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ネトゲ友達とオフで会ったらラテン系ハーフの長身爆乳デカ尻黒ギャルお姉さんだった

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「――アローさん! 今度の土曜日。一緒にそのイベントに行かない!?」

ボイスチャット越しのその一言から全てが始まった。

「え? キャベ子さんと俺で?」
「うん! アローさんがよければ」
「……いいね! 行こう行こう!」
「やったぁ! さっそく予定立てようよ!」
「立てましょ立てましょ! ……あ!? レアイベント発生してる!?」
「ほんと!? 今はとりあえず予定は後回し! 他のプレイヤーに先越される前に狩りに行かなきゃ!」
「もちろん!」

三上桃矢
みかみとうや
、25歳。ブラック企業に勤めるしがないサラリーマンである。
毎日毎日残業を繰り返し、定時で退勤できたのは入社してから数えるほど。職場の雰囲気にも馴染めず、作業環境もまともに整備されていない。おまけに連日のようにパワハラ上司の小言攻撃……と、役満である。
それでいて、恋人も居ない一人暮らしの寂しい独身生活を送っている。そんな“社畜”な俺にとって唯一とも言える癒やしが“ネトゲ”だった。
帰宅してから寝るまでの僅かな時間を大人気ハンティングゲームのオンラインプレイに費やし、そこで出会った“ネッ友”たちと一緒に遊んでいる瞬間が一番充実としていた。
そんなネッ友たちのなかでも、『キャベ子さん』は一番親交が深い人物だった。性別は違えど、同世代かつ互いの趣味趣向も共通し、会話も盛り上がる。彼女と一緒にゲームを愉しみつつ、雑談したり仕事の愚痴を零し合ったりしているのが何よりも楽しい時間だった。
(キャベ子さん……どんな人なんだろうなぁ……)

彼女と約束を交わしたその日の深夜。ベッドの中でまだ見ぬ親友の姿に思いを馳せる。
今週の土曜の都内某所にて、俺たちがやっているゲームのイベントが開催される。キャベ子さんも俺と同じく都内住みかつ同じ日に行く予定だったらしく、彼女からの提案でご一緒することになった。
この手のイベントでネット上の付き合いの異性とオフで会うという経験は初めてだった。緊張はあったけれど、それ以上に興味が勝る。

(たしか、スポーツクラブ勤務のインストラクターだっけ。いかにも体育会系って感じの人なんだろうなぁ。……でも、アメリカ人のハーフらしいし声も可愛いから、案外金髪碧眼なロリっ子だったりして。だとしたらギャップがおもろいな~)

想像上の成人女性の色んな顔が、頭の中で浮かんでは消えてゆく。
どんな人だろう?
可愛いかな? 美人かな?
そんな空想に耽っていたら、いつの間にか瞼が重くなっていた。

(今週の土曜日……楽しみだな……)

いよいよ来るイベント当日。約束の時間よりも少し早めに到着していた俺は、会場近くの集合場所でキャベ子さんを待っていた。
ラインに『もうすぐ着きます!』と彼女からのメッセージが入っている。もうすぐキャベ子さんのリアルと対面できると思うと、楽しみで仕方がない。
そうやってソワソワとしながら暇潰しにスマホゲーをしている俺に、声を掛けてくる女性が現れた。

「――あの。もしかして……アローさんですか?」
(! その声はキャベ子さん!)

聞き慣れた女性の声だ。予め互いに当日の服装を教えていたため、無事彼女も目星をつけることができたのだろう。俺はドキドキしながら見上げた。

……? 見上げた?

「キャベ子……さん?」
「ワー! その聞き慣れた爽やかなイケボ! やっぱり生アローさんだ!」

彼女の鈴を転がすような可愛らしい声は、俺の頭上から響いていた。
(――でっっっっか!?!?)

思わず言葉を失うほどに高身長だった。165センチの俺よりも頭一つ分ぐらい高く、180センチ以上は確実にある。
しかしながら、意外なのは身長だけではなかった。
コートを羽織った冬場の装いからして露出は僅かだが、南国育ちを思わせる健康的な褐色肌。肩まで伸びた濡羽色のクセ毛ロングヘアー。キリッとした太眉。タレ目がちな目つき。反り返った長い睫毛。吸い込まれそうな黒の瞳。紅色に薄く彩られた艷やかな唇。彫りの深い造形の顔立ちの“ラテン系黒ギャル”であった。

「? どうしたの?」
「あ、いや、その。キャベ子さんが思ったよりキレイな人だったから、ちょっと驚いちゃって」
「きゃっ♪ キレイだなんて嬉しいー♡ アローさんもイケメンだよ!」

想像とかけ離れているセクシーなお姉さんが、屈託のない笑顔を浮かべている。普段から慣れ親しんだキャベ子さんの喋り口調そのものなので、本物なのは間違いないだろうが、あまりのギャップに困惑してしまう。

「じゃ! 行こっか! アローさん♪」
「う、うん」

俺は彼女に促されるまま、一緒にイベント会場へと赴く。

「――それで昨日は惜しくも逃しちゃってさぁ! ほんと勿体なかったぁ!」
「ひえー! それはキツイわー……。でも、さすがキャベ子さん! そんな最適解ビルド、よく厳選できたね」
「えへへ! 周回すんごい頑張ったんだ~♪」

道すがら、いつも通りにゲーム談義で盛り上がる。こうして話してみると、この長身美女が紛れもなくキャベ子さん本人であることを改めて実感させられる。

(しかし、キャベ子さん……間近で見るとマジでデカいな……)

ヒールを履いていることを差し引いても、俺よりも20センチ近い差があり、長い足の大きな歩幅でゆったりと歩く様は、もはやスーパーモデルの外国人そのものだ。しかもコートの上からでも分かるぐらい“立派なもの”をお持ちで、歩くたびに俺の真横でふよんふよん♡と揺れて目のやり場に困ってしまう。当然、彼女のその類まれな容姿は周囲からの視線を集め、道行く人々からすれ違いざまに振り向かれてゆく。
――こんな冴えない俺が並んで歩くのに相応しい相手じゃない。
彼女から溢れるオーラがあまりに眩し過ぎて半ば惨めな気持ちになりつつ、ドーム会場へと入場する。
キャベ子さんは来場者たちを出迎えるかのように設置されていた大型モニュメントを見つけるなり、キラキラと顔を輝かせながら指さして言った。

「アローさん! 見て見て! ギガライガー!」

ゲーム内に登場する虎をモチーフにした大型モンスター『ギガライガー』の実物大サイズの像だ。全長10mは優に超えている圧倒的なスケールで、今にも襲いかかってきそうなほど精巧でリアルな出来と迫力は、イベントの目玉のひとつである。

「すっげー! 俺ら、普段からあんなバケモノを赤子の手をひねるように狩ってるのかー」
「ねー! 私たちってすごいかも~!」

キャベ子さんはエキゾチックな容貌とは裏腹に、あどけない少女のごとく朗らかに笑う。

(……どんなに見た目がセクシーなお姉さんでも、キャベ子さんはキャベ子さんだよな)

こうして実際に対面しても、彼女はいつもボイスチャットで楽しく会話している時と何ら変わらず接してくれている。そんなキャベ子さんの表裏の態度によって、彼女を色眼鏡で見ていたことに気付かされた。このままでは、さっきからキャベ子さんの容姿を奇異な目で見ている失礼な人たちと何ら変わらない。
せっかくこうして仲の良いネッ友と一緒にイベントを満喫できるのだ。彼女のように純粋に楽しまないと損である。そんな風に微笑ましく彼女を見ていると、視線に気付いたキャベ子さんは首を傾げた。

「? アローさん?」
「……なんでもない! キャベ子さん、あそこ行ってみない?」
「いいね! いこいこ!」

気を取り直してイベント会場内の各ブースを回ってゆく。
会場には大型モニタが幾つも設置されており、ゲーム内容のデモンストレーション映像や、本日のイベント内容などのPVが流れ続けていた。俺たちは通り過ぎるたびそれらに目移りしながら、都度感想を述べ合っていく。
こんな風に誰かと面と向かって笑いあったのはいつ以来だろうか。社会人になってからは、リアルでの交友関係が乏しくなっていた。久しく味わっていなかった人の温もりに触れ、胸がじんわりと満たされていく。

(キャベ子さんと過ごす時間……本当に楽しい!)
充実感を味わいながらキャベ子さんと一緒にイベントを満喫するなか、ある催し物が目に付く。

「――え!? トークイベントに加納愛衣さんが登壇してるの!?」
「加納愛衣……、たしかアローさんが好きな声優さんだよね!」
「そうそう! 次あれ見に行っていい?」
「いいよ~♪」

加納愛衣さんは今をときめく人気声優で、ゲームに登場するキャラクターの吹き替えも担当している。彼女のライブを観に行ったこともある一ファンとして見過ごせない。
「……すごい集まってるなぁ」
「ねー。……わぁっ! 加納愛衣ちゃん、実物で見るとかわいい~~♡」

トークイベント会場周辺の観覧用スペースは、他のブースよりも段違いに人が殺到していた。加納愛衣さんの他にも、人気アニメの主役を張ったこともあるような豪華声優陣が壇上に勢揃いしてるのだから然もありなんだ。集まった人たちは声優の姿を一目見ようと前のめりになって押し寄せ、まるで満員電車のごとくすし詰め状態だ。当然、隣にいるキャベ子さんは高身長なので、この人混みの中でも難なく観覧できている。
彼女と違って背が高くはないので、人だかりに阻まれながら加納愛衣さんの勇姿を眺めようと悪戦苦闘しているなか、ふと背後から苛立ちを孕んだ男の声が耳に入った。

「――チッ。デカくて邪魔なんだよ」

身に覚えのある悪態に背中から嫌な汗が出る。
俺は思わず振り返ると、キャベ子さんの背後に立っている小柄の神経質そうな中年男性が、煩わしそうに彼女の後頭部を見上げ、舌打ちを鳴らしていた。

(な、なんだこのノンデリ野郎……)

たしかに客観的事実として、キャベ子さんのような高身長の人が目の前に居たら視界の妨げにはなるだろう。でも、だからといって、こんな公の場でわざわざ本人に聴こえるよう暴言を吐いていい理由にはならない。
俺は心配になってキャベ子さんの方を見やった。

「ッ!」

愕然とした。
明朗快活に輝いていたはずの彼女の顔は陰り、怯えた表情になっていたのだ。

「キャベ子さん。行こ」
「……え?」

罵倒した男は当然看過できない。けれど、今日のイベントをあんなにも楽しんでいた彼女から“笑顔を奪う切っ掛けを作ってしまった自分”が、なによりも許せなかった。
キャベ子さんの居た堪れない様子に居ても立っても居られなくなり、俺は気付いたら彼女の手を引いて人の海を掻き分けていた。
「加納愛衣ちゃん、見てかなくていいの?」
「……いいんだ」

不安げに尋ねる彼女を少しでも安心させようと、俺は穏やかに笑ってみせた。
彼女は俺の手を振り払うこともなく、大人しく後ろをついてくる。何かしらスポーツをやっているのか、ところどころ皮膚が硬質化しているのが分かるその掌は、何故か段々と熱を帯びはじめていた。

「――ごめん。俺のせいで」

ブース前の人集りを抜けて一段落したあと、俺はいの一番に彼女へ謝罪する。

「ううん! 全然いいんだよ! 私の背が高くて邪魔だったのは事実だし!」
「だからって、あんな風に言われるのは……」
「……いいの。デカくて邪魔とか、デカくて可愛げないとか、背の高さのことで色々言われるのは昔っから慣れっこだし!」
「キャベ子さん……」
「あはは……、なんか……暗くしちゃってゴメン。そろそろいい時間だし、どっか美味しいものでもパーっと食べに行こうよ♪」

彼女に言われ腕時計に視線を移す。いつの間にそんなに時間が経過していたのか、既に夕方の5時を回っていた。

「ほら! アローさん! 行こ!」
「……うん、そうだね!」

あくまで明るく振る舞おうとする彼女だったが、その貼り付いたような笑顔の裏にある諦観がどうにも痛ましかった。
俺は彼女の『場を盛り下げたくない』という胸中を察し、汲み取るしかなかった。モヤモヤは胸の奥へ仕舞い込み、あくまで楽しい気分を崩さないよう努めるのだった。

「――美味しい~~♡ ここの唐揚げめっちゃイイ!」
「でしょ!? 前に付き合いで飲んだときに来たんだけど、ここの唐揚げにすっかり虜になっちゃってさ。唐揚げ好きのキャベ子さんのお気に召すかと思って」

俺とキャベ子さんは、ちょうど会場近くにあった行きつけの居酒屋に訪れていた。半個室のテーブルの上に所狭しと並んだ料理の数々を舌鼓を打ち、宴を謳歌する。
「値段の割にボリュームあるし、このカリッカリの衣が最高なんだよ~」
「他のメニューもコスパ悪くないし、お酒の種類も地味に多いし、私も気に入っちゃった♪ 今度同僚と一緒に行こっかな♪」

彼女との会話を楽しみながら、小皿に盛られた唐揚げを箸で摘んで口の中に運ぶ。
小気味よい音を立てて薄く硬い衣が砕かれ、中から程よい弾力のジューシーな肉の食感と鶏の旨味が詰まった肉汁が溢れ出る。さらに、肉によく染みた醤油ダレベースの香ばしい風味が舌の上に溶けて広がっていった。
それらをひとたび堪能し終えると、ジョッキに注がれた冷たいビールを飲んで洗い流し、喉を潤していく退廃的な贅沢が脳味噌が蕩けさせる。

「――ぷっはあぁッ! さいっっこう……」
「あはは! アローさんオッサンくさーい!」
「もう25だからなー!」
「はぁ!? じゃあ、27の私はババアかよ!?」
「いやいや、キャベ子さんは可愛い女子っしょ!」
「おっ? 随分調子がいいこと言うー!」
「調子いい! 絶好調!」

俺たちはすっかりアルコールが入って心地よいほろ酔い気分のまま、他愛もない会話を繰り広げていく。
彼女と談笑して過ごす時間はやっぱり楽しいけれど、さっきの出来事を心のどこかで引きずったままだった。心無い言葉を浴びせられたときに見せた、彼女の怯えた表情がずっと脳裏にこびりついて離れない。
彼女にとっても引っかかりだったのか。今日のイベントの話を自分からは言い出さず、意図的に避けているように思えた。

「……ねぇ、キャベ子さん。突然だけどさ」
「ん? 急にどしたの?」
「正直さ。キャベ子さんと初めて会ったとき。声と喋り方から想像していたイメージと、実際の姿とのギャップに驚いたんだよね」
「あ~、やっぱりそうだったんだ。普通びっくりするよね。よくあるよくある」

酒が順調に進んで酔いが回ってきたからだろうか。理性のネジが緩み、頭に浮かんだ言葉がポロポロと零れ落ちてゆく。

「……でもさ。喋っているうちにだんだんと『いつも一緒にゲームで遊んでくれるキャベ子さんなんだ』って思えてきて。そんで、見た目で戸惑ってた俺って、なんてバカだったんだ、って」
「アローさん……?」
「フレンドとしての付き合いはあるといっても。こんな初対面の男に言われたところで、何の気休めにも励ましにもならないかもしれないけどさ」

俺は真剣な眼差しで彼女の顔を捉えると、思い切って言い放つ。

「俺はキャベ子さんのこと、本気で可愛いと思ってるし!」
「……え?」
「さっきキャベ子さんが言ってた、『デカくて可愛げない』って、きっと以前誰かに言われた言葉なんだろうけどさ! そんなの嘘っぱちだって! こんな高身長でかっこいいイケ美女な見た目なのに、可愛い声で天真爛漫なキャラしてるギャップ萌えなキャベ子さんが可愛くないワケある!? だから自信持って! どこぞの誰に“デカい”とか“邪魔”とか言われようが関係ない! キャベ子さんは可愛いからっ!」

最後まで言い終えると、キャベ子さんは鳩が豆鉄砲を食らったように目をパチパチとさせる。
半個室に静寂が流れはじめた。
「あ、やばい……。俺、今超キモいこと言ったわ……うわ……ごめん……」

沈黙という冷水が酔いを醒まし、我に返る。

(やってしまったぁ……)

酔った勢いでやった飲み会の一発芸で滑ったトラウマを想起させる気まずさに目を泳がせていると、キャベ子さんが突如として吹き出した。

「……ぷっ! あははははっ!」

そして、堰を切ったように笑う。まるで取り憑いた悪霊が振り払われたかのごとく、屈託のない笑顔だった。

「あははっ! ……あーあ! おっかし!」
「い、いくら俺がキモいからって、そんな笑わなくてもいいっしょ!」
「ごめんごめん。でも別に気持ち悪いだなんて思ってないよ?」
「そ、そう?」
「うん」

彼女のその一言にひとまず安堵する。
冷静になってみると、いい歳した社会人の男が初対面の同年代女性に向かって“可愛い”と連呼するのは、どう贔屓目に見ても“恥ずかしい行為”そのものだろう。俺は改めてアルコールの恐ろしさを思い知る。
「さっきのことだよね? 私のこと、気遣ってくれたんだ」
「キャベ子さん、辛そうにしてたからさ……。お節介……だったよね」
「ううん。そんなことないよ。……それに」

キャベ子さんは言葉を区切ると、気恥ずかしそうに俯いた。

「私、今までの人生で“可愛い”って真剣に言われたこと、あんま無かったの。――だから、すごく嬉しかったよ♡」
「!」
そう言って彼女は、満面の笑みを俺に向けてくれた。
酒気を帯びて赤みが差す褐色の貌を彩るその笑顔は、まるで燦々と照りつける太陽の元で華やぐ南国の花のようだった。
その何物にも代え難い最高の表情を見た瞬間、俺の心臓がドキリと弾んだ。

「……あ~~! やだな~! なんか恥ずかしくなってきたかも! あー、熱い熱い!」
「そ、そうだね! なんか今日は熱いかも!」

キャベ子さんはどこか落ち着かない様子のまま、顔を手で扇いでいる。
俺もソワソワとした気分が収まらなかった。それに彼女を見ていると、なんだか不思議な高揚感が生まれる。
――果たしてこれも、アルコールのせいなのだろうか?

「……」
「……」

居酒屋を後にした俺とキャベ子さんは、言葉を交わすことなく最寄りの駅に赴いていた。
“気まずい”というよりは“気恥ずかしい”。
経験は無いが、対面したばかりのお見合い相手と探り合いをするような空気に近い。原因は十中八九、さっきの居酒屋でのやり取り。今までなんともなかったのに、あれ以降彼女のことを妙に意識するようになってしまった。

「あ、あの」
「うん?」

俺は沈黙に耐えられず口を開いた。

「今日は……楽しかったね?」
「うん。そうだね」
「また……こういう感じで会いたいね」
「うん……」
「……」

なんとか場を繋ごうとするものの、うまく会話が続かず沈黙へ逆戻りする。

(なんか変な感じだ……)

少し前までなんともなかったのに、今は隣に彼女が居るだけで落ち着かず、ドキドキと胸の高まりが止まらない。
ふと、隣に並ぶ彼女の姿に目をやる。
歩くたび揺れる艶やかな黒髪と、豊かな胸元。高身長のかっこいいモデル体型。健康的な褐色の肌。タレ目がちのセクシーな眼差しと長い睫毛。
彼女の姿形、その全てが夜の街並みに美しく映えていた。

(やっぱ……キャベ子さんってものすごい美人……)

彼女の優れた容姿に見惚れていると、その視線に気付いたキャベ子さんがこちらを見た。
刹那、視線が合致し、慌てて逸らしてしまう。

(もしかして、俺……キャベ子さんのこと……意識してんのか……?)

さっきのやり取りをきっかけに、いや……もしかしたら彼女と初対面したときから潜在的に抱いたかもしれない“感情”に気付く。
よくよく考えてみれば当然の帰結だ。
仲の良いネッ友が、実際に会ってみたらものすごく綺麗で可愛い人だった。25年間童貞を貫いてきたような男が、そんな相手を異性として意識しない訳がない。
いよいよもって自分の気持ちを自覚し始めた頃、駅の改札前に到着してしまう。

「……今日は楽しかったね」
「……うん! 私も楽しかったよ。唐揚げも美味しかった」
「気に入ってくれて嬉しい」

沈黙が明け、別れ際の会話が始まった。
――ああ、終わってしまう。いやだ。
本音を言えば、もっと彼女と一緒に過ごしたい。
もっとキャベ子さんの姿を隣で見ていたい。

「……それじゃ、また……今度……」
「……うん」

しかしながら、俺たちは所詮はネッ友同士でしかなく、これ以上一緒に過ごす理由が見つからないもどかしさに身を焦がす。
彼女の笑顔と別れを惜しむ声に後ろ髪を引かれる思いで改札口へ向かった。

「――アローさん!」

改札を通り抜けようとしたそのとき。彼女からハンドルネームを呼ばれ、立ち止まって振り向く。
彼女は逡巡するかのように俯いたあと、意を決した様子で口を開いた。

「――私、黒沢華蓮
くろさわかれん
っていうの!」
「!?」

驚きのあまり言葉を失う。
何ゆえ、このタイミングで自ら本名を暴露したのか。その理由が掴めず脳内で混乱が生じた。
「アローさんの名前も……教えて?」
「……俺のも?」

キャベ子さんもとい黒沢華蓮は、訴えかけるように俺の名前を尋ねる。
何がなんだかよくわからないが、なにかしら覚悟を決めたらしい彼女の心意気を汲み、本名を明かすことにした。

「俺は……三上桃矢っていいます」

すると、キャベ子さんは「桃矢って言うんだ……」と、嬉しそうに呟く。

「あ、あの! キャベ子としての付き合いは、これで終わりにしていい!」
「……」
「でも……、黒沢華蓮としては……今日は……帰りたくない……っていうか?」
「……え?」

キャベ子さんは顔を赤らめながら、消え入りそうな声で言った。

「もしよかったら……、どこかで……“休憩”……してかない?」

一瞬、思考が止まる。
彼女の言葉が意味するものが何なのか。童貞といえど、それを理解できないほど純朴ではなかった。

「ねぇ、“桃矢”。さっき私のこと、可愛いって言ってくれたけれどさ……。――やっぱり私……可愛くないかも♡」

キャベ子さんは甘く囁くと、口角を尖らせて目を細め、妖艶な微笑を浮かべるのだった――

駅から蜻蛉返りした俺たちは、適当に見つけた高級ラブホテルの適当な部屋に入室した。高級を謳うだけあって部屋は清潔感に満ちており、家具も内装も格式高い。ホテルのスイートルームといっても差し支えないだろう。
勢いに流されたとはいえ、これから初めて異性と性行為に及ぶ緊張でガチガチの俺に、キャベ子さんはどこか余裕を感じさせる笑みを浮かべている。

「緊張してる?」
「そ、そりゃ緊張するよ。でも、未だに信じらんないな……。まさか、あのキャベ子さんと……こういうこと……するなんてね……」
「……華蓮って呼んでよ♪」
「あ、ごめん。……えと、華蓮……さん」

俺が名前を呼ぶと、彼女はご満悦そうにする。

「ねぇ……“脈あり”ってことで……いいんだよね?」
「……う、うん。少なくとも俺は……きゃべ……華蓮さんのこと……異性として見てるよ」
「……そっか♡ あー、よかった♪ 私だけ一方的にガチ恋しちゃったとかじゃなくて」
「華蓮さんはどうして俺を?」

彼女みたいな魅力に溢れた美人なら、男など選り取り見取りなのも想像に易い。そんな華蓮さんが、どうして俺なんかに惹かれてしまったのだろう。

「えー? 今さらそんなこと言っちゃうー? ……あんだけ私のこと口説いたくせに♡」
「へ?」
「……もしかして自覚無かった? 桃矢って悪い男だね♪」

シャワールームに入るべく、身につけていた衣類を脱いでハンガーに掛けていく華蓮さんは、悪戯っぽく微笑みかけた。

「私こんなんだけどさ。やっぱり“女の子扱いされたい”っていう諦めきれない願望があったんだ。だからこそ、桃矢が真剣に私のこと“可愛い”って言ってくれたのが嬉しかったんだよ♡ それにあんなイケ彼ムーヴまでされちゃったし♡」
「イケ彼ムーヴ?」
「加納愛衣ちゃんのブースに居るときさ。私の手を引っ張って連れ出してくれたじゃん? 本当はあのとき、ちょっぴり怖かったんだ。でも、桃矢が助けてくれた。……ありがとうね♡」
「そうだったんだ……」
「それだけじゃないよ? アローさんのことは元々尊敬してて、声もかっこよくて。で、中身の桃矢は顔も行動もイケメンだった。……そんなの、好きになっちゃうよ♡」
「そ、そこまでストレートに褒められると、ちょっと恥ずかしい……」
「えー♡ 照れてるのー?♡ かわいい~~♡」

見た目と性格が合致しないように思えたが、結局のところ彼女はラテン系らしく情熱的であるようだ。
そんな“肉食系黒ギャル”相手に、ウブな童貞で太刀打ちできるはずもなく、終始翻弄されてしまう。

「ねぇ、シャワールーム行こ♪」

衣類を脱ぎ終えて、バスローブをまとった彼女がそんなことを言う。
肩まで露出した健康的な褐色肌。布一枚で心許なく包んだたわわな胸元。そして、長い黒髪は後ろにまとめ上げられており、その艶めかしい“うなじ”に息を呑む。

「そ、そうだね。先、華蓮さんで……」
「えー? 一緒に入ろうよ♡」
「えっ!? それはさすが……」
「どうせこれからエッチするんだから。今更恥ずかしがってもしょうがないって! 一人ずつなんてまどろっこしいし?」
「……わ、わかったよ」

腰にローブを巻いた俺は、彼女に手を引かれ半ば連れ込まれる形でシャワールームに入る。
外から丸見えのガラス張りになっており、バスタブ内の桃色の照明が水中を妖しく彩っていた。

「……やっぱさ。桃矢って童貞なの?」
「ハイっす……」

背後にある浴槽にうっとりと浸かっていた華蓮さんは、藪から棒にそんなことを尋ねてくる。まとっていたローブは壁のラックに掛かっていた。つまり、今の彼女は産まれたままの姿である。
シャワーチェアに座っていた俺は、なるたけ彼女を視界に入れないようにしながら身体を清めていく。

「だよねー♡ さっきから反応がかわいいんだもん♡」
「そういう華蓮さんはどうなの?」
「私? 私は経験人数二人かな~?」

やはりというか、案の定初めてではないようだ。

「でもセックスした回数は多いかも。私、性欲強い方だし」
「そうなんだ。……俺なんかに相手が務まるか心配になってきたよ」
「大丈夫。ちゃんとリードしてあげるから。ゲームではいつもキャリーしてもらってばかりだしね」
「……情けないなぁ。25にもなって、女の子とのラブホであたふたしてさ……」
「気にし過ぎだよー。むしろ女慣れしてた方がイヤだよ?」
「え、そうなの?」
「うん。相手が童貞なのを嫌がる女の子はあんま居ないと思う。好きになった人が童貞だった方が断然嬉しい♡ だって、その人にとっての“永年の初めて”になれるんだから」
「そういうもんか」
「そういうもん」

初めて知る女心のイロハに関心しながら相槌を打っていく。
それから十分に泡立てたソープで全身を隅々まで擦りあげ、それらを洗い流すべくシャワーを手に取ろうとしたとき。華蓮さんが突然バスタブから立ち上がり、こちらに近づいてきた。

「――ッ!? か、華蓮さん……!?」

ミラーに映り込む褐色の女体から反射的に目を背け、俯く。

「ぬおっ!?」

刹那、背中に弾力のある柔らかさが、ふにゅん♡と潰れた。

「背中……拭いてあげるね♡」

華蓮さんは甘えた声で言うと、両腕をいやらしく首に絡ませ、豊満なおっぱいを背中に擦り付けるよう上下に動きはじめる。

「も、もう十分拭いてるって……っ」
「んー?♡ 後ろは手が届き辛いんだから、他人に任せた方がいいんじゃないかなー?♡」
「あっ! ちょ、ちょっと……! これ……ヤバいって……!」
「……なにがどーヤバいの?♡」

華蓮さんは慌てふためく俺を揶揄うよう、わざとらしく密着し、おっぱいを当て擦ってくる。
大柄な彼女に後ろから寄っかかられ、振りほどこうにも振りほどけない。抵抗しようにも、ここは風呂場だ。不用意に暴れた拍子に、彼女が足を滑らせて怪我をするようなことはあってはならない。

「……あ~♡ 泡の中から何か盛り上がってきてるー♡」

すると、股間を埋め尽くす真っ白な泡立ちの中から、隆起した赤黒いペニスが顔を出す。
男なら誰しもが憧れるシチュエーションに置かれているのだから、あまりにも不可抗力な勃起である。俺が発情した確かな証拠を彼女に見られ、羞恥心に襲われる。

「……わ♡ おっきい♡♡ 桃矢のって、太くて立派なんだね♡ ……触ってもいい?」

そうは言うが、彼女は俺の了承を取る前に手を伸ばし、反り返る肉棒を鷲掴みにした。

「――あッ!?」

さらには、一切躊躇うことなく握った怒張を前後に扱き始めたのだった。

「ちょっ!? あっ! なにしてっ!?」
「んふふ♡ ここは特に念入りに綺麗にしないと……ね?♡」
「じ、自分で、やるからっっ!」
「えー、いーじゃーん♡」

体育会系を思わせる逞しい手に包まれ、淫らに摩擦されてゆく。ボディソープがローションの役割を担い、ヌルヌルとスムーズに太い指が竿を往来し、亀頭や裏筋を撫でていった。
初めて女の子に。しかも、ラテン系ハーフ美女な華蓮さんに手コキされるという興奮が、さらなる勃起を促す。

「あっ! うあっ!」
「……気持ちよさそうな声出ちゃってるよ?♡ それに、どんどん硬くなってるし♡」

俺の反応に気を良くしたらしい彼女は、徐々に扱くスピードを上げていく。
「ぐっ! あぁあ! はあ……ッ!」
「辛そうだね♡ いいんだよ?♡ 我慢できなくなったら出しちゃっても♡」

仕事上がりの深夜、一緒にゲームしながらボイスチャット越しに聴いていたキャベ子さんの肉声が、耳元で甘やかに響く。
その蠱惑的な声が鼓膜を通して脳に染み込んだとき、“彼女と一線を超え、行為に及んでいるんだ”という背徳感がゾクゾクと押し寄せた。

「――あああッ!!」

刹那、下腹部に甘い痺れがじわりと広がる。
呆気なく限界に達してしまった俺は、情けない声を出しながらペニスに迸る熱い射精欲にすべてを委ねた。

――びゅるるるるうううううう♡ びゅるうううううう♡ びゅくううううううう♡

腰がガクガクと痙攣し、鈴口から欲望の塊を止め処なく吐き出す。
俺は華蓮さんの手コキに導かれるまま、浴室のタイルやハイドロミラーに白い体液をぶちまけていくのだった。
「はぁ……はぁ……」
「すごーい♡ いっぱい出たね♡♡」

射精の心地よい余韻に浸りながら息を整えていると、華蓮さんは嬉しそうな声を上げる。
そうしてノックアウトした俺に代わってシャワーヘッドを掴み、放水して俺の身体に付いた精液を泡もろとも洗い流してくれた。

「はい♪ これで綺麗になったよ」
「……ありがとう。華蓮さん」

落ち着きを取り戻した俺は、つい後ろを振り返いてしまった。

「――あ」

ついに見てしまう。
華蓮さんの一糸まとわぬ産まれたままの姿が視界に広がり、そのエキゾチックな褐色の肌に釘付けになった。きめ細かく滑らかで、付着した水を玉のように瑞々しく弾き、浴室の照明を反射して艶めいている。
全体的に筋肉質で逞しい均整の取れた肢体には無駄な贅肉がなく、それでいて女性らしい曲線的で豊かな丸みも失われていない。見事なシックスパックで凸凹とした腹部と細くくびれた腰回りに反し、腰下の尻周りには安産型を思わせるようなムチムチとした肉感がたっぷり備わっている。
下半身の局部のアンダーヘアは手入れが行き届いておらず、秘密の割れ目が埋もれて見えないほど剛毛がもっさり茂っていた。一般的に下の毛を整えた方が清潔感があって良しとされるかもしれない。だが彼女の場合、却って野性味のあふれた扇情的なものに見えた。
発達した骨格の広い肩幅と太い腕、ガッチリとした鋼の太腿とふくらはぎ。どこもかしこも惚れ惚れとするような肉体美だったが、何よりも目を引いたのは、さっきまで俺の背中で潰れていた“おっぱい”だ。
メロンを思わせる巨大な丸みが連なって実り、極上の柔らかさの塊ゆえ自重に負けてやや垂れ下がっている。しかしながら、以前で爆乳モノAVで見た女優のように、だらしくなく崩れてはいない。先端に広がる紅色の乳輪と小ぶりな突起がツンと上向きになった、張りのある釣り鐘型の美しい形状を保っていた。

「……何かすごい視線感じるよー?♡」

後ろを振り返ったまま固まっている俺に、華蓮さんは妖艶に微笑みかけた。
彼女の裸体はあまりにも美しかった。言葉も出ず、夢中になって眺めていた。
「桃矢……、また勃起してない?♡♡」
「……えっ? あっ!?」

彼女に指摘され、股間を見る。
すると、俺のブツは今しがた気持ちよく射精して果てたばかりだというのに。既に復活し、バッキバキに硬く反り上がっていたのだ。

「出したばっかなのにすごい♡ もしかして私の裸見たから?」
「多分……。華蓮さんの裸……あんまりにも綺麗だったから」
「へー♡♡♡」
彼女はビキビキに勃起しているペニスを見つめながら、にやぁ♡と妖しく笑う。
「ねぇ♡ ベッド行く前に、ここで一回パイズリとかしてみよっか♡」
「……えっ!? ぱ、パイズリ!?」
「さっきから私のおっぱいすっごいガン見してるから、してみたいのかなって♡」
「別にそういうつもりじゃ……なかったけど……。胸を……見てたのは事実っす……」

思わず生唾を呑む。
彼女が身じろぎするたびに揺れ動く、あの巨大な褐色の果実に挟んでもらえるだなんて、願ってもない提案だ。
断る理由などあるだろうか?

「浴室なら処理も楽チンだし♡ ね?♡」
「……よろしくお願いします!」
「任せて♪ 私、パイズリ好きなんだぁ♡」

急遽、華蓮さんから“乳奉仕”をしてもらうことになった俺は指示に従い、仰向けになって浴槽に入る。
そして、両足を大きく開いて浴槽の縁に踵を乗せ、濡れて股間に貼り付いた陰毛とグロテスクに隆起する男性器をあられもなく晒すという、非常に恥ずかしい体勢になった。
華蓮さんは俺の両足の間に割って入り、膝立ちになって腰まで湯に浸かると、熟れた肉メロンを下から抱えて持ち上げ、むにゅん♡と俺の下腹部に置いた。

「……あ~♡ 桃矢のチ◯ポ、またおっきくなってる~~♡」
「し、しょうがないでしょっ! こんなの、興奮するなってのが無理だって!」

華蓮さんは座高が高いので、それに合わせるため必然的に腰を高々と打ち上げる姿勢になる。そのせいで勃起ペニスを彼女の目の前に懸命に差し出すような形になるのだ。隠しようがなく、堂々と見せつける羞恥プレイにドキドキしてしまう。

「挟むからじっとしててねー?」
「……うん」

華蓮さんは、先端が臍まで到達するほどギンギンに反り返るペニスを掴んで垂直に立たせると、そのまま上手いこと両乳を使って包んだ。

「……どう?♡」
「ふおおおお……! す、すげぇ! 柔らかい……っ!」

片手に収まらないサイズのおっぱいとおっぱいに挟み込まれ、湯浴みで温まった“しっとり”とした感触の乳肌がみっちりと竿全体に密着する。ふわふわの乳に優しくマッサージされているような感覚が病みつきになりそうだ。
また、俺の自慢の竿は亀頭部分以外は埋もれて見えなくなっている。華蓮さんの爆乳がつくる褐色の深い谷間にチ◯ポが収納されているという“エロすぎる光景”に、ますますペニスに血が漲った。

「ふふっ♡ 乳内
ナカ
で硬くなってる~♡ そんなにコーフンするんだ♡」
「だ、だって……こんなの、良すぎる……っ」

美人なお姉さんの迫力満点な爆乳に挟まれている。そんな最高のロマンが興奮を極限まで高める。

「動くよー♡」

彼女が合図すると、ゆったりとした動きで両胸を上下に揺すりはじめた。

「……あっ、はぁっ……うぁっ」
「ふふ♡ 気持ちいい?」
「う、うん! 気持ちいい……っ!」

“扱く”というより“揉み込む”といった具合に、柔らかい乳房がむにゅむにゅ♡と形を歪める。褐色おっぱいと剛直が触れ合うたび、先走り汁で濡れた亀頭と乳肌が絶妙に滑り合い、甘い摩擦を起こした。
俺は人生で初めて味わうパイズリの優しい快感にうっとりしながら、彼女の手捌きひとつで淫らに形を変えるたわわに釘付けになった。

「あっ! ああっ! 華蓮さぁん……っ!」
「ん? どうしたの?」
「あ、いやっ……、ただ……名前呼んだだけ……っ。気持ちよくて……つい……っ」
「♡♡ も~~♡ 桃矢かわいすぎー♡♡」

華蓮さんは愉悦でゾクゾクとした表情を浮かべると、乳奉仕の動きを少しずつ加速させていった。

「っ! うっ! うあっ!」
「ほらほら……ほぉら♡ もっと気持ちよくしてあげるからねー♡」

彼女がそう言うと、両手で抑える力が強まり、ペニスを覆う乳圧が増す。優しく揉まれる感触は、やがて“扱き”へと変わる。
また単純に上下にするだけでなく、時おり双乳を互い違いに擦り合わせる動きも交えられ、緩急のある刺激に翻弄される。

「っ! ぐうっ! ううっ! はぁ……はぁっ!」
「あはっ♡ 桃矢、腰がビクビクしちゃってるよ♡」

パイズリの快楽に夢中になるあまり、無意識に腰が痙攣していたようだ。彼女に指摘されるまで気づかなかったことに、年甲斐もなく恥ずかしくなる。

「それに、我慢汁がいっぱい出て谷間がヌルヌルしてる♡ 桃矢ってば、ホントえっちだね♡」
「ぐっ! それは……っ! 華蓮さんのパイズリが、気持ちよすぎる……からっ!」

華蓮さんの言う通り、ぬちゃぬちゃ♡と粘っこい音が聞こえ始めていた。鈴口から際限なく供給され、谷間に氾濫した粘液でヌルヌルと乳肌に擦られ、彼女の爆乳の柔らさと弾力が竿越しにより感じやすくなる。

「あははっ♡ やっぱりパイズリってたのしー♡ 男の人の気持ちよさそうな顔が見やすいし♡」
「ううっ! み、見ないでっ!」
「もう遅いよ~♡ 桃矢のとろっとろに蕩けたイケメン顔……さっきからバッチリ堪能してるからね♡♡」
「そ、そんな……っ!」

赤くなった顔を見られまいと咄嗟に逸らすも、後の祭りだった。むしろ、そんな初心な反応を見せたところで、徒に彼女を悦ばせるだけである。

「あっ! あああ! んっ! はあっ!」
「ふふ♡ 桃矢のって、カチカチに硬くて、太くて逞しい形してて、ムワッと雄臭くて♡ それでいて反応もかわいいし♡ 本当にパイズリのしがいがあるね♡」
「……っ!」

華蓮さんに耳障りのいいことを言われた優越感で、さらに昂っていく。そんな俺の昂りを見透かしたように淫靡に微笑むと、より一層激しく胸を揺らした。

「うっ! ぐっ! あああっ!」
「ふふふ~♡ ほれほれ~~♡♡」

重なった二つの乳肉の塊が竿に叩きつけられる衝撃で大きく波打つ乳肌に、ペニス全体が揺さぶられる。乳奉仕の激しさを物語るかのように、彼女の両肘が湯船の水面をバシャバシャと叩いていた。
張りのある双乳のピストン運動が腰を何度も直撃し、パンパン♡と乾いた肉音が浴室内に反響する。そんな畳み掛けるような刺激的な乳扱きによって、次第に腰の奥から射精欲がこみ上げる。

「ねぇ、桃矢っ♡」
「……な、なにっ?」
「私の胸……何カップだと思う?♡」

もはや射精まで秒読みといった段階で、華蓮さんは意味深にそんなことを聞いてくる。

「H……カップ……っ?」
「ブー、はずれ~」

華蓮さんは悪戯っぽく言うと、何故かピタッと動きを止めてしまう。
正解できなかった罰ゲームだろうか?
そう思った矢先、彼女は甘く囁いた。

「――110センチ、Mカップ♡」
「ッッ!!!」

彼女の口からまろび出たバストサイズを聞いたとき、ただでさえ豊かな乳房がさらに大きく見えるよう錯覚する。興奮のあまり心臓が強く跳ね、ビキビキビキ♡と肉棒が極限まで硬く張り詰める。
華蓮さんはこれを好機とばかりに、両側からぎゅむぅうっ♡と肉メロンを潰し、追い打ちをかけた。

「ぁッ!?」

強烈な乳圧が襲い、限界寸前なペニスをキツく絞りあげる。
とうとう我慢できなくなり、甘い痺れが押し寄せた。
陰嚢で再分泌された熱く滾る大量の精子が尿道を通り抜け、褐色の谷間から顔を出した鈴口より盛大に噴射された。
――ぶびゅううううううううう♡ びゅるうううううううううううう♡ びゅるるううううううう♡

「アハ♡ イッちゃった~♡♡」

まるで火山の噴火のように、俺の怒張がビグビグ震えてザーメンを吹き出してゆく。
それらは周囲に無差別に飛び散り、彼女の褐色の頬や豊満な胸、黒い髪に付着し、白く汚していった。

「はぁ……はぁ……!」

天にも昇るほどの絶頂の快楽が終わると、射精後の疲労感と脱量感のまま浴槽に身体を沈め、足をだらんと縁に引っかける。
華蓮さんは自分の身体にこびりついた白濁を潤んだ双眸で眺めると、指で掬って口に含み、うっとりと感想を述べる。
「二発目なのに……すごく濃い♡♡」
「はぁはぁ……か、華蓮さん……っ」
「……そろそろ……ベッド行こっか……♡♡」

“Mカップおっぱい”に抜いてもらった最高の愉悦感に蕩ける俺に、華蓮さんは興奮した様子でそう告げるのだった。

「――じゅるるるる♡♡ じゅぷっ♡♡ れろれろ~~♡♡ ちゅぱっ♡♡ べろぉ♡♡」

浴室を出るや否や、華蓮さんは俺をベッドに引きずりこんで押し倒し、無理やり唇を奪った。
彼女の筋肉質で重い肢体にのしかかられ、全身がベッドに沈んで身動きが取れないまま、口内を蹂躙される。彼女の舌先が貪るように動いて俺の舌に絡みつき、蜜のように甘く蕩ける快楽を注ぎ込んでいった。

「れるれろぉ~~♡♡ ちゅうっ♡♡ ちゅううう♡♡ じゅっるううう♡♡ ぢゅぱっ♡♡」
情熱的なディープキスの拍子に、まだ乾ききらない長い黒髪が頬を掠める。濡れているソレはまだ熱を帯びており、華蓮さん自身の濃密な甘い匂いが香ってくる。
密着してくる程よい弾力の太腿と女性らしい柔らかさのおっぱいの感触は、俺のファーストキスの興奮を盛り上げていく。

「……ぷはっ♡♡ はぁはぁ……♡♡」

キスを堪能した華蓮さんは口を離し、酸素を求めて呼吸を乱す。
こちらを見下ろすタレ目はとろん♡と蕩けている。口端からは涎が垂らし、生々しいキスの余韻を醸し出していた。

「桃矢……♡ あのさ……♡ 今日、こんなこと、すると思わなくてさ……♡」
「……?」
「“用意”……とか、無いんだよね……♡♡♡」

華蓮さんはそう言って「だから♡」と続けると、既に復活しきった硬いペニスの裏筋を愛おしそうに指で擦ってきた。
彼女の“要求”を察した俺は、流石に躊躇いを覚える。

「それは……マズイんじゃ……?」
「そんなこと言わないでさ♡ ねぇ♡ いいでしょ?♡ 二回も出した後なんだから暴発しないよ♡ 出そうになったら抜けばいいだけだしさ♡ ねぇ♡ ねぇ♡ いいよね?♡ ネ?♡」

華蓮さんは興奮した様子でふーっ♡ふーっ♡と鼻息を荒げながら捲し立てる。まるで親にオモチャをねだる子供のようだ。

「絶対、“ナマ”の方が気持ちいいからさっ♡」
「うぅ……、わ、わかったよ」
「やったぁ♡♡♡」

勢いに圧されて了承すると、華蓮さんは無邪気に喜ぶ。
さっきから彼女に流されてばかりである。挙げ句、なし崩しに生挿入で童貞を卒業することになってしまった。
こんな付和雷同な体たらくで、無責任なセックスを看過してもいいのだろうか?

「……見て♡ 私の、もうこんなにドロッドロに濡れてるんだよ♡ さっきから桃矢の生チ◯ポ、欲しくてたまらないんだぁ♡」

そんな風に煩悶と思考していると、華蓮さんは股間にある秘裂を指で押し拡げ、堂々と見せつけてきた。
萌えた黒の茂みの中から充血した肉の花が開く。複雑に入り組んだ形状の奥にある孔から透明な蜜を滴らせているソレは、時おりヒクヒクと卑猥に蠢いていた。

「え、エロすぎる……っ!」

初めて見た女性器のあまりの淫猥さに、さっきまでの葛藤がどうでもよくなるほどの衝撃を受け、脊髄反射で下卑た本音が漏れる。
そんな俺の率直な反応に、華蓮さんは嬉しそうに微笑んだ。

「……じゃ、挿れるからね♡」

華蓮さんは騎乗位の姿勢で跨って位置取りし、剛直に手を添えて腰を浮かせると、割れ目に先端をあてがう。
ぬちゅり♡と生暖かい粘液の感触が亀頭部に奔った途端、「これから華蓮さんとセックスするんだ」と、改めて嬉々とした実感が湧いた。

「――んっ♡」

そして、適当なタイミングを見計らい、俺の腹筋に両手をきながら腰をゆっくりと降ろした。

「あっ♡♡ 桃矢の……太いの……入って……っ♡♡」

肉の花に竿が飲み込まれてゆく。
すると、侵入してくる竿を咀嚼するかのように内部の媚肉が蠢き、四方八方から絡みついてきた。

「んぅうっ♡♡ ぜんぶ……挿入しちゃった……♡♡」

やがて、彼女の全体重を下腹部に受け止めると、ペニスの全長が埋まる。
華蓮さんは大きく息を吐き、恍惚とした表情を見せた。

「っ! な、なんだこれ……っ!?」

彼女の蜜壺は熱く熟れきっていて、火傷しそうなほど熱かった。ヌルヌルとしたゼリーのような感触に満ちていて、圧迫してくるほど窮屈で、優しくねっとりと包みこんでくる。
産まれて初めて味わう女体の快楽は想像以上で、先に二回も射精していなけれ挿入した時点で達していたかもしれない。

「……童貞卒業の実績解除だね♡ おめでと♡」
「あ、ありがとう……。難易度高すぎて、取れないまま終わるかと思ったよ」
「あははっ♡」

ゲーマーらしいジョークを交わし、和やかに笑い合う。
そのおかげか、初体験の緊張が少し解れた気がした。

「動くね♡」
「うん」

華蓮さんはそう言って徐々に腰を動かしはじめる。
「……んっ♡ あ♡ ああ♡」
「くっ……! あっ!」

彼女の下半身が艶かしく上下に動き、ペニスが蜜壺をぬる~っ♡と往来する。竿が引き抜かれるたび亀頭冠が膣壁を引っ掻き、甘やかな刺激が背筋を駆け抜けた。

「ああっ♡ どう……っ?♡ 気持ちいい……かなっ♡」
「んっ! き、もち……いいっ! 華蓮さんの中……ヌルヌルしてっ! やばいっ!」
「ふふっ♡ 桃矢が気持ちよく……んっ♡ なってくれて、嬉しいっ♡ 私も……っ♡ 桃矢のチ◯ポ……♡ んっ♡ 太くて硬くて♡ 奥……届いてっ♡ あんっ♡ すっごく、いいよぉ……♡♡」

彼女の言うように、ペニスの先端が奥まで到達する都度、切なそうに甘い声を漏らしている。その反応からも、彼女が俺のブツで悦んでくれているのを確信し、興奮がさらに高まった。
「あっ♡ あんっ♡ んぅう♡ ああああ♡」

華蓮さんの喘ぎ声が段々と大きく跳ねてゆく。それに呼応してか、抽挿のスピードが徐々に増す。

「んっ♡ あんっ♡ あーーー♡ あっ♡ あっ♡ あんっ♡」

彼女のくびれた腰がベリーダンスのごとく上下にリズミカルに振られ、ギシッ♡ギシッ♡とベッドが軋む音を響かせる。華蓮さんの豊満なMカップバストがぷるんっ♡と揺れて躍動し、視覚からも存分に情欲を煽った。
俺の肉棒を奥まで咥えこんで跨り、淫らに踊り続ける華蓮さんの姿を見ているうち、獣欲的な衝動に駆られてしまう。

「……か、華蓮さんっ! 俺も……動きたいよ……っ!」
「んっ♡ あっ♡ ……いいよぉっ♡」

俺の欲望を快諾してくれた華蓮さんは「ちょっと待ってね♡」と言うと、挿入したまま身体を横に180度回転させ、後ろ向きの体勢になる。

「この体位で下から突かれるの、好きなんだぁ♡」
「お、おお……!!」

思わず感嘆の声をあげる。
まん丸くて魅力的な曲線美を描く豊満な褐色のお尻が、俺の下腹部にどっしりと広がっていたのだ。
巨乳と同じくらいデカ尻が好きな俺にとって、汗で表面が艶々としているその“煮玉子”は垂涎ものである。

「……にゃっ♡ おちん○ん♡、膣内
ナカ
でバキッてなった♡♡ お尻すきなのー?♡」
「好き!」
「正直~♡」
「……動いていいっ?」
「いいよ♡ きて♡」

俺は堪らずガッチリとした両腿を鷲掴み、打ち上げるよう腰をピストンさせた。

「――あっ♡ あんっ♡ あっあっ♡ あああ♡」

華蓮さんの豊かな尻と俺の腰がぶつかるたび、だぱん♡だぱん♡と重い衝突音がラブホの部屋に響き渡る。その情熱的なリズムに合わせ、彼女の方からも積極的に腰を振る。
「……あんっ♡♡ あっ♡♡ すごっ♡ おくっ♡ ぐいぐい、えぐるっ♡ ふぁっ♡♡ あっ♡♡ 硬……♡ あっあっあっ♡♡ あーー♡♡」

最初はバラバラだった互いの腰振りのタイミングが、次第に噛み合っていく。彼女が腰を深く降ろすのに合わせて俺も腰を高く持ち上げると、より強い衝撃となって子宮口を亀頭でノックする。彼女は一番感じる膣奥を思う存分刺激され、俺はカリ首を締めつけるような膣圧に甘撫でされる摩擦を愉しんだ。
粘膜を貪り合う極上の快楽をより味わんとばかりに、俺と華蓮さんは腰使いの速度とストロークを競うように加熱させていく。

「あっ♡♡ あああ♡♡ んうっ♡♡ 桃矢……っ♡♡ じょうずっ♡♡ あんっ♡♡ あーーー♡♡ あっ♡♡ あんっ♡♡ んーーっ♡♡」

俺が腰を強く打ち付けるたび、華蓮さんの汗ばんだ尻肉がプルンプルン♡と淫らに波打つ。そんな最高にエロすぎる光景を満喫しつつ、姿勢が変わって見やすくなっている結合部に目をやる。
粘液まみれで光を反射する俺の肉棒が、充血したヴァギナの中を頻繁に往来している。隙間には愛液が白く泡立ったものが溜まっており、その淫猥さにますます獣欲を掻き立てられた。

「――ハァハァ……ハァッ!!」
「あっ♡♡ あっ♡♡ あんっ♡♡ ああああ♡♡ あっ♡♡ あんっ♡♡ やぁっ♡♡ だめっ♡♡ そんな♡♡ はげしくっ♡♡♡ あーーーーー♡♡♡」

俺は雄の本能の赴くまま、無我夢中でピストンした。
剛直が子宮に届くたび、華蓮さんは悦びの悲鳴をあげる。彼女の筋肉質でありながら肉付きのよい妖艶な肢体がビクン♡と跳ね、膣内で複雑にうねる襞々の締まりが狭まっていく。
俺は思いのままに女の子をよがらせられている優越感と征服欲に震え、ストックが枯渇したはずの精液が陰嚢内で大量に再分泌し、ぐつぐつと煮えたぎってゆくのを感じた。

「あっ♡♡ あっあっあっ♡♡ あああ♡♡ あーーーーー♡♡ あんっ♡♡ あっ♡♡ んううう♡♡ ふああっ♡♡」
(……やば……もう……射精

そう……っ!)

何度も何度もピストンするうち甘やかな痺れが腰に広がりはじめ、確かな射精の予兆を感じ取る。
避妊具はつけていない。大事をとるならそろそろ抜くべきだ。と、理性が警鐘を鳴らす。
だがしかし、そうと分かっても止められない。焦燥感に駆られながらも、まだ彼女の尻と蜜壺を味わっていたかった。

「あああっ♡♡ あっ♡ あっ♡ あーーーー♡♡ あんっ♡♡ んっ♡♡ ああああ♡♡ いく……っ♡♡ いきそうっ♡♡♡」

華蓮さんも俺に負けじと腰を振りたくる。上下にたぷたぷ♡と揺さぶる褐色の尻を見せつけ、膣全体が生き物のように動いて竿を搾り上げてくる。
華蓮さんの淫らな女体の誘惑に甘えてしまいたい。本能のまま種を注ぎたい。
やがて、熱く滾る快楽の奔流がペニスの芯を駆け昇る。
その最高の解放感に身を任せた。
「――くうッ!!」

だが、最後の最後で自制心が働いた。
俺は急いで華蓮さんの荒ぶる太腿を掴んで離すと、腰を引いて秘裂からペニスを抜き取る。
そして、そのまま鈴口から溢れんばかりの肉欲を体外へ放った。

――ぶぴゅううううううううう♡ びゅるるるうううううううう♡ びゅぷうううううう♡

「……? ……へぇっ?」

反り返った男根が力強く脈動し、白濁を噴出する。それらは俺のお腹や胸元に撒き散らされ、生暖かい感触となって付着していく。
俺は童貞卒業射精の悦楽に恍惚としながら、既のところで避妊できた安心感に身を委ねた。

「っ……はぁ……はぁ……っ」
「なんで抜いちゃったのぉ……? 私、もう少しで中イキしそうだったのにぃ……」

射精が収まり、重くなった四肢をベッドに預けている俺に、華蓮さんは不満の感情を露わにする。

「だって……出ちゃいそう……だったから……」
「……出しちゃってもよかったよ?」
「だめでしょ……。『出そうになったら抜けばいいだけだし』って、華蓮さんも言ってたよね……?」
「それは……そうだけどぉ」
「でも、ごめん……。俺がもう少し我慢できれば……」

経験不足だからしょうがない、と言ってしまえばそれまでだが。それでもあとほんのちょっぴりでも長持ちしていれば、華蓮さんと一緒に気持ちよくフィニッシュできたのかもしれない。そう考えると、心残りのある初体験になってしまった。

「――悪いと思ってるなら……もう一回シて♡♡」
「えっ」

ところが、華蓮さんは「ここで終わるのは許さないから」と言わんばかりに圧のある妖艶な笑みを崩さず、俺の上に跨り、迫ってくる。
「そ、そう言われても、さすがに四戦目は」

事実、あれだけ猛っていた肉棒はすっかり萎びてしまっている。
この短期間に三回連続で射精したのだから当然だ。むしろ、これだけ連戦できたのが不可解なぐらいである。

「どうやったら今すぐ勃起するかな」
「今すぐ!? さすがにもうちょっと待ってからで」
「ヤダ♡ 今すぐシたいっ♡ 私、あともうちょっとでチ◯ポイキできたんだよ? こんな生殺しのまま待つなんてイヤっ♡」
「う、うーん……」

おちゃらけているとはいえ、普段は年相応に大人っぽい彼女が駄々をこねているぐらいなのだから、よほど堪えているのだろう。
それに、女の子をイかせられなかった男の責任もあるので、なんとかしてあげたいというのが本音だ。

「……とりあえず、おっぱい触りながらお尻も一緒に揉んでみていい?」

俺は真っ先に頭に浮かんだ欲望を率直に言ってみる。

「オッケー♡」

華蓮さんは何の躊躇いもなく承諾すると、妖艶な裸を差し出してくる。

「えと……じゃあ、失礼して」

俺は目の前に並んだたわわに実った片乳を下からすくい上げるように左手で持ち上げ、右手は片尻へと伸ばす。そうして、ほぼ同時に乳と尻を鷲掴みにしてみた。

「――んっ♡」
「ふおおおおッ!?」

左手は円を描くように優しく揉みしだき、右手は指を食い込ませるよう捏ねた。
左手には重くのしかかってくる温かい軟肉の塊が手のひらを覆い尽くし、指の動きひとつで簡単に形状をひしゃげる極上の柔らかさがあった。
右手には押せば押すほど指の腹に同じ力が返ってくる、張りのある反発力が密着するスベスベモチモチの素晴らしい触り心地があった。
女の子のおっぱいとお尻。産まれて初めて味わう二つの感触を、同時に堪能する至高の贅沢で興奮の絶頂に至った。

「うう……ありがとう華蓮さん……、最高だよ……」
「あはは♡ 大げさだなぁ♡ これくらい良いよ♡ ……それに」

俺が爆乳デカ尻の手触りに感動していると、華蓮さんは腰を落として股間を押しつけてきた。
彼女の濃いアンダーヘアがざらりと裏筋を擦る。当然といえば当然だが、俺のブツは既に復活していた。割れ目越しに勃起の硬さを確かめた華蓮さんは、双眸に妖しい色を宿す。
「ちゃんと勃起したね♡♡」
「……だね」
「なら……できるよね?♡」
「う、うん」

彼女は待ってましたと言わんばかりに竿を掴み、秘裂に先端をあてがうと、早々に腰を沈めてしまった。

「――んっうう♡♡」

潤いに満ちた熱い蜜壺の中へ再び招かれる。
絶頂寸前のときみたいな強烈な締めつけはなかったが、相変わらず窮屈に俺のブツを根本から舐めしゃぶってきて、ゾクゾクとした悦楽が背中に伝播する。

「あぁ……っ♡ 桃矢の生チ◯ポ♡♡ 一回シただけなのに、もうおま◯こが形を覚えちゃってる♡♡ 何回もエッチした後みたいに馴染んじゃった♡♡」
「……そんなに俺のって、イイの?」
「うん♡ てか、初めてで中イキ寸前になる時点で身体の相性は最高だと思うよ♡」
「そうなんだ」
女の子とエッチする際、相性の良し悪しで気持ちよくなれるか否かが左右されると聞いたことがある。
俺と華蓮さんのように、惚れた相手と抜群にマッチングしているのならば、これ以上喜ばしいことはないだろう。

「……んー、桃矢に触られるのはイヤじゃないけどさ♡ そろそろ……手を離してもらっていいかな?♡」
「あっ、ごめん」

彼女に言われ、慌てて手を離す。乳と尻の揉み心地が良すぎるあまり、挿入してからもずっと無意識に続けていたようだ。

「ごめんね。今度たくさん触らせてあげるからね♡ ……今は私のターンだから♡ 桃矢のエロいチ◯ポで、私のこと……いっぱい気持ちよくさせてね♡♡♡」

そう言って彼女は、自らの巨躯を活かして俺の全身を抑えつけるよう、四つん這いになって覆いかぶさる。そしてそのまま腰だけを浮かし、豊かな尻を上下に大きく振りたくった。

「――んっっ♡♡ あっ♡♡ あんっ♡♡ あっ♡♡ あああ♡♡ あんっ♡♡」
初っ端から遠慮のない激しい腰振りピストンが、情熱的なリズムで繰り出される。
ギンギンに勃起した俺のペニスが膣奥を突いたのち、カサ下まで引き抜かれ、再び奥を突く。といった一連の動作が彼女の腰使いによって繰り返され、愛の蜜と先走り汁が混濁する膣内を撹拌してゆく。
そのさなか、内部に密集した無数の襞々が蠕動し、根本から裏筋、カリ首、鈴口に至るまで満遍なく愛撫される快楽に悶えるのだった。

「あっ♡♡ ああああ♡♡ あーーーーっ♡♡ んぅっ♡♡ あんっ♡♡ あっあっ♡♡」
(ふおお……! 目と鼻の先で乳揺れしてるーーっ)

俺と彼女には20センチぐらい身長差がある。よって、正面から抱き合うと必然的に乳房が近づいてくるのだ。
華蓮さんが本能のまま腰を振りたくっているせいで、豊満なたわわが目の前で上下左右にダイナミックに躍動し、汗で濡れた褐色の乳肌が時おり顎や頬を掠めた。

「はぁあっ♡♡ あーーーーっ♡♡ んっ♡♡ あんっ♡♡ ああああっ♡♡ あっ♡♡」

仕事上がりの深夜、一緒にゲームしながらボイスチャット越しに聴いていたキャベ子さんの可愛いらしい声。それが今や、退廃的な喘ぎとなって鼓膜に甘受される。
また、ばちゅんばちゅん♡と粘液が弾け臀肉を叩く卑猥な性交音と、激しいピストン運動によってベッドスプリングをギシッギシッ♡と派手に軋ませる金属音がラブホの部屋に響き渡る。
視覚だけでなく聴覚からも興奮を煽られ、俺の理性は崩壊したも同然だった。さらなる血流がペニスに集まり、彼女の膣内でより大きく、より硬く膨張していった。

「あああっ♡♡ 桃矢の……っ♡♡ またっ♡♡ ナカで硬くっ♡♡♡ あぁああっ♡♡ あんんっ♡♡ んーーーーっ♡♡」

俺は華蓮さんに犯されている興奮でペニスの勃起硬度を上げ、華蓮さんは俺のペニスの変化を膣内でダイレクトに感じ取って興奮する。
そんなセックスの好循環に揃って陥りながら、互いに官能を高め合っていった。

「あっ♡♡ あああっ♡♡ あっあっああっ♡♡ んぅうう♡♡ 桃矢ぁっ♡♡ すきっ♡♡ あんっ♡♡ すきすきっ♡♡♡」
「ぐうっ! あっ! はあっはあッ! 華蓮……さんっ! 好き……っ!! 好きだっ……!」

情欲に燃え、昂った感情のまま本音を伝える。
気持ちが一つになった喜悦でますます理性のタガが外れ、本能で腰を振りあう。脳髄はドロドロに蕩け、目の前の相手のことしか考えられなくなっていく。
オナニーでは決して味わえない。快楽を共有し合う本物の性交に酔いしれながら、俺たちはひたすら身体を重ねた。
「あああああっ♡♡♡ とうやっ♡♡ とうやぁっ♡♡ んっ♡♡♡ あっ♡♡♡ ふあぁっ♡♡♡ あんっ♡♡♡ あーーーーっ♡♡♡」
「……んぐっ!?」

華蓮さんは昂った勢いのまま恵まれた膂力の限りを尽くし、俺を強く抱きしめてきた。
すると、彼女の豊満なMカップおっぱいの柔らかさがむにゅうぅ♡と顔面を埋め、密着する谷間で口が塞がれてしまう。

「はぁはぁっ♡♡♡ あああああ♡♡♡ あんっ♡♡ あんっ♡♡ あんっ♡♡ ああっ♡♡♡ ふーーっ♡♡ ああんっ♡♡♡」

辛うじて鼻は塞がれていなかったので呼吸はできるものの、即座に濃密な汗の匂いと女の子の独特な甘い匂いが鼻孔に侵入し、クラクラと酩酊する。
騎乗位で生ハメしながら巨乳に顔を埋めるという“男としてこれ以上ない喜び”に包まれ、多幸感で脳がスパークした。
「ああっ♡♡♡ あああああ♡♡♡ んっ♡♡♡ んーーーっ♡♡♡ あんっ♡♡♡ ああっ♡♡♡ あーーーーーー♡♡♡」

華蓮さんの推定180センチ超えのマッシブボディを活かした豪快で野性的な杭打ちピストンに襲いかかられる衝撃で、フカフカのラブホベッドに全身が何度も何度も沈められる。その圧倒的な貪りの前に、もはやこちらから腰を動かすどころか、身動きひとつ取れないまま膣シゴキされる快楽に身をやつした。

(や、やばい……っ! もう……射精

るっ!! やばいやばい!!)

玉袋の内部で精子がギュンギュンと大量分泌し、甘やかな熱が腰の奥から広がる。
もはや射精するまで時間の問題。このままでは“中出し”になってしまう。
しかしながら、それを彼女に伝えようにも、唇が爆乳に塞がれて叶わない。力づくで退かそうと試みるものの、初体験で四戦目をこなして疲弊しきっている俺の腕力ごときでは、黒沢華蓮の屈強な身体に打ち勝つなど土台無理な話である。

「あっ♡♡♡ あん♡♡♡ いくっ♡♡♡ あああああああ♡♡♡ いくいくいぐうっ♡♡♡ ああっ♡♡♡ ああああっっ♡♡♡ いぐうううっっ♡♡♡♡」

華蓮さんは呂律の回らない声で喚きながら、腰振りを一気に加速させる。
こうなったら、彼女が絶頂して満足するまでなんとか我慢するしかない。
その僅かな希望に縋り、ペニスからの熱い淫靡な摩擦と顔面を覆う胸の柔らかさを意識しないようにしながら精神統一を試みた。

「ああああああああっ♡♡♡♡ いくいいいっくいくっ♡♡♡ いくいくいくいいっぐうううっっ♡♡♡♡」

華蓮さんは最後にひときわ大きく吠えると、今までで一番強烈なパワーで俺の下腹部に腰をドチュンッ♡♡と叩きつける。
そうして肉棒の先端が子宮口を深く抉った瞬間、彼女の全身が雷に打たれたかのように硬直した。

「ッ~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡」

歯を食いしばって絶叫し、エビ反りの姿勢になってビクビク♡と震えながら緊張する。
華蓮さんが絶頂を迎えたのはほぼ間違いないだろう。

(よ、よかったぁ……!)

心の底から安堵する俺だったが、完全に油断した。
彼女の小刻みな痙攣に合わせ、膣内の襞々たちが今まで以上に激しく収縮したのだ。

(な、なにこれっ!?)

あたかも陰嚢内に眠る精液を一滴残らず搾り取ろうとするかのように、膣全体が蠕動して肉棒を複雑に揉みくちゃにし、子宮口までも亀頭にむしゃぶりついてくる。

(あっ)

俺は蜜壺の極上の甘やかしに耐えきれず、奥深くまで挿入したまま達してしまった。

――どぴゅるうううううううううう♡ びゅびゅうううううううううううう♡ びゅるくうううううううううううう♡

意識が飛ぶほどに気持ちいい解放感とともに、四発目とは思えない量のザーメンを吐き出す。
膣壁に密閉されたペニスがドクンドクン♡と力強く脈動しながら、作りたて新鮮なとろっとろ♡の白い欲望を子宮内に注ぎ、たっぷりと充填していった。

「あああ♡♡♡ あぁ……♡♡♡ ん……っ♡♡♡ ――射精

され……ちゃってる♡♡♡♡」

長い絶頂の余波に晒されていた華蓮さんは、お腹の中で剛直が暴れる感触によって膣内射精が為されたことを知り、幸せそうに恍惚と息を吐いた。

「――本当に、本当にごめんッ!」
「い、いいっていいって! 殆ど私のせいみたいなもんだしさ!」

全てが終わったのち、俺は平身低頭して許しを乞う。
いくら不可抗力といえど、正式にお付き合いしていない女性に中出しをしてしまったのだ。セックスのリスクを背負わせてしまった深い罪悪感に囚われ、顔もろくに見れない。

「本当に……すみませんでした……。華蓮さんのご両親にも申し訳が立たないというか……」
「アハハ! それは大げさ過ぎだよ。私だって子供じゃないんだから。親がどうとかなんて関係ないって」
「でも……」
「うーん……本当に申し訳ないって思ってならさ? 責任……取ってもらえると嬉しいな?♡」
「……えっ!」

驚いて顔を上げる。
そこには幸福に満ちた笑みを湛えた華蓮さんがいた。
――責任を取る。
そのごく短い言葉には、俺が想像するよりもずっと重い意味が込められていた。
「それにさ。ゲーム仲間として一緒に過ごして楽しいし、異性としても好きで、おまけに体の相性も良い。ここまで私にとって都合が良すぎる男の人、もう二度と見つからないと思うんだ。……どのみち逃さないよ~♡♡」
「は、はは……」

獲物を狙う肉食獣のギラギラとした視線を向けられ、思わず乾いた笑いがこぼれる。例えこちらが拒絶したとしても、その恵体から繰り出される腕力を持ってして無理やり手籠めにされそうだ。
とはいえ、自分も華蓮さんのことは真剣に好いているし、ずっと一緒にいたいと思える相手であるのは間違いない。
俺は覚悟を決めると、改まって華蓮さんの顔をまっすぐ捉えた。

「――黒沢華蓮さん! 責任、取らせていただきます! これからもよろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくお願いしまーす♡」

そうして、互いに全裸のまま正座して向かい合い、恭しく頭を垂れるのであった。

「と、いうわけで♡ 続き……しよっか♡」
「……マジすか」

まだ物足りないらしい華蓮さんに迫られていると、ハンガーに掛けていた俺の上着ポケットから、電話着信音が突如として鳴り響く。
慌ててスマホを取り、画面に表示された通話相手の名前を見た瞬間、天国から地獄へと叩き落された。

「うわぁ……サイアクだよ……」
「誰から?」
「会社の上司からだ……。うう……土曜の夜に掛かってくる時って、だいたい翌日の休日出勤の要請なんだよね……」
「そんな電話一本で急に? しかもこんな遅い時間? 非常識だよ! 前々から思ってたけど、やっぱ桃矢の会社おかしいって!」
「しょうがないよ。それに、みんなやってることだし……」
「でも……っ」
「俺のために怒ってくれてありがとう。それだけで少し報われるよ」

毎度ながら理不尽だとは思うが、郷に入っては郷に従え、だ。華蓮さんにとっては異常でも、俺にとっては平常運転なのである。
俺は諦めの境地で通話ボタンをタップしようとした、そのときだった。

「……えいっ♪」
「へっ? ちょっ!?」

華蓮さんが俺の不意を突いてスマホを無理やり奪うと、そのまま通話に出てしまった。
「――もしもーし♪」
『もしもし……って、おたく誰? これ、三上のケータイ……だよね?』

通話相手はやはり例のパワハラ上司だった。華蓮さんは彼の高圧的な態度に物怖じすることなく続ける。

「残念ですが、桃矢は取り込み中でーす! ちなみに明日も身体は空きません! なぜなら私が独占しちゃうのでぇ♡」
『はぁ? てか、そもそもアンタ誰なんだよ? 嬢?』
「――Get lost and never come back!!」
『はえっ!?』

突然の流暢な英語の罵声に上司は仰天し、呆気にとられている。
それから恐れをなしたのか、向こうの方から通話が切られる。彼女は勝ち誇ったようにドヤ顔を浮かべた。

「『おとといきやがれ』ってとこかな♪」
「相変わらず英語がお達者で」
「ふふん♪」

彼女の父親は生粋のラテンアメリカンでありながら日本語も英語も堪能らしく、2か国語が入り交じる家庭環境で育ったがためにバイリンガルになったとのこと。
海外のゲームサイトやSNSの英文を和訳してもらったりと、彼女の英語力には普段からよく助けられていたが、まさかパワハラ上司の撃退に一役買うとは思わなかった。

「正直後が怖いけど。……まぁ、あのクソ野郎の間抜けな声が聴けて清々したよ。ありがとう、華蓮さん」
「……今日みたいなの、日常茶飯事なの?」
「まぁね。もう慣れちゃった」
「そんなの慣れちゃダメだよ」
「いいんだ。愚痴を聞いてもらったり、今みたいに俺のために怒ってくれたりするだけでも十分だからさ」
「そうはいかない。私と桃矢はもう他人じゃないんだから。どうにかしてあげたいよ?」
「華蓮さん……」

もう他人じゃない。
彼女の言葉に胸がじんわりと熱くなる。

「――あっ! そうだ!」

うんうんと頭を唸らせていた彼女だったが、何かを閃いたらしく、ポムと手を叩いた。

「うちの会社来なよ!」
「え? ……えええええっ!?」

あまりに突拍子もない提案に、思わず大声が出る。

「桃矢って、たしか経理できるよね? 資格は?」
「基礎的なのは一通り取ってるけど……」
「申し分ない! 最近ウチで経理担当してる子が急遽辞めることになっちゃって。それで事務職に募集かけてるの。だから、そこに上手いこと捩じ込めれば……!」
「そうか……なるほど。転職か……」
「もちろん、採用されるかは人事に委ねられるけど。桃矢のスキルなら試してみる価値はあるって!」
「そっか……そっかぁ! うん! やってみる! 俺、華蓮さんと同じ職場に行きたい!」

キャベ子さん改め、黒沢華蓮と結ばれた一夜からしばらく。
俺は前職のブラック企業に無事おさらばし、華蓮さんが勤務するスポーツクラブに事務員として就職することが出来た。
さらに言うと、華蓮さんは職場近くの社宅マンションで暮らしていて、俺も転職を期にそこへ引っ越した。
……つまり、俺と華蓮さんは事実上の“同棲カップル”となって、互いの部屋に入り浸っているわけである。

「――お疲れ様、桃矢♪ 仕事は慣れた?」
「おかげさまで。みんないい人ばかりで感動しちゃうよ~」
「でしょでしょ♪」

そんなわけで、今日も今日とて彼女のお部屋にお邪魔しているわけだが、これから“ナニ”をするかは言うまでもない……

「ねぇ、華蓮さん。今日は俺がシてもいい?」
「へー、今日はそういう気分なんだ?」
「だめ……かな?」
「……ふふっ♡ いいよ♡ 来て♡」

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