高速道路教習
もうすぐ八月が終わるというのに、気温は一向に下がる気配を見せない。
「うっうっうっ、あぁ~~♡ だめだめぇムリムリぃいい゛ぃ゛……♡ 80キロバイブきもちいぃい……イクイク、イくぅぅう……♡♡♡!!! んっあ゛っ……♡!」
後部座席から透華の絶叫が響く――が、それどころじゃない。
初めて出す速度、高速で流れていく周りの景色が心をざわつかせる。
僕たちは今、高速道路教習にやってきていた。
「ポールが怖いのはわかりますが、左に寄り過ぎですよ。ペニスのように」
「遠華さんみたいなしょうもない下ネタ言わないで下さい……!」
助手席には弓さん――いつも通り、淡々と指導してくれているように思える。
実際、口から聞こえる声には抑揚がないのだが、舌の口からは電動撹拌機でメレンゲでも作っているんじゃないかというくらい、低い駆動音とびちゃびちゃと激しい水音が鳴っている。
そう、この高速道路教習、二人は車連動型電動ディルドをおまんこに挿して臨んでいるのだ。
ちなみに、僕は何もつけていない――運転可能なレベルの刺激ではないから、とのことだったが、納得だ。
「むりむり、こわれりゅ♡! おぉおお゛ぉぉおっおっ♡♡♡!!! はぁああはぁああっ……♡!」
透華は高速道路に合流してから、ずっとイキっぱなし。
普段、あまり聞けない下品なオホ声が漏れている――そして、じょぼじょぼと潮が漏れる音も聞こえる。
80キロのスピードとリンクしたディルド……想像するだけでも恐ろしい。
「左に寄るのは接触事故の防止になりますが、さすがに寄り過ぎです。ゆっくり、調整していきましょう」
「わ、わかりました」
そんな刺激で膣を責められても、教官としてあり続けるのはさすがだ。
効いているのは、こちらまでマン汁が跳ねてくるんじゃないかというほど、音を鳴らしているおまんこが証明している――喘ぎ一つ漏らさないなんて、とてつもない精神力だ。
何もしていない僕が、いつまでも焦っているわけにはいかない。
目的地のパーキングエリアまで、集中していこう。
――――――――
「ふぅ……」
パーキングエリアに到着――空いている端っこに駐車。シートベルトを外す。
何とかここまで辿り着けた……通常走行は慣れれば平気だったが、昼間に運転することが多かったので、暗所であるトンネルが中々にスリリングだった。
運転時間も30分かそこらだが、射精5回分くらいの疲労感だ……。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です――」
「? 私の顔に何かついてますか?」
「い、いえ――声とのギャップが凄くて……」
弓さんの顔も、それこそ五回戦の後のような蕩け具合だった。
瞳は今にも閉じてしまいそうで、頬は真っ赤、口で息をしていて、力なく窓に寄りかかっている。足元に転がる、てらてらの電動ディルドが、通り過ぎた嵐の激しさを物語っている。
さらに、座席は大惨事――濡れていないところを探す方が難しい。
「明利君……」
「っ」
そんな弓さんが、運転席に身を乗り出して、耳元で囁いてきた。
「超強力電動ディルドでも喘がない女を、いつもあなたは濁点のついたオホ声で喘がせてるんですよ」
「――――」
「それだけ、あなたのことが好きなんですよ……れろ」
耳たぶの辺りに、舌先が触れる。
「んはぁ……♡ すきぃ……れろれろ……好きなのぉ……♡」
「くっ……」
くすぐったさに身体を引く僕を、舌がホーミングしてくる。
あっという間に窓際まで追い詰められた。
「じゅる……♡ んれ……ぐっ、じゅ♡ じゅぶ……♡」
「ゆ、弓さん……」
舌を器用に丸めて、耳穴探検の最深記録を狙ってくる弓さん――舌が耳奥を、舌から滲む生温かさが鼓膜を愛撫してくる。
この積極性や装っている風ではない甘々ボイス……完全発情状態の弓さんだ。声を我慢したせいで、性欲が体の中に溜まってしまったのかもしれない。
「んっ……ちゅる♡ はぁ……♡」
「っ」
座席が後ろに傾く――弓さんがレバーを引いたのか?
「んー♡ ぐじゅぐじゅ……ぐっぽ♡ ぐっぽ♡ ぐぅう……っぽ♡! ぐっぱ♡ ぐっぱ♡! じゅるるるる……♡!」
「はぁ……んっ」
膨張を始めた股間に太ももをぐりぐりと当てながら、舌チンポで耳マンコを侵してくる――透華も上手くなってきているけど、やっぱりこの人の耳舐めはレベルが違う……!
……そういえば、透華は?
激しい喘ぎがいつの間にか聞こえなくなっている。
「……♡ ……っ♡」
「っ!」
座席が傾いたことで視界に入った後部座席に、アへ顔どころか、完全に白目を剥いて、細かく痙攣しながら、涎と潮を垂れ流している透華の姿が……。
「ゆ、弓さん! 透華が……! 透華がイキ死んじゃいます……!」
「ふぅ……♡ 仕方ないですね――せっかくですから、応急救護の実践と行きましょう」
「うっ……!」
弓さんは僕を跨いで後部座席の透華の元へ。
「じゅ……はむ」
「……っ♡」
速やかに唇を重ね、吸引。舌を引っ張り出して、唇に咥えた。
「れろれろれろれろれろ、じゅるるる♡ じゅるるう……♡!」
相手の舌を自分の口腔内で、高速舐め回しとバキューム――とても人工呼吸には見えないが……。
「っ♡ っ……♡!」
透華は電流を流されたかのように、大きく跳ねている。効いているのかもしれない。
「明利君はおっぱいマッサージをしてあげてください。乳首を刺激して、感度を上げるのも忘れずに」
「わかりました! 透華、聞こえるか? おーい……」
「っ♡ ……♡ ~~♡」
――――――――
「さて、次は透華さんの番ですが……」
「はぁ……♡ はぁ……♡ ちょっと、休ませてくださいぃ……♡」
僕と弓さんの献身的な救護(追い打ち)によって、復活した透華だが、さすがに辛そうだ。後部座席に移った僕の膝――というか、股間にぐったりと顔をうずめている。
「では、せっかくなのでソフトクリームでも食べましょうか。奢りますよ」
「えっ、いいんですか!?」
透華が一瞬にして跳び起きた。
「わー、何味にしようかな……」
予め持参していたタオルで股を拭き、いそいそと乱れた服を整えている――デザートは別腹、か。
ということで、二人とソフトクリーム屋さんへ。
平日の昼間だというのに、パーキングエリアはそれなりに混雑していた。特に子連れの老夫婦が多い――夏休みの終盤、預けられた子供を連れて遠出してきたのだろう。
「何味にしますか?」
「あー、うー、えっと……ストロベリーで!」
「明利君はバニラですか?」
「あ、はい。弓さんは……抹茶ですね?」
「はい」
「えっ、ちょ……今のやり取りなにっ!? 私もやりたい! ウリ君、幼馴染パワーで当ててみて!」
「え、えぇ……す、ストロベリーとか?」
「正解! ウリ君はー、バニラでしょ!」
「せ、正解……」
「やったー! でもまぁ、幼馴染カップルとしては、余裕ですよね、こんなの!」
やはり疲れているのか、テンションがおかしい――いや、いつもこんな感じか?
まぁ、めちゃくちゃ可愛いので、別にいいのだが。
「暑いですし、車に戻りましょう」
三人で並んで、車を目指す――融けそうな先端を一舐め。舌先に冷たい甘さと、バニラの香りが広がる。
高校最後の夏休み、そして、楽しかった自動車学校終盤の思い出として、この味を忘れることはないだろう。
「…………」
改めて、もうすぐ卒業試験なんだと自覚する――気になるのは、これからの皆さんとの関係。
連絡先は交換しているが、卒業してしまえば、会える時間は確実に減る。彼女たちの迸る性欲を晴らそうと思えば、僕の後任が必要になるだろう。
元々、弓さん以外は数えきれないほどの男と身体を重ねてきたようだし、そもそも遠華さんは人妻だし、つき合っているわけでもないので、他の人とエッチするのは別に構わない――いや、やめよう。
モノローグくらい、正直になろう。
僕は、彼女たちとエッチし続けたい。僕が彼女たちの性欲を晴らし続けたい。
「ウリ君、早く入ってー」
「あ、ああ……」
寂しさを拭えないまま、後部座席への扉を開く。
「ん?」
奥側の座席にはすでに弓さんが乗っていた。チロチロと少しずつ、抹茶ソフトを舐めている。
エンジンがかかっているので、一度、運転席に乗ってから、わざわざ後ろに来たようだが……。
「ほら、早く!」
「ちょ……」
透華に押されるようにして、後部座席へ――二人に挟まれる形になる。
「んー、おいしー! 荊妻さん、ありがとうございます」
「いえ、喜んでもらえて何よりです――では」
弓さんはそう言って、僕のズボンに手をかけた。
「始めましょうか」
ぼろん。
露出した非勃起状態のペニスを握られる。
「あっ、零れそうだよ、ウリ君。もーらい。れろ」
戸惑っている間に、透華につまみ食いされた――すでに数えきれないほど、唇を重ねているが、未だに間接キスにときめく心は残っている。
「やっぱりバニラも美味しいねー。はい、お返し」
「れ、れろ」
差し出されたストロベリーソフトを舐める――イチゴの酸味とクリーミーな甘さの調和が素晴らしい。
「私のもどうぞ。はい、あーん」
淡々とした『あーん』、堪らない。
「れろ……」
アイスの甘さと冷たさが、抹茶の香ばしい風味をより際立たせている。
「で、では、弓さんも……」
「ありがとうございます」
耳に髪をかけながら、僕のアイスを一舐め――三人の唾液が混ざった。
「美味しいですね……失礼。頬についてしまいました」
見てみると頬というか、唇の端に白い点がついていた。
「舐めてもらえますか? んー」
「は、はい……れろ」
「んっ♡ はむ……♡」
バニラの甘さを感じながら、キスへ移行――弓さんの口の中には、抹茶の甘さが残っていた。
「ぐじゅ……じゅるる♡」
「じゅる……れろれろ」
僕のほうにも甘さが残っているのだろう、お互いに貪るようにして口腔内に舌を走らせる。
「うん、大きくなったねー。じゃあ、いただきまーす♡ はむ……♡」
「んっ……!?」
勃起したチンポに一瞬、冷たい感触――すぐによく知る口まんこの温かい感触に変わる。
「んっ、しょっぱ……♡ さっき、私で遊んでたときのっ、れろ♡ 我慢汁、かなぁ♡ じゅ、じゅ♡ 荊妻さん、ウリ君にっ、ぐじゅ♡ ストロベリーソフト、食べさせてあげてください……♡」
「ふぅ♡ わかりました……れろ」
透華に差し出されたストロベリーソフトを口に含み、再びキスしてくる弓さん――冷たいアイスが僕と弓さんの舌に挟まれて融けていく。
「んぐっ……♡ じゅ♡ ちゃんと、綺麗にしないと、ね……♡ じゅじゅっ♡ ぷはぁ……荊妻さん、準備おっけーだよ」
「ありがとうございます」
「はぁ……はぁ……」
いきなりプレイが始まって戸惑ったが、アイスを食べながらのキス――美味しいし、熱いキスの中に冷たさによる緩急が生まれるので、夏にはぴったりのプレイかもしれない……。
「はっ……!?」
亀頭に走った、つんざくような冷たさに思わず声が漏れた――アイスを口に含んだまま、ペニスを咥えたとしても、ここまでの冷たさは……。
「チンポフォンデュ……ではないか。アイスフォンデュinソーセージ!」
「ソーセージだと美味しくなさそうなので、極太ポッキーとかでいいんじゃないでしょうか?」
「確かに、それは普通に美味しそうです!」
「…………」
二人が、各々のアイスをペニスに塗りたくっていた。
左側は淡いピンクのストロベリー味。右側は深緑の抹茶。
彼女らが言うところの極太ポッキーが完成する。
「では、私から失礼します」
弓さんは口を大きく開け、ポッキーに触れないように顔を下ろし、
「あむ♡」
根元を咥え込んだ。
「ぶ……ぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅ♡!」
「っ」
ペニスにまとわりついた冷感が、一気に晴れる――一滴も残さないという意志を感じるバキューム。
単純な吸い込みによる刺激に咥え、付着したアイスが剥がされる際に微かな、しかし今まで感じたことのない、爽やかで冷ややかな快感が走る。
「んくっ……♡ はぁ……ストロベリーの酸味に、抹茶のまろやかさ、カウパーのしょっぱさと、香るペニスのにおい。意外と悪くないですね♡」
「じゃあ、次は私ですね。また塗りましょう!」
「っ……」
再び、ポッキーにアイスを纏わせる二人。
「いただきまーす。れろ……んっ♡ ホントだ♡ 結構ありかも……♡」
冷やして、
「んぐっ♡ じゅっ♡ じゅっ♡!」
熱して、
「温度が上がると、精液が作られなくなるらしいですから、ここも冷やしておきましょう」
冷やして、
「はむ♡ んむ♡ こちらは……白玉といったところでしょうか♡? ふふっ、れろれろ♡ じゅっじゅ……♡」
熱して、
「れろれろ♡ あはぁ……じゅるる♡」「んくっ…れーろ♡ じゅじゅ♡」
「っ!」
塗りたくっては舐め、塗りたくっては舐め、二人が味変を求め、僕の我慢汁ボトルを取り合う姿は、通常の取り合いダブルフェラでは到底味わえない特殊性とエロスを与えてくる。
さらに、真ん中の座席に座る僕は、フロントガラスの向こうのお店やトイレの人混みが見える。
夏休み最後の思い出を作りにきた幼気な少年少女たちを見ながら、大人でも引いてしまうような特殊プレイで気持ちよくなる――大人気ないが、断言しよう。
このパーキングエリア内で、僕は誰よりも最高の時間を過ごしている……!
「あっ、ウリ君、アイス融けそう!」
「っ。き、気持ちよ過ぎてそれどころじゃない……」
「しょうがないなー♡ 私が食べさせてあげる♡ 荊妻さん、私のアイス、持っててください」
「じゅるる……は、はひ♡」
透華はアイスを弓さんに預け、ブラウスをたくし上げた。偶然か、計画通りか、ストロベリーソフトのような淡いピンクの下着をずらして、自身のイチゴを露出させる。
「ちょっと貸してねー。あっ♡」
僕からバニラソフトを奪い取り、何とそのまま乳首に突っ込んだ。
「んっ♡ これ、冷たくて、気持ちいいかも……♡」
恍惚の表情を浮かべながら、真っ赤でぷりぷりのイチゴにバニラアイスを纏わせていく透華――真っ白なアイスを食べさせてもらって悦んでいるのか、バニラアイスに埋もれているイチゴがぴくぴくと動いているのがわかる。
「はい、お待たせ。あーんして♡?」
「あむ……!」
目の前にこんな、どんな高級アイスよりも魅力的な乳首を差し出されて、我慢できるわけがない!
「あぁん……♡!」
「じゅる……じゅるる!」
「んっ、激し……♡ あははっ、ウリ君、お姉ちゃんのおっぱい飲んでるときみたい……♡ あはぁ♡ そっか♡ こうすれば、お姉ちゃんのおっぱいミルクに対抗できるんだ♡ んふふ、またやろうかなー♡」
「れろ、れろれろ……」
「あっあっ♡ こ、これ……乳首、冷たくて感度上がっちゃってるから……いつもより、きもちよくてぇ……♡ ~~あ゛っ♡♡♡!!! はぁ……はぁ……♡ ちょっと、イっちゃった♡ ほら、また塗ってあげるから、いっぱい舐めて♡?」
――冷やして、熱して、冷やして、熱して。
気持ちよくて、気持ちよくて、気持ちよくて。
緩急は温度に任せて、後はひたすらに責めてくる――頭もペニスもおかしくなってしまう……!
「ぶじゅるるる! じゅるる! ぷはぁ……気位さん、そろそろ」
「はい!」
アイスが、コーンの中に落ちたものを残すのみなったところで、二人はコーティングを剥がされたポッキーを掴んだ――いつぞや、気位姉妹にされた手を組んだ状態でのダブル手コキ。
冷熱責めによるダメージが蓄積しているポッキーに、この強力な刺激を耐える術はない。
「はい、ウリ君は一足先に最後の一口、どうぞ♡」
「はむ……!?」
透華にバニラソフトのコーンを口に突っ込まれた。
そして、
「好きなときにイってね♡」
「何かを咥えさせられながら、エッチするの――マゾの明利君には効くんじゃないですか♡?」
我慢汁混じるのアイスを頬につけた二人による手コキが開始される。
「ふぅ……♡ どう? アイスで冷やした息、気持ちいい?」
「シコシコ。シコシコシコ。どうですか? 冷えたペニスを、あなたのことを大好きな女二人の手でサンドイッチされるのは?」
「れろれろ……んっ♡ 車の中、甘い匂いでいっぱい……♡ はぁ……エッチな気分が収まらないよっ……♡」
「ぐっぽぐっぽ……♡! 耳穴まんこ、アイス塗れのベロチンポでぐっぽぐっぽ突かれてイってください。イけ。ほら、イけ。ぐっぐ、じゅるる♡ ぐっぽぐぽ♡!」
手を組むことによる圧迫感、唾液、アイス、我慢汁、三種のローションにより、滑らかさも確保。
力強く、素早い手淫――上下に動かすたび、二人の指がカリ首に引っかかる。
「気位さん、楽にしてあげましょう」
「はい♡」
そして、師弟による耳責め――陰嚢の中でバニラエッセンスが暴れ出している。
「おちんちん気持ちいい♡?」「頭の中、ザーメンぴゅっぴゅすることでいっぱいですね♡」「あっあっ♡ 二人のお手々おまんこでイク♡」「アイス食べながらお手々おまんこでイク」「はぁ♡ じゅるる♡ れろれろ……♡」「耳おまんこ、一段階のときと比べて、ビンビンですね♡ 耳だけでもイけそう……♡」「イって♡ はぁ♡ 私の声と手でイって♡」「私の声と手でイってください♡ お願いです♡ 明利君♡ ねぇ。こっち♡」「イって♡ イって♡」「イけイけ♡ ザーメン出せ♡」「びゅくびゅく♡ ぴゅっ♡! びゅくびゅくぅぅぅう♡!」「どっぷどっぷ♡! どぴゅるる♡! どぴゅどぴゅ♡! どぷぷぷぅ……♡!」
「っ……!」
びゅくびゅく! どぴゅるる! びゅくびゅくぅぅぅう! どぷぷぷぅ!
鈴口から白濁液が噴き出す――バニラとは程遠い、ツンとした悪臭を放つ子種汁を二人は、
「っ♡ きたっ♡」
「いっぱい、ですね……♡」
コーンでキャッチしている。
「熱々ザーメンで残りのアイス、融けてく……♡」
「ふふっ、練乳のようで見栄えはいいかもしれませんね……♡」
「はぁ……はぁ……」
射精が終わると、二人は僕に見せつけるように、大きく口を開けて、
「あむ♡」「はむ♡」
ザーメン入りのコーンを一口で頬張った。
「――んく」
思わず息を呑もうとして、咥えていたコーンを呑み込む。
「んっ……ねっとりザーメンにアイスの甘さ、コーンの破片が混ざって、のど越しが……ごっくん♡ 最悪――あははっ、やっぱり合わないや♡!」
「ふふっ……我慢汁のほうが、アクセントとしてよかったですね♡ ごくんっ♡」
そうは言いながら、とても楽しそうに、二人は耳元でサクサクというコーンの咀嚼音や、ザーメンを呑み込む音を聞かせてくれた。
「どうだった?」
「私たちのご奉仕は?」
口の周りをアイスで汚した二人が、覗き込むように聞いてきた。
答えはもちろん……。
「ご、ご馳走様でした……美味しかったです……」
――――――――
「んー、アイスも精子ももらったし、頑張りますよー!」
運転席の透華が身体を伸ばしながら言った。
「明利君、これを」
「はい?」
助手席の弓さんから、何かを渡される。
車とコードで繋がっている、黒い筒――って、これは……!
「車連動型電動オナホじゃないですか!?」
楓さんが開発した最強の搾精兵器である。
車の速度に合わせて、回転、収縮を繰り返すだけではなく、中の襞は高速回転の中でも、刺激が曖昧にならないように、形状や硬さが一つ一つ違う――気持ちよくなることではなく、精液を搾り取る能力に特化している悪魔の兵器だ。
「何を驚いているんですか? まさか、このまま帰れるとでも?」
「い、いや、何かあるかなーとは思いましたけど、連動型ローターとか、バイブとかじゃなくて、オナホですか……?」
「ええ。私たちも刺激が一番強いディルドを使いましたから――興味ありませんか? 40キロでも精液垂れ流しになるほど気持ちいい、このオナホのマックスパワー」
「…………」
――――――――
「やっと着いたー!」
「お疲れ様でした――明利君、着きましたよ?」
「ウリ君?」
「意識がありませんね」
「あはは、声を基本出さないウリ君が、オホ声出すくらいですからねー」
「では、応急救護ですね。まずは、精液の処理から……」
「待って。荊妻さん」
「どうかしました?」
「あのー、まだまだ暑いですし、教官の皆さんに差し入れとして、アイスを買ってくるのはどうでしょう? それで、この車で食べるとか、どうですかね……♡」
「……いいですね。今度はザーメンに合う味を探してみましょうか♡」