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高飛車お嬢様リシアとの射精我慢ゲーム

エピローグ

リシアは貴族の学園生であった。薔薇姫の名を冠するリシアは貴族の中でもその象徴たる存在であり、学園の中でも憧れと称賛の的であった。同時にリシアの強引な性格と気ままな我儘さで敵を作ることもあったが、リシアはその悉くを捻じ伏せていった。その大胆な姿とリシアの美貌に惚れる男が後を立たず、学園では教練や実習の後にリシアを呼び止める者が少なくない。

謂わば告白である。学園はリシアをモノにしようとする男たちの戦場。フェリクスというリシアの思い人を知らない貴族の少年達はリシアを落とそうと思い描く。取り巻き達はともかく、リシアに女としての理想を抱く少年も多かった。

ある一人の少年とリシアが学園の屋上で対面する。その少年の目的はリシアへ想いを告げる為の告白であった。リシアも少年の目的には予想がついていた。屋上というらしい場所にリシアは心の中で苦笑していたが、優しげな表情を見せている。少年とリシアの中で賭けが交わされ、ゲームが始まった。

「リ、リシアさん」

「力を抜いてくださいまし。お試しですから♡」

リシアが学園生である同い年の少年に抱きつく。抱きつくと同時にリシアは少年の耳朶に向かって、息が吹きかかる距離で何事かを囁いた。そのままリシアは少年のズボンにまで手を伸ばし、下腹部をなぞる。少年はリシアのその動作にビクッと身体を震わせた。

「あっ♡」

少年の体に起こった変化をリシアは歓びの声を上げて愛おしそうに眺める。その変化を手助けするようにリシアはズボンの上から少年の雄を優しく、数回摩った。

「あ、あぁああぁあああ」

「お漏らし、どうぞ♡」

少年は快感で声にならない声を漏らしながら絶頂していた。彼のパンツの中で引き起こされた絶頂をリシアは歓んで受け入れながら、ゆっくりと少年のズボンを触っていく。

「はっ、うっ、気持ちいいいい」

少年は身体を仰け反らせながら絶頂の余韻に浸っていた。リシアとの賭けに負けた敗北感より、リシアの手から齎された快感に身を狂わせている。

「ふふっ、仕方ありませんわね。ほらズボンまで濡れちゃってます♡ 貴方のせーしです♡ 見ます?」

「うぅ!」

少年のズボンから溢れ出た白い糸をゆっくり見せつけるリシアの姿に少年は再び下腹部を押さえながら、少年は悔しさを滲ませながらその場を後にした。彼はリシアとの賭け、その勝負に負けてしまった。

リシアは性指導を経て淫技を習得し、女としての魅力を上げた。学園生の少年では相手取れないほどの性技を得てしまった彼女は告白の露払いの方法として、いつもの悪癖を発動させていた。

それは『射精我慢勝負』である。彼女が女としての技量を学ぶために男に課していた制限をついには告白の決着にまでリシアは持ち出していた。

リシアの責めに射精を我慢できればリシアが彼女になるし、我慢できなければ何も起こらないというルールで賭けは行われていた。男側にペナルティはないがその尊厳は打ち砕かれるというもの。もっともリシアは既に数多くの男の射精する姿を見ているため、男が勝負に負けても何とも思わない。むしろ男が自分の前で射精する姿が当たり前の事だと思っていた。

リシアは手についた男の精子を落として次に来る来客を待つ。予想以上に『一人目』の処理が早かったからだ。

「抱きついただけなのに射精なんて、一人目はかわいかったですわね。少しだけ手は動かしましたが。耳元でえっちな言葉を囁いたのがいけなかったのかしら。最近はこれで全勝ですわ、おほほほほ」

ステレオタイプのお嬢様の高笑いを披露しながら、リシアは次の告白相手の登場を待つ。やがて屋上の扉が音を立てて開いた。現れたのは一人の少年。真面目な面持ちでリシアに告白の台詞を放つ。

「貴方が好きです、リシア様」

ここに一人目の男がいたことは知らない、新しく現れた少年はリシアに告白する。その言葉にリシアは笑みを溢した。

「ありがとうございます。でも貴方は私のどこを好きになったのかしら? 顔? 身体? それとも性格、もしくは地位かしら?」

リシアは少年に近づいて優しく顎に触れる。その扇状的な手の動きに翻弄されながらも少年は応えた。

「全部です。リシア様の全てが好きです」

「なら私の為なら試練、耐えれますわね」

「試練?」

「はい♡ やっぱり男の子が頑張る姿を女は見てみたいと思うものですから♡

リシアは男から少しだけ離れ、ニッコリ笑って言った。

「今から私が貴方を射精させようとあの手この手で誘惑します。誘惑を振り切って精子を漏らさなければ貴方の勝ち。誘惑に屈して私の前で射精してしまったら負けという試練。貴方が勝ったら私、貴方の女になってあげてもいいですわ」

「本当ですか」

「ええ。やりますか? 射精我慢の試練♡」

リシアという女の子から射精という言葉を聞いて少年の顔がやや赤くなった。

「やります。耐えてみせます」

「はい。では頑張ってください♡ 勝負開始です♡」

リシアが目線でスタートの合図を送り、少年に抱きついた。幾重にも及ぶ射精我慢勝負を経てリシアの女としての実力も上がっている。今のリシアは並の少年にとっては劇薬だった。

「ぐっ」

少年がリシアの柔らかい肉体の感触に声を漏らす。リシアにとって反応は上々。次に耳元で甘い囁きを漏らすのがここ最近のリシアの必勝パターンであった。一人目の少年には、リシアは『せーしください♡』と吐息混じりに囁き、そのまま下腹部を手でなぞって射精に追い込んでいた。

「せーしください♡」

一人目の少年と同じく身体を抱きしめ、胸を押し付けながら下腹部を指でなぞる。そして手の感触を一瞬、少年のペニスに伝えた。リシアは少年の興奮度合いとペニスの反応を観察する。ここで勝負が終わることも多いからだ。

「興奮してますね♪ はあはあしてます♡ でもファーストタッチに耐えたのは凄いです♪ 大体の男の子がペニス

に私の手が掠っただけでお漏らししちゃいますのに」

淫技を習得してからのリシアの色気は更に上がっていた。リシアの全身が男の精を奪い取る全身凶器。少年は必死に精を漏らさないように下腹部に力を込めて射精を我慢する。

「ふふっ。なら我慢勝負の第二ラウンドに行きましょうか。ラウンドは第四ラウンドまでにしてあげます♡ 時間制限がなければ私が有利すぎますから。第一ラウンドが囁き密着でしたので、第二ラウンドは少しだけ勝負の難易度を上げますね♡」

「な、難易度ですか」

「はい♡ 私がどこで貴方をお射精させようとするか分かりますか? 私のお手手か、このムチっとした柔肌の太ももか、それとも男の子が大好きなおっぱいか♡」

リシアが制服を半分脱いで、胸元を少年に晒す。少年の視線が吸い込まれるようにリシアの胸に注がれ、リシアは少年を射精させるための第四ラウンドの題目をおっぱいに決めた。しかし学園生の全てが第二ラウンドまでで撃沈している。リシアの言う第四ラウンドが行われたことは一回もない。

「ふふ、おっぱいばかり見ないでください♡ 正解はお手手です♡ 貴方のおちんちんを触って射精させちゃいます♡」

「手で、ですか」

「いきなりおっぱいでは耐えられないと思いますから。まずは慣らしていきましょう♡ でも私のお手手にペニスを扱かれて我慢できた人、まだいないんです♡ うっかり射精しないように気を付けてくださいね?」

「うぅ、優しい忠告ありがとうございます」

リシアが手を上下に動かす動作を見てゴクリと少年は喉を鳴らして言葉を絞り出す。制服をはだけさせたリシアの色香だけでも男にとっては毒。さらにリシアの白い手が少年のズボンのファスナーからするりと侵入して、パンツに入り込み、直接少年のペニスの先端に触れようとする。

「準備、いいですか? 亀頭に優しく触れますよ? 息を整えて下腹部に力を込めてください。じゃないとぴゅって漏れちゃうかもです♡」

少年も性的経験が皆無というわけではない。女性の手で扱かれた経験も少ないが、あった。少年にはリシアの手コキを耐えようとする忍耐力があったが、リシアの色香は異常なほどに少年を興奮させていた。少年の陰茎はリシアと向かい合った時から痛いほど硬くなり、リシアという雌に伸びている。

「えいっ」

リシアの掛け声と共にリシアの手が少年のペニスの先端に触れる。ゾワっとした感触と共に、少年の雄に多大な快感と幸福が奔った。少年のペニスが脈打ち、律動を繰り返す。

「ああっ」

少年が快感から声を漏らし、ペニスの律動に反応するように身体が揺れる。

ドクン、ドクンと少年のペニスに添えているリシアの人差し指に液体が流れていく。少年自身にも自分のペニスから溢れてくるモノが精子なのか、我慢汁なのか、理解できていなかった。少年が理解できていたのはリシアにペニスの先端を触れられているだけで自分のペニスがヒクつき、漏らすようにリシアの指目掛けて興奮を垂れ流していることだった

「んんっ♡ あっつぃです♡」

やがて少年のペニスから漏れ出す液体が多くなってきたのか片手全体を窄めるような形でリシアは少年のペニスを覆う。少年の快感で震え続けているペニスを保護するかのようにリシアは手でペニスを覆う。少年のペニスのリズムに合わせるように、リシアの手は優しく少年のペニスを這い回った。

「おちんちんがどくどくってしてます♡ そのまま溢れさせてください♡」

馬鹿になった蛇口のように少年のペニスから液体が漏れ出ている。リシアにも少年にもそれが分かった。少年自身自分がまだ射精しているとは思えなかった。だがリシアの手が少年のペニスを優しくなぞる度に、確実に射精に近付いていることは少年にもはっきりとわかる。更に言えば既に射精している可能性すら少年の頭を過っていた。止まらないペニスの脈打ちがそれを裏付け、リシアによって確実な射精へと導かれていく。

「しこしこ♡ しこしこ♡」

リシアは優しく片手でペニスを覆いながら少年の竿を上下に扱く。ペニスから溢れ出す液体が更に粘性を帯びていく。少年のペニスのより深いところから、液体が昇り詰めていく。

「あっ♡」

ふとリシアの指にねっとりとした感触がはっきりと伝わってきた。その感触にリシアは悦びの声を上げる。ドロっとしたゼリーのような、粘性の液体がリシアの指先に向けて流れていく。ゆっくりと確実に流れる液体の種類が変わっていく。

「しこしこ♡ しこしこ♡」

リシアは少年の射精を悟っていた。しかしまだ少年は射精を我慢しようと必死な表情で下腹部に力を込めている。少年は自分の射精を理解できないほど興奮し、リシアの指に精を漏らし続けていた。リシアは少年の絶頂を指摘せず、ペニスに這わせた指を上下に動かし続け、少年の射精をサポートする。

「いっぱい出してください♡」

「我慢、我慢するんだっ」

「しこしこ♡ しこしこ♡」

「ああっ!」

精を漏らしているのか、我慢できているのか少年にも分からないほどペニスに多幸感が奔っていた。リシアは何も指摘せずに優しく少年のペニスを優しく扱き続けている。その姿に少年のペニスは激しく脈打ち、登り詰めてきたモノが溢れてきた。少年の腰の筋肉が弛緩して、我慢が効かなくなる。

「腰が震えてます♡  ペニス突き出してください♡ タマタマの中身をぜーんぶ天国に連れていってあげます♡」

「ぐっ、ううっ!」

リシアに言われるがままに少年の腰が快感でヘコヘコと動き出す。快感を貪る獣のように雄の本能が働いていた。

「しゃせいどーぞ♡」

どぴゅどぴゅどぴゅ!!

勢いよく少年の鈴口から精子が溢れる。リシアは優しく少年の射精を受け止めながら微笑んでいた。

勝負の後、リシアは甲斐甲斐しく項垂れる、勝負に負けた少年を慰めながら屋上を後にした。

「もはや学園の生徒では相手にならないかもしれませんわね。今の私ならフェリクスも振り向いてくれるでしょうか。ふふっ、何てね。何としてでも振り向かせてみせますから」

*****

「おい、リシア。いつまで寝てるんだ」

「フェリクスが起こすまでですわ」

「今、起こしてるだろ」

「起こす時の約束、忘れまして?」

「ったく」

リシアとフェリクスはキスを交わす。

「結婚してもその高飛車は変わりそうにないのな、リシア」

「ふふっ、当たり前ですわ」

貴族と平民、紆余曲折あったが今こうしてリシアとフェリクスは結婚し並び立っている。リシアは大好きな彼と結ばれて幸せそうに笑っていた。

「それがこの私、リシア・オルヴィアンですもの!」

それはまるで薔薇のように美しい少女の物語であった。

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