嗟に止めようとしたのだが、これまた杞憂に終わることになった。
(――っ♡ っ♡! っ♡!)
(……!)
亀頭がぎゅっと絞られる感覚があるのに、音が出ていない――いつもより強めに咥えることで空気の通り道をなくし、音が出るのを防いでいるのか。
爆音フェラという単語は聞いたことがあるが、まさかの静穏フェラ――字面を見てもそそられないだろうが、施されている僕は別だ。
ぐっ♡ ぐっ♡ ぐっ♡
空気の入る余地を塞いだことにより、弓さんの強力吸引、その全てのエネルギーが尿道へと襲い掛かってくる――ちゅる、ちゅるるとザーメンがあっという間に吸い出される。
音や空気の粒による愛撫がない分、幹への刺激は少ないが、亀頭への圧迫感、尿道と繋がっている臓器が引っ張られているような気すらしてくるピンポイントの刺激――癖になってしまいそうな、唯一無二の快楽……!
(はぁ……はぁ……)
(ふぅ……お掃除完了ですが……ギアが入ってしまったようですね)
口を離した弓さんは涼やかな顔で、すっかり射精準備が整った清掃済みチンポを見つめる。
(え? え? そんなに激しい感じ、しなかったのに……もう?)
目を丸くする透華――確かに傍から見れば、亀頭を咥えているだけに見えたかもしれない。
(責任を取ってあげたいところですが、もうすぐ映像が終わります――授業の後に処理してあげますから……)
(ま、待ってください……)
立ち上がり、教卓へ向かおうとする弓さんの腕を掴む――授業が終わるまでお預けも気持ちいいが、授業が終われば他の生徒はいなくなってしまう。
……過疎っているこの自動車学校で、再び、この人数が集まる機会があるとは限らない。
(はぁ……仕方ないですね)
弓さんは改めて踵を返した。
(そんな捨て犬のような顔されたら、放っておけません)
(ウリ君のその顔、ずるいですよねー。年上キラーって感じで)
女性二人に容姿について語られるのは――教室で局部を露出するより恥ずかしいな……。
(では、残り時間でイけるよう、私が生み出せる最大の刺激をプレゼントします――気位さん、コンドームを)
(わかりました!)
指示を受け、透華はいそいそと僕のペニスにコンドームを着ける――しかし、弓さんが生み出せる最大の刺激?
何だろう……ぱっと思いつくのは、そのデカ尻、太ももを使った杭打ち騎乗位だが……。
(床に寝てください)
(は、はい……)
やはり騎乗位か。しかし、この体勢――リカバリーが絶対に効かないし、他の生徒たちが振り向いたら、位置的に見下されることになる。
そう考えると……マゾヒズムが沸々と暴れ出す。
(行きますよ――今だけは、クソ雑魚早漏ちんぽに戻ってくださいね)
弓さんは僕の脚の間に立って、靴を脱いだ。
――そうか。セックスにおいての最大は杭打ち騎乗位かもしれないが、ただ単純に一番強い刺激となると……。
「っ……!」
反り返ったペニスの裏側を、ストッキングに包まれた足裏で踏みつけられる――踏みつけ足コキ。
確かに、膣よりも遥かに硬い足裏を使って、体重を存分にかけられるこのプレイは、陰茎を圧迫することにおいては、他の追随を許さない。
ずりゅずりゅ♡ ずりゅずりゅ♡
弓さんに足コキされることはあったが、その全てが狭い車内で行われたもの。このように立った状態での足コキはできない――互いに座った状態で、ペニスの裏側を押し込まれながら擦られたことは多々あるが、やはり重力は偉大だ。
圧迫感の桁が違う……!
(ふぅ……)
脚が揺れるたび、タイトスカートの中が見えそうになる――顔の角度を変えて覗こうとしている僕を、弓さんはジト目で見下ろしてくる。
ああ、この冷ややかで湿った瞳が堪らない――先ほど生まれたマゾヒズムがエネルギーに変わって、精液をくみ上げ始める。
(…………)
(……え?)
弓さんは透華を呼んで、何やら伝えている――何をするつもりだ?
(……っ♡)
(!?)
透華が靴を脱いで、椅子に上った。
(ふぅ……♡)
そして、シャツの裾をたくし上げ、口に咥えた――純白のブラジャーに覆われた谷間が露出する。
さらに、その状態で、スカートまでもたくし上げた。白のショーツは、絶頂後の愛液を吸ってしまったのか、筋が浮いてしまうくらい、ぴったりとおまんこに張りついて、色を濃く変色させている。
(~~っ♡)
頬を真っ赤に染めて、羞恥に目を細める透華――僕のオカズになるためだけの、変態行為。
(ふぅ……はぁ……♡)
ずりゅずりゅ♡! ずりゅずりゅ♡!
弓さんはさらに、足に力を籠めてきた――ストッキングに我慢汁が染みて、滑りと肌触りが強化される。
にちゅにちゅにちゅ♡! ずちゅずちゅ、ずちゅずちゅ♡!
加えて、弓さんが何やら口を動かし始めた――読唇術なんて習得していなくても、彼女が何を伝えようとしているかは、明らかだった。
イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡!
「っ……」
最大火力の踏みつけ足コキに露出――弓さんと透華が織り成す搾精コンボに、締めた喉が、股間が決壊する!
「イっ!」
どっぴゅるるる!!!
圧迫されている尿道を、ブリブリとザーメンがこじ開けていく。
ピュルル! ぴゅるるるぅ!
どくどくと弓さんの足裏をくすぐりながら、コンドームを膨張させていく。
「……っ♡」
弓さんはうっとりとした表情でこちらを見つめていたが、すぐさま真顔に戻って、靴を履いた――タイムリミットか……!
透華は乱れた服を整え、着席。
僕もズボンを上げ、椅子に座る。
「はぁ……はぁ……っ」
――まだ、ぴゅ、ぴゅぅと、チンポの先から精液が漏れている感触がある。
「――はい。では、もうすぐチャイムが鳴りますので、帰りの支度をしていてください」
弓さんは何事もなかったかのように教卓へ、プロジェクターの片づけを始める。
他の生徒たちは――あくびをしたり、凝り固まった体を伸ばしたり、気づかれた様子はない。
「ふぅ……」「はぁ……」
隣の透華と一緒に嘆息――賢者タイムとはまた違う、達成感に似た気怠さに襲われる。
「やったね♡」
「――ああ」
汗ばんている透華の笑顔とダブルピースは、アへ顔ではなくても僕の股間にしっかりと響いた。
――――――――
チャイムが鳴り、他の生徒が教室から出ていった後。
ぱん! ぱん!
「あんっ♡」「おっ……♡」
机の上に二つのおまんこを並べて、交互に突いていく。
「あはぁ……♡」
仰向けになった透華の名器おまんこ――突くたびに笑い混じりの喘ぎが漏れる。
「んほぉ……♡」
四つん這いになった弓さんの愛液お漏らしおまんこ――突くたびに、マン汁と下品なオホ声が漏れる。
楓さん×受付さん。透華×遠華さん。そして、透華×弓さん。
3pの組み合わせも三種類目、そろそろ組み合わせの長所を考察するくらいの余裕が出てきたが、この二人は喘ぎのギャップ、爛漫な性格とクールな性格のギャップがとてもいい。
さらに、二人とも最近処女を卒業したということもあって、僕がリードするプレイに向いている。そして、経験の浅い二人に責められるのも堪らない。
シチュエーション、体位、相手……組み合わせ次第で、エッチは様々な色を見せてくれる――これだけ射精しているというのに、まだまだ底が見えない。
「んあっ……♡ け、荊妻さんの愛液で、私のおまんこまでぐちょぐちょ……♡」
「おぉ……♡ 上の口でも、ミックスしますか……♡?」
「んぅ♡」
「れろ♡」
唇を貪り合う二人――百合までしてくれるのか。
これは、評価をさらに上げなければいけないか――しかし、ここまで仲がいいなんて、ちょっと意外だ。
「それは、おっ……♡ 私があなたを好きになってしまったからですか……♡?」
「えっと……はい」
「あんっ♡! へ、へへ……私もちょっと警戒してたんだけど、言ったでしょ? コンドームのつけ方とか、教えてくれたって……♡」
言われてみれば……僕が言うのもなんだが、弓さんは恋敵にテクニックを授けたことになる。
「お゛っ……♡! 私にとっての一番は明利君ですから、明利君が幸せであれば、私も幸せなんです……♡」
「はぁっ♡! こ、こんなこと格好いいこと、言われちゃったら、ね……私、後輩の女の子に、結構、告白されるんだけど、その子たちの気持ちがわかった、かも……」
「おっほぉ……♡ ふふっ、私も学生の頃はよく告白されましたね……♡」
その後も、イチャイチャする二人を見つめながら、交互におまんこを突いていく――何だか、予想外の方向に二人の関係性が向かっているが、まぁ、ギスギスするよりはいいし、百合要素を摂取できるので、控えめに言って最高です。
「あっ……♡ イキそう……♡」
「おほっ……♡ わ、私もです……♡」
「ちゅ、ちゅーしながら……♡ じゅる♡」
「はい……じゅる♡」
……ちょっと疎外感すら覚えるが、それもまたよき。
「仲良くなった記念に、おそろいのザーメン、プレゼントしてあげますね……!」
「んれっ……♡ お、お願い……ウリ君♡」
「ほぉ……♡ 二人の子宮、ザーメンでパンパンにしてくださいっ……♡」
パンパンッ♡! パンパンッ♡!
「んっんっんっ……ひぐっ♡! じゅるる♡ うっ……うくっ♡♡♡!!!」
「おっおっおっ……♡! じゅる、じゅ……♡ おぉ……ほぉおお♡♡♡!!!」
二人は声を合わせ、
「「イくぅうううううぅうううう♡♡♡♡♡♡!!!!!!」」
先ほどまで、抑えていた分の声を開放するかのような、見事な絶叫。
……今回ばかりは、大きな声を出してイクのを許してほしい……!
「イクぅっ……!」
ドピュルルル! ぬぷっずぼっ! ドピュルルル!
「あんっ……♡!」「んぉっ……♡!」
ぴゅう! ずぼっぬぷっ! ぴゅう!
「はぁ……♡ はぁ……♡」「ほぉ……♡ んおっ……♡」
――3pと言えば、やはりこれ。
アクメ顔晒しながら、おまんこから白濁液を溢れされる二人――この光景をオカズに、午後の技能も頑張ろう。
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