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「セックスの気持ち良さがわからない」と言う彼氏持ちの後輩美少女に気持ち良さを教えるために、焦らしに焦らして本気セックスをしてみたら…

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「セックスって気持ちよくなくなくないですか?」

「なくなくないって結局どっちだ?」

「その。気持ち良くないの方です」

 霧香は、レモンサワーの入ったグラスのマドラーをかき混ぜながら、そう言った。グラスをマドラーで

 冗談っぽい言い方がかえって本気で悩んでいるように聞こえるが、どちらなのかは判断ができない。

 城ヶ崎霧香は俺の所属する文芸サークルの後輩だ。

 サークルが終わると家が近いからという理由で一緒に帰り、それから時々、俺の家で酒を飲むようになった。

 それを言うと大抵の部員から羨ましがられるのは、霧香の美貌ゆえだろう。

手入れの行き届いた明るい茶髪に、キリッとした大きな黒の瞳が明るい光を放つ。夜空の星灯りのような印象的な瞳だけでも引き込まれそうになるのに、プロポーションも抜群で、凹凸がはっきりとした体つきをしている。高校時代にはキレイ系の雑誌の読者モデルをやっていたというのも納得だ。

 もし霧香に彼氏がいなかったら、ウチのサークルはクラッシュされていたに違いない。

 もちろん俺も霧香とはサークルの先輩・後輩という関係でしかない。

(こうして時々二人で酒を飲むのは楽しいけどな)

 それより霧香の言ったことが気になった。

「俺はそう思ったことがないからわからないけれど」

「先輩が男のひとだからですかね?」

「そんなことはないだろ。むしろ女の子の方が快感は強いって言うだろ」

「あれ、ほんとなんですかね。都市伝説だと思ってました」

「むしろ、どちらかって言うと相性な気がするけどな」

「それは経験談としてですか?」

「まあ、そうだな」

「先輩ってこれまで彼女、何人いましたっけ?」

「三人かな」

「ふーん。なら、わたしの三倍は信じられる情報ですね」

 霧香はレモンサワーを一口飲むと、なんとも言えない表情になった。

「あたしと彼氏の相性が悪いってことなんですかね?」

「どうだろうな」

「でも、セックスのために別れるって、なしですよね?」

 霧香のトーンが本気っぽくなる。

 マジで悩んでる奴のトーンだ。

「実際にはそういうのも多そうだけどな。三所先輩は彼女がやらせてくれないから別れたって言ってたし、絵里子さんは彼氏がインポだから別れるって言ってたし、普段いわないだけでそういうのは多そうだけどな」

「そうですか……」

「そんなに悩んでるのか?」

「まあ、多少は。その、あたしの恋人くん、セックス好きなんですよ。会えば求められるし、でも、あたしは気持ち良くないし。だから演技して、イッたふりとかして、でも、一回じゃ満足しないでしょ? それに案外ラブホの休憩代もばかにならないですしね」

「霧香が出してるのか、ラブホ代?」

「彼氏、高等学校の学生ですからね。そういうのはあたしが出すものじゃないですか?」

「お前、意外と良い彼女してるな」

「意外って言いました?」

「いや案外って言おうとしたのを口を滑らせただけ」

「それ、どっちでも、意味、あんまり変わらなくなくないですか?」

 俺の冗談に対して、霧香も冗談のように返す。

 それでも霧香の表情は和まない。

 しかたないとばかりに霧香はレモンサワーに一口をつける。

 酔っているのかその頬は赤い。

 俺はその赤い頬を見つめて、思いついたままのことを言葉にする

「それならさ、俺と一回してみないか? それで俺として気持ち良かったら、付き合うってのはどうだ?」

「先輩マジで言ってます?」

「マジでこんなこと言ってたらまずいだろう。冗談に決まってる」

 冗談に決まっているといいながら、そこに冗談だけじゃないものを込めたつもりで、

「そういう冗談は良くないですよ。もし、あたしが本気にしちゃったらどうするんです、夏木先輩?」

 霧香は俺の言っている意味を理解した上で、さらに冗談か本気かすぐには判断がつかないような言い方で返しきた。

「本気にしたら、そりゃあ、こうなるんだろ」

 ※ ※ ※

 俺は霧香を寝室まで導くと、霧香を仰向けにして押し倒す。

 霧香が纏っていたぴっちり目のシャツのボタンをゆっくりと外していく。

 露わになったのはレースの黒ブラだ。

 霧香が身につけるのはかわいらしすぎると思ったが、彼氏の趣味なのかもしれない。

 俺は霧香の上半身を少しだけ起こして後ろに手を回し、ブラのホックを外して、しゅるりとそれを剥いでいく。

「先輩めちゃ慣れてますね」

「そういうことは、冗談でも言って欲しくはないけどな」

「先輩とこういうことをすると思ってなかったので、言わないと恥ずかしくってたまらなくて……」

 霧香は言いながら露出した胸を両手で覆って隠してしまう。

「そうやって隠されると見たくなるのが人の本能だけれど」

「先輩のも、見せてくれたらいいですよ」

「じゃあ同じように霧香が脱がして」

「あたしは先輩と違って慣れてないですからね」

 霧香は仰向けから体を半分まで起こす。

 俺は霧香が脱がしやすいように一度ベッドから降りて、その脇に立つ。

 言葉通りたどたどしく霧香は俺のズボンを下ろしていく。

 片手で必死に胸を隠しているが、その大きな丘を隠しきることができていないのが、なんだかいじらしく、上下にはみ出るその乳山はそれだけでいやらしい。

 俺の下半身もその山に反応して、すでにテントを張っていた。

「その、先輩。パンツの中……」

「わるい、もう勃ってる」

「ぬ、脱がしますよ」

 霧香がおそるおそるというように俺の下着をおろした。

 自分で見たいと言ったのにそこに現れたものを霧香は直視できないのか、少し目をそらしながら、それでも気になるのかちらちらと見ている。

 こいつかわいいな。

「ほら俺のを見せたんだから。霧香も腕をおろして」

「わ、わかりました。で、でも、その変に思ったりしないでくださいね」

 霧香は胸に置いていた腕を外すとそこには、立派な乳の山、乳山がそびえていた。

 それを見た瞬間、俺が今まで見てきたそれは丘に過ぎなかったのだと理解した。

 白くてお椀型の乳がまぶしくさえ感じられた。

「霧香って何カップ?」

「Gです。それじゃあ、先輩のチン長は?」

「測ったことないけど二十センチ以上はあると思う」

「ヤバくないですか。それ? 太さも長さも恋人の倍ぐらいあるかも」

 霧香はツンツンと俺の肉棒に触れてくる。

「かなり凶暴そうですね。あたしのレベルで足りるでしょうか?」

「じっくりとほぐせば大丈夫だ。それに霧香のおっぱいだって相当レベル高くないか」

 俺もお返しに霧香の胸を軽く触れる。

 指の先でちょんと触れただけなのに、指が蕩けたように吸い込まれそうになる。

 なにこれ、気持ちいい。

「その……変じゃないですか? モデルやっている時も、あたしだけ太く見えないかって気にしてました」

「変じゃない。立派な乳山だ」

「なんですか、乳山って」

「良い物だよ。それより、霧香はどういう風にされたら気持ちいいとかあるか?」

「どういう風にって?」

「その感じやすい部分とか。どういうプレイが好きとか」

「いつも、恋人くんにされるがままって感じでして。手で大きくして、胸で一回挟んで出させて、それからは普通に正常位でって感じです」

「胸で挟んで? その立派なお乳の山で挟んで出させてるのか? 霧香、それは世が世なら犯罪だぞ」

「なんで!? なんでそんなに興奮してるんですか、夏木先輩!? っていうか、そんなのが犯罪になる世の中ってどんな世の中ですか!」

 ツッコミが多すぎたせいか、霧香は一度区切った。

「その、夏木先輩がして欲しいなら、胸でしますけど」

「それはぜひともして欲しいけれど、でも、それよりも霧香が気持ちいいと思えることをしたいけどな」

「その何が、気持ちいいことはわからなくて……」

「それじゃあ、なんか性癖とかは? いつも自慰で使っている妄想とかそういうのはないのか?」

「夏木先輩のを教えてくれたら、教えます」

「俺はそうだな。えっちなギャルにメイド姿で奉仕されるやつとか」

「性癖ピンポイントすぎません?」

「性癖なんてそんなもんだろ」

「それで言ったらあたしは……その……言いますけど、絶対に引かないでくださいね」

「何言っても引かないよ」

「えっちな水着を着せられて、それをローションとかでテカテカにされて、後ろからおっぱいをいじられたり、下着をバイブで固定されてイっちゃったりするやつ……とかですかね」

「お、おう」

「先輩っ! いま引きませんでした?」

「そんなことない。いやに具体的だなって思っただけで。しかも実現も可能そうだし。彼氏くんに言えば喜んでやってくれるだろ」

「こんなの言えるわけありません! こんな妄想持ってる彼女やばすぎます。やばやばのやばのやばですってぐらいやばいです」

 突然妙な言葉遣いになったのは、ガチの照れから来ているものかもしれない。

「ぜんぜんヤバくないさ。むしろ案外普通だ。いま、この場で試せるぐらいに」

「えっ? 本気で言ってます夏木先輩!?」

 ※ ※ ※

「なっ、なっ、なんでこんなの持ってるんですか?」

 霧香に着せたのはプレイ用のエロいマイクロビキニだ。

 真っ赤で布地が極小で、胸もあそこも、布が少し動けば全部が露わになるぐらいのえっちさだ。

「直近の恋人との忘れ形見だよ」

「忘れ形見って別に死んだわけじゃですよね。先輩の元カノ。むしろサークルでピンピンしているの見ますけど、渚先輩。っていうか、あの清純派の代表格みたいな渚先輩に、このえっろい水着を着せたんですか?」

「着せたっていうか……その」

「まさか渚先輩が着たいって言ったとか?」

「本人の名誉のために黙秘する。っていうか、知り合いのそういうのを知ったり聞いたりするは気まずくならないか?」

「そうですか? あたしは俄然聞きたいですけどね」

「そういうものかね」

「それでその、あたしのこれ、渚先輩より似合います?」

「それも本人の名誉のために黙秘します」

「えー。そこは似合ってるって言って欲しいかなぁ」

 霧香は揶揄うように両手でハートのポーズをつくって挑発をする。

 その挑発は確かに魅力的ではあった。

 渚は自分で着ておきながら、あまりの恥ずかしさにすぐに脱いじゃったから、結局あまり使えてないのだ。いや、別の意味では使ったりもしましたが。

 でもちゃんと洗ったからね。

「それじゃあ、霧香ここに座って」

 俺はソファーに座って脚を軽く広げて霧香を導く。

「しっ……失礼します」

 霧香は俺の脚の間に入ってきて、俺の腹の辺りにゆっくりと腰を下ろす。

 俺の股間はすでに軽く漲っていて、それが霧香の腹の辺りを撫でた。

 これはこれで気持ちいいが今は我慢だ。

「霧香、前を見て」

 ソファーの前には縦長の姿見が置いておいた。

 霧香のいやらしい水着姿がそこに正確に映し出されている。

「なっ、夏木先輩。この鏡」

「めっちゃエロくないか?」

「エロいです。自分の体なのに、そう感じちゃいます」

「そのまま見てろ。もっとエロくなるぞ」

 俺は霧香が着替えている間に温めていたオイルを、霧香の胸の上あたりからたっぷりと垂らしていく。

 どろっとした液体が霧香の胸に艶めかしく垂れていく。

「ぁあ。せんぱぁい、これぇ」

「あったかくて気持ちいいんだろ。もっとかけるぞ」

 俺はさらにドバドバと霧香の体にオイルをかけていく。

 大きな乳山から垂れていくオイルが、霧香の着ている水着にしみこんでテカテカに光っていく。

 さらにそこから溢れたオイルはゆっくりと霧香のへそまでくだっていく。

 それがやたらエロくて俺も興奮してくる。

 だが、いまはまだその興奮は消費する時ではない。

「ほら、霧香。お前の妄想通り、水着、テカテカになったぞ」

「これぇ、やばいです。せんぱい。エロすぎますよ」

「まだ序の口だろ。ほら触るぞ」

 俺は霧香の水着の間からその乳山の麓に指を置く。

 まずは乳山の一合目、膨らみの始まる場所に指を置き、触れるか触れないかぐらいの心地でゆっくりと動かし始めた。

「(あっ)……(あぅ)」

 誰にも聞こえないぐらいの小さな声で、それでも確かに霧香が反応を見せる。

 その目は鏡を向いて、鏡の中の俺の指を凝視している。

 俺は指先へと感覚を集中させる。

 かするようにすれすれぐらいで指を押し当て、右の乳山の周囲を一周、ゆっくりと指で撫で回す。

「(ぁ)……(あぁ)…ぅ…ぁ…」

 霧香の吐息はまだ小さく微かなものだ。

 それでも耳の先が真っ赤になっているのを俺は見逃さなかった。

 俺はもう一度、その乳山の一合目をぐるりと回していく。

 それから今度は左の乳山に指を押し当てると、そちらもまるで羽が触れるようなタッチで、やわらかく動かしていく。

「うぁ……(あぁ)…ぅ…ぁ…」

 自分の欲望を高めるならこんなまどろっこしいことはしない。

 その乳山のかたちを変えるぐらいに揉みしだき、味わい尽くすだろう。

 それでも俺はできる限り時間をかけて、その指先を乳山へと登頂させていく。

 一合目から徐々にその山を上り始める。

 しかし決して無茶はしない。

 焦らしたら焦らした分だけ気持ち良さが蓄積されるのを俺は知っている。

 だから霧香の豊かな山の二合目と三合目を何度も何度も指で往復させた。

 指と爪、それから指にまとわせたオイルを使って、霧香の乳の山をゆっくりと攻略していく。

「あぁん。うぁあん。だめ、これだめぇ、変な声でちゃう」

「気持ち良かったら声出していいんだぞ」

「いいのぉ? 変、変じゃない?」

「少しも変じゃない。普通のことだ。ほら。これ気持ちいいんだろ?」

 俺は乳山にオイルを垂らすと、それを使って水着の上からも、その内側からもやわらかく指を撫でて、たっぷりとしみこませていく。

「あぁあん。だめぇ、先輩ぃ。これぇ、いいの」

「ほら、霧香、目を閉じないで、鏡を見るんだ。何されてるか言ってみろ」

「あぁあん。先輩のいじわるぅ。あぅ。あたしの、胸を夏木先輩の指でいじめられてます」

「よく言えました。それじゃあ。もっといじめてやる」

 俺は指を両手で霧香の乳山の六合目から七合目にかけて指を置き、たっぷりとじっくりと時間をかけて指で円を描いてその乳房を何度何度も周回させていく。

「うっ。あぁあん。だめ、先輩の指になぞられているとこ、ぞくぞくする。もっと、もっとして欲しいの」

「もっとって、どうされたいんだ?」

「エロ水着をずらされて、おっぱい全部露出させて、おっぱい全体をもっと、もっといじめて、欲しいですぅ」

「よく言えました」

 俺は紐をずらしてその乳山の頂点を露わにしていく。

 不意に思いついて意地悪をするようにオイルの染みついた水着の紐でその乳首を弄んでみせる。

「ひぃん♥ あぁん。だめぇ」

「ははっ。霧香。乳首、弱いんだな」

「いつもは、違うから。こんなに弱くないから。恋人くんに触れられてもなんともないから」

 なんてもったいないんだ、霧香の恋人くん。

 こんなに感じやすい乳首をかわいがってやれないなんて。

 それこそ世が世なら罪に問われる所業だ。

 まあいいか。

代わりに、俺が、その乳山の頂点をたっぷりとかわいがることにする。

俺は両方の水着の極小の布地で霧香の両方の乳首を擦りつけて弄び始める。

「ぁぁあん。だめぇ。せんぱぁい。それ、こすれぇてるぅ」

「ははっ。これいいのか? まだ指で触ってないのに、霧香のこんなになっちゃってるよ」

「だめぇ。言わないで」

「言わない方がだめだよ。霧香。ほら言ってごらん」

 俺は霧香の乳首を指でつまんで、何が起きているかわかるようにわかるように強調させる。

「ぁっ。あぁあん。だめぇ。あたしの、乳首、勃起しちゃってます♥」

「よく言えました。そしたら今度は胸全体をいじめてやる」

 霧香の胸は先ほどのまでたっぷり焦らした効果で、快楽の熱が溜まっていた。

 どこを触っても霧香はもう我慢できずに声を上げた。

 焦らされたのは俺も同じだ。

 霧香のこの乳山の感触は最高だった。

 やわらかく吸い付く乳が、俺の手の中を幸福にした。

 俺は霧香の乳山全体を自由にもみほぐし、それを味わうように手を動かしていく。

「あぁぅ♥ あっ♥ うぅ♥ せんぱぁい♥ いっきにそんな動かしたら。あのぁ、ぁああぁん♥ だめぁ♥ だめぇなの♥」

「どうした霧香? 何が駄目なんだ?」

「おっ、おっぱい、いじられてぇるだけなのにぃ。い、いっちゃいそうなのぉおお♥」

「それの何が駄目なんだ。ほら、イっていいぞ」

「だめぇ♥ せんぱぁい♥ ほんとにぃ♥」

「ほら。いいぞ。イく時もちゃんと言うんだぞ」

 俺は霧香が達することができるようにもう一度オイルを塗りたくって、霧香の乳山を乱暴に揉みしだいた。

「あぁ。だめぇ。せんぱぁい。み、みないでぇ♥ きっ。霧香、あたままっしろになっちゃう。だめぇ。イくぅう♥ イっちゃう♥」

 霧香は全身を一度大きく震わせて、ぎゅっと目を閉じた。

 そうして、どうやら言葉通り絶頂した。

 俺は一度霧香の乳から手を離し、その身体全体を抱きしめた。

 しばらくは俺の腕の中で、霧香は絶頂の余韻を味わっていた。

 俺もその余韻の大切さがわかっているつもりなので、その間は黙っていた。

 少し落ち着いたタイミングで、霧香の方が先に言葉にした。

「先輩、夏木先輩。あたし、はじめて、その人前でイっちゃいました。恥ずかしすぎて、死にそうです」

「もしそれが恥ずかしくて死ぬようなことだったら、男はみんな恥ずかしくて死んでるよ」

「それは確かにそうですね」

「で、どうする次はバイブでするか?」

「そのバイブも渚先輩のですか?」

「それも本人の名誉のために黙秘した方が良いだろうな。でも、水着はともかくさすがにバイブを使い回すのは止めた方がいいか」

「いま、先輩、渚先輩を売りませんでした?」

「渚はバイブイキの達人だったよ」

「夏木先輩。さっき平気って言いましたけど、やっぱ知り合いのそういう話を聞くのは微妙な気持ちになります。今度、渚先輩見たら絶対意識しちゃいます」

「同じバイブを使った者同士にしかわからない連帯感が欲しいとか思わないか?」

「普通に思いません! それに……まだ」

「まだ……なんだ?」

「まだあたし、先輩にセックスで気持ちよくしてもらってませんよ」

「広義の意味ではさっきのもセックスに含まれると思うけど?」

「あたしの辞書には狭義の意味しか載っていません。それにあたしのここも狭くて結構気持ちいいらしいですよ」

「そういう下ネタも言うんだな、霧香」

「初めて言いました。今日は初めてづくしで新鮮です。ついでにもう一つ、初めての感じのことを言ってもいいですか」

「なんだ?」

 霧香は両手で自らの髪の方にやった。

 それが何の仕草かわかったのかは、その言葉の後だった。

「夏木先輩のぶっとぉいおちんぽで、霧香のおまんこ、ずぼずぼしてほしい、にゃん♥」

 ※ ※ ※

 俺は霧香の水着を脱がして霧香の膣中を軽く指でほぐしてみたが、そこはもうたっぷりと濡れていて、俺の肉棒を受け入れる準備はできていた。

 俺の肉棒の方ももう既にはち切れんばかりに勃起している。

 俺がコンドームの準備していると、霧香が慣れた手つきで俺の肉棒に帽子をかぶせた。

 こいつの彼氏、つくづく羨ましいな。

「先輩、見た目は結構大人しそうなのに、先輩のそれはやっぱり凶悪すぎませんか?」

「意外と純真かもよ」

「そうは見えませんけどね」

「試したらわかるさ。霧香、好きな体位とかはないのか?」

「ないですね。どれも恋人くんとは気持ち良いとは思えませんから」

「なら今日初めて中イキさせてやるよ」

「やっぱり凶悪じゃないですか!」

 そんなやりとりをしながら霧香をベッドで仰向けに転がす。

 霧香に覆い被さって抱きしめる。

 互いしか移らない距離で、目を合わせる。

 霧香の目が微笑をつくって、俺に顔を近付けてくる。

 何がしたいのかは理解できて、俺は霧香の唇に先に触れる。

 触れ合うだけのキスのつもりだったが触れた途端、そうはいかなくなった。

 その場所に触れたら、さらにその先も味わいたくなった。

 そう思ったタイミングが重なったのかもしれない。

 俺が舌を挿れると霧香の舌が動くのは同じタイミングだった。

 その同時が心地良くて、俺は霧香と恋人のように手を合わせて繋いだ。

 霧香は俺の指に手を絡めて、さらには舌を絡ませてくる。

 気持ちいい!

 それを互いに言葉にしなくてもわかるぐらいに、そう思った。

何度も何度もキスを交わす。

 軽く触れあうキス。

 ぎゅっと相手に押しつけるようなキス。

 さらに相手を奪ってしまうようなキス。

 互いに貪り合うようなキス。

 何度も何度も繰り返すうちに、俺はもう我慢がしきれずに霧香の中に肉棒をゆっくりと入れていく。

 ほぐれきった膣中はそれでも狭い洞窟のようで、俺は肉棒をゆっくりとその最奥へと向かわせる。

「霧香。大丈夫か?」

「先輩、その奥まで入りましたか?」

「まだ、あとまだ半分はあるな」

「嘘ぉ。どれだけ大きいんですか先輩の」

 霧香は俺が入れやすくなるように体を動かしてくれる。

 それで最後まで俺は肉棒を押し込んだ。

「ああぁ。大きいし、太いぃ。それに深くまで入ってくる。あぁん」

「霧香動かすぞ」

「ちょっと、ちょっと待ってください先輩」

「だめ。さすがに俺も我慢の限界なんだ。ほら。いくぞ」

 俺はできるかぎりゆっくと抽挿を始める。

 狭い肉壺の中を押し入っていく肉棒が霧香の愛液に塗れていく。

 時々きゅっと引き締められて、俺の肉棒をさらに刺激する。

 コンドームの中で歓喜の我慢汁が溢れてくる。

 どうやらそれは霧香も同じのようで、頬を真っ赤にして快楽の熱を発している。

 俺はその熱を払ってやろうと抜き差しを大きくしていく。

「あぁん。せんぱぁいのもっと深くまでくる。はぁん♥」

「霧香。どうだ。気持ちいいか?」

「言わなくてもぉ。わかってるくせにぃ」

 俺はそれでも霧香にそれを言わせたくて、抽挿し続ける。

 腰を動かすだけじゃなくて、片方の手を霧香の手と握り合わせながら、もう片方の手でその乳山を味わいつくす。

「どうしたセックスは気持ち良くないんじゃなかったのか?」

「言わないでぇ。ああぁん」

「だめだ。言わないと、もっとするぞ!」

「じゃあ、言わない。言わない。言ったら終わっちゃうなら、気持ちいいなんて絶対に言わない!」

 霧香が叫ぶように言う。

 それではもう言っているようなものだけれど、そんなこと言ってもそれもただの言葉に過ぎなかった。

 俺は抜き差しを大きくすると、霧香の淫らな声が寝室中に響く。

 唇と胸を弄りながらの正常位で一発。

 霧香を肉棒にまたがらせ上下に運動させる騎乗位で一発。

 それから対面座位で、キスをしながらもう一発。

 休憩を取りながら、互いの快楽を貪り合うようにして交わった。

 お互いに頭が蕩けそうになりながらも、霧香はまだ降参していなかった。

 何度も何度も達してはいたが、それでも気持ちいいとは認めてはいなかった。

 それでも次をねだるようにどんどんと淫らな声が大きくなっていく。

 ここまで来ると、俺はどうしても霧香にそう言わせたくなっていた。

「霧香もなかなか強情だな。こんなにしても駄目なんて」

「せんぱぁいもなかなかですぅ♥ こんなに♥ こんなにしてもまだおちんぽ、太くて大きいのおかしいですぅ♥」

「それは霧香とのセックスが気持ちいいからだよ」

「あたしは、ぜんぜん、気持ちよくありませんけどね♥」

「じゃあ、とっておきのやつで気持ち良くしてやる」

「とっておきぃ♥ どうせ、それでも気持ち良くなんて、ならならいんですけどね♥」

 言葉とは裏腹に期待しちゃってるのがありありとわかるのが、なんとも愛らしかった。

 それに何度も達したせいか、脳が蕩けて口がうまく回らなくなっているのもなんとも可愛らしかった。

「それじゃあ。霧香、四つん這いになって、尻をあげて」

 霧香は言われるがままに四つん這いになろうとするが、恥ずかしいのか尻を上げようとしない。

「どうした、恥ずかしいのか?」

「だって、これぇ。お尻。お尻の穴も見えちゃいますよ」

「ああ丸見えになるな。ほら尻を上げろ。上げないとこうだぞ」

 俺は軽く尻をぺちりと叩いて見せる。

「ひゃあん♥ だめぇ♥ 叩かないで、するから、お尻突き出します♥」

 今度こそ霧香は尻を高く突き上げる。

 霧香は胸だけじゃなく尻もでかく、もちもちとしている。

 その尻をたっぷりといじめてみるのもいいかもしれないが、今の俺の狙いはそうじゃない。

 俺は肉棒を愛液がたっぷりの霧香の肉壺の中にゆっくりと挿れこんでいく。

「うぅ……あん♥ あぁあん♥ 深いよぉ。先輩♥」

「この態勢が一番奥まで届くからな」

「ぁぁん♥ これぇえぐいよぉ♥ 先輩のふといのが奥まで当たっちゃってる♥」

「動かしたら、もっといいぞ」

 俺は抽挿を始める。

「あぁ♥ だめぇ。これぁ、すごいぃ♥ せんぱいのおちんちん、やばぃ。あぁん。あぁん♥」

 やっぱりこれまで以上に反応がいい。

 俺の人より長くて太い肉棒がバックと相性が良いのはわかっていたがここまで反応が良いと気分がいい。

 それにこの態勢は俺の支配欲もくすぐられる。

「ほら、尻が下がってきているぞ。だめだろ、霧香。ちゃんとケツを突き出さなきゃ」

 俺は霧香の尻を音が出るように叩いてみせる。

「ひゃん♥ だめぇ。せんぱぁい。おしりぃ、たたかないでぅ♥」

「だめっていいながらケツを叩いたら、膣がぎゅっと締まったぞ。霧香。感じてんじゃないのか?」

「か、感じてなんか、いませんよ」

「それじゃあ、もう一回叩いて見せるぞ。ほら」

 俺が尻をはたくと、パァンという軽い音がする。

 その音とともに霧香の肉壺がきゅっと締まり、愛液が垂れだした。

「また締まったぞ霧香。やっぱり、ケツ叩かれて感じてるんじゃないか」

「ち、ちがいますぅ♥ ぜんぜん違うんですからぁ♥」

 そう言いながら、霧香はまるでおねだりするよ言うに尻を高く突き出す。

「なんで尻を突き出してるんだ?」

「先輩の意地悪ぅ♥ わかってるでしょ♥ して欲しいこと?」

「わからないな。言葉にされないと」

「夏木先輩のいじわる。そ、その。して欲しいんです」

「して欲しいって何を」

「お尻、叩きながら、動いて欲しいんです」

「もっといやらしく言わないとだめだ」

「先輩のいじわるぅう」

「意地悪でいい。霧香のやらしいおねだりがきけるなら」

 そう言って俺は一度ペニスを霧香の秘所から抜きさってしまう。

「ぁあん。だめぇ。先輩、抜いちゃ。抜いちゃだめなの。」

「なら、早くおねだりしなきゃだな」

 俺は霧香の大きな尻をやわらかく撫でた。

 霧香は俺の愛撫にあわせて尻をくねらせていたが、やがて観念したように頷いた。

「霧香のよわよわなおケツを叩きながら、先輩のぶっとおぃおちんぽで、霧香のぐちゃぐちゃおまんこをずっぽずっぽしてほしいのぉ」

 霧香は恥ずかしさをこらえきれなくなったのか、言葉の終わりには枕で顔を埋めていた。

「わかった。ほら。するぞ!」

 俺はリズミカルに尻を叩くと、霧香が枕に顔を押し当てながら淫らな声を響かせる。

 肉棒は秘所に吸い込まれるようにして入っていき、俺はやや乱暴に動かすと、霧香の声が大きくなる。

「あぁん♥ お尻たたかれて恥ずかしいのに、おちんぽ奥まできてぇ、だめになっちゃう♥ だめになっちゃうよぉ♥」

「霧香、だめになるくらい気持ちいいんだろ?」

 俺は尻を叩きながら、霧香に問う。

「ち、ちがうぁ。ちがうもん♥ でも、あぁ。ぁあん。だめぇ。これぇ。あぁあん♥ がっ、がまん、がまんできないのぉ♥」

 肉棒と愛液が擦れる音と、尻を叩いてなる高い音、それから霧香の淫らな声。

 全部が合わさってまるで快感のボルテージをどんどんと上がっていく。

 俺もそれにあわせて霧香の中のもっと奥を深く入っていく。

「ぁあん。そ、そこ、だめぇ♥ そこぉ。だめぇ、なの♥ あっ、あん♥ せんぱぁい、ああ、せんぱい♥ いっちゃう♥ いっちゃう♥ いっちゃうよ♥」

 霧香のボルテージは最高潮に達するその手前で、俺はもう一度霧香の中から肉棒を抜き去った。

「えっ」

 霧香は驚いたように俺の方を見る。

「ほら、霧香、何を言ったらいいかわかってるだろ?」

「しぇんぱぁい♥ なつきしぇぱぁいの馬鹿ぁ♥」

 霧香の声はもう限界まで甘くて、それがなんだかとても愛らしい。

「夏木先輩♥ あたし、セックスで、気持ちいい♥ 気持ちいいの♥ もっと、もっとじょぼじょぼして♥ 先輩のぶっといおちんぽで、気持ちよく、気持ち良くしてくださぁいぃ♥」

「よく言えたな。ほら入れるぞ」

 俺はすぐに霧香の中に、自分の肉棒が収まるべきところに差し込んでいく。

「あぁん。いいのぉ♥ 気持ちいいのぉ♥ こんなの、ああぁん♥ されたら♥ 頭おかしくなっちゃうよぉ♥ きもち良すぎて♥ あぁあん。だめぇ、だめぇ♥」

「違うだろ、気持ちいいんだろ」

「うん♥ 先輩。いい♥ きもちいい。きもちいいよ♥」

「俺も霧香の中、気持ちいいよ」

「あぁん♥ 嬉しい。せんぱぁい♥ いこう、一緒に、あぁん♥ 気持ち良く、気持ち良くなろう?」

「ああ。俺ももう限界だ」

 思わず気持ち良すぎて呻くような声が出てしまう。

「あたしも。もう限界。ぁあぁあん。いいぃ♥ あぁあん♥ いくいくいくいっちゃう♥」

「俺もだ。ああ。イくぅ」

 頭がまっしろになっていく。

 脳が蕩けていく。

 全身が一度大きく震えた。

 精液が昇ってくるのがわかる。

 限界まで我慢をした快楽が爆発するように解放されていく。

「「きもちいいぃぃぃぃ」」

 長い長い射精が、ずっと終わらなければいいと思う射精が終わっても、俺は霧香と繋がったままだった。

 ※ ※ ※

 いつの間にか寝ていたらしいということに起きてから気づいた。

 俺はベッドから起き上がると、すぐ隣に霧香がいた。

 霧香は俺より早く起きてたようで、その大きな瞳と目が合った。

 気まずさも気恥ずかしさも愛おしさも全部が混ぜ合わさったこの感情をなんと呼んだらいいのかわからなくなった。

 昨夜のことが霧香のなかでどう決着したのか俺にはわからなかったし、俺自身の気持ちだって曖昧だった。

 互いに酒のせいにして忘れることもできるだろうし、一晩の過ちということにもできるだろう。

 それからもっと違う風なことを考えることもできる。

 考えることはできるけれど、それを望んでいいのか、俺には見当もつかないけれど。

「いま、先輩と同じこと考えている気がします」

「えっ」

「昨日のこと、どう考えたらって思ってるでしょ?」

「それはまあ、そうだな」

「お互いにお酒のせいにして忘れちゃうとか、一晩の過ちってことにするとか?」

「それはまあ、そうだな」

「夏木先輩のことだから、でもどうせ、その選択肢を決めるのはあたしだって思っているんでしょ?」

 それはそうだな。

 と言うにはあまりにも無責任でさすがに口が重かった。

 でも霧香には彼氏がいて、それは霧香にしかどうにもできないことだと俺は考えてしまう。

「先輩とセックスして気持ち良かったら、あたし先輩と付き合わないといけないんですよね?」

「それはそう言ったけど、それは……」

 冗談だろと言おうとして言葉をとめた。

 冗談とするか、本気とするかは俺に選択肢があることだった。

 だとしたら俺は……。

「もちろんそうだ。昨日のセックスで霧香は気持ちいいって言ったから、霧香は俺と付き合わなきゃいけない」

 俺は堂々とそう言った。

 いけしゃあしゃあと自分の願いを口に出した。

「先輩がそんなに極悪非道な人だなんて知りませんでした」

 霧香のその言葉を冗談であって欲しいと本気で思う。

 そんな気持ちで、俺は続くはずの言葉を待った。

「でも昨日のセックスはもしかしたら、たまたま気持ち良かっただけってことも考えられますよね。お酒も飲んでいたし」

 霧香の言葉は俺が思っていたのとは違って……。

 でも俺はすぐに霧香の意図を理解した。

「それなら、朝ご飯食べてから、もう一度試してみるのはどうだ?」

「いいですけど。それでもわからなかったらどうするんです、夏木先輩?」

「一緒に学校に行って、帰ってきて、また確かめるってのどうだ?」

「夏木先輩、それ本気で言ってます?」

「100パーセント本気だよ」

 俺がそう言って霧香を抱きしめるために手を伸ばすのと、霧香が俺の方に手を伸ばすのが、冗談みたいに同じタイミングで重なった。

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