第二話「相思相愛となった少年と美女は裸になって絡み合う」 3★★
「……え?」
――今日は、私の裸をお前に見せてやるからな。
聞き間違いじゃないかと目をパチクリとさせるリュンに対し、イネルヴァは彼から身体を離すと、
「いや、見せてやるという言い方は少し語弊があったな」
と、軽く笑いながら立ち上がる。
「私のありのままの姿を見てほしいんだ……リュン、お前に」
微かな衣擦れの音がして、バサリ、と衣服がベッドの上に落ちる。
程なくして、一糸纏わぬ褐色美女の豊満な裸身が、いたいけな少年の前に惜しげもなく曝け出された。
(あ……)
眼前に差し出された美しき肉感的肢体に、純真無垢な少年の視線は釘付けになった。
(イネルヴァさんの裸……凄くキレイ……)
厳しく鍛え抜かれたイネルヴァの身体は美しく引き締まっていた。一方で、女としての魅力は全く損なわれておらず、牝として脂の乗りきった極上のグラマラスボディに仕上がっている。
筋肉質な肢体と豊かな皮下脂肪は凹凸に富む極上のボディラインを形成しており、こんもりと盛り上がった胸元と臀部は圧巻の一言。腰回りはしっかりとくびれている一方で、そこから伸びる太股は筋肉と脂肪でムッチリと肥え太っており。出るべき所は出て、引っ込むべき所は引っ込んだ、女として理想の体型といえる。
ツヤツヤの光沢に彩られた褐色の裸身は実にしなやかかつ官能的で、眺めているだけで目眩を起こしそうな錯覚をリュンに抱かせるほどだ。
特に少年の注意を惹きつけたのは、美女の胸元でたわわに実る褐色の爆乳。釣り鐘型で弾力と張りに富み、ぷっくりとした乳首と共にツンと前を向いていて、持ち主の呼吸に合わせて微弱にユサユサと弾んでいる。昨夜は背中に、そして先ほどは正面から。リュンはこの豊かな乳房の感触を、衣服越しに味わったのだ。その経験が、彼の抱く性的興奮を更に加速させる。
次に目が向いたのは、煮卵のような褐色の爆尻。筋肉質ながら皮下脂肪でふんだんに肥えたダイナマイトヒップは淫猥な黒光りを帯びており、性知識の皆無なリュンの脳髄すら揺さぶるセックスアピールをしきりに振りまいている。
最後に、少年の視線を受けたのは、イネルヴァの股間だった。リュンとの同棲中も手入れを欠かしていないようで、無毛の褐色女陰が惜しげもなく露出している。だが、リュンが注目したのは手入れが行き届いている女性器に心を奪われたからではなく、単に男である自分と全く違う部位を不思議に思ったからであった。
とはいえ、それらは全て、子供の時分に幾度となく一緒に入浴し、数えきれぬほど目の当たりにしてきた筈の身体的部位。
それなのに、何故だろう。
今こうして改めて見ると、胸の高鳴りが止まらない。
早鐘のように苦しいほど鳴り打つ心臓は、リュンの本能に何かをしきりに訴えかけてくるかのようだった。
「そんなに穴の空くほど見つめてくれるとは、女冥利に尽きるな」
不意に発せられたイネルヴァの声が、彼女の極上肢体に見とれていたリュンを正気に戻した。
「あ……ごめん。でも、すっごく綺麗で……」
「フフッ、褒めてくれて嬉しいぞ……でも、見てるだけで満足か?」
「え?」
「好きなように、触ってくれていいんだぞ」
イネルヴァは再びベッドの上に腰を下ろすと、目をパチクリとさせる少年の手を取り、己の豊満な胸元へと自ら誘った。
「ほら」
「あっ……」
促されるがまま、リュンは彼女の乳房に直に触れる。
忽ち、ツヤツヤに黒光りした肉房のもたらす甘美な感触が、少年の指先を楽しませ始めた。
(柔らかい……それに、凄くハリがあって、中身がパンパンに詰まってる……まるでオモチャのボールみたい……)
「もっとグチャグチャに揉みしだいてもいいのに、お前はやっぱり優しいな」
あくまでも繊細なものを取り扱うような手つきで乳房に触れる純真無垢な少年に、ダークエルフの美女は慈愛のこもった眼差しを送った。
「ご、ごめんなさい、慣れてなくて……」
「いいや、女性の扱いを心得た上手な揉み方だぞ……しかし、私だけ裸というのは落ち着かないな。良かったら、お前の裸も見せてくれないか」
「う、うん……」
恥ずかしいが、相手が先に一糸纏わぬ姿を晒している手前、拒否は出来ない。それに、他の誰かならともかく、憧れのお姉さんの前でならば、羞恥こそ覚えど忌避の類を抱く事は在る筈も無かった。
あくまでも少年の同意を得た上で、イネルヴァは豊満な爆乳を彼の自由にさせたまま、その衣服を脱がせていく。
程なくして、少女とも見紛うほどに華奢なリュンの裸身が露わになった。
「フフッ、やはりお前は愛らしいな」
イネルヴァは自らの身体を少年のそれに絡めた。褐色美女の肉感的肢体が少年の体に蛇の如く絡みつき、甘美な包容力によって優しく締めあげていく。
「ああっ、イネルヴァさんっ」
「どうだ……こうして裸になって絡み合うと、気持ちがいいものだろう?」
歓喜の悲鳴を上げる少年に、褐色美女は蠱惑的に囁きながら、なおも豊満な肉体を押し付けていく。全身を柔和な牝肉に包まれ、リュンの理性が快楽の渦で狂わされていく。
「気持ちいい……気持ちいいよぉ……でも、ダメな事をしているような気になっちゃう……」
「何がダメなものか……私とお前はもう、互いに想い合っているのだから……んちゅっ」
再び、褐色美女が少年に接吻を施した。今度は積極的に舌を絡め合うディープキスだ。リュンは最初驚いたが、イネルヴァの勢いに任せるようにして舌を絡め合い、互いの唾液を混ぜ合っていく。
「んむぅ……イネルヴァさ……んんっ……」
「んじゅるっ……躊躇うことはないんだぞ……れろれろぉ……私の身体は、今日からお前の好きにしていい身体なのだから……じゅるるっ……」
(ボクの……好きにしていい……)
褐色美女の成熟した肉体に翻弄されきった少年の自制心は、もはや完全に溶かされていた。彼女の言葉を譫言のように脳内で反芻した後、
「ぷはぁ……イネルヴァさん、イネルヴァさんっ」
と、まるで溺れているかの如き切羽詰まった声で、愛する女性の名を幾度も連呼する。それと同時、無自覚に本能の赴くがまま、リュンは褐色美女の豊満な胸元に顔を埋めると、己の男根をイネルヴァの左太股に勢いよく擦り付け始めた。イネルヴァの筋肉質な太股は大木のように芯が通っており、それでいて柔和な褐色牝肉がムチムチに付着しているが為、男性器を擦りつけるのにはひどく最適な形状をしていたのだった。
「はぁン……いいぞ、リュン……私の身体を、お前の好きなように貪ってくれ……」
イネルヴァもまた鼻息を荒くして、胸元に埋まったリュンの頭部を両手で強く掻き抱くと、リュンがぎこちなく腰を揺する動きに連動するように、左太股を巧みに利用して彼の男根を刺激し始める。その様はまるで、滾る肉欲をどこに向ければ良いか分からない少年を、それとなく太股コキで絶頂へと導いてあげようとするかのようだ。
暫くの間、二人はただ夢中で互いの裸身を強く擦り付け合った。そして、
(あっ……射精ちゃうっ……!)
最早、リュンに高みに登る快感を堪えきる力は残されていなかった。絶頂を迎えた幼き少年の華奢な体躯が震えたかと思うと、未成熟な男根の先端から精液がドクドクと迸り、美しい褐色の太股を白濁の欲望で染め上げていく。
「はぁっ……はぁっ……」
やがて、人生二度目の射精を終えた幼き少年は、ダークエルフ美女の胸に掻き抱かれたまま、静かに力尽きる。そんな彼の髪を、イネルヴァは一仕事終えた牡をねぎらうかのように撫でながら問い掛けた。
「今日も気持ちよく射精出来たか?」
「うん……でも、ごめんなさい……イネルヴァさんの身体を汚しちゃって」
「フフッ、何を言ってるんだ」
罪悪感に苛まれる少年の頭を、彼女はなおもあやすように優しく撫で続けながら、
「もう、お前と私は男と女の関係……お互いに気持ち良くなる為の行為に、罪悪感を抱く必要などないんだぞ」
「……イネルヴァさんも、気持ち良かったの?」
「ああ、勿論だ」
ダークエルフの美女は胸元に抱いていた少年の頬を両手で挟みこんで持ち上げると、愛情を示すように小鳥のついばむような接吻をした。
「んちゅっ……お前とこうしてキスして、互いの身体を貪り合う事に、我も忘れて夢中になってしまったくらいだった……目がトロンとしているな、もう眠いか?」
「あ……うん」
二日続けての射精を経た為に、リュンは体力をひどく消耗していた。当然ながら、強烈な睡魔にも襲われていた。
「そうか。じゃあ、今日も私の胸の中で眠ると良い……それと」
と、イネルヴァはリュンの頭を再び豊満な胸元に抱きながら、
「明日は、昨日や今日より増して、もっと気持ちいい事をしてあげるからな……」
と、甘い声色で囁いた。
(もっと気持ちいい事ってなんだろう……)
弾力に富む爆乳と柔和な女体に包まれながら、リュンは疲弊しながらも仄かに胸を高鳴らせるのだった。
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