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えっち特化絶世始祖九尾妖狐さんの骨の髄までとろとろ誘惑♡籠絡♡ラブラブ眷属化神隠し

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「のう、お前様……♡

本当に、妾の婿になってはくれぬのか……?♡」

糖蜜のように甘ったるく、粘ついた声が耳を犯す。

僕とこの女しかいないこの和室には、性的興奮をより促進させる淫香が充満している。

それは、あそこで焚いてあるお香のせいか、はたまたこの極上の肉体を持った女のフェロモンか。

視界がピンクの煙に染まる。

そのピンクの向こうにある女の顔は、まさに女神のようであった。

可憐な、可愛らしい、美しい、なんて言葉が通り過ぎて感じる、凄まじい美貌。

魂の奥底まで魅了して、男を誑かす魔性の顔立ち。

この女に一度すり寄られたら、どんな男でも、例え男色でも、妻帯者でも、禁欲の聖職者でも、ころりと堕ちてしまうだろう。

現に、僕も──

──駄目だ、落ち着け。

ぱしん、と頬を強く叩いて思考をリセットする。

女は、くすくすと笑っていた。

これが、始祖の九尾。

ただ傍に居るだけでも心を強く乱す。

「ふふ、堕ちないのう……♡

つれないところも愛いものよな……♡」

女は余裕を持った笑みを浮かべた。

くらくらする頭で、僕はただ耐える。

早く満足して、僕を解放してくれと祈るのみだ。

「我慢など無用じゃよ……?♡

ほうれ、触りたければ触るがよいぞ……♡」

女は前屈みになり、その着物から覗く谷間を見せつけてくる。

それを見て、僕は思わず股ぐらを押さえた。

その女の乳肉は、人間離れして大きかった。

超の字が三つはつく重量級のド爆乳。

大きく押し上げる胸の膨らみは、男を惑わせ、拐かす魔乳。

それを見つめれば正気ではいられない、性的魅力そのもの。

厚い着物の中でたぷ♡どぷんっ♡と揺れ動き、僕をとことん誘惑する。

あんなにゆったりとした着物が窮屈そうだ。

そのサイズ感たるや、爆乳という言葉すらも超越する。

一体どれほど、と思うほどの、むちつく爆弾。

カップ数で言えば後ろから数えて何番目、というくらいであろう。

どたぷんっ♡と揺れつつも、重力に逆らって究極的な楕円を維持する。

谷間が着物の隙間から見える。

その谷間の線の濃さというと、まさに渓谷を思わせる。

蒸れた肉がぴっちり張り付いて、みちみちと詰まり乳圧の凄まじさを見せつける。

そんな体躯から発せられるのは、噎せ返るほどの色気。

エロティックな雰囲気を纏って、空気そのものがピンクに染まるような。

ただ美しいだけでない、雌としても至高の肉体は、見ているだけで射精してしまいそう。

女の肉体は、男を魅了するのに特化したものだった。

甘い蜜に溢れた危険な肉を見せつけつつ、女は近寄る。

「惜しいのう……♡

妾の婿に、眷属にさえなればこの身体も好きにできるのにのう……♡」

誑かす、妖の声。

必死に、耳すら塞いで耐える。

何故、こんな事になったのか。

僕は少し前の記憶を辿った。

気がつくと、僕は知らない和室の中にいた。

立派かつ小綺麗な、埃一つない部屋。

その中央の布団の上には──見慣れない物体があった。

もふもふとした金色の毛の塊。

艶々としていて毛並みも抜群な。

これは、そう──狐の、尻尾?

そう思い至り、しかしそれは道理に合わない。

何故ならば、その本数。大きさ。

座っている人間なら覆い尽くせるほどの巨大さのそれが、一、二、三──九本。

もふり、もふりとこちらを誘うように揺れている。

僕は、全く混乱していた。

気がつけば見知らぬ部屋に立っていたのもそうだし、目の前には訳の分からない物質が揺れている。

何もかもが理解できない。

夢でも見ているのだろうか、とすら思えた。

ぼんやり立って、それが揺れるのを眺めていると、それはこちらに──くるり、と振り返った。

「ふふ、来てくれたのじゃな♡お前様♡」

女だった。

しかし、人間ではなかった。

頭から狐の耳が生えていたのだ。

だが、それすらも些事に過ぎなかった。

その顔を一目見て僕は──言葉を全く失った。

あまりにもその顔は整いすぎていた。

言うなれば、完璧な美そのものだった。

可憐だ、美人だ、などという言葉では表すことなど到底不可能。

人間の作り出した陳腐な語彙では表現する事のできない、あまりにも美しすぎる顔立ち。

たった一度、その顔を見ただけで──僕は、心が軋む音を聞いた。

艶めく鴉の濡れ羽色の髪に、甘くつり上がった目元。

金の瞳は全てを見透かすようで、それを飾るまつ毛も長く美しい。

挙げればきりがないほどその顔はパーツの全てが完全で、男を、いや人間そのものを魅了するように出来ていた。

あまりにも理外の美しさに、僕はその顔に見蕩れる。

いや、本来ならいますぐ膝まづいて服従の体勢をとるべきだ、とすら思っていた。

しかし、あまりにもその相貌が美しすぎて、動くことができなかったのだ。

化物、そう心で結論付ける。

しかし、逃げられない。

あまりにも美しいその姿に、足が動かない。

竦んだままその顔を見つめる僕を見て、女はころころと鈴が鳴るような声で笑う。

「おや、どうした……?♡

妾の顔に何か付いておるのか……?♡」

蜂蜜のように甘い甘い声色で、女は言葉を紡ぐ。

思わず耳を塞ぎたくなる衝動に駆られた。

それは、一種の防御反応だ。

僕の精神が壊れてしまうのを防ぐための。

女の声はまるで魔力が篭っているようで、人間の精神を揺さぶる不可思議な魅力があった。

──お前は何者だ。

目の前で微笑む女に、そう尋ねる。

女は、にっこりと笑ったまま答えた。

「妾か?妾は妖……。九尾の妖狐じゃ。

名は無い故、九尾と呼べばよい……」

その女──九尾は、こちらに距離を詰めると、蕩けた笑みで更に続けた。

「そして……お前様の嫁、じゃよぅ……♡」

脳が砂糖漬けにされるような、甘い甘い声色で九尾は言った。

僕は、は、と間抜けな声を口から漏らした。

九尾から言われた言葉を噛み砕くまで、僕は少しの時間を要した。

よめ。ヨメ。……嫁?

この女が?何故?初対面なのに?

九尾はにまにまと笑ったまま、こちらに近寄る。

「妾はの、ずっと、ずっとお前様を見ておった……♡

お前様が産まれた時からずっと、この妖の世界、九尾の里からの……♡」

九尾はその金色の目にハートマークを浮かべて、尻尾をもふもふと荒らげながら、僕の手を取る。

──ふにふにと柔らかい。柔らかすぎる。少女の汚れを知らぬ指。白魚のよう。絹を思わせる、いやそれ以上の、すべすべの手。

僕なんかの醜い手が触れてもいいのか。感触が気持ちよすぎる。何で出来ているんだ。

なんて頭を混乱させながら、顔を紅潮させてただ押し黙る。

「お前様は妖狐にとって大変好ましい、輝くような魂をしておった……♡

じゃから、ここへ呼び寄せたのじゃよ……♡

この里に永住してもらうためにのう……♡」

九尾は指をすりすりと絡ませて、恍惚とした表情を浮かべる。

ほう、とため息を吐いた後、九尾はこちらを見上げた。

「のう、お前様……♡

妾の、眷属となってくりゃれ……♡」

どろりとした執着を乗せた、暗い金の瞳が僕を射抜く。

その顔は怖気がするほど美しく、僕に本能的に恐怖を植え付ける。

人ならざる上位者への、畏れ。

人間などどうにだってできる物の怪が、僕に執着心を向けている。

僕は背筋に寒気が走り、吐き気すら込み上げる。

それに、眷属と言ったか、九尾は。

何をされるかは分からないが、従属しろという意味なのだろうか。

そんな恐ろしい事、僕にはできない。

それに、僕を婿にする、なんて九尾は言っているが、そんな事もっての外だ。

得体の知れない妖女の番なんかになるなんて。

僕は九尾の手を振り払った。

──やめてくれ、僕を、元の場所に帰してくれ。

九尾は、目を見開く。

振り払われた手をぼんやり中空に置いて、しばらく固まっていた。

そして、金の目を伏せて、俯く。

前髪に遮られて、その表情は伺えない。

だが、纏う雰囲気はどこか不穏で、ぴりぴりと肌を刺す。

一歩、思わず後ろに下がろうとする。

しかし、その足は女にがしりと掴まれた。

「くく、くふふ……♡」

不気味に笑う女。

怖気が走り、背筋が凍る。

「そうか、そうか……♡

流石じゃなあ、お前様は……♡

妾の、九尾の妖狐の求愛を断るとはのう……♡

ほんに、面白い人よ……♡」

女は顔を上げる。

その目は、先程よりももっと執着心を強めたような、濁った金色をしていた。

ぞぞ、と鳥肌が立つ。

蛇に睨まれた蛙のように、心臓が凍りついて動けない。

九尾は得体の知れない笑みを浮かべながら、くつくつと喉で笑う。

「うむ、うむ♡帰りたいか……♡

お前様の頼みとあっては断れぬのう……♡」

そうは言いつつ、九尾は僕の足を掴んだまま離さない。

逃がさないと言わんばかりに。

「じゃが、妾も寂しゅうてのう……♡

どうじゃ、ここで少しだけでも妾の話し相手になってもらえぬか……?♡」

九尾は媚びるような目付きでこちらを見上げる。

その天女のような可愛らしさに思わず了承してしまいそうになるが、ぐっと堪える。これは罠だと勘づいたからだ。

──いや、すぐに帰る。離せ。

毅然と言うが、九尾はにやにやと笑うのみだ。

「そうか、仕方ないの……。

しかし、お前様一人でどうやって妖の世界から帰るつもりかの……?」

ちっ、と舌打ちをする。

始めからこのつもりだったのか。

「くふふ♡すまぬなあ♡

さあ、妾とお話……♡しようではないか……♡」

ちょいちょい、と九尾は手招きして、布団の上に僕を呼ぶ。

仕方ないのでそれに従い、どかりと座った。

九尾と向き合う。

正面から見れば九尾の姿はあまりにも色香に溢れていて、美麗だ。

厚手の着物に包まれて尚、その肢体はむちむちとした肉の豊満さに溢れてるのがよく分かる。

まさに、暴力的な肉付き。

胸など、腰に巻かれた帯の細さと対比すると倍もある分厚さで、また呼吸の度にふるり♡と揺れてその天性の柔らかさを誇示する。

あまり見てはいけないな、と思い、ふいと首を逸らす。

すると、九尾に顔を掴まれて、正面を向かされた。

「こぉら、駄目じゃよぅ……♡

お話は相手の目を見てせねばのぅ……♡」

ふにゃりと笑う九尾の顔を見させられる。

思わずどきりと心臓が跳ねる。

九尾の美しさはまさに人外のもの。

その顔を見つめればどうしたって魅了されてしまうのは必然の事と言える。

くそ、と心で悪態をついた。

「ああ、そうじゃ……♡

もしも、もしも……♡妾の眷属になりたい、妾の肢体を味わいたいと……♡そう思ったのなら遠慮せず言うんじゃよ……♡」

流し目をしながら九尾は言う。

なるほど、最初からこれが目的で。

──そんな事、口が裂けても言わないから安心しろ。

昂然と言うが、それは強がりでもあった。

「さあ、今から少しの間……♡

ゆっくりと、妾とお話をしようぞ……♡あの火が消えるまではな……♡」

九尾はぱちん、と指を鳴らすと、傍にあった和蝋燭に火がつく。

あれが燃え尽きたら解放してくれるという事だろう。

僕は九尾を正面から見据えた。

そして、現在。

寛げるように、とか言って焚かれたお香や脳が蕩けるような甘い声、九尾のプロポーションに魅せられて、僕の理性はがりがりと削られている。

先程も、暑いのう……♡などと言って着物を少しだけはだけてその華奢な肩を見せつけ、生肌の艶や滑りを知らしめてきた。

それに、その爆乳の谷間も。

精液を搾り尽くす為だけにあるような肉付きの乳をも晒す。

蕩けた乳肉が隙間なくぴっとりみっちり詰まっていて、ああ、揉みしだきたい、挟みたい、吸いたい。

あんなどデカい乳肉に顔を埋めたらどれほど気持ちいいのだろう。

どうしても、その乳肉から目を離せない。

珠のような汗が少しだけ浮いた乳肌から、むわりと香気が立ち上り、鼻にかかる。

その香りの甘さたるや。

鼻が糖尿病になりそうなその匂いは、まさに人間をダメにする臭気そのもの。

饐えた生々しい匂いと乳臭い香りが混じりあって、雄の本能を呼び起こさせる。

その匂いを少し嗅いだだけで、僕のペニスは今までにないほど固く勃起してしまって、どうにも収まりがつかない。

もじもじと体を揺すると、九尾はこちらをわざとらしく覗き込む。

「おやぁ……?♡

どうしたのじゃ、お前様……?♡調子が悪いのかえ……?♡

もぞもぞと忙しないのぅ……♡」

耳元に甘ったるい囁きを流される。

頭がおかしくなりそうなほど粘度の高い囁きは、脳を溶かしてしまうよう。

くすくす、という笑い声が頭で反響して思考を掻き乱す。

ふう、ふう、と荒い息が止まらない。

しかし、そうして呼吸をする度に、九尾のフェロモンは僕の理性を打ち砕く。

「くふふ……♡我慢は体に毒じゃからのう……♡

触れたいなら触れるのが良いぞ……♡」

九尾はつつ、と体のラインに沿って指を這わす。

肩から降りて、胸。

ばいん♡と突き出たそこに、むに♡と指を沈ませる。

「この胸に触れたいか……?♡

良いぞ……♡吸うのも、揉むのも、好きにすればよい……♡

ただし、妖狐の乳は触れればたちまち男を虜にしてしまうのじゃ……♡

一度味わえば抜け出せぬ、底なし沼……♡

ほぅれ、妾の乳に溺れてしまおうぞ……♡」

九尾はわしっ♡と着物の上から自らの柔肉を揉み込む。

乳肉はそれに合わせてぐにゅん♡と従順に形を変えて、その指に従う。

なんて柔らかさ。例えるならばふかふかのマシュマロ。

軟らかくひしゃげ、しかし手を離せば元の長乳楕円に戻る弾力。

そんな絶品の雌肉が目の前にたわわに実っている。

手のひらがわきわきと動く。

あれに手を這わせ、力いっぱい揉み潰したら、指の間から肉が溢れて満ち渡り、乳肉の脂肪感を手のひらいっぱいに伝えるのだろう。

両の乳肉を、それぞれ右手と左手で、もっち♡もっち♡と鷲掴みにするのだ。

いや、あんなに大きいのだ。それぞれの乳に対して一つの手で足りるわけが無い。

両手で一つの乳肉をわしわしと掴めば、いや、それでも尚足りないだろう。

うう、と軽く唸る。

我慢、我慢だ。色欲に負けて九尾に取り込まれれば、眷属にされてしまう。

──だが、それでも。

そう言い出しそうな心をぐっと抑える。

「力強く揉めば揉むほど、やわらかぁい肉が沈みこんで……♡

指を、手を腕を捕らえて……♡

雄らしく屈服させようと乳肉を握りしめるのに……♡

乳肉のあまりの弾力に……♡柔らかさに……♡すっかり腰抜けになってしもうて……♡

しかして、男はみぃんな、乳肉に喰われてしまうのじゃ……♡」

巨大な乳肉を下から持ち上げて、どだぷんっ♡と落とす。

なんという重量感。一体何キロあるのだろう。

あれを腰に置かれたら、よもやペニスに落とされたら、潰れてしまわないだろうか。

しかし、極限の柔らかさを持った乳肉では快いだけだろう。

乳肉の柔らかをどしっ♡と乗せて、むにゅり♡と潰れて重みと共に雌肉の旨みを貪るのだ。

僕は興奮に耳まで赤くして、ペニスからは先走りを垂らす。

九尾は指を降ろして、腰に滑らせる。

その指に目線は追従し、僕はまるで操り人形のようだ。

「くふふ……♡

それとも、この尻が気になるかのう……?♡」

九尾は僕に尻を向けて、その大きく実った尻肉をむにぃっ……♡と掴んだ。

──でっっっけ……♡

乳肉に負けず劣らずの、たっぷりと付いた贅肉。

腰を叩きつけた時にクッション代わりにむちむちと受け止めるという、その為だけに存在するエロ肉。

男の情欲を煽りに煽る、セックスアピールの塊。

これでもかと言うほどむっちり脂肪を蓄えて、男を愚弄する。

「この奥にはのぅ……♡

女のほと……♡お前様の魔羅を気持ちよぅくしてくれる♡お前様専用♡魔羅扱きの穴ぽこがあるのじゃよぅ……♡

ほれ、卸したて♡新品おまんこじゃ……♡

貰ってはくれぬかのう……♡」

ずくん、と心臓が跳ねる。

九尾の、おまんこ。

それを意識させられると、どうしても胸が高鳴る。

こんな体つきした雌のおまんこが気持ちよくないわけが無い。

ごくり、と生唾を飲み込む。

「九尾の女陰は絶品じゃぞぅ……♡

どんな人間の女の名器も屑肉に感じてしまう魔性の膣……♡

うねり、曲がり、締め、蠕動し……♡お前様を極楽に導く穴……♡

妾をお嫁さんにしてくれれば食べ放題なのにのう……♡」

ふり♡ふり♡と尻肉を扇情的に振る。

腰から付いた尻尾の下で、もの欲しげにゆらゆら。

事実、僕が全てを投げうてば、この等身大オナホールは犯し放題なのだ。

僕の目の前で、極上の雌肉がゆらゆら揺れて、ペニスを苛立たせる。

その中の膣肉の味を、思わずにはいられない。

襞にまみれた蕩けた膣が絡みついて、きっとセックス狂いになるほど気持ちいいだろう。

ああ、もう、抱いてしまおうか。

そうだ、僕が眷属になる、とさえ言わなければいいんだ。

一度だけ、それっきり抱いて、だから、だから──

──ああ、くそ、何を考えてるんだ。しっかりしろ、正気に戻れ。

ぎゅ、と膝を抓る。

九尾の話を聞いてはいけない。その肉体を見てはいけない。

だが、どうしても。

どうしても、九尾の美味そうな雌肉は意識そのものを釘付けにする。

腰が無意識にもじもじと動く。

ペニスが限界まで勃起して、ただ刺激を求めて腰を揺する。

あまりにも情けない姿。

だが、頭の中は最早性欲のみ。

恥ずかしいと思う余裕すらない。

ペニスをこの女の肉で扱いて、とにかく射精したいと願うだけ。

ああ、この女の馬鹿みたいにデカい乳肉でずりずりとコキ倒したらどれだけ気持ちいいだろう。

どう考えても最奥まで届かない深い深い乳肉に腰をぐりぐり押し付けて、種を注ぎ込んで谷間から精液を溢れさせてやりたい。

ほとんど尻みたいなでっかい乳肉は乳圧も凄まじいだろう。

ペニスが潰れるような圧力にマヨネーズのように精液を絞り出されるに違いない。

このデカケツにのしかかって、無理やり犯し尽くしてやりたい。

背後から押し倒して、押さえつけながらレイプするんだ。

そして、九尾の余裕ぶった表情をひっぺがしてやり、泣き喚くほど喘がせて、屈服させるんだ。

苛立ちは最高潮になり、ぐらぐらと煮え滾るマグマが胸の中で渦巻く。

次にそのふざけた肉を見せつけてきたら、即刻ブチ犯してやる。

いや、待て、落ち着け、それではこいつの思うつぼだ。

だが、あんな肉付きを見せられては。

などとぐるぐる思考がループして、みるみる取り留めもなくなってゆく。

もう、理性もギリギリいっぱい。

限界まで水を入れられた、表面張力だけで保っているコップのよう。

あと一滴、興奮を垂らされたらどばりと決壊して獣のようになるというところまで来て──

「おっと♡顔が怖いぞ、お前様♡

ふふ♡まるで発情期じゃのう……♡

駄目じゃよぅ……♡我慢、我慢じゃ……♡」

──ふい、と九尾は元の位置に戻る。

はだけた着物も元に戻し、正座で対面して座るだけ。

──くそ、舐めやがって。

性欲と結びついた怒りが、むらむらと溢れそうなほど高まる。

イきたい、九尾の体を使って射精したい。

デカケツぶっ叩きながら犯し倒してやりたい。

もうパンツは我慢汁で使い物にならない。

ちらりと蝋燭の火を見る。

まだ三分の一程度しか燃えていない。

こんなに我慢しているのに、あとどれだけ耐えなければいけないのか。

心の中で悪態をつく。

ころころと九尾が笑う。

余裕ぶった声だ。やけにペニスに響く。

「くふふ……♡こわぁい顔じゃ……♡

妾の事を組み伏せて、無理やり身体を使いたい、という顔じゃのう……♡

じゃが……♡」

九尾の相変わらず甘ったるい調子の声が脳を揺さぶる。

この声を聞いているだけで、ペニスが無限に苛立つ。

九尾はにまぁ……♡と笑うと、粘りついた声で言う。

「弄ばれるのは、お前様の方じゃよぅ……♡」

ぴく、とペニスが跳ねた。

その余りに淫靡な声に、思わず性感が刺激されるようであった。

くふふ、と口元を隠しながら笑う。

口の端が吊り上がったその嫋やかな笑顔は、底知れないエロスを孕んでいた。

「妾の事は九尾、と呼ばせておるが……妾以外にも九尾の妖狐がおることは知っておるかの?♡」

九尾の妖狐──聞いた事がある。

確か──玉藻の前や、妲己。

歴史書にも伝えられている、名の知れた妖狐だ。

「そうじゃ、人の世にも現界した事がある二人じゃな……♡

奴らの伝説は知っておるか?♡」

二人とも、その美貌と肉体で国を傾かせた、伝説の悪女。

恐らく、目の前のこの女と並び立つほどの力を持っていたであろう、妖怪。

──知っているが、それがどうした。

「そうかそうか……♡知っておるか……♡

実は奴らは妾の眷属なのじゃよ……♡」

──な……!

歴史にも残る九尾の妖怪が、眷属。

だとすれはば、この女は。

目の前の女の底知れなさに慄く。

「ご存知の通り、奴らは悪ぅい妖怪でのう……♡

旦那様を探す為に現世に降りては……♡

すぅぐ男共を虜にしてしまうのじゃ……♡

その肉体と美貌、溢れる妖力での……♡」

目の前の九尾を見る。

確かに、破滅的なまでの顔立ちとスタイルだ。

この女になら何をされてもいい、何を投げうっても自分のものにしたい、という男はごまんと居るだろう。

「奴らはその時まだ未熟での……♡

妖力を制御できなかったのじゃ……♡

妖力とは、一度浴びれば人をめろめろにしてしまう毒なのじゃよ……♡

おかげで、皇帝も、王も、貴族も、みなその財を差し出して、奴隷にしてもらおうと懇願してしもうてな……♡

ああ、妾はきちんと制御できるでのう……♡

今は妖力を外に出さぬようにしておるぞ……♡」

ぞくり、と背筋が凍る。

妖力とはそんなに恐ろしいものなのか。

そして、それすら使わないで僕を手玉にとるこの女も恐ろしい。

まさに、魔性の女狐だ。

「それで、結局奴らは旦那様となる者を見つけられなくてのぅ……♡

男だけをいたずらに虜にしてしまった事を気に病んで……♡

今は妖の世界で引きこもっておるのじゃよ……♡

その男好きのする極上の肉体を持て余して……♡

処女膜にも蜘蛛の巣を張ってな……♡」

今でもどこかに男たらしの肉体、妖力を持つ独身の妖狐がいると思うと──どこか、期待感を持ってしまう。

いや、妖狐の婿になんてなる気はないけれど、しかし、九尾のような凄艶な肉体を持った女が身体を持て余しているというのは、どうしてもペニスが固くなる。

「それで、妖狐というのはな♡

力を持てば持つほど、性技に長けた存在になるのじゃ……♡

尻尾が一本の妖狐でも人間界では最高峰の技術を……♡

二本ならどんな男でも一分で絶頂に導ける……♡

それが、よもや九尾なら……♡

想像もつかぬじゃろう……?♡

その性技を目当てに言い寄る男もいたそうじゃな……♡」

九尾は手で輪っかを作り、しこしこと上下に動かした。

ただの、単調な手コキ素振り。

しかし、それだけで唸るような艶を持つ。

手首にスナップを効かせて、ねっとりしこしこ。

その感触すら想像させる動きに、僕は股間を押さえた。

「男を悦ばせる性技は多々あれど……♡

奴らはそれぞれ得意技があってのう……♡

例えば妲己は……♡」

九尾はこちらに近寄り、耳元に口を近づける。

「脳・イ・キ……♡」

ぽそり、と呟かれたその言葉に、僕はびく、と体を震わせた。

「人間を駄目にしてしまう……♡凶悪な絶技……♡

どんなに強くて逞しい雄でも……♡百戦錬磨の雌でも……♡

奴の手にかかれば……♡ひたすらイき狂うだけの……♡弱ぁい開発済みの快楽奴隷に早変わり……♡

あん♡あん♡と甲高い嬌声を上げて……♡

みっともなく空腰を振る無様な奴隷にしてしまうのが大の得意なのじゃよ……♡」

九尾がこちらに指を向ける。

──さわ、るな……♡

必死の抵抗。九尾はそれをくすくす笑って受け流す。

「ああ、触らぬよ……♡

お前様がおねだりするまではの……♡」

九尾の指が、掠めるように胸をなぞる。

ギリギリ触れない程度に近く、その指を近づけて。

しなやかな指。細く白く、人を惹きつける指。

それが僕の胸の上を、すぅっと通っていった。

ぴくり、と体が反応する。

限界まで興奮した僕の体は、指が胸を通る想像だけで快楽を呼び起こす。

「ふふ……♡

指一本……♡それだけで、お前様を極楽に導いてやってもよいのじゃぞ……♡」

右の人差し指。

それが、乳首の周りをくるくる。

乳輪をなぞるような動きは、しかし触れはしない。してくれない。

「何せ、妲己にその技を教えたのは妾じゃからな……♡

妲己のそれよりもさらに上の……♡

世の男が血涙を流して羨むような奉仕を……♡

してやってもよいのじゃがなぁ……♡」

乳首を──その上の空気を、ぴん、と弾いた。

欲しい、して欲しい。

僕の乳首は、既に情けなく凝り、ぴんと勃ってしまっている。

服に擦れるだけでもどかしい快楽が生まれるそこは、気がつけば九尾の指を待ち望んで、胸を張って必死に指に触れてもらおうとしていた。

「雄である事を捨てて……♡

どんなに淫乱な売女でもしないような乳首での絶頂……♡

二度と元には戻れぬほど気持ちよいぞ……♡」

くりくりくり、と指が高速で動く。

乳首の上を、引っ掻くようにして。

──あ♡あ♡あ♡

情けない声が漏れて、期待感だけが際限なく高まる。

「のう……♡我慢などしなくてもいいんじゃよ……♡

少しだけ……♡ほんの少しだけ……♡

味わってみてもいいんじゃないかのぅ……♡」

九尾は目の前でくにくに、と指を曲げ伸ばす。

ただそれだけの単純な動きなのに、どこか艶めかしい。

その動きに期待を膨らませてしまうほど、僕の胸は性欲を溜め込んでしまっていた。

「のぅ……お前様……?♡

ずぅっと我慢するよりも……♡ほんのちょっぴり味わって……♡上手く発散させるのが……♡賢いやり方というものじゃよ……♡妾の妙技に溺れる前に……♡身を引けばよいのじゃ……♡」

九尾の声が意志を揺るがす。

金色の瞳が妖艶にこちらを見透かし、僕の中にある欲望を浮かび上がらせる。

ほんの少し、なら。

頭の片隅にあったその言葉をつつかれて、今にも破裂しそう。

「ふふ……♡怖いかえ……?♡ならば、そうじゃな……♡

乳首……♡ここは触れないでおこう……♡もちろん魔羅もな……♡

それ以外のところで……♡発散させるように達させてやろうぞ……♡

なあ、ええじゃろぅ……?♡我慢するだけではかえって長続きせぬぞ……♡」

どく、どく、と心臓が高鳴ってうるさい。

誑かす妖狐の囁き。

罠。これは罠だ。

そう頭では分かっていても、本能は妖狐の言葉に惹かれてしまう。

そう、溜まった性欲を発散させるためなら。

でも、一度体に触れるのを許してしまえば、きっと。

──眷属に、されてしまうような。

「なぁに、大丈夫じゃよ……♡

いくら九尾と言えど……♡指一本でできる事など限られておる……♡

お前様の強い心なら……♡滾るだけの性欲をじっと我慢するよりも容易い事じゃ……♡一度気をやってから戻ってくる事などのう……♡

じゃから、ほうれ……♡言ってしまえ……♡」

九尾が甘いマスクをにやつかせて、指を見せつける度に、心に入ったひびが大きくなる。

九尾の匂いが、言葉が、姿が、僕の全てを乱す。

少しだけ、そう、少しだけなら……♡

「妾の後に続いて言うてみぃ……♡

イかせて下さい……♡とな……♡」

九尾の指先にのみ意識が向く。

頭の中は九尾の指技ばかり思い起こす。

あの指が体を這い回り、僕をイかせてくれる。

この疼きを止めてくれる。

ああ、ああ。早く、早く。

喉がからからに渇き、ぱくぱくと魚のように口を開いたり閉じたりして、とうとう。

──イかせて……♡下さい……♡

絞り出すように、九尾にそう懇願した。

蝋燭の火が、傍でちりちりと燃えていた。

九尾はにまぁっ……♡と口を三日月形に歪ませると、それはそれは嬉しそうに、淫らな声を囁きながら近づく。

「くふふふ……♡よう言えたのぅ……♡

偉いぞぅ……♡ちゃぁんとおねだりできて……♡」

ばくばくと鼓動が鳴り響く。

言った。言ってしまった。

胸にあるのは、甘い後悔。

性感へのスパイスにしかなり得ない背徳。

僕は熱にうかされながら、刻一刻と迫る九尾の指を見つめるだけ。

「お前様はとっても賢い選択をしたのじゃぞ……♡

何せ、これでお前様は……♡」

九尾の指が迫る、迫る。

それを見つめて、動かずに待つ。

昂らせながら、餌を待つ雛鳥のように。

そして、その指は顔の横に迫り──

「妾のお婿さん♡

なのじゃからな……♡」

──耳元へ。

耳の縁をつつつ、と人差し指でなぞる。

たったそれだけ。

たったそれだけで──

──っあ!?♡♡♡

僕は声を上げてしまった。

「くふふ……♡あーあ……♡

九尾に愛撫を許すとはな……♡」

ぞくぞく、とした快感が背骨を駆ける。

知らない、こんな感覚は知らない。

「お前様を壊してしまう事など……♡

指一本あれば赤子の手をひねるより簡単な事なのにのぅ……♡」

九尾の指が耳の中に入り込む。

それはまるで、蜜を垂らす女性器に男性器を挿入するような動き。

か弱い被捕食者には為す術はない。

耳の内側のへこみ。

そこを、くりくりとほじられる。

まるで性感の神経そのものを責められているようで、どうしようもなく感じてしまう。

びりびりと脳に快楽が広がって、こんな快感は初めて。

「房中の術を極めた九尾の妖狐にとっては……♡男の体など弱点の塊……♡

お前様ならばどこから責めたとて容易く堕とせるというものよ……♡」

──ひ、うぅっ……♡♡♡

耳の裏側、その根本。

そこをかりかり掻かれると、耐え難い快感が耳全体を覆い尽くす。

ペニスでの快楽とは全く違う、慣れのない快楽は身をどうにも悶えさせる。

「ふふ……♡感じておるな……♡

快楽に弱いお前様の姿を見ておると……♡心が満たされるのぅ……♡」

──くぅ、ぁ♡♡♡

耳の頂点を撫で撫で。

まるで亀頭を撫でられているような、いや、それ以上の。

むず痒くなるような、しかしその疼きは全て快楽によるもので。

「そして、お前様がいちばん弱いのは……♡ここじゃな……♡」

──いぁっ!?♡♡♡

耳の穴の前にある、突起。

そこに触れられると、稲妻のような快楽が走った。

明らかな性感帯。

弱点を見抜かれて、そこをしつこく責められる。

「ここは耳珠と言ってな……♡上手く責めれば……♡女の陰核と同じくらいに感じる事ができるのじゃ……♡

ほれ、雌の快楽を染みつけろ……♡刻め……♡」

──あひっ♡♡♡あぅっ♡♡♡いぁ♡♡♡

そこを責められる僕は、まるで犯される女だった。

善がり、口からはみっともない嬌声を出し、しかしその状況にぞくぞくと快感を募らせる。

──知らない♡♡♡こんなの知らない♡♡♡

頭の中はそれ一色。

まるで耐性のない快楽に、脳が混乱を起こしてまともな思考にならなくなる。

「さぁ……♡遠慮せず気をやるといい……♡

ただし……♡一度でも脳の絶頂を味わうと……♡癖になってしまう……♡お前様はそれの虜になってしまう……♡」

ぞくつきが脳に溜まって、意識がふわふわと持ち上がる。

びりびりとのたうち回るみたいに快楽が身体中を包んで、やばい、やばい──。

イく?これが絶頂?知らない、こんなの分からない。

怖い、怖い──。

強く、強く、手を握る。

それでも快感はじりじりと僕を追い詰めて、登る。

頭がふわふわして、気持ちいいのが脳を満たして。

ク、る──。

「さあ、脳でイく感覚を覚えるのじゃ……♡

それが、お前様を天国へ導く階段の一歩目……♡そして、妾の下へ堕ちる……♡地の底へ続く穴……♡

さあ……♡イくがよい……♡」

かり♡ぐりっ♡

一際強く、そこを掻かれた。

その感覚は、まるで例えようもない。

汗腺が開き、冷や汗が流れると同時に──。

──~~~~っっ♡♡♡♡♡

つんのめり、絶頂。

しかし、ただの絶頂とは異なる、もっとえげつないイき方。

射精のような、爆発して収縮していく人間的な絶頂ではない。

上り詰めて、上り詰めて、その先へ。

高まって、高く登って、そのまま無重力の空間へ放り出されるような。

脳がふわふわと、気持ちいいで埋め尽くされたまま、ずっとそのまま。

際限のないそれは、絶頂にたどり着いたと言うよりは突破したと言う方が正しい。

くりくりと指で弄られると、その分だけずっと上る。

ずっと体をぴん、と伸ばすような糸が張り詰めるような絶頂感から降りてこられない。

──~~~~~♡♡♡♡♡

声にならない声を上げて、ひたすらイく。

これが、脳で極める絶頂。

こんなの知ったら──バカになる。

「くふふ……♡これが射精を伴わない絶頂じゃ……♡

一度知ったら癖になるじゃろう……?♡

ほら、呼吸も忘れるでないぞ……♡初めて脳でイった男はすぐに息をするのを忘れて酸欠になるからのう……♡」

ぱっ、と九尾は手を離して、愛撫を止める。

徐々に、徐々に絶頂から降りてきて、ゆっくりと全てが元に戻る。

全身に未だ残るびりびりとした快楽の余韻を味わいながら、忘れていた呼吸を再開する。

「さて、お前様……♡

一度気をやったら、疼きは治まったかの……?♡」

──治まって、いない。

昂りはそのままに、それどころかもっと強くなって、体が熱くなる。

「ふふ……♡そうじゃろう……♡

これが脳の絶頂の恐ろしいところ……♡

精液が抜ける訳では無いゆえ……♡魔羅が勃ち続ける限り……♡興奮は治まらぬ……♡」

ふー、ふー、と息を荒らげ、九尾に縋り付く。

──もっと、もっと……♡お願い……♡

みっともなく抱きつきながら、快楽をせがむ。

強い、強い疼きに、熱にうかされたように顔を紅潮させながら九尾に抱きつく。

「よーしよーし……♡今楽にしてやるぞ……♡

さあ、服を脱いでしまおうか……♡

快楽を貪るのには邪魔じゃものな……♡」

九尾にされるがまま、服を脱がされる。

上半身は無防備に、何も着けない状態に。

つまり──弱点の全てを、九尾に晒すということ。

「くふふ……♡すっかり従順になったのう……♡

よいのじゃよ……♡快楽は全てを押し流す……♡それが生物として……♡人間として自然な姿なのじゃから……♡」

つぅ、と背中を指が滑る。

背骨に沿って指先が通り、脊椎から快感が発生する。

ぞわぞわした感覚が火のような快感に変わっていくのは身体を震わせるには十分な刺激。

九尾に抱きついて体重を預けたまま、蕩けた声を出す。

「くふふ……♡一度だけ……♡一度だけイって元通り、なんてそもそも不可能なのはよぉく分かったじゃろう……?♡

味わえば味わうほど……♡深く深く堕ちて……♡底なし沼のようにどんどん足を取られて……♡それが、脳の絶頂を極める、という事なのじゃから……♡」

背骨を通って、ずんずん下へ。

すりすりと撫でながら進み、脊椎と尾てい骨の境目の部分にたどり着く。

そして、そこをとん、とん、と優しく叩かれると──

──う、あぁ……♡あう……♡

ぞくつきが腰から全身に響き渡った。

「ここはな……♡仙骨、といって……♡

あまり知られていないが……♡とぉっても敏感で……♡すぅっ……ごく気持ちよくなれる……♡

性感帯……♡なのじゃよぅ……♡」

とん、とん、とん、と一定のリズムでひたすら叩かれる。

その度に、快楽のパルスのようなものがびぃ……ん♡と重く響いて全身に満ち溢れる。

じん、じん、と重苦しい快楽の波が押し寄せて、押し寄せる。

ペニスもびく♡びく♡と震えて先走りを飛ばし、存在を主張。

しかし、そこは責めてはもらえない。

とん、とん、とん、とん、とん、とん。

ただ、人差し指で叩かれているだけ。

だが、その妙技の素晴らしさといったら、ない。

絶妙なタイミングと強さで、寸分の狂いなく性感の一番いいところを叩く。

まさに、九尾の絶技だった。

「仙骨は房中術では古くから『性欲の泉』と呼ばれておっての……♡

男性機能の向上の他……♡子宮頸部の性感を導くツボ……♡当世風に言えば……♡所謂『ぽるちおあくめ』……♡じゃな……♡

男のお前様でも擬似的に味わえるぞ……♡とことん雌の快楽を味わうがよい……♡」

とん、とん、とん、とん、とん、とん、とん。

へその下、僕の中の何かが快楽の悲鳴を上げる。

脳がぐちゃぐちゃに掻き回されるような強烈な快楽。

お腹の中が快楽でめちゃくちゃになり、内臓が全部イっているかのよう。

腰をくねくねと捩り、逃げようと画策する。

しかし、九尾の指先はそれに完全に追従し、仙骨をひたすらとんとんと叩く。

──あ~~~っ♡♡♡あっ♡♡♡うっ♡♡♡イく──っ♡♡♡

九尾の手によって、涙を撒き散らしながら善がり狂う。

気を抜けば身体中がバラバラになりそうな快楽の奔流に、必死に九尾に抱きついて耐える。

その快楽を与えているのは九尾なのに、未経験のあまりの快楽に錯乱してそうするしかなかった。

「ふふ……♡尻の付け根……♡妾で言えば尻尾の生え際のあたり……♡

そこをとんとんと叩かれて……♡イき狂うとは……♡まるで猫じゃのう……♡可愛らしい子猫……♡」

猫、そう猫。

人間が戯れにそうするように、上位者にただの手慰みにそうされて。

そうして、片手間にイかされる。

懐ききった飼い猫。従順な家畜。

まさに、僕はただの猫だった。

とん♡とん♡とん♡とん♡とん♡

──ひぃ゛♡♡♡あぐぅ♡♡♡いぎっ♡♡♡

胎がぐちゃぐちゃに溶ける。

九尾の魔の指先に、溶かされる。

それらどろどろのマグマが、絶頂感となり焼けるように煮えたぎる。

快楽のパルスが断続的に指先により与えられ、だんだんと、徐々に強まる。

──はっ♡♡♡ ──♡♡♡ ──♡♡♡

息ができない。

呼吸に上げ下げされる横隔膜の動きすら絶頂感に囚われて、動かす度に千切れそうになるほどの快感が襲いかかる。

とん♡とん♡とん♡とん♡とん♡

無慈悲な指先。

僕がイき狂う事などお構い無しに、ひたすら快楽を送り込む。

射精というピークを迎えない絶頂は、限りなく深くイくことができる。できてしまう。

一つ指が急所を叩く度に、より深く深く、重く重く。

限界、そう思っていた部分を軽々と越して、脳が快感を受け止める。

溶ける、体が溶けてなくなる。

腰から腹から脳まで、全部、溶ける。

どろどろに溶け落ちて、快楽の塊になる。

イく、イってる、イってるのにイく。

奇妙かつ暴力的な、苦痛ギリギリの快楽に、悲鳴すら上げられない。

限界。人間に耐えられる快楽ではない。

もうやめて、と言おうとして口がぱくぱくと開いたり閉じたり。

そんな僕を見て、九尾は満ち足りたような顔を見せる。

ひとしきりイかせて満足したのだろうか。

指を仙骨から離して──胸の前に。

「……良いかの?♡」

当初は拒んだその場所。

理性で必死に九尾から遠ざけた、最後の砦。

疼いて仕方がない二つの突起は、今や九尾の指を待つように固く立ち上がっている。

拒むべき提案。

これ以上九尾の愛撫を許せば、ますます虜にされてしまう事は確実。

しかし、絶頂に次ぐ絶頂にぐずぐずになった僕の脳は、まともに何かを考えることはできない。

理性などとっくの昔に剥ぎ取られた頭で、僕は首を縦にこくこくと降った。

「ふふ……♡もう何も考えられないのじゃな……♡

良いぞ……♡そうして蕩けていれば……♡妾が幸せにしてやるからな……♡」

両手で、二つの弱点をきゅっ♡と摘まれる。

突然の強い刺激に、僕は身体を仰け反らせた。

「前戯はもう必要ないじゃろう……♡

こんなにひくつかせておるのじゃからな……♡」

九尾の容赦ない責め。

強く摘まれたまま捻り、抓り。

そんな、一見して粗雑にも思える行為にも、僕は乳首が焼けてしまうような快楽を感じていた。

きゅっ♡きゅうっ♡

──ひぁ♡♡♡ぁ♡♡♡

軽々と、絶頂。

また先程とは質の違う、とても甘美な快楽。

思わず蕩けた声を上げて喘いでしまい、脳の奥まで幸福物質が分泌される、癖になる気持ちよさ。

電流を流されるようなそれとは違い、くねくねと身体全体を悶えさせる快楽は、甘い砂糖菓子みたいに脳を悦ばせる。

「女のように喘ぎ……♡胸で感じ……♡このままではお前様は雌になってしまうぞ……?♡妖狐に食い物にされるよわぁい雌に……♡」

胸を突き出して、九尾から与えられる快楽を貪る。

人間とってあまりにも快い感覚。

麻薬のような快楽は、人間として生まれたことに感謝すらしてしまう甘露そのもの。

さわさわと乳首を撫でる感触に悶絶する。

指の腹ですりすりと擦られて、胸がじくじくと快楽に満ちる。

もう僕は九尾に全てを委ねて快楽を味わうのみ。

女のように胸をまさぐられる羞恥も、九尾のいいように弄ばれる恐怖も、絶頂の前にはあまりにも無力。

僕は頭をひたすら快楽に蕩かして、白痴のように喘ぐのみ。

そこに一切の不純物はなく、最早僕は度重なる絶頂に脳が溶けた九尾の愛玩動物となっていた。

「そんなに善がっていいのかのぅ……♡乳首で雌のように絶頂しすぎると後遺症が残るぞ……♡

この先ずぅっと乳首がよわぁくなって……♡玩具にされてしまう……♡弱点になってしまうのじゃ……♡

それだけではないぞ……♡もっとこわぁい事があるのじゃ……♡」

九尾の最高峰の指技により高められ、そこを人差し指でかりかりと掻かれる。

親指と中指で乳首の端を引っ張り、乳首をより強く露出させての責め。

一瞬と経たずにイく。

背骨を快楽が突き抜けて絶頂。

五本の指で乳首を囲うように纏わせて指の腹で刺激する。

じんわりとした快楽がまったりと広がってイく。

蕩けるような絶頂にため息を漏らす。

乳首の上でムーンウォークを踊るように爪先で掻く。

リズミカルに指先が乳首を滑ってイく。

ぞわぞわと背筋が強ばって絶頂が貫く。

ありとあらゆる責めに脳を悦ばせ、何度も絶頂。

視線が宙を彷徨い、意識が花畑の向こうに行くほど、極楽の心地だった。

くりくりと乳首を責めながら九尾は囁く。

「のう……♡お前様……♡

脳で気をやる事に慣れて……♡心まで雌になってしまってはいかんぞ……♡体の中の陰陽のバランスが崩れ……♡満足に射精できなくなってしまうのじゃ……♡」

すり、と股間に手が伸びる。

九尾の手に撫でられて、びくん、と敏感になりすぎたペニスが跳ねた。

そこは、そこは──。

危機感をどこか遠くにぼんやり感じるが、抵抗はしなかった。

「漏れ出るように……♡どく……♡どく……♡としか射精できないよわよわの魔羅……♡二度と女を満足させられない……♡自分も満足できない……♡空イキばかりする男として最低の人間に……♡いや、人未満の存在に……♡

なってもいいのかのう……?♡」

──や、だ……♡

乳首をすり撫でられながら甘イキする脳では深い事は考えられない。

ただ九尾の言うことを素直に受け取って、いやいやと首を振る。

「そうじゃよなぁ……♡

それを防ぐには……♡思いっきり……♡どっぴゅう~っ……♡と射精するしかないのじゃよ……♡

今のお前様には……♡自分ではできぬじゃろう……♡

さあ、魔羅を出すがよいぞ……♡妾がその溜まりに溜まったものを……♡全部抜いてやろうぞ……♡」

覚束無い手つきでパンツを下ろす。

九尾のいいなり。

九尾に言われるがままに、ただ動く。

当初はあれだけ拒んだ九尾の魔の手を、今では救いの手と誤認して受け入れる。

脳の中は興奮と射精欲しか残っていない。

それ以外は全て、九尾の指に引き剥がされてしまっていた。

ペニスに伸びる指。

あの指に、手のひらに扱かれて、僕は今から、極楽へ。

しかし、九尾の指はぴたりと止まる。

──え、なん、で……♡

不完全燃焼。

今から九尾に極楽へ導いてもらうはずのペニスが不満げにひくつく。

そんな僕を見て、九尾はくすりと笑いながら向こうを指さした。

そこには、火の消えた和蝋燭。

燃え尽きてちびたそれは、受け皿に溶けた蝋を残して煙だけを上げていた。

あ、と声が出た。

本来の目的、僕が今まで耐えていた、いや射精させて貰えなかった理由を思い出す。

九尾はころころと笑う。

まるで僕を小馬鹿にするように。

「惜しいのう……♡時間切れじゃ……♡火が消えてしまえばお前様を帰さねばならぬ……♡

さ、これでお前様は自由じゃ……♡帰り道を教えてやろうぞ……♡」

すっと手を引いて、尚もしこしこと手をスナップして僕を煽る九尾。

ペニスは欲求不満のまま先走りだけを垂らす。

そんなのってない。

このペニスの疼きは、九尾でないと鎮められない。

強烈な射精欲にただ支配されて、立ち上がり背を向ける九尾にか細い声で言う。

──あ、や、やだ……♡

「うん……?♡どうした……?♡」

九尾はくるりと振り返り、意地悪な瞳で裸にひん剥かれた僕を見る。

ぴんと勃った乳首に、火照った顔に、限界まで勃起したペニス。

その姿はどれだけ情けなく映っただろうか。

だが、関係はなかった。

──して、ください……♡

すっかり理性の溶け落ちた瞳で言う。

その言葉は、言わば敗北宣言に同じ。

九尾の婿になる事を認めたと同義だった。

しかし、九尾はにまりと笑ってなおも言葉を求める。

「ふぅむ……♡して欲しい、とは何をじゃろうなぁ……?♡ちゃんと言わねば分からぬぞ……?♡」

あくまでも、九尾は僕に自分から堕ちる事を望む。

帰り道、逃げ場、それを塞ぐかのように、そっと手を頬に添えて、目を見てその先を求める。

にんまりと三日月形の瞳に見つめられ、ただ僕は懇願する。

まるで奴隷が主におねだりするように。

──手で……おちんちんしごいて……♡

九尾はますます笑みを深めた。

薄暗い部屋に、九尾の瞳の金色が光る。

その色に心を絡め取られ、魂まで視線の糸で結ばれる心地。

言ってしまった、言えたんだという事実にぞくぞくと心が震える。

そして、それはきっと九尾の思い通りで。

九尾は僕の頭を優しく撫でて、ただそれを肯定する。

どこまでも僕を九尾の魔性に堕とすように、優しく、優しく甘やかす。

「くふふ……♡良い子じゃの……♡

では、妾がしこ♡しこ♡してやるからのう……♡」

九尾の柔らかな、絹糸で編んだような指。

それが、ペニスにそっと絡みつく。

きゅ♡と優しく握られて、九尾の指の柔らかさ、すべすべ感をペニスで味わう。

握られただけで、ぞく、と快楽の電流が流れる。

今まで焦らしに焦らされた分、ペニスは空気の流れすら感じられるほど敏感になっていた。

「くふふ……♡お前様を堕とすのは実に容易い事じゃったな……♡

こうも簡単に魔羅を握らせてくれるとは……♡」

順手にペニスを握り、くにくにと揉みほぐす。

鉄のように硬くなったペニスに快感が流れ込む。

久方ぶりの男性的快楽。

今までの脳イキとは違う、実体のはっきりした快感に腰が震える。

「ぐらぐらと今にも崩れそうな……♡脆いお前様の精神を……♡ちょい、とつついただけ……♡

砂上の楼閣のような状態の……♡限界までむらついたお前様の……♡土台を少し崩してやっただけで……♡お前様は魔羅を握らせてしもうた……♡」

ゆったりと、短く、指の筒が上下に動く。

大きく膨れ上がった僕のペニスに対して、小さめの九尾の手。

それが、竿の半分ほどを軽くちこ♡ちこ♡と往復する。

どこかもどかしい、前戯にも似た動き。

ぞくぞくと、快感が脊椎を這い回る。

九尾はじっくりと、蛇の捕食のように射精へと追い詰めてゆく。

「これから射精さえさせれば……♡お前様はおしまいになってしまう……♡妾のお婿さんになってしまうのじゃ……♡

何故か分かるか……?♡」

亀頭を、空いた手のひらでぐりぐりと撫で回す。

強烈な感覚。燃えるような刺激。

とめどなく撒き散らすカウパーを塗り広げ、より滑りを良くしてぬりゅんぬりゅんと。

手のひらで磨くようにして、神経の塊を容赦なく摩擦する。

腰が、びくびくと跳ねる。

震えを通り越した、跳ね。

きつい快楽に身体を痙攣させて、九尾の手淫にされるがまま感じる。

「房中術には陰陽という概念があってのう……♡男は陽の気が……♡女には陰の気が……♡それぞれ備わっておるのじゃ……♡」

ペニスを握る手を逆手に持ち替えて、ぬるりと筒状の手が亀頭から竿までを飲み込む。

カウパーで滑りのいい白磁の指が、絡みつきながら膨張したペニスをひと扱き。

一気に射精感が込み上げて、腰に快楽の電流が流れる。

「じゃがのう……♡先程のように射精を伴わない絶頂を繰り返すと……♡体の中の陰陽が食い違って……♡雄なのに陰の気が備わった……♡ちぐはぐな状態になるのじゃ……♡」

逆手のまま上下にたっぷりしこしこ。

竿に絡みつく密着感は、脳にひりつく快感を与えて射精まで最短の道を辿る。

順手とは違う、少し変則的な快感。

根元を親指でしっかりホールドして、小指でこりこり♡と裏筋を刺激する。

すぐにでも射精してしまいそうなテクニックに腰を浮かせ、ふー♡ふー♡と息を荒らげてこみ上げる射精感に酔いしれる。

「その状態で射精するとどうなると思う……?♡陰陽の気が体内で噛み合ったまま……♡びゅるるっ……♡と絶頂に押し上げられると……♡」

人差し指と中指でカリをこちゅ♡こちゅ♡と小刻みに扱かれる。

にやつく九尾の顔を見ながら、真下にはなっがい谷間。

極上のオカズを見ながら、極上の手コキ奉仕を受ける。

こんな贅沢があるだろうか。

──あう゛っ♡♡♡イ、く……♡♡♡

金玉がきゅうっとせり上がって、ぞくぞくとした感覚が強く広がる。

マグマが上がる。普段よりもずっと多量のそれが、それ相応の快楽を引っさげてやってくる。

根っこごと引き抜かれるような予感に、どこからか恐怖すら覚えてしまう。

イく、イきそう、めちゃくちゃにイく。

収縮。爆発の前の。

九尾は得体の知れない笑顔をより深めて、ぐりゅん♡と強く手筒を捻って一扱きした。

──ぅあ゛♡♡♡♡♡

情けない声を出して、尿道を駆け上がる精液。

イく、イく、イく──♡

「答えはな……♡

天にも登るような絶頂が味わえる、じゃよ……♡」

びゅるるるるっっっ♡♡♡

どびゅうううっっっびゅううぅっっっびちゃびちゃびちゃ♡♡♡♡♡

──あ゛あ゛っ!?!?♡♡♡♡♡

腰が引き攣り、戸惑いの声を出す。

味わったことの無い絶頂感。

ただの絶頂ではない、深く、深く魂まで刻みつけるような快楽。

爆発して、一定の場所までくるとそれ以上は上がらない普通の絶頂でない。

どんどん、どんどん、青天井にイく。

脳の奥の奥まで痺れてぷちぷちと脳細胞が潰れるような、危険な快楽。

脳天まで貫く強い絶頂に、歯を食いしばる暇もなく喉から掠れた声を出すしかない。

──きっ……もちいい……♡♡♡

「お前様の持つ陽の波と……♡持ち得ないはずの陰の波……♡この交点で絶頂すると……♡普段よりも二倍……♡いや二乗の快感を感じることができる……♡

これが房中術の奥義……♡

お前様を虜にする妖狐の秘術じゃよ……♡

癖になってしまうじゃろう……?♡こんな快楽を与えられるのは妾しかおらぬぞ……♡」

──お゛っ♡♡♡お゛お゛……♡♡♡

どぷっ♡♡♡どぷっ♡♡♡どぷっ♡♡♡

どぐんっ……♡♡♡どぐっ♡♡♡どくっ♡♡♡

長い長い脈動が終わらない。

二乗の快感というのは全く比喩でも何でもなくて、ただ事実。

脳を焼く暴虐的な快楽を、腹から息を深く吐いてひたすら処理しようとする。

しかし、緩くしこしこと射精中のペニスをコく九尾の手がそれを許さない。

精巣の奥から捻り出されるように、刺激に合わせて射精が終わらない。

──~~~~~♡♡♡♡♡

極楽。脳天が、腰が、ペニスが。

溶ける、蕩ける、弾ける。

いつまでも浸っていたくなる、猛烈な快楽。

まさに天国そのものの快楽に、僕は体を震わせてイキ狂う。

天にも登るような心地に、僕は涙を流して悦んだ。

──はあ゛っ~~~♡♡♡

九尾の手にもたらされる快楽天国は、たっぷり二、三分ほど続いた。

その間、射精しっぱなし、イきっぱなしというあまりにも非現実的な絶頂。

腰が砕け、脳が快楽に溺れ尽くす。

じくじくと脳が快楽の余韻を残している。

ようやく波が引き、根こそぎ全てを奪われるような射精が終わる。

九尾に体を支えられてなんとか座っている姿勢を維持するが、本当は今にも倒れ込んでしまいたかった。

心臓がばくばくと早鐘を打ち、その異常な快楽の強さを物語る。

──もっと、欲しい。

あれほどたっぷりと射精したのに、そう思う。

九尾の魔性に付け入られ、心の奥底まで虜になりかけているのを感じる。

でも、だけど。

それでも、もっと九尾に気持ちよくしてほしい。

その心は抑えられない。

「くふふ……♡どうじゃ……?♡妖狐の奥義の味は……♡一度味わえば必ず快楽の擒にしてしまう秘術……♡

さあ……♡今度は妾の肉体で……♡技で……♡お前様をますます妾の俘虜にしてしまおうぞ……♡」

九尾は僕の目の前に立ち上がると、その着物の帯を解く。

ぱさり、と帯が落ちて、服が落ちる。

九尾の纏う着物が剥がれ落ちて、その肉体の全てが露に。

──うっ…………わ♡♡♡

その肉体の、凄まじいこと。

あまりにも、その体つきは──下品そのものだった。

そのあまりの下劣さは、興奮を際限なく昂らせて精をぴゅるぴゅると漏らしてしまうほど。

美しさと下品さを凄まじいレベルで両立させた肉体に、僕はすっかり見入ってしまう。

大きいな、とは思っていたものの、流石にこんなに大きいとは思っていなかった乳肉。

どでぷんっ♡と鎮座して、なっがい乳肉溜まりを形成している。

息をするだけでたぷん♡と揺れる凶器。

それが、垂れ下がりもせずにぷるん♡とハリを持ってぱつぱつの爆弾みたいにぶら下がる。

更に、その太ももの太さ。

丸太みたいな肉付きの、そのほとんどは無駄肉だろう。

筋肉ならば、あんなに柔らかそうなわけが無い。

ぶっとい肉でズリ抜く為だけに、あんなに太く育ったのか。

つくづく九尾の肉体は精液を抜く為に存在するのだと感心すらする。

そして、尻。

こんなにウエストが細いのに、なんという太さ。

広い骨盤に乗った駄肉の群れ。

アナルを探すのにも一苦労しそうなほどの尻たぶの大きさ。

尻の谷間でペニスを二本はズる事ができるだろう。

それほどのシルエット。

確かに、着物は着痩せして見えると聞いてはいたが、こんなに下劣な肉体を隠していたとは。

興奮に動けない僕を見下ろして、九尾はにたにたと笑う。

そして、こちらにゆったりと覆い被さった。

むっ……にぃぃぃっ……♡♡♡

──うわ、うわ、うわ……♡♡♡

なんという柔らかさ。ハリ。弾力。

むちつく肉体がただ触れただけで、精液が上る。

押し倒されて胸板で巨大な乳肉が餅のように潰れる。

その感触といったら、ない。

ふかふかのマシュマロみたいで、しかし奥には押し返すむっちりとした弾力があって、もう凄い。

強烈な肉感に脳が痺れる。

目の前の九尾の美貌といい、体に触れる女体の感触といい、全てが勃起を誘って仕方ない。

「くふふ……♡興奮しておるのう……♡愛いやつめ……♡

今楽にしてやるぞ……♡お前様はそのまま寝転んでおるがよい……♡」

九尾はそう言うと、太ももをぴっちりと閉じた。

すると、当然僕のペニスはその肉の間に閉じ込められる事になる。

ぱちゅん♡と真っ白な太ももが音を立てて飲み込む。

むっちむちの肉丸太は、閉じれば隙間なく肉同士がくっつく。

肉感的な太ももにペニスが囚われて、まるで肉の牢獄。

全身性器とも言える九尾の太ももで、ペニスが閉じ込められる。

僕は逃げる余裕もなく、ただ九尾の下で呻きを漏らす。

「九尾の肉体は……♡全てが男をモノにする為のもの……♡

古来より幾多の男を目に触れさせるだけでその手に堕としてきた……♡その肉を直接味わって……♡果たして正気でおられるかのう……♡」

九尾の肉体は、まさに極上だった。

その肉はハリがありつつも柔らかで、もちもちすべすべの肉感。

触れた部分から多幸感が溢れるような人外の媚肉に脳が震える。

すり♡すり♡とすり潰すように太ももが捩られる。

ぷにぷにとした脂肪感とその奥の筋肉、肌の滑りがカウパーに助長されて堪らない。

淫らな肉にペニスがもみくちゃにされる感覚。

まるで肉のミキサーにかけられたようで、しかし一切の苦痛なくペニスは悦びの涙を流すのみ。

「ほれ……♡少し激しくしてやろう……♡」

九尾はその足を上下にたぱっ♡たぱっ♡と振り下ろす。

ペニスをぶっコくピストン運動。

ぎゅうぎゅうに詰まった肉でペニス全体をコかれる初めての経験。

手コキとは全く違う、ペニスがまとわりつく肉に犯されるような感覚。

まさにセックスと言える太ももズリに、僕はうっ♡くっ♡と喘ぎを漏らす。

気持ちいい。

腰がびりびりと痺れて、余裕のない吐息が漏れる。

そんな僕の顔を九尾は間近で見つめる。

「おやぁ……?♡随分と余裕がないのう……♡

しかし、まだ始めたばかりじゃぞ……♡まだまだ、責めはこれからなのにのう……♡」

九尾は太もものピストン運動を続けたまま──その動きに捻りを加えた。

──あぐぅっ♡♡♡

ずりゅり、ぬりゅり。

たっぱん、だっぱん。

柔らかな肉が打ち付けられ、拗られ。

上下左右にずりずりと摩擦される運動に、僕は喘ぎ声を上げる。

感じたことのない、経験のない快楽。

上下にただ扱くだけのオナニーと全く違う、太ももの肉の濃さ、複雑な動き、相手任せの主導権。

僕は九尾の下で、ただ腰をへこつかせる事しかできない。

力強い九尾のグラインドとは違い、虫も殺せないような弱々しい動き。

蕩けた顔でただされるがままに犯されて、あまつさえ腰をへこへこさせるという雄失格の動きに、九尾はくすくすと笑う。

「おやおや……♡女に犯されてずいぶん悦んでおるようじゃが……♡くふふ……♡妾のお婿さんとして相応しい被虐趣味じゃな……♡九尾の婿は弱々しく愛玩されるものでなくてはな……♡」

九尾はにやにやと笑ったまま、その動きを強める。

一コキする度に走る耐え難い快楽。

僕は興奮と快楽に喘ぎ、九尾を楽しませる玩具になる。

──ひぅ♡♡♡あぅ♡♡♡いっ♡♡♡

僕が情けない声を上げる度、九尾は嬉しそうに笑みを深める。

「良いのじゃよ……♡もっと情けない姿を見せても……♡お前様は人間の雄……♡九尾の雌に勝てる道理はないのじゃ……♡安心して負けるがよいぞ……♡」

太もも肉のもちもちとした感触をとことん味わわされて、息も絶え絶え。

絶頂感はすぐに上ってきて、太ももに、種付け、種付け。

頭の中をそれ一色にして、我慢はせずに九尾の太ももおまんこに解き放つ。

ぶびゅる~~~っ♡♡♡ぶびゅ♡♡びゅるるる♡♡♡

──くっ……はぁっ♡♡♡

九尾の太ももに、コキ捨て。

びゅるびゅると濃ゆい精液を、太ももまんこという孕みもしない場所に吐き出す。

ティッシュに捨てるのと意味は同じなのに、その興奮度合いは全く違う。

九尾の全身性器ボディに、種汁をとことん吐き出す。

そして、僕はそれができるこの世で唯一の人間。

そんな贅沢があるだろうか。

こんな天国があるだろうか。

快楽に打ちひしがれながら、九尾の極上の肢体にどっぴゅり吐精。

人間相手では味わうことのできない、陰陽のバランスを崩されての至極の射精感。

とことん上り詰めては脳から突き抜けるようなオーガズム。

こんなの味わったら、九尾の婿になるしかない。

そう思わせる九尾の肉体と技術は、まさに人外のものだった。

「くふふ……♡妾のお婿さんになる準備が整った……♡という顔じゃの……♡

妾の肉体を味わっては仕方ないことじゃな……♡」

太ももを閉じたままずりずり、九尾のもも肉が残った精液をコキ出すように動く。

ぴゅっ♡ぴゅっ♡と奥にこびりついたものまで射精し尽くして、脱力。

全身に重い虚脱感が残り、ぐったりとしたまま寝転ぶ。

──もう、射精ない……♡♡♡

だが、九尾はそれを許してはくれない。

「安心せい……♡

精液を増産させる事など……♡房中の業を使えば容易い事……♡

まだお前様には射精して貰うぞ……♡」

九尾は僕の睾丸に手を添えると、もみもみと手のひらで転がす。

ころころと回される僕の玉。

急所を弄られる不快感は不思議と感じず、それどころか興奮は高まるばかり。

ぐつぐつと精液が煮詰まる感覚。

九尾の指に精巣が刺激されて、しきりに精子を作っているのがよく分かる。

そして、あっという間に空っぽだった睾丸に精液が戻る。

「ほうれ……♡

旦那様の子種を操る……♡その事に関して九尾の右に出るものは……♡この世に一人として存在はせんよ……♡」

精液が無くなったから、なんて逃げ道も塞がれる。

九尾はとことん僕を堕とそうとしているのだ。

僕を、婿にするために。

ぞくりと背筋が震える。

逃げられない。気持ちいいことから。

逃げようとも思えない。九尾が与える快楽から。

「解放はせぬぞ……♡

お前様が妾の婿に……♡ひいては眷属になると誓うまでな……♡」

九尾は僕の足の間に座ると、乳肉を両腕で持ち上げる。

もったりと腕に乳肉が食い込んで、柔軟に形を変えた。

まるで不定形のスライムのよう。

──ひいぃ……♡

恐れ慄く声を上げても、九尾は笑みを深めるだけ。

僕のペニスの勃起にその巨大な乳肉を宛てがい、亀頭にぷにり♡と触れさせる。

その感触だけで、腰にぞくりと快感が走る。

寝転んだまま見上げる谷間。

その深いこと深いこと。

僕の完全に勃起したペニスがあんなにも小さく見える。

一応人並み程度にはあるはずなのに、おっぱいが大きすぎるのだ。

「さあ……♡これから妾の乳肉で……♡身も心も蕩けるような紅葉合わせをしてやろう……♡

泣いても止めぬ……♡射精し尽くしても止めぬ……♡」

ペニスの上で、乳肉がだぷっ♡だぷっ♡と揺れる。

腕の支えにひしゃげて、液体じみて柔らかくもちもちと揺れ動く。

なんて濃密な谷間の線。

あの中はどんな凄まじい乳圧なのだろうか。

想像に先走りが漏れる。

恐怖感と興奮に脳を痺れされる僕。

そこに、九尾が最後の慈悲を差し向ける。

「じゃが……♡もしも、もしもお前様がここで……♡妾の、婿になると誓うなら……♡

勘弁してやってもよいぞ……♡」

──あ……♡

九尾の婿になる。

それはつまり、これから永久に九尾の玩具として搾精されながら過ごすということ。

死ぬよりも恐ろしく、しかし幸せな結末。

拒み続けたその選択肢を提示され、僕は……。

──はい、なります。

そう言うか言うまいか、口を開いて、その声は──

「時間切れ、じゃ……♡」

どにゅぷんっ♡♡♡

──あぁっ♡♡♡

という、喘ぎに変わった。

九尾はその腕を離して、巨大な乳肉をそのまま腰の上に落としたのだ。

どだぷんっ♡と重い音すら立てながらその乳肉は腰を押し潰し、ペニスをめちゃくちゃに食い荒らす。

その馬鹿でかい乳肉は、サイズに見合った凄まじい重さ。

腰に落ちた重みで潰れそうなほどの過重量は、しかしその途方もない柔らかさによって苦しみは感じない。

それどころか、もっちりと腰に吸い付いてむちむちととても快い。

もっとこの重みを乗せて欲しいと思えるほどに、魅力溢れる感触。

顔が無意識に蕩けてしまう。

そして、その深すぎる谷間に呑み込まれたペニスは堪ったものではない。

骨盤からてろりと溢れそうになるほどの絶大なそれは、中央にみっちりと肉が詰まって、潰れるほどの乳圧。

一ミリの隙間もないようなぴっちり閉じた隙間にペニスが捩じ込まれる感覚は、それだけで腰が抜ける。

壮絶に狭い谷間に、柔らかく蕩けた極上人外肉がみちみちみちみちぃっ♡♡♡とひしめく、そのデッドフィールドに一番敏感な部位を差し込むのだ。

ただの人間である僕が耐えられるわけも無い。

腰から濁流のように伝わる法悦に天を仰ぐ。

「天帝すら羨む九尾の柔肉の味はどうじゃ……?♡腰が溶けるようじゃろう……?♡」

──あっ……♡♡♡あぁっ……♡♡♡

溶ける、そう、溶ける。

未だ強烈な乳圧に曝されるペニスは、まさに溶けそうな心地。

むちむちと密集する乳肉がぎゅうぎゅうと抱擁して、まるで肉のアイアンメイデン。

ペニスがただ甘い快楽に満たされて、乳肉の柔らかさに溶かされる。

乗せられる、ただそれだけで虜になる。

九尾の傾国の肉体の凄まじさ。

むちむちと張り詰めるようで柔和な、相反する二つの感触。

それが、凶悪な圧力でぎゅううぅ……っ♡とペニスを虐める。

──うっ♡♡♡うぅ……♡♡♡

腰が震えそうになり、しかし動かせない。

乳肉が重すぎるからだ。

密度すら超一級品の乳肉は、ダンベルもかくやという重さ。

そんな凶器を乗せられては、抜けた腰では上げるのも難しい。

「ふふ……♡乳の牢獄で魔羅が苦しんでおる……♡ほうれ……♡音を上げてもいいのじゃぞ……♡」

九尾はただにやにやとこちらを見つめるだけ。

腕で胸を寄せるでもなく、ましてや上下にずりずりと動かすでもない。

その金の目でこちらを見透かしては、その必要すら無いと見抜く。

──は、あぁ……♡♡♡

濃ゆい肉の触感がペニスを苛む。

腰からまったりと広がる肉感。

じわじわと、じわじわと僕を追い詰める。

それはまるで、真綿で首を絞められているかのよう。

ゆっくりではあるが、確実に僕を絶頂へと誘う。

肉の柔らかさ、コク、まろみ、ハリ、その全てが。

「そら……♡締めてやる……♡」

そんな、触れるだけで絶頂に押し上げる媚肉を、九尾は──ぎちり、と腕で締め上げた。

ぎゅうううっ……♡♡♡

絞まる、肉。

極上極濃の肉牢が、よりぴったりとペニスに纏わりつき、むっちゅりとひしめく。

どこをとっても気持ちいい霜降り肉に、ぎちぎちと犯される快楽。

動きもしない重たい乳肉に、絶頂まで容易に押し上げられる。

腰がじりじりと痺れて、ふわふわと意識が浮く。

それを乳肉に押さえつけられて、もう、射精る。

「……イけ♡」

ぶびゅ……♡♡♡ぶびび……♡♡♡

──うぁぁ……♡♡♡

搾り出すような音を立て、ゼリー状の精液をひり出す。

どびゅりと放尿じみて吐き出すような射精ではなく、じわじわと漏らすような夢心地の射精。

まさに圧搾というような射精に、脳が痺れる。

びゅちっ……♡♡♡ぶりゅる……♡♡♡

──ひ、う……♡♡♡

重たい絶頂感。

乳肉の甘さをより濃く煮詰めて、更に砂糖漬けにしたような甘い甘い快楽。

幸せ全開な吐精に、うっとりと目を蕩かす。

九尾はそれを嬉しそうに見つめては、その乳肉を断続的に締めたり緩めたりする。

残っている精液の一滴まで搾ろうとしているのだ。

ぶぴ……♡♡♡びちっ……♡♡♡

長い長い射精。

それに合わせて長い長い絶頂。

脳が溶けるかのような極楽の時間に、何もかもが蕩ける。

くつくつと笑い、乳肉にペニスを閉じ込めたまま九尾は言う。

「気持ちええじゃろう……♡九尾の乳は……♡一度触れれば必ず男をモノにしてしまう……♡これは、そんな呪物なのじゃよ……♡」

震えるペニスの脈動に乳肉が絡んで、途方もない悦楽が脳を満たす。

九尾のおっぱい。

これを味わい続けられるなら、何を投げ打ってもいい。

そう、心から思える。思えてしまう。

溶けた心に、九尾から与えられる快楽が流れ込む。

それは理性を砕いて、九尾に魂まで傾倒させてしまう。

九尾の淫技、肉体、それぞれ極上のそれらが、僕をどこまでも堕とす。

乳肉に精液を吐き続ける僕に、九尾が再び問う。

「さて、お前様……♡

妾の婿になると誓うか……?♡」

──あ、あぁ……♡♡♡

再び、その質問。

九尾は僕をとことん追い詰めて、確実に婿にするつもりだ。

僕はそれに心がぽっきりと折れ、弱々しく言う。

──なり、ます……♡♡♡

九尾はにやりと笑って、更に続ける。

「眷属になると誓うか……?♡」

その質問に、僕は答えを窮する。

眷属。九尾の。

そうなれば、いよいよ僕は人の身を捨てなければならない。

二度と現世には戻れない。

それは、それは。

そんな葛藤に口を噤んだ僕に、九尾は口の端を釣り上げた。

「ふむ……♡ならば、“続き”じゃのう……♡」

──ああ、あぁぁ……♡♡♡

絶望的な宣言。

九尾は絶対に僕をここで眷属にするつもりなのだ。

どれだけ耐えても、拒んでも、九尾にとことん快楽に染め上げられて、心の全てを奪われるだけ。

傾国の九尾のねっとりとした執着。

その恐ろしさをとくと体感する。

にやにやと笑う九尾。

指を複雑に組んで、印を結ぶ。

妖術。そんな言葉が頭をよぎる。

「さて……♡強情なお前様には……♡かつて人の世を乱すほど……♡国を傾かせたほどの淫技を持つ……♡もう一人の妖狐……♡

玉藻の前の得意技で……♡お前様の硬い心を解きほぐしてやろうぞ……♡」

ぐ、と九尾が力を込めると──

「「「「「そう、甘々はぁれむ乳奉仕でな……♡」」」」」

──九尾が、増えた。

あまりにも非現実的な光景に、脳が混乱する。

全く同じ姿の、九尾がこんなにも沢山。

むちつく性的な身体を持った九尾が、僕を、取り囲んで。

混乱というよりかは、恐怖。

九尾のとてつもない肉感の身体が、一人でも貪りきれない身体が、こんなにも。

ドスケベボディが和室に満ちて、こんな事ってない。

こんな、たくさんの九尾に犯されたら──どうなる?

僕は、背筋を怖気にも似た興奮に震え上がらせた。

「さあ……♡傾国の乳責め……♡

たっぷりと味わって……♡堕ちるがよいぞ……♡」

身を寄せる九尾たち。

乳肉が、迫る、迫る。

ド迫力の肉山が、その群れが僕を興奮の淵まで追い詰める。

さながら獲物に殺到するハイエナのように。

──うわ、おっぱいが……♡♡♡

「ふふ……♡そうら、逃げられぬぞ……♡」

「諦めろ……♡快楽以外の事など全て忘れるのじゃ……♡」

「乳肉に溺れよ……♡底なし沼に沈むように……♡」

ぷにゅり♡

触れる、乳肉の先。

全身に、ぞくりと予感が走る。

身体中を鳥籠のように囲む乳肉の檻が、これから、閉まる。

その恐怖、期待。

反射的に、身体は逃れようと身じろぎを一つして、むにりと乳肉に手が当たる、腰が当たる、足が当たる。

囲まれていた。全身を。

僕はいよいよ頭の中が乳肉に染め上げられて、九尾の金の目を見上げる。

九尾の目は──堕ちよ、と言っていた。

むに♡

乳肉が身体に押し付けられる。

全身でおっぱいの柔らかさを感じて、乳肉が少しだけ体表に沈むのを感じる。

むにゅ♡♡

より沈む。

底知れぬ海溝のような、どこまでも深く柔肉が落とされる感覚。

腹の上に、胸の上に、足の上に。

まるで乳肉の寝袋。

ふにふにと瑞々しい肉のクッションに脱力。

抵抗の気力も無くし、脱出の機会も無くす。

にゅむぅぅぅぅ……♡♡♡

重い乳肉がどっしりとのしかかり、その重みと熱、蕩ける感触に恍惚のため息を漏らす。

身体中、感じるのは肉、肉、肉。

しっとり汗ばんだ肉。

瑞々しく張り付く肉。

ぷるりと弾力のある肉。

とろとろとした粘つく液体のような肉。

身体中にまとわりつくそれら極上霜降り肉の感触に、恍惚の極み。

──ふあぁ……♡♡♡

「ほうれ……♡乳で蓋をしてやろう……♡」

「これでお前様が乳に触れていないのは……♡顔と魔羅だけ……♡」

「それは最後のお楽しみじゃ……♡今は全身で乳を味わうがよいぞ……♡」

むにゅぅぅぅ……♡♡♡

むにむに……♡♡♡

ふにゅう……♡♡♡

抱擁、包容。

包み込んで、溶かす。

感じるのは乳肉の柔さ、暖かさ、とてつもない心地良さ。

筋肉が、骨が、心が。

虜になる、堕ちる。

傾国の乳肉のその味は、絶品と言う他ない。

──くふ……♡♡♡ぃ、ぁ……♡♡♡ひぃう……♡♡♡

表皮でぷにりと張り詰めて、重みに任せて沈めばその内部の途方もない柔らかさに蕩ける。

思わず悶える、声を漏らさずにいられない肉感の塊。

それが、全身にもちもちと乗せられる。

そんな幸福は果たして人間が味わっていいものなのだろうか。

ずっしり肉々しい雌肉の塊が、言うなれば脂肪の塊が、何故こんなに気持ちいいのか。

てろり、とろとろ。

雌肉漬けの甘やかし。

もがけばもがくほど深みに嵌る淫肉の蟻地獄。

いつまでも、いつまでも浸っていたい。

ぬるま湯よりかは暖かいくらいの温度が、この世の何よりもと思う柔らかさが、しっとりもちもちの肌質が。

そう、心に思わせる。

そして、心地良さと共に、いやそれ以上に感じるのは乳肉の淫らさ。

どう触れても性的興奮を助長する感触に、汗ばんだ乳肉から香る雌臭い香り。

全身に張り付く肉から、その谷間から立ち上る耐え難い甘臭い匂いは辟易するほど興奮を煽る。

あれほど射精したペニスがぴんと勃って先走りを垂らす。

九尾の乳の魔力。

どこまでも男性的な欲を奮い立たせる乳肉に全身を埋められるという状況。

むちむちむちむちと全身を満たす肉に脳が多幸感に溺れる。

「気持ちええのかの……?♡顔が蕩けておるぞ……♡」

「責めはこれからなのにのぅ……♡」

「ほうれ……♡顔も蓋をしてやろうぞ……♡」

乳肉の隙間から見上げる九尾たちの目、目、目。

それらが一斉ににまりと歪んで──それは、やがて見えなくなる。

乳肌。高く聳える肉の山が、視界を埋めつくして塞ぐ。

キメ細やかな肌質。むわりと立ち上る香気。

それらに彩られた肉塊が、ぷるり♡と震えて捕食の体勢をとる。

──あぁぁ……♡♡♡

どくどくと高鳴る心臓。

とうとう乳肉に埋め尽くされるという想像に血流が早くなる。

身体中に纏う肉の快楽を上乗せする乳肉アイマスク。

少しづつ迫るそれを、僕ははあはあと息を荒らげながらただ待った。

「そら……♡お前様のお顔が隠れてしまうぞ……♡」

「乳の重みをたっぷり感じるがよい……♡」

ばふんっ♡♡♡

むにゅうぅぅぅぅ……♡♡♡

──むぐぅっ!?♡♡♡

顔面に乳肉が落ちる。

ばふりと薫風が香ったかと思えば、濃厚すぎるほど特濃の乳フェロモンが鼻腔を貫く。

まず感じるのは猛烈な匂い。性臭。乳臭さ。

ミルクの甘さと性的な生っぽい匂いに肺が屈服する。

その次に、顔面を覆う柔肉の感触。

てろりと液体みたいな乳肉が、乗せられては顔面の上で溶けて、溢れる。

僕の顔面という器には、到底その巨大な乳肉は乗りきらない。

途方もない柔軟さをもって、官能そのものの感触を顔の縁、耳を塞いで頬まで落ちる。

まさに生クリームを擬人化したかのようなその乳肉に、顔面が、全身が甘く蕩けきってしまう。

アイマスクと言うにはあまりにも巨大なそれは、鼻や口を覆って呼吸まで塞いでしまう。

谷間に鼻が挟まって、呼吸すら熱気とフェロモンに満ちてままならない。

それでも興奮のまま呼吸を必死に行えば、蒸れた乳肉のその凶悪な香りを吸い込まなければならない。

そして、それはまさに傾国の乳フェロモンだった。

一吸いすれば鼻が爛れ、脳が乳フェロモンに満たされる。

生殖の欲求を際限なく高める魔臭。

吸い込めばあまりの甘さに全身が軽くイってしまうような凄まじさ。

それを、ひたすらに吸い続ける。続けなければならない。

何故ならば、呼吸はしなければ生命を維持できないから。

ぱふ♡ぱふん♡むにゅぅり♡むにむに♡

頭がおかしくなる。

甘い、甘い、甘い。

猛烈な甘さに脳は極上の女体のそれを色濃く感じ、種付けの欲をひたすらに高める。

雄に生まれた本能として、それには決して抗えない。

犬でも、馬でも、鼠でも、九尾の乳フェロモンに当てられればきっと発情を引き起こし、種付け狂いのちんぽ脳になるだろう。

それを、僕は直に。

鼻腔に、肺に、脳に。

そんなの──狂う。射精しか考えられなくなる。

今までに経験のない発情。

乳肉を孕ませる、乳肉に種付けする──などと、支離滅裂な思考。

あまりの種付け欲に、必死に暴れようとするが、乳肉に動きは絡め取られ、その重みに押し潰され、ただ餅のような乳肉にむにょん♡むにょぅん♡とあまりに気色良い感触を残すだけ。

身体を動かす事も叶わない、ここは乳肉の牢獄だった。

──ん、ぐ、うぅ……♡♡♡

脳が絶頂に押し上げられ、ぶびりとペニスから空射精の精液を漏らす。

それは、身体に溜まった媚毒のようなフェロモンが許容量を超えた証。

脳をびりびりと痺れされるその乳臭に、ペニスが、脳が、全てが屈服した証左。

こうなれば後は、何もされなくとも精液を漏らし続け、イキ続けるだけの肉人形となる。

ぴんと張り詰めてイく僕を、九尾は乳肉でふやかして、また緩まったペニスから精液が漏れる。

なんとも惨めな絶頂のループ。

そんな姿を嘲るでもなく、ただ九尾は乳肉で僕を甘やかす。

「よぅく嗅ぐがよいぞ……♡あまぁい乳香に脳を蕩かそうな……♡」

「肺の奥……♡脳の底……♡全身乳漬けはぁれむは身体の内側も蝕む……♡」

「くふふ……♡くんくんと鼻を鳴らして……♡犬のようじゃな……♡そんなに気に入ったか……?♡」

むにゅり♡ぬにゅむにゅ♡もっち♡むっち♡

全身をむにむにむちむちと乳肉が甘く食む。

足を、腕を、腹を、胸を。

柔肉のその滑らかさに纏われ、脳が深刻なバグを引き起こす。

まるで自分の身体そのものをパイズリされているかのような感覚。

あまりの乳肉の官能に、全身に快楽が響いてびくりと震わせる。

しかし、その動きすら重い乳肉に囚われて、ただぷるりと乳肉の脂肪をプリンのように震わす事しか叶わない。

──むぐ、ぅ……♡♡♡

乳肉の隙間から、腕を伸ばす。

何を掴むでもなく、ただ防御本能のように。

あまりの快楽に、少しでもそれを伸ばさなければおかしくなってしまいそうで。

しかし、それすらも。

「おや……♡虐めて欲しいのか……?♡」

「それとも……♡乳を揉みたいのか……?♡」

「よいぞ……♡お前様の全てを乳漬けにしてやろうぞ……♡」

むにゅうぅぅぅ♡もちん♡もっちゅ♡ぬにゅう♡

腕に、乳肉が殺到する。

腕をむんにゅぅり♡と挟まれて、ずりずり。

乳搾りのような、パイズリのような。

腕までもが性感帯にされてしまったかのように、乳肌に犯されて感じてしまう。

ぎゅう、と快楽に耐えるように手を握りしめると、そこにも乳肉。

もにゅうぅぅぅ……♡と、どこまでも乳肉のふかふかとした脂肪みを味わわされるのみ。

腕そのものすらハーレムパイズリに堕とされて、またも快感を強める。

──♡♡♡♡♡

不規則な呼吸。

鼻から口から、快感の波に合わせて吸入と排出を何とか繰り返す。

生命活動のための生理現象。

それが、ますます僕を追い詰める。

肺になだれ込むフェロモン。

熱く蒸れた、汗混じりのそれを吸い込めば、脳内麻薬がどばりと吹き出す。

それがトリガーとなり、また快感が全身に走り、呼吸が乱れては無防備な脳にフェロモンが染み付く。

全身にむちむちと張り付く乳の味。

重くて熱く、また淫ら。

綿あめのように柔らかなくせに、その密度たるや。

重い肉がみっちりと詰まり、その肉が僕の身体の全てを執拗にズる、その快楽。

全身を性感帯にされて、それを乳肉で重くズられると、意識が白く乳に染まり、何も考えられなくなる。

悶え狂うようなそれに、しかし身体はどこまでも柔らかく甘い感触に弛緩して、乳肉の処刑パイズリを受けるしか出来ない。

──む、ぐ、うぅ……♡♡♡

乳肉漬けの極上女肉ハーレム。

見せつけるだけで国すら傾け、男を破滅に導いてしまうその肉を。

子を育てるためというよりは、ただ男を虜にする為だけの。

そんな乳肉に覆われ、囲まれ、舐め上げられ、堕とされる。

ある意味では天国であり、ある意味では地獄。

脳を蕩かす奉仕、または精神を破壊し尽くす攻撃に、為す術なく意識を明滅させる。

だが、しかし。

「おやぁ……?♡お前様……?♡もう限界かのう……?♡」

「まだ残っている場所があるじゃろうて……♡」

「”めいんでぃっしゅ”……♡ひくひくと疼くそれ……♡」

「お前様の快楽の源……♡とぷとぷと吐精はしておるが……♡」

「まだ……♡刺激は与えておらぬな……♡」

最後に残されたそこ。

震えて、主張する弱点そのもの。

それに視線が注がれる。

──むぐっ♡♡♡むごっ♡♡♡ぐむぅ♡♡♡

ほんの僅かに残った理性。

それがけたたましく警告を発して、力が入らないながらも暴れて逃れようとする。

もっとも、両乳合わせて十キロにもなろう九尾の乳肉、その群れを動かすには叶わないが。

それをされたら、終わる。

何が、とは何もかもが。

それくらい、フェロモン漬けのふわついた理性でも分かっていた。

必死に、懇願するように身体を動かす僕を、九尾はまるで駄々をこねる赤子を見るような目で眺める。

愛しいような、されど嗜虐心の篭った目で。

「ふふ……♡そうかそうか……♡」

「そんなに嫌ならば……♡ここで眷属になると答えたら……♡」

「勘弁してやってもよいぞ……♡」

九尾から与えられた慈悲。

それに縋り付くように、僕は乳肉の中から叫ぶ。

──むぐっ♡♡♡むぐぐっ♡♡♡

しかし、谷間に塞がれた口からは、くぐもって意味のない言葉しか出てこない。

重く、しっとりと張り付く乳肉が、口を覆って邪魔をしているのだ。

くすくす……♡と、嘲るような笑い声が響く。

四方八方から可笑しくて仕方ないという様子で。

「うーむ……♡聞こえぬのう……♡」

「ちゃぁんと……♡『眷属になります♡』と……♡早く答えぬか……♡」

もしも乳肉の下の顔が見えたなら、その顔は青ざめていた事だろう。

腕を、必死に動かす。

乳肉の狭間から抜こうとする。

しかし、むにゅり♡むにゅり♡ともちもちした乳肉に埋まり、溶け込んで力が奪われるだけ。

むしろ重い快楽が走って、ますます抜け出せなくなる。

──むっ♡♡♡むぐぅっ♡♡♡

叫ぶ。

九尾への懇願。

泣きそうになりながら、ひたすら叫んだ。

「くす……♡なんじゃ……♡足りないと申すか……?♡」

「あと五秒以内に言わぬなら……♡お前様の魔羅を……♡」

「紅葉合わせ……♡すり潰してしまうぞ……♡」

──むぅーっ♡♡♡むうっ♡♡♡

ふにふにと、馬鹿にするように全身を包む乳肉はどこまでも柔らかい。

スライムのようなそれらが、今は枷となって動けない。

恐ろしくて仕方ない、おっぱいが。

股を開かされ、準備が始まる。

その時、僕はほんの少しだけ、悦びを覚えたような気がした。

「ごぉー……♡よーん……♡さーん……♡」

「ほうれ……♡早く言わねば……♡」

「お前様のだぁいすきな乳が……♡魔羅をこねこねしてしまうぞ……♡」

──むっ♡♡♡ふごっ♡♡♡

無慈悲なカウントダウン。

ぐいぐいと顔を、腕を、必死に乳肉から逃れようと動かす。

しかし、乳肉はあまりにも巨大かつ重くのしかかり、ただ全身に快楽を与えるだけ。動かすには能わない。

甘く狂おしい柔肉のむちむちとした感触が、諦めろと囁く。

気持ちよくされろ。堕ちろ。諦めてイかせ狂わされろ。

たっぷりとクリームじみて甘い乳肉は、どこまでも無慈悲に。

それに合わせて、微かに浮かび上がる期待感。

今まで積み重ねられた、覚えさせられたマゾ性癖。

指一本でイかされて、手でイかされて、太ももでイかされて。

そして、乳肉に種付けしたあの快楽。

滅茶苦茶にイかせられるという非現実的な経験そのものが、諦めの選択肢を取ろうとする。

乳肉にイかせられまくり、とことん九尾に堕ちる事を心のどこかで選びそうになる。

「にー……♡いーち……♡」

「よいのか……?♡眷属にならなければ……♡ぱいずり地獄じゃぞ……?♡」

「乳輪姦……♡乳まぐわい……♡嫌になるほど犯されてしまうぞ……♡」

ぴとり、乳肉がペニスの先に触れる。

その時、確かに胸が高鳴りを覚えた。

どくどくと、心臓は、心はそれを待っていた。

思い出す、先程の乳搾精のその味。

そして、心の中で重ねる、全身パイズリの悦楽。

壊されると知っているはずなのに、もう手足はそれを待ち望み、動いていなかった。

ふう、ふう、と呼吸だけが荒くなり、ペニスは触れる乳肉に自分から入り込むように勃起を強める。

くすり、と九尾が笑う。

ぜろ。

長く引き伸ばされたその宣言。

乳肉が少しだけ顔から浮き、今なら言葉を発する事ができると気付いたのは──その後だった。

「あーあ……♡今ならやめてやれたのにのう……♡」

「乳被虐の快楽を想像して……♡負けてしもうたか……♡」

「そんな”まぞひすと”のお前様は……♡望み通りたっぷりと虐めてやらねばな……♡」

乳肉が、ずりゅりと振り下ろされた。

それは、ギロチンの刃が落ちるのにも似ていた。

むにゅうぅぅぅぅぅ♡♡♡

──~~~~~♡♡♡♡♡

ぶっびゅるるるるるる♡♡♡びゅ~~~っっ♡♡♡びゅ~~~っっ♡♡♡

腰を大きく突き上げて、いや、実際は乳肉の重みに阻まれたまま。

ぴんと張り詰めた弓のようになり損ねて、全身に乳肉の柔らかみがのしかかる。

まるで乳に丸呑みされたような。

極限の興奮と快楽に、精巣から全ての精子が引きずりヌかれる。

限界まで勃起したペニスに纏う、まろやかな乳肉の乳圧。

クリームじみて蕩けたそれは、しかしあまりにも密度が高すぎる。

液体じみた極限の柔らかさと極上のコキ心地を両立したそれは、人間の雄から精液をヌき搾るのには最大限に適した物質だと断言できる。

狭い隙間に捩じ込まれたペニスが、悲鳴を上げるかのように、精液をぶりゅりゅ♡と下品な音を立てて吐精する。

そのあまりの快楽に、喉からは甲高い嬌声が絶え間なく発せられる。

もっとも、その喘ぎは乳肉に阻まれてか細い呻きに変えられてしまっているが。

「おやおや……♡随分派手に絶頂しておるな……♡お前様はやはり乳がお気に入りのようじゃ……♡」

「吐精が止まらぬな……♡そんなに精を吐き出せば快楽死してしまうぞ……?♡」

「まあ、殺すような下手な真似は絶対にしないがな……♡お前様にとっては死んだ方がましかも知れぬが……♡」

ずにゅっとん♡だぱっ♡だぱんっ♡

びゅりるりるり♡♡♡ぶびび♡♡♡ぶっびゅ~~~っっ♡♡♡

(はっあ゛♡♡♡♡♡いぐ♡♡♡♡♡いっぐ♡♡♡♡♡)

水風船をつくかのような、しかしそれよりずっと重たげで卑猥な音を立て、容赦のないパイズリピストンが腰を打つ。

先程の乳圧だけで搾るパイズリとは違う、比べ物にならない。

ペニスに猛烈な圧がかかると共に、にゅっとん♡にゅっとん♡と捌く乳肉コキの快楽。

セックスの本懐とも言える上下運動に、ペニスは交尾と勘違いして、吐精をひたすら繰り返す。

孕みもしない乳肉の谷間に生命の素を吐き出し続けるのだ。

乳肉に押さえつけられ、乳肉に搾られる。

なんとも情けない乳交尾に、しかし情けなく思う暇はない。

単純に、気持ちよすぎるからだ。

ぎゅ~~~っっ♡♡♡と腰が持ち上がり、脳にぱちぱちとスパークが走り、快楽に溺れる。

その単純とも言える性的快楽の発生は、しかし絶対量が多すぎる。

人間の頭に処理できないほどの快楽が、ばっちゅん♡ばっちゅん♡と湿った音を上げながら跳ね回る乳鞠に与えられているのだ。

脳が、空っぽ。

ずりゅり♡ずりゅり♡と全身を舐め回す乳肉のその肌質。

湿り気を帯びて吸い付き吸精し、精液をねだるその貪欲さ。

全身の表皮から精を搾られ、またその代わりに絶大な快楽を返すサーキュレーション。

肉の檻に圧され、搾られる。

むにゅうり♡と全身を締め上げられると、溶けた身体が乳肉と同化してしまうかのよう。

おぞましいほどの快楽を与えられて、死すら覚悟する。

それほどの、乳地獄とすら言える官能尽くしの乳牢獄。

壊れる、身体も、ペニスも、脳も、心まで。

全身乳肉漬けにされながら乳肉に犯されるという非現実。

上下左右すら曖昧になりながら、感じるのは痛烈な快楽だけ。

今、僕の脳はちゃんと形を保っているだろうか。

それすら曖昧。不確実。

何せ、顔面を閉じる乳肉がフェロモンでそれを溶かしているから。

──~~~っっ♡♡♡♡♡~~っ♡♡♡♡♡

びゅるるるるっっっ♡♡♡びゅっく♡♡♡びゅうっく♡♡♡

「はぁ……♡濃ゆぅい精の匂い……♡啜り上げてしまいたいのう……♡」

「谷間からごぽりと溢れ……♡どぽどぽとお前様の腰を……♡精液まみれにしてしもうておるなぁ……♡」

「思う存分射精すがよいぞ……♡なにせ乳は孕まぬからな……♡」

だっぱ♡だっぱん♡ぐちゅ♡ぬりゅ♡

ぬにゅ♡むにむに♡む~に♡むぅ~に♡

最早暴れる余裕もない。そんな事考えられない。

柔肉の陵辱は、思考回路を快楽で焼き付くし、白痴に堕とす。

絶頂症のイき易すぎる肉体に、改造されてしまっているのだ。

全身、快楽を感じていない部位などない。

乳肌に吸い付かれ、また嫐られて。

その中でも特に、ペニスが。

腰に叩きつけられる大きすぎる乳肉が、単純な摩擦だけでなく、柔らかい故に複雑にたわみ、くねり曲がり、カリ首に引っかかる。

また、膣じみて竿に纏わる乳肉が、精液のローションに滑り、セックスと誤認させる。

その度、耐え難い快楽が走り、突き抜け、雷鳴に打たれたように、

ぶっびゅ~~~~~っっ♡♡♡

狂おしく吐精するのだ。

その快楽を逃がすように身体をぴんと伸ばす事も、叫びに変えて喉から放つ事も、決して許されない。

全ては乳肉に浸し、僕をとことん快楽の奴隷にする為。

柔肉の感触を魂にまで染み付け、何もしなくともパイズリの記憶でイくまで調教する為。

九尾の残酷なまでの搾精に、僕は抗う術はない。

楽しげに搾精する九尾に許されるのを待つだけ。

だから、乳肉から竿が抜かれたその時、僕は安堵を覚えた。

ぬぽり、と湿った音と共に、ペニスから乳肉の暴力的な柔らかさが消えてゆく。

ああ、許された。

このまま、あと少しでも続けられたら、僕はすっかり九尾の快楽奴隷まっしぐらだっただろう。

そんな事を考えて、しかし。

ずにゅぷんっ♡♡♡

──っっっ!?!?♡♡♡♡♡

びゅくるるるるっっ♡♡♡ぶびゅるるるっっ♡♡♡

尚も続く、パイズリ。

落とされたのは新しい乳肉。

絶望を覚える僕に、くすくすと無邪気な笑い声が掛けられる。

「くす……♡もう終わりかと思ったのか……?♡ほんに、お前様は愛いのぅ……♡」

「言ったじゃろう……?♡”はぁれむ乳奉仕”と……♡」

「一人終わったくらいで全てが終わる訳がなかろう……♡これは輪姦なのじゃから……♡」

「さぁ……♡あと何人がお前様を犯すのじゃろうなぁ……?♡」

「十人……?♡百人……?♡それ以上かも知れぬな……♡」

──あ、あ、あ……♡♡♡♡♡

ぷつり、と何かの糸が切れる音がした。

無理だ。僕は、もう九尾に全てを捧げるしかないんだ。

眷属に、奴隷に、お婿さんに。

九尾の虜になり、二度と離れる事はできないんだ。

──なんて諦めたところで、乳奉仕が終わるはずもなく。

ずにゅっとん♡にゅっぱ♡にゅっぱ♡にゅっぱ♡

ぶびゅ~~~っっ♡♡♡ぶびびっ♡♡♡びゅうるるるる♡♡♡

むにゅう♡むにむに♡ぬにゅん♡ぬに~っ♡

びゅくるるるるっっ♡♡♡ぶびゅるるるっっ♡♡♡

乳肉搾精地獄は、延々と、延々と続いた。

───

──

──は、へ……♡♡♡♡♡

ぴゅるっ……♡♡♡びゅっ……♡♡♡

「くすくす……♡すっかり蕩けてしまったな……♡これでは妾の言葉も分からぬかも知れぬ……♡」

仰向けに倒れ、白目を剥く僕の目の前には、一人に戻った九尾。

あれほど、地獄とすら言える搾精をしておいて尚、九尾は慈愛すら感じる目線で僕を見ていた。

九尾が頬をすりすりと撫でる。

その間も、僕は。

ぶびっ……♡♡♡どぷっ……♡♡♡どくんっ……♡♡♡

──は♡♡♡あ゛♡♡♡あ゛♡♡♡

全身に残るパイズリの感触に空射精を繰り返していた。

脳の奥、身体の細胞一つ一つにすら染み付いた九尾の乳のその柔さ。艶。甘さ。

それらの記憶が精神を苛み、未だ吐精を促す。

傾国の、その快楽責めの技巧、妖術。

僕はそれにすっかり魂まで犯され、九尾の虜であった。

「お前様ぁ……?♡聞こえておるか……?♡」

そっと隣に添い寝する九尾。

あくまでも優しく、子供に向けるような声色で僕に声をかける。

しかし、僕はそれに応えられない。

あまりの快楽に意識が薄ぼんやりと靄がかかり、ただ全身を包むふわふわとした絶頂感に浸るしか出来ないのだ。

ぴくぴくと時折痙攣しながらも、手足をだらりと投げ出して、口の端からは涎を垂らしながらペニスの先から精を漏らす。

「妾の眷属にはならぬのか……?♡のう……?♡」

脳がその言葉を受け入れられない。受け入れる余地がない。

快楽浸しの言語野では、九尾の声はただ心地よく耳を蕩かす音にしかならない。

僕は九尾の問いかけに、意味の無い呻きと吐精で返した。

「ふぅむ……♡まあよい……♡

お前様が眷属にならぬなら……♡妾がする事は一つじゃものな……♡」

九尾は手をそっと額に翳す。

まさに妖というような妖艶な笑みを浮かべて、ただ優しく。

「のう……♡お前様……♡本当に妾の眷属にはならぬのか……?♡」

その言葉が分からない。

全身に残るパイズリ幻肢痛の感触に、僕はひたすら蕩ける事しかできないのだから。

だが、その言葉が理解できなかったのは、間違いなく僕にとっては不幸だった。

「そうか、そうか……♡お前様が頷いてくれぬのなら……♡頷くまでその身に快楽を刻むしかあるまいな……♡」

額に乗せた手がおぼろげに光る。

九尾は愉しむようにころころと笑った。

それは、嗜虐に富んだ悪戯っぽい笑みだった。

「お前様が妾のものになりたいと思うまで……♡徹底的に……♡逃さぬように……♡

では……♡”もう一度”……♡責めを受けるがよいぞ……♡」

光が額から染み込む。

その瞬間──雪崩込む記憶。

『くふふ……♡これが射精を伴わない絶頂じゃ……♡』

『妾がしこ♡しこ♡してやるからのう……♡』

『お前様をますます妾の俘虜にしてしまおうぞ……♡』

『天帝すら羨む九尾の柔肉の味はどうじゃ……?♡』

『お前様の全てを乳漬けにしてやろうぞ……♡』

──あ……♡♡♡うぁぁぁぁぁぁ!?♡♡♡♡♡♡♡

びゅるるるるる♡♡♡ぶびゅっるるるる♡♡♡びゅう~~~るるるる♡♡♡

記憶というよりは、過去。

今まで受けたその責めが、急激に、鮮明に、その時味わった快楽ごとリフレインする。

あの指に極めさせられた脳イキが、手コキが、太ももコキが、パイズリが。

克明に、快楽と共に、一瞬で駆け巡る。

思い出す。思い出させられる。

今まで受けた拷問じみた快楽の、その全てが、絶頂ごと。

たった一瞬のうちに蘇り、稲妻のように全身を打ち貫く。

快楽の大波。オルガズム。翻弄。暴力的な。

それらが、一遍に。

それは最早、処刑と相違なく。

──かっ……♡♡♡♡♡は……♡♡♡♡♡

肺の空気を全て吐き、尚も吐く。

目を見開いてその絶頂と記憶が通り過ぎるのを待つ。

羅列される責めの全てを無理やりに脳内再生させられて、絶頂の証を噴水じみて噴き上げる。

それを、九尾は愉悦に満ちた目でただ見ていた。

悶え狂う僕を、ただじっと。

「ふふ……♡何度も気をやっていたものな……♡その責めを再度……♡それも一瞬のうちに味わうと辛いじゃろう……♡」

──っは♡♡♡はっ♡♡はあっ♡♡♡はっ♡♡♡

呼吸もできない絶頂の奔流。

必死に意識を繋ぎ止めて、それを全て受け止めた僕は呼吸を急ぐ。

頭は完全に真っ白。

白く絶頂に染め上げられて、そこに九尾が囁く。

「さ、もう一度聞こうか……♡

妾の眷属に……♡なってくれるか……?♡」

額に、また手を乗せられる。

その意味に、冷や汗がどっと噴き出した。

「何度でも、何度でも……♡断ればその記憶を流して……♡また問うてやろう……♡

いくらでも付き合ってやるぞ……♡お前様に逃れる術はない……♡早く楽になった方がよいと思うがのぅ……?♡」

口がカラカラに渇き、心臓が異様に脈打つ。

「さ、お前様……♡決めるがよい……♡

また一瞬のうちに絶頂させられるか……♡大人しく妾のお婿さんに……♡ひいては眷属になるか……♡」

突きつけられる、絶望的な選択肢。

いや──結局のところ、選べるのは一つだけだ。

例え断っても、また責めを繰り返されて、一瞬のうちに狂い果てるほどの絶頂を与えられ、それを無限に繰り返し、眷属にさせられる。

だから──もう、無理だ。

どう足掻いたって、僕は。

──なり、ます……。

弱々しく、絞り出すようにそう言う。

「何に、じゃ……?♡ちゃんと言わねば分からぬぞ……?♡」

九尾は、尚も追い詰める。

絶対に逃がさない、という執着を剥き出しにして、金の瞳を僕の黒と合わせて。

「さあ……♡何に……?♡」

ずい、と顔を近づけ、その人外の美貌で視界をいっぱいにさせる。

ああ、僕は──。

──九尾のお婿さんに……眷属に……なります……♡

これで、もう、戻れない。

九尾の笑みが狂喜に染まる。

恍惚と、僕の両頬に手を添えて、胎の底から響くように笑う。

「くふふふふ……♡くっふふふふ……♡くふふぅ……♡

あぁ……♡そうかそうか……♡妾の眷属になってくれるか……♡

これでお前様は妾のもの……♡絶対に逃げられぬ……♡一生、永遠に……♡

さあ……♡契を交わそうぞ……♡」

そう言って、ずいと顔を寄せる九尾。

思わず後ずさる僕の顔をがっしりと掴んで、にまぁ……♡とふやけた笑みを見せる。

そして、口付け。

ちゅう……♡という音を立てて、口吸いをした。

ぽう、と妖しげな光が瞬く。

それと共に、感じる違和感。

ふとその場所、頭の上を触ると、そこにはもふりとした感触があった。

──耳だ。

目の前の九尾と同じ、狐の耳。

それと、尻尾も。

僕は一本だけだが、確かに人外の器官。

人を辞めた証であるそれらに、ああ、後戻りはもうできないんだと絶望する。

そんな僕をよそに、九尾はうっとりと破顔した。

「あぁ……♡よう似合うておるぞ……♡お前様……♡

はぁ……♡夢のようじゃなぁ……♡ずっと待ち望んでおった……♡お前様が妾の眷属に……♡お婿さんに……♡」

九尾の眷属になった僕を、九尾はそれはそれは陶然と見つめ、触れる。

その熱っぽい動きに僕はどこか底知れない恐怖を覚え、振り払おうとする。

しかし。

『動くな……♡』

その一言で、身体がぴたりと止まる。

動かそうにも動かせない。

まるで身体が石膏か何かで固められたように。

固まる僕を、九尾は優しくすり撫でる。

「くふ……♡お前様は妾の眷属なのじゃよ……?♡主たる妾の命令には逆らえぬ……♡命令を解くまでは動けぬよ……♡

じゃから、ほれ……♡『目を逸らすな……♡』」

どろりと濁った目に見据えられ、目を逸らしたくても逸らせない。

否応なしに、九尾のそのおぞましいまでの美貌、またその淫靡を極めたような肉体に注視させられる。

「くふふふふ……♡あぁ……♡良いのう……♡

では、そのまま初夜……♡夜伽と参ろうか……♡」

布団の上、九尾がその乳肉を揺らしながら、命令によって動けない僕の上に跨った。

腹の上、むっちりと潰れる尻肉。

まろやかに肉が潰れ、肉饅頭のように大きく、どこまでも生殖行為に特化した肉体のその感触に、意思を無視して勃起が固くなる。

どうしたって男殺しの肉体。

命令されるまでもなく、僕もセックスの準備を整えていた。

「さ……♡始めようか……♡お前様との待ち望んだ初夜……♡子供作りの交尾をな……♡」

いよいよ味わわされる、九尾のそこ。

ぬるぬるとした液が絶え間なく溢れるその蜜壷に、僕のそれが飲み込まれるのだ。

傾国の妖狐、その女陰。

どうしても、男である以上感じてしまう、期待。

明らかに極上のそれからもたらされる、無上の快楽への。

しかし──それ以上に、怖い。

この世の誰も味わったことの無い、九尾の本気の吸精器官。

男に快楽を与え、精を搾る事に特化したその膣に囚われたら──どうなる?

壊れてしまわないだろうか、おかしくなってしまわないだろうか。

なんて感情を興奮と綯い交ぜにして、ただ寝転びながら勃起を固める僕。

その肉棒の先に、九尾が入口をあてがった。

「ところで、お前様……?♡一つ勘違いしておる事があるかもしれぬ故……♡伝えておこうか……♡」

ぬるつく入口にぴとりと亀頭の先が触れて、それだけで射精してしまいそう。

猛烈に嫌な予感がする。

額に流れる脂汗。

これは、きっと、この中は。

僕を、とことん壊すための──。

「お前様は、責めから逃れる為に妾の眷属になったようじゃが……♡眷属にならずに永遠に責めを繰り返していた方が……♡」

──ちょっと、待って……

そう言う暇もなく、九尾は、何の躊躇もなく。

「きっと、ずぅっと楽じゃったぞ……♡」

ずにゅうっぷん♡♡♡

腰を、真下に叩き落とした。

ペニスの全てが、九尾の膣内に飲み込まれる。

そして、それにワンテンポ置いて。

──~~~~~~~~~っっっっ!?!?♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ぶびゅるるるるるる♡♡♡♡♡ぶっびゅるるるぅ~~~っっ♡♡♡♡♡

全身がバラバラに吹き飛びそうなほどのオーガズムが、僕の全身を叩きのめした。

違う、違う。

こんなの、知らない。

今まで味わった快楽の、それよりもずっと、ずっと凶悪な、死ぬほどの。

──がッ♡♡♡♡♡♡♡♡はっ♡♡♡♡♡♡♡♡

腰が燃えた?溶けた?爆発した?内臓が焼け落ちた?

今、自分はどうなっている?

それすらも分からない、壮絶な快感。

例えるなら、今までの絶頂は、コップ一杯分の水。

それが、今は──ダムに一杯ぐらいの。

全身の感覚が曖昧になる、烈烈たるイキ方。

こんなの、変だ、おかしい──。

けれど、この絶頂を治める方法はなくて。

「くふふふふ……♡妖狐の身体は凄いじゃろう……♡人間よりずぅっと敏感で……♡ずぅっと気持ちいい……♡妖狐の肉体から起こる絶頂は人間のそれの比ではないからな……♡

けれど、お前様の人間の精神ではその快楽には耐えられぬかも知れぬな……♡まあ、いずれ慣れるじゃろうて……♡慣れられるかどうかは分からぬが……♡」

恐ろしく、イく。

喉が張り裂けるほどの叫びと共に、九尾の膣に、放つ。

妖狐の肉体の恐ろしさ。

それを、とくと味わいながら。

九尾の膣は、熱く、狭く、うねり、くねり、形容のしようもなかった。

これは、人間なんかが味わってはいけない。

こんなものを一度知ってしまえば、人間は簡単に狂ってしまう。

死ぬまで精液を吐き出し続ける、壊れた蛇口になってしまう。

命が尽きるまで、休む事も忘れ、壊れるまで腰を振り続けるからくりにさせられてしまう。

それほどの、魔膣。

禁断の果実そのものだった。

「挿れただけで達してしもうたか……♡ほんに愛いのぅ……♡よいよい……♡九尾のほとに呑まれれば仕方のない事よ……♡

では、少しばかりこのままで慣らそうか……♡お前様が壊れてしまわぬようにな……♡」

それでも、九尾は余裕綽々。

当然だ。

九尾にとっては、ただ挿れただけ。

妖狐になりたての弱っちいちんぽを突き入れただけに過ぎない。

──はぁぁ~~~っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡くぁ……っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡

びゅうぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡びゅうっく♡♡♡♡♡びゅるるるるっっ♡♡♡♡♡

けれど、僕にとってはそうではない。

九尾の膣、それは挿れているだけでも激しく精液をせびる。

繊細かつ緻密で複雑な襞。

無数に走るそれらが絶え間なく、絶え間なく、舐めしゃぶる。

にゅる♡にゅる♡とどこまでも貪欲すぎる雌肉が、縦に横に弱点を虐め抜く雌肉が、蠢き蠕動するのだ。

その快楽といったら、ない。

的確に、確実に精を搾ろうとする膣襞の官能には恐怖すら覚える。

間違いなく最適解。

精を多く早く搾り、雄を虐めて快楽を与えて駄目にするには、この動きが一番だと知り尽くした動きなのだ。

そんな人智を超えた膣肉搾りに為す術などあるだろうか。

にゅるり♡と襞が裏筋を舐め上げる。

ただ一つ、その動きだけならば我慢できるか。

いや、きっと無理だろう。

情けなく精を漏らすに違いない。

にゅるり♡と襞が竿を舐め上げる。

それだけの動きなら。

いや、無理なのだ。

九尾の雄殺しの膣肉に耐えられるはずはない。

ただ一つの、一本の襞ですら、そうなのだ。

それが──幾十、幾百、幾千。

同時かつ順繰りに、されど無作為に。

全く別の場所を、同じ性感を司る場所を。

一度に、絶え間なく、連続して、続けられたら。

そんな事をされて正気でいられる雄なんて、この世に存在はしない。

誰でもおかしくなって、絶叫と共に精巣の奥にこびり付いた精液まで捧げるしかない。

それが、自然。

それが、被捕食者である自分に許されたただ一つの行為なのだ。

「はぁ……♡たっぷりと……♡そして濃ゆいのぅ……♡妖力が漲る……♡やはりお前様は、妾が見込んだ通りのお人じゃった……♡」

頂点捕食者たる九尾は、僕の命の素、精をその子宮に受けて、うっとりと頬を赤く染める。

そして、恐らくはほぼ無意識だろうが、腰をぐりぐりと捻り始めた。

にゅう~~~る♡♡♡にゅう~~~り♡♡♡

ぞっとするほど艶めかしく、むっちりデカ尻を腰にくっつけたまま、腹すらもくねらせ、回す、回す。

九尾にとっては、きっと少しばかり気持ちよくなるための行為。

張り詰めるペニスを膣肉に擦り、快楽を楽しむための。

けれど、僕にとっては。

──おォォッッ~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ぶりゅぶりゅぶりゅ~~~っっ♡♡♡♡♡びゅりゅりゅりゅぅ~~~っっ♡♡♡♡♡

はっきり言って拷問に等しかった。

ねりゅうぅぅ~っ♡と肉襞が捻られると、それと共に横に舐め尽くされ、竿が磨かれる。

ぷりぷりの肉粒がこりこりとカリ首や裏筋に当たり、射精しているのに射精を促す。

貪欲すぎる搾精九尾おまんこ。

ピストンなんてしなくとも、それだけで精液をとめどなくブチ撒けるには事足りる。

捻られる膣肉の、その走る襞に肉粒に、狂うほど善がり、目の前をチカチカと明滅させながら吐精、吐精、吐精。

絶頂から降りてこられず、本当に狂いそうになる。

いや、人間のままだったらとっくに発狂死していただろう。

けれど、妖狐の精神は頑丈で、狂うことはできない。

辛いほど気持ちいい絶頂の津波に、耐えなければならない。

動くなと命令されていなければ、暴れ狂っていただろう。

のたうち回り、快楽を少しでも逃がそうとしていただろう。

けれど、僕は寝転んだ体勢のまま動けない。

そう、命令されたから。

だから、快楽を全て受け止めねばならず、気が触れてしまいそう。

そんな僕の気を知ってか知らずか、九尾はうっとりと腰を捻じる。

僕の絶叫を肴に、精液を飲み干して妖力を蓄えているのだ。

嗜虐的に蕩けた九尾の笑顔。

九尾の虐めたがりのサド心がそのまま映し出されているようで、ぞくりと背筋が震える。

ね~り♡ね~り♡と九尾が腰を捩る度、とろとろおまんこお肉がしつこくしつこくペニスを擦り、敏感なペニスはそれに耐えられる訳もなく射精する。

九尾はぐり♡ぐり♡とムチ尻を何度も何度も捩じ込み、僕のペニスを虐めて遊ぶ。

僕は常にイキっぱなしで、意味もない叫び声ばかり上げていた。

もう無理だと、そう言いたかったがそんな事を叫べる余裕もなかった。

けれど、九尾はそれでは満足しない。

徐々に息を荒らげて、ほんの少しだけ、腰を上げ下ろしする。

「ふーっ……♡ふーっ……♡お前様ぁ……♡お前様ぁ……♡」

ぺちっ……♡ぺちっ……♡

浅く浅く、ほんの数センチほど、ゆっくりぬぷぬぷと腰振りをしていた。

九尾も、僕を発狂させたりしないように慣らしているはずだが──どうにも、我慢の限界らしかった。

「お前様ぁ……♡もういいかのぅ……♡妾はぁ……♡ほとが疼いて疼いてぇ……♡」

──待って、むり。

そう、言いたかった。

けれど、口が上手く回らない。

過ぎる快楽でぐちゃぐちゃの頭には、言葉を話すなんて高等な事はできなかった。

「はぁぁ……♡もう動く……♡お前様の魔羅でぇ……♡女陰掻き回すぅ……♡」

ぬるるぅ~~~っ♡と、九尾ペニスがおまんこから抜けるギリギリまで腰を上げる。

──あ、ァ……♡♡♡♡♡

そして、下ろす。

ばっちゅん♡♡♡

一気に、ペニスが肉粒や肉襞にコキ下ろされる。

叫びすら上げられなかった。

柔らかく解れつつもぞりぞりと弱点を肉ヤスリで擦る膣肉は、男の精神をぷっつり断ち切るギロチンだった。

絡みつき、粘り、擦る。

膣肉のその絡みは、ペニスをねっとりと、またぞりぞりと扱き上げ、途方もなく天の果てまで届くほどの快楽を強制的に与える。

最早喘ぎもできない。

そんな僕を、九尾は目尻をとろんと下げて見下ろしていた。

「ほォ~~……♡♡♡お前様の魔羅ぁ……♡♡♡キくぅ……♡♡♡」

尻尾をぴんと立たせて、快楽に耽る九尾。

そのまま、足りないと言わんばかりに腰をまた上げる。

ぬるぬると引き抜かれるペニス。

かえしのような肉襞、また肉粒がペニスに引っかかり、もう、溶ける。

そして、また。

「交尾ぃ……♡♡♡お前様とぉ……♡♡♡」

ばちゅん♡♡♡

──~~~~~~~っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡

掠れた、吐息。

甲高く上げる嬌声は、張り詰めてそれになった。

しがみつく膣肉。

腰を上げて抜こうとすれば名残惜しそうにペニスにぎゅうぎゅうに絡み、こそげるようにペニスを引っ掻く。

腰が持ち上がりそうな程の強烈な絡みは、竿に絡んでは快楽を与え、カリ首に絡んでは更に強い快楽を与える。

そして、下ろす。

今度はにゅるり♡と、引き抜く時ほどの抵抗はなく、沈むようにおまんこに食べられる。

その感触は、まるでぬめる柔肉に丸呑みにされているようで堪らない。

かつ、襞や肉粒に適度に引っかかり、震えるような性感も与える。

まさに、蕩ける快楽。

そして、それを──ひたすらに、往復、往復。

ぱっちゅ♡ぱっちゅ♡ぱっちゅん♡と、猥褻な水音を響かせて、尻肉を振り倒す。

余った尻贅肉が腰にぶつかり、むっちり豊満な犯され心地に震える。

熱に浮かされたように甘ったるい声を上げながる九尾。

前後左右に腰をくねらせ、円を描くようなグラインドで膣肉にペニスを擦る、擦る。

それに合わせて、乳肉がばるん♡と跳ね回るのが淫猥の一言。

とことん生殖向きのオナホボディだ。

跳ねるドスケベ肉にペニスは萎える事も許されず、腰振りセックスに浸される。

性技の極みのような腰振りに、呼吸もままならない。

喉が引きつって掠れた吐息。

しかし酸欠の苦しさも分からない。

それを塗りつぶすほどの、脳の全てを埋めつくして流す快楽。

今まで味わった快楽なんて、そんなものまやかしだったと思わせるほどの、爆発的なまでの快感。

溶ける、溶ける、溶けてしまう。

それは腰が、ペニスが、または心が。

定かではないが、とにかく、ひっきりなしにそう思った。

「は~……♡♡♡すき……♡♡♡愛しておるぞぅ……♡♡♡お前様……♡♡♡

お前様似の可愛いやや子……♡♡♡たくさん作るぅ……♡♡♡いっぱい産むぅ……♡♡♡」

前のめりに、僕の胸に倒れ込む九尾。

その蕩けたスライムのようなおっぱいを惜しげも無く押し付け、胸でとろりと乳肉が溶けるのに、更にこれ以上ないほど興奮を煽られる。

その上で、耳元で糖蜜みたいに甘ったるい声で囁き、無防備な脳にたっぷり染み込む。

好き♡好き♡愛してる♡

赤ちゃん産む♡子種欲しい♡

そういった事を、繰り返し刷り込むように。

九尾の妖力のこもった魔性の甘声。

それを耳に、とろりと蜜を流し込むように聞かされては、好意が刷り込まれる。

九尾への忌避感や恐怖を、甘い恋心に変えられて、目の前の九尾をお嫁さんとして認識してしまう。

「好きぃ……♡♡♡好きぃ……♡♡♡お前様ぁ……♡♡♡」

──♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ぬちゃり、ぬちゃりと粘度の高い本気汁がねばつく。

にゅりにゅり♡にゅらにゅる♡とぬるつく愛液に塗れた淫肉が別の生物のように蠢き、射精せ♡射精せ♡とせびる。

堪らなく下劣な精液ねだり。

あん♡あん♡と耳元で甲高くねとつく喘ぎ声と合わせて、もう我慢できる訳がない。

何度でも、子宮に虜の証を捧げる。

その度に、全身にこの世のものとは思えない快楽がじぃんと走り、また満ちて溢れ、ますます九尾に心酔してしまう。

もう、完璧に虜。

九尾から与えられる無上の快楽に、また九尾そのものに。

最上位の妖狐の本気らぶらぶ交尾に、快楽沼の底まで堕とされる。

もがく事も許されず、底なしの好意と底なしの悦楽をぶつけられ、僕は全くもって九尾のモノ。

何も考えられない。何もかも忘れてしまう。

今までの人生の全てを捨てて、九尾にのめり込んで、九尾に捧げてしまう。

快楽に堕ちるとはこの事だろう。

けれど、それはこの世で一番幸せで、かつ気持ちいいのだ。

だから、もうどうしようもない。

どうしようもなく、堕ちる。

「もっとおくれぇ……♡♡♡お前様の胤……♡♡♡お前様の愛……♡♡♡」

ぬ゛っちゃ♡ぬ゛っちゃ♡ぬ゛っち♡ぬ゛っち♡

──あっあっあっ~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

そうして僕は、何度も何度も、何度でも。

びびゅるるるる♡♡♡♡♡ぶびゅうるるるるる♡♡♡♡♡

求められるがまま、為す術なく九尾に精を捧げる。

極上の雌を孕ませる為に、とめどなく吐精。

交尾の本懐とも言える行為に、脊髄から猛烈に湧き上がる快楽、満足感。

生物として自分よりも優れた雌に種付けをする征服感。

上位の存在である九尾にいいように犯される被虐の快感。

そして、脳を焼く絶頂。

一瞬、身体そのものが爆ぜるような絶頂感が襲い、そのままふわふわと意識が極楽を彷徨う。

ちかちかと明滅する視界。

全身をつんざく強い絶頂に、トぶ。

大きく息を吸い込んだまま吐き出す事もできず、そのままひくひくと痙攣して、長く長く膣内射精。

ごびゅるぅっ……♡♡♡と、捻り出すような音を出して九尾の子宮に注ぎ続ける。

しかし、いくら貪欲な九尾の胎とはいえ、流石に溢れて布団を汚す。

けれど、まだ。

「お前様ぁ……♡♡♡こーび……♡♡♡こーびっ……♡♡♡」

目にハートマークすら浮かべてまだ腰を揺する九尾は、どうやら何かのスイッチが入ってしまったようで。

ぬちゃり……♡♡♡ぐちゅっ……♡♡♡ぐちっ……♡♡♡

ねっとりゆっくりと、また腰を振り始める。

永く生きる九尾の永く熟成された交尾欲求は、まだまだ治まりそうになかった。

───

──

ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡♡

「っはぁ……♡♡♡お前様ぁ……♡♡♡雄らしい腰振りぃ……♡♡♡好きぃ……♡♡♡」

──っっっ♡♡♡♡♡♡♡っっっ♡♡♡♡♡♡♡

あれからどれほどの時が経っただろうか。

日が何度落ち、何度登っただろうか。

いや、この空間に時という概念があればの話だが。

どびゅるるるるっっ♡♡♡♡♡びゅ~~~るるるる♡♡♡♡♡

「はぁ~……♡♡♡お前様のこってり子種ぇ……♡♡♡満ちるぅ……♡♡♡」

──~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

僕達は、ひたすら爛れた時間を過ごした。

時に寝転んだ僕を騎乗位で九尾が犯し。

時に四つん這いの九尾を獣のように犯すよう命令され。

時に正常位でキスしあいながらいちゃらぶセックスをして。

どろどろに混じり合い、溶け合うような交尾をし尽くした。

ねっち♡♡♡ねっち♡♡♡ねっちゅ♡♡♡ぎゅう~っ……♡♡♡

「うぅん……♡♡♡お前様ぁ……♡♡♡愛しておるぞ……♡♡♡すきすきすきぃ……♡♡♡」

──はっ♡♡♡♡♡♡あっ♡♡♡♡♡♡

極楽だった。天国だった。桃源郷だった。

九尾という極上の雌を伴侶として、それに肉欲をとめどなく刺激され、またそれを満たすために交わる。

性愛をぶつけ合い、互いを睦み合い、快楽を貪る。

何もかも忘れて、寝食すらほっぽり出して、ただ愛欲を満たすだけの存在。

それが今の僕達だ。

たんっ♡♡♡たんっ♡♡♡たんっ♡♡♡

「んむぅ……♡♡♡ちゅう……♡♡♡れるんっ……♡♡♡ぷはっ……♡♡♡

あぁ……♡♡♡もっと……♡♡♡溢れても膣内に……♡♡♡」

びゅるるるっっ……♡♡♡ごぷっ……♡♡♡どぽっ……♡♡♡

──あぅぁ~~~~~っっ……♡♡♡♡♡♡♡♡

九尾の肉体は、言うまでもなく飽きることなんて無い。

どれだけ犯しても、味わっても、より深みにはまってしまう。

自在に舐め回す舌が、熱くぬるつく口が、蕩ける乳肉が、くびれがありつつ掴みやすい腹が、大きく肉づいた尻が。

何もかもが欲を煽り、またどこまでも最高級。

天女や女神もかくやと言うほどの、たった一人の人の手には余りすぎる女体が、また淫魔のように人を堕落させる技巧が。

何もかもが、僕を虜にして離さない。

にゅり~っ♡♡♡にゅるっ♡♡♡にゅるっ♡♡♡

「気持ちよいか……?♡♡♡いつまでもこうして……♡♡♡溺れていようなぁ……♡♡♡二人でだめになろうぞ……♡♡♡交尾だけするのじゃ……♡♡♡」

──あ~~~~~っ♡♡♡♡♡♡♡あっあっあっ♡♡♡♡♡♡♡

ずぶずぶと、二人で沼のようなセックスを続ける。

きっと、誰かに止められなければ永遠にこうしているだろう。

そう──誰かに、止められなければ。

ぱきり、と何かが割れる音がした。

その音の出た場所を見ると──裂け目ができていた。

空間にぽっかり浮いた裂け目。

それを、交尾漬けで回らない頭でぼんやり見る。

疑問など抱くための頭の隙間はなかった。

それよりも本能が交尾が優先した。

九尾も同じだった。

お互い異常な出来事に目もくれず、犯し合う。

そして、裂け目は広がり、空間には大きな穴が空いた。

人が一人通れるくらいの穴。

そこから、声がした。

「お師匠さまぁ?ずいぶん出てきませんけど何して……ってうわ、何この匂い……?」

「師匠……?お迎えに上がりましたが……あれ、男の人がいる……?」

二人の、女。

九尾に負けず劣らずのドスケベな肉付きに、人外じみた美幌。

その女達は、九尾の尻尾をもった──妖狐だった。

左の女は目元の隈取りが印象的な、アジアン系の美女。

艶かしい女体のラインを和服に乗せた、美しいつり目で男のマゾ心を擽るサディスティックな雰囲気の美女だ。

右の女はおっとり緩やかなタレ目の和風美女。

九尾を含めてこの中で一番の乳房を持ち、緩くはだけた着物から上乳や谷間を見せつけるように腕組みしている。

腰を振るのをやめて、その女に向き直る。

九尾もその妖狐の方を向き、僕の頬を両手で挟む。

妖狐二人の目線が僕に集中する。

「おぉ……♡二人とも来たのか……♡紹介しよう……♡こちらは妾のお婿さん……♡新たな眷属じゃ……♡

そして、お前様……♡あっちの二人は妾の眷属の妖狐……♡」

その目線は、勘違いでなければ──獲物を見る目付き。

熱っぽく僕を見つめ、すたすたと近寄る。

「名前は……妲己と玉藻の前じゃ……♡」

目の前に、二人が立つ。

ド迫力の肉を持った二つの極上女体。

ごくりと生唾を飲むと、二人の目が輝く。

そして──二つの手が僕の頬にそっと添えられて。

「かっわいい……♡♡♡」

「可愛いです……♡♡♡」

二つの極上顔面が、触れるほど近づく。

そして、ぶわりと──何か。

オーラというか、妖気というか。

ともかく、何か力のようなものが溢れて僕を包む。

「こら……それは妾のお婿さんじゃぞ……?あまり誘惑は……って、遅かったか……」

その瞬間、雷のようなものが僕を貫いた。

好き。好き。好き。僕を奴隷にして欲しい。何でも捧げる。愛してる。

そんな感情──恋心が焦がれるほど沸き立って、ふらふらと二人の足元に縋り付く。

それが、妖力により植え付けられたものとも知らずに。

──あ……♡♡♡すき……♡♡♡すきです……♡♡♡いじめて……♡♡♡

そんな僕を見つめる四つの目。

新鮮な肉を目の前にした獣のような。

「全く……師匠たる妾のお婿さんを……。まあ仕方ないかのう……元よりそのつもりではあったしのう……」

九尾が、後ろから耳元で囁く。

「よいか、お前様……♡お前様をここに連れてきたのはな……♡妾のお婿さんにするためだけではないのじゃ……♡」

妖狐──妲己のしなやかな指が、狙いを定めた蛇のように目の前をくねる。

「ここ、九尾の里はな……♡未婚の九尾だけが集まる里なのじゃ……♡じゃから、子を作ることができなくてのぅ……♡九尾は永遠の命を持つから滅びはせぬが……♡しかし子は残さねば繁栄できぬからのぅ……♡」

妖狐──玉藻の前が印を結び、何人にも増える。

「そこで妾はな……♡共有のお婿さんを呼ぶ事にしたのじゃ……♡妾の目に、里の妖狐の目に叶う男をな……♡そして、その男と繁殖して……♡沢山の子を作ろうという訳じゃ……♡」

とめどなく興奮。ペニスがいきり立つ。

だって、これは、これは──。

「この九尾の里にはな……♡傾国の肉体を……♡その技を……♡余らせた妖狐がわんさか居るのじゃ……♡順番に……♡好きな妖狐に……♡種付けして回るのがよいぞ……♡時にはその技で鳴かされるのもよいじゃろう……♡」

妲己の指が乳首を襲う。

無数の玉藻の前が乳肉で拘束する。

──~~~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡

「あぁ、そうそう……♡お前様は今、一尾のよわぁい妖狐じゃが……♡強くなる事はないじゃろうなぁ……♡妖力を貯めた傍から精液と奪われ……♡永遠に性的弱者として……♡この里で性に溺れ続けることじゃろう……♡」

絶頂。無上の淫術に蕩ける。

精を乳肉に捧げながら、乳首でもめちゃくちゃにイく。

「お前様はこれから……♡この九尾の里で永遠に天国を彷徨う事になるじゃろうが……♡何人かの元で可愛がられたら……♡妾のもとに戻ってくるがよい……♡この里で……♡また妖の世界最高の技で……♡お前様が誰の眷属なのかを思い出させてやろう……♡」

──~~~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「この子、弱いわねぇ……♡♡♡すぐイっちゃうわ……♡♡♡マゾなのかしら……♡♡♡はぁ、可愛い……♡♡♡」

「この方……♡♡♡とてもおっぱいがお好きなんですね……♡♡♡すっごく可愛いです……♡♡♡」

ぶびゅる♡♡♡♡♡ぶびゅる♡♡♡♡♡びゅ~~~っっ♡♡♡♡♡

「一尾の妖狐のお前様では……♡九尾の妖狐を孕ませるには時間がかかるじゃろうな……♡現世の時間で、そうじゃな……♡千年はかかるじゃろうか……♡まあ、時は無限にある故……♡ゆっくりと頑張るがよい……♡無数のお嫁さんに身を任せていればよいからな……♡」

くりくりと乳首を捏ねられてイく。

乳肉に全身を嫐られてイく。

イく、イく、イく。

「ねぇ、玉藻♡この子、二人で可愛がりましょうよ♡」

「いいですよ♡妲己の家に連れていきましょうか♡」

二人の懐から取り出した、二枚の御札が宙を舞う。

すると、僕を含めた三人は、光の中へと消えていった。

「さて、里の者に旦那様の事を伝えに行くとするか……。しかし、旦那様と交わるまで数千年も我慢できぬなぁ……。今度、あやつらとシているところに邪魔してやろうかのぅ……♡」

むにゅう♡♡♡むに♡♡♡たぷっ♡♡♡にゅむぅ♡♡♡

くりくりっ♡♡♡かりっ♡♡♡きゅっ♡♡♡すりすり……♡♡♡

──あ~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡いぁ~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡

「可愛いわねぇ……♡しばらく子作りせずに虐めて遊びましょう♡」

「そうですね♡おっぱいを見ただけでイくように調教してあげましょう♡」

「あら♡いいわねぇ♡なら私は身体中の色んなところを開発してあげるわ♡感度を高めて服も着られないようにしてあげる♡」

「ふふ♡大変ですねぇ♡旦那様♡」

──~~~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ここは、九尾の里。

無数の九尾の雌と、一匹の哀れな雄が暮らす里。

そこでは時は流れず、肉体が朽ちることもなく永遠に生きることができるという。

もしもそこで、九尾の妖狐の肉体を好き放題に味わうことができたなら。

九尾の絶技を求めるがまま味わうことができたなら。

九尾の里は永遠に、天国を超えた極楽となるだろう。

それは、一匹の弱々しい雄の妖狐が証明していた。

──はぁぁ゛っっ♡♡♡♡♡♡♡♡しあ、わせぇ……♡♡♡♡♡♡♡♡♡

その里に住まう一匹の雄は、今も天国を渡り歩いているという。

終わりなく、無限に、時間は続く。

男はこれから先、この里から出られる事は一生ない。

快楽天国を、今日も明日もその明日も、彷徨い続ける──。

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