瀬名の体と心の修復の始まり
「ううん、判るの。
だって、遥の口を押えた手から私にも君の力が伝わってきたもの。
おまけにこの惨状だし」
瀬名が不思議なことを言う。
遥から瀬名に僕の力が伝わったって?
そんなことがあるんだろうか?
「おっぱいが張っているの。
それに乳首が痛いの。
これって絶対、高瀬君の力のせいだから。
ねえ、高瀬君なら分かるよね」
そう言われて瀬名の上半身を見つめる。
確かに瀬名のおっぱいの垂れ方が変わった気がする。
「あなたの力で私のおっぱいも変わるのよね。
変わるんでしょ。
お願い、変わるって言ってよ」
すがるような瀬名のことばだ。
言葉だけじゃ無い。
瀬名の顔は期待に満ちている。
これだけ期待されては知らんとも言えないよな。
それに、僕にそんな力があるかの確認もしてみたい。
「試してみてもいいけど。
でも、あまり期待はして欲しくないな。
今まで、やったことがないしね。
それに判ってるの?
僕におっぱいを触られるんだよ」
★
おっぱいを触られる。
その言葉が私の記憶を呼び覚ます。
大人の武骨な手が面白半分に私のおっぱいを握り締める過去が目に浮かび、あの時がリアルに思いださされる。
「お前のおっぱいは本当に触り心地が良いな」
ゲスい顔の男の手の中で私のおっぱいは変形している。
握り締められて、おっぱいに痛みが走っている。
そして、その手は更に‥‥
「いや」
不快な感触と強い痛みのフラッシュバック。
その記憶のせいで私の口から拒絶の言葉が出る。
そして、体が震える。
その震えを止めようと、私は自分の腕を胸の前で交差させ体を抱え込む。
「わるい。デリカシーに欠けてたな。
遥と瀬名は違うのに、遥と同じに考えてたわ。
瀬名は僕なんかにおっぱいを触られたくないよな。
まあ、それが普通だよ」
意外なことに高瀬は怯える私を慰めてくれる。
男なんてみんな、ゲスだと思ってたから、高瀬も嬉々として私のおっぱいを掴むのかと思ったのに。
どうしよう。男におっぱいを触られるのはもうこりごりよ。
でも、このおっぱいを恥ずかしいと思い、この先ずっと生きていくのも嫌。
「以外なんだけど、高瀬って優しいのね」
これは、私から高瀬へのシグナル。
彼は、私の言葉にどう答えるのだろう?
「別に優しいわけじゃない。
僕はこの力を封印して使わないと決めてたんだ。
だから、遥には仕方なく使ちゃったけど、瀬名に使いたい訳じゃない。
だから請われれば使うけど、嫌がられて使う気はないよ。
実際、瀬名は僕におっぱいとか触られたくないんだろう」
「なんでそう思うのよ」
「いや、普通に思うだろう。
泣きそうな顔で震えてるし。
両腕でおっぱいを抱えて僕に見せないようにしてるじゃないか」
「そうね。その通りよ。
でもね、その気持ちの一方で綺麗な体になりたいと切望もしてるわ。
一生、この体を恥じて過ごすのは嫌。
その為にはなんだってする。
そんな気持ちもあるの」
「そんなに嫌なのか?」
「嫌に決まってるじゃない。
このおっぱいを見る度に…………」
嫌だ。思い出したく無い。
それに知られたく無い。
「どうしたの?」
やだ、アイツにおっぱいを握り締められた時のあの感覚が襲ってくる。
脚が震えてガクガクする。
「何でもない。忘れて。
でも、こんなおばーちゃんみたいな垂れたおっぱいが嫌なのは本当よ……
だから、ねっ!」
怖くなんか無い。
あれは、終わった事。
もう、平気よ。
だから私は組んでいた腕を解く。
高瀬を促す為に。
高瀬に私の垂れた醜いおっぱいが丸見えになるのが分かる。
こんな近くで見られるなんてとっても恥ずかしい。
何、弱気になってるのよ。
見られるぐらい何なのよ。
私は高瀬の手を取ると私のおっぱいにその手を近づける。
怖くない。怖くなんかない。
でも、高瀬の手は私のおっぱいの十センチ前で止まる。
なんでよ、あとちょっとなのに手が動かない。
「なあ、瀬名、そんなに嫌ならやめた方が良いと思うよ」
「嫌、止めない。高瀬に私のおっぱいを変えて欲しいんの。
だから、絶対にやめない」
★
瀬名は強弁しているけど、体中で僕を拒んでいる。
瀬名の手は絶対に、僕の手を瀬名のおっぱいに導かないだろう。
「瀬名は変わりたいけど、怖いんだな」
「そうよ、その通りよ」
「瀬名は自分で選んで人生を変えたいのか。それとも強制されても変わりたいのかどっちなんだ?」
酷い問いかけだが、これが正解だろう。
瀬名は体中で自分を変えたいと言っている。
だが、一方で体中で怖いとも言っている。
だから、無理はさせない。
選ばせるだけ。
瀬名が顔を俯ける。
そして、顔を上げて僕を見つめる。
そして瀬名の口が開く。
「変えて、変えてください。
今のままじゃ嫌なの。
私の体を綺麗な体に戻してよ。
ねえ~、できるんでしょう。
なら、やって、やってよ。
お願いよ。
うえっ、うえっ、うえっ」
「なら手を離すんだ」
瀬名が僕を見る。
しばらくの沈黙。
そして、瀬名が僕の手を離す。
「ひゃん、ひゃあああ」
瀬名の垂れたおっぱいの下から手を入れて持ち上げる。
これ、片方のおっぱいに両手が必要だな。
下から持ち上げたおっぱいをもう一方の手で上から包み込む。
瀬名の手が、僕の手をおっぱいから離そうとするかのように動くが、逡巡して戻ってゆく。
第一関門はクリアだ。
「なあ、瀬名。おっぱいってクーパー靭帯って奴で支えてるんだっけ」
「そうよ」
「瀬名のおっぱいのクーパー靭帯はいったい誰に何をされたんだ」
瀬名は綺麗な体に戻してって言った。
それは、誰かに……
「そんなのなんだって良いでしょう。過去は変わらないの。
だから、私の未来を変えてよ」
第二関門もクリアだ。
瀬名は過去ではなく、未来を見ている。
なら瀬名の未来を変えるために少し頑張りますか。
僕は、瀬名のおっぱいに思いをはせる。
瀬名のおっぱいの中にあるクーパー靭帯のイメージが頭に浮かぶ。
イメージの中の瀬名のクーパー靭帯はぶちぶちにちぎれている。
こんなのどうすんだよ。
戸惑いながら、クーパー靭帯に繋がれって命令する。
そうすると、僕の手から何かが流れ出す。
その何かがクーパー靭帯に作用する。
でも、ぶちぶちにちぎれたクーパー靭帯のほんの一部に作用させるのが限界だ。
それでも、遥の時と同じように瀬名のおっぱいもぐにゅぐにゅと蠢き始める。
おっぱいが蠢きだすと、その頂点の瀬名の乳首が勃起する。
僕は手の平に瀬名の痛いほどに勃起した乳首を感じる。
「あっ、あっ、あああ」
瀬名の口から声が漏れだす。
僕の力が瀬名を感じさせてしまう。
この副作用はどうしょうもないんだ。
瀬名の身体がビクビクと震えだす。
瀬名の体がしっとりと汗で濡れ始める。
汗では無い体液が瀬名の股間から滴り落ちて床を濡らす。
「凄い。こんなの我慢できない。
こんなのダメ。
逝く。逝っちゃうよ」
瀬名の顔がメスの顔に変わる。
遥と違い瀬名にはセックスの経験が有るのだろう。
僕の手の平は瀬名のおっぱいのぐにゅぐにゅとした動きを感じている。
「逝く、逝く、あっ、あああああ。逝っちゃう。おわあああわ〜」
瀬名の声が止まると同時に瀬名のおっぱいの動きも止まる。
そして、瀬名の体は弛緩して崩れ落ちた。
シャーという音と共に、床を激しく濡らしながら。
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