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魔族軍諜報部対人類士気低下作戦部プロダクツ『デビュー、即ナマ解禁。 超・巨・乳♡聖なる天使は垢まみれ浮浪者さまの交尾雌になりました♡ 天使ミナクス』【特典映像付き】

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聖紀1863年 落果の月
魔族軍の重囲下にある要衝都市カトライアを救援するため西方人類同盟が企図し、実に1万名の同盟軍将兵と一騎当千の天使26翼が投入された聖戦は、決定的な勝利を得られないまま停滞──11翼の天使が撃破・後送されるに至り、事実上、失敗した。

空戦にて撃墜された都市カトライアの守護翼“秤”のミナクスの回収もできぬまま、同盟軍は都市から12マイル西方のムスト関まで後退。収穫期の訪れとともに、軍団の解散を余儀なくされた。

統一魔王ウィトリメラク、カトライア戦域での戦勝と都市併合を宣言す。

降伏から20日。かつては道行く人々の往来と商売人の喧騒に包まれていたカトライアの目抜き通りは、不気味な沈黙に包まれていた。

街を守る高い防壁は攻城魔法による破壊によって荒々しく歪み、あらゆる建物の戸口は固く閉ざされて、誰もが息を潜めるように閉じこもっている。
時折やせ細った犬が餌を探してよたよたと姿を見せる以外には、往来を行きかうのは警邏のために6つ足で蠢くガーゴイルばかりである。
魔族軍によって都市に無数に放たれたガーゴイルは、飛蝗と烏の間の子のような見た目の動く石像で、頭部の両側面に取りつけられた無数の複眼が無機質に通りを睥睨して敵対者を探している。

喧騒の消えた街で飢餓に晒されているものは、犬の他にもある。
これまで都市外縁の貧民街で暮らしていた物乞いたちである。
食料の備蓄などあるはずもなく、漁るゴミも、哀れみを向ける人間すらいなくなったカトライアで彼らは最も窮するものであった。

彼らの今の居場所は、かつて厳粛な静寂が支配していたカトライアの聖堂広場である。
領主城館と並んでカトライアで最も巨大だった建造物、かつて聖光教会大聖堂と呼ばれていた人類守護の象徴には魔族軍のテントが無数に設営されており、都市を制圧した魔族軍によって炊事や会議などが執り行われている。

物乞い達は、時折現れてはわずかな食料を投げてよこす魔族の施しを求めてその周囲をうろうろしたり、座り込んだりしていた。

ヤサクもその中のひとりだ。

うつむき加減で、大きくかけた木皿を手に持ち、ぼーっと座っている。

ヤサクは醜い男である。あばたの浮いた顔は片耳が半ばから千切れ、鼻は酷い火傷で押し潰れて歪んでいる。深い暴力の痕跡がありありと残る相貌で、髪も爪も異臭を発する垢にまみれ、薄茶色のぼろを纏っている。

身の丈は成育した普人にも関わらず子供のように小さく、肌は全く日に焼けず気味が悪いほどに白い。
洞窟人にも似た姿形であるが、襤褸の間から垣間見える陰茎は異様に太く、長い。成人並どころか勃起せずとも膝ほどまである。

生まれついての畸形であった。父の顔は知れず、卒中を患い半ば呆けていた商売女の母が死んでから、30年以上ずっと一人でここにいる。

貧民街の”人間もどき”、”ゴミ溜め漁り”のヤサク。

耳と鼻の傷は後天的なものだ。
市民に蔑まれ迫害されるスラムの中にも、階級と侮蔑は存在する。誰もが醜いヤサクを忌み、石を投げた。傷つけられ、踏みにじられながら、ヤサクは都市端の薄暗いスラムの、さらに最底辺でゴミや残飯を漁って生きてきた。

そんな現状を変えようとしない程には、主体性に欠けた男であった。

ここまで生きてこれたことを、奇跡だと思っている。
自分でも、どうやって今まで生き延びて来たのか、とんと分からない。

───その奇跡も、もはや尽きようとしているのかもしれなかった

ぐぅ、と鳴る腹を、ヤサクは無気力に聞き流した。

陣営にほど近い、食料をもらいやすい場所は物乞いたちの中でも比較的ヒエラルキーの高い集団に占拠されていた。そこから、少し離れて孤児や一匹狼を気取った浮浪者がいて、ヤサクが座り込んでいるのは広場の最も端の、崩れた瓦礫の陰であった。

破壊され崩れ去った街で、もはや口にするゴミにすら事欠いて、ヤサクはひどい空腹に苦しんでいた。
何もかもが億劫で、どんよりと曇った灰色の空をただ眺めている。
醜い自らの死に際は、天頂の父すら顔を背けるらしい。

酷い最期だ、とヤサクは思った。
良いことが、何一つないような人生だった。

「……もし、そこの紳士」

意識は虚ろで、幻覚と現実の区別すら曖昧だった。

「あの……聞こえているだろうか、そこの、木皿をもった……」

目の前に忽然と、とてつもない美女の幻が表れて、自分に声をかけている。

銀色の髪に輝くような相貌。女性美の極地とでもいうべき起伏に富んだ肢体。
いかなる素材なのか光沢を帯びた純白の、薄いポンチョを纏っている。
ポンチョの下は、裸に見えた。

太陽の光にうっすらと肌色のシルエットが透けて見え、前方に大きく張り出した長大な乳房に支えられて、滑らかな布地がカーテンのように風になびいては、腿の間の三角地帯をちらちらとヤサクの眼前に晒している。

あまりの非現実に、ヤサクの焼き付いて歪んだ頬が引きつった笑みを浮かべた。
死の間際に垣間見る幻覚として、これほど美しく淫靡な女を描き出す程自分の想像力が豊かだったとは知らなかった。

「聞こえているのか……?名を聞いても構わないだろうか」

銀色の女は、困ったように眉を寄せて首を傾げた。
楚々とヤサクのそばに跪いて、ヤサクに名を問うた。
艶めかしく、古傷一つない、むっちりとした素足を躊躇うことなく石畳について、ヤサクと視線を合わせている。

────幻覚?いや、それにしては……

呆然としながら、ヤサクはうわ言のようにまぼろしに名を答えた。

「ヤサク……良い名だな。私の名はミナクス。”秤”のミナクス。どうかミナクス、と呼び捨ててほしい」

返答にあったのは、カトライアの守護者の名であった。
腰元からは羽衣の幼生に似た、繊維状の何かが絡まりあった翼のような器官が生えている。
ふっ、と意識が鮮明になった。眼前の御方を、知っている。

都市防衛の戦で、その銀の翼が魔法の光に穿たれて、煙を吹きながら墜落するさまを、カトライアの民の誰もが見た。

「お、おぉ……天使、さま。なんと、ご無事で……」

──天使、と呼ばれる種族がある。
天頂の父が人類のために生み出したとされる、守護者。
美しく、気高く、公正で、貧民の手であろうとも躊躇いなく取り祈る純潔の乙女。

彼女らはその実、神聖術によって生み出された人造生命であるが、
そのような実情を知らぬ大多数の衆民にとっては、神が産み落とした救いの化身であった。
空を舞い、魔族を退ける光の戦士にして、都市そのものの象徴。

ヤサクも遠景に、一度だけ拝謁したことがあった。
確かに、そのときと輝く銀の美貌は同じに見えた。

「私の不徳で、不安を与えてしまったな」

ミナクスは、ヤサクの垢に塗れた身体にそっと腕を回すと、座っていた石畳からやさしく抱き起した。触れることすら躊躇われるほど美しい腕が、ヤサクを抱きすくめる。

ヤサクはどきりとした。
胸板に女の乳房が押し付けられて潰れている。水が形をもったかのように、たぷん、と柔らかい。ポンチョの首元から、鎖骨が、そしてそこからなだらかに前へと貼りだす乳房のラインが見えた。下着の類は、一切ない。
ぷくりと、盛り上がった胸の突起が、布越しにヤサクを擽った。

恐れ多くも──下半身に血流が集まる感覚があった。

はっとして、あたりを見回すと、先程まで食い入るようにテントの方を見つめていた物乞いたちが、皆愕然とした表情でこちらを見ていた。何が起きているのかわからない、そう全員の顔が雄弁に語り、それから非難するようにヤサクを睨みつけている。

ヤサクは自戒し、己を恥じた。涙すら零れそうなほど恥ずかしかった。

──最低だ、俺は、ゴミ野郎。天使さまに、興奮するなんざ……

ヤサクを抱き起したミナクスが、すり、とヤサクにすり寄って肩に手を置いた。周囲の視線から隠すようにヤサクを自分の身体で包む。

並んでみれば、ミナクスの身の丈は見上げるほどに高い。
カーテンに隠された、どぷっ♡、という擬音が聞こえそうなほど長く豊かな乳房のその先端が、ヤサクの目線の位置に垂れ実っている。

「ぅ、おっ……」

今までの人生で、一番でかい乳房だ。その次など、皆目思い至らないが。
包み込むような母性と、匂い立つような雌の淫らさが、ヤサクの視界すべてを満たしている

光に透ける、桃に色づいた突起がヤサクの雄を誘惑する。
ヤサクはそこから必死になって目を逸らした。

垢だらけでとてつもない悪臭を放っているヤサクとは対照的に、ミナクスの胸からは複雑で芳醇な甘い香りが漂っていた。
あるいは、ヤサクがもっと博識で語彙に飛んでいれば、蜜酒やレモンピール、ドライアプリコットを混ぜて煮詰めたような、などと形容するかもしれない。

くらくらとする。

どうしていいかも分からず伺うように天使の顔を見上げると、ミナクスの視線はいつの間にかヤサクの後方を向いていた。

「……グレナディ、この者にしたい。いかがだろうか」

「────素晴らしゅうございます」

「うおっ!?」

耳元で突然別の声がして、情けない悲鳴が漏れる。
慌てて振り向いた瓦礫の先には、これまた、目を剝くほど美しい────異形の女が立っていた。

そうしてその姿を認めて、ヤサクは絶句した。
人形のように無機質な細眼の美貌に、明らかに尋常の人体には存在しない多数の部位。

闇からにじみ出たような黒髪の隙間から見えるこめかみに、ぎょろぎょろと周囲を見回す第二の瞳がある。光沢を帯びた上質な燕尾服を纏う身体には、乳房の下から2対目の腕が、尻のすぐ上からは細緻な鱗に覆われた1本の尾が垂れていた。
僅かに伏せられたまぶたの奥では、ヤギのように横に割れた瞳孔がじっとヤサクを観察している。

魔族であると、すぐさまにわかった。
天使が絶対の信仰対象であるとすれば、それは絶大な死と恐怖の象徴であった。

「お初にお目にかかりますヤサクさま。わたくしは統一魔王国諜報部のグレナディと申します。此度はプロパガンダ映像の撮影監督も仰せつかっております」

全身に鳥肌が立つ。足が震え、陰嚢が縮み上がる。
名乗りの後半はヤサクには意味不明であったが。
ヤサクにとって、それは紛れもなく捕食者であった。出合った瞬間に殺されても、何の不思議もない、隔絶した生物。都市を焼き尽くした怪物である。

ヤサクは声も出せずに、瞬く間に恐慌に陥っていた。
隣にいるのが誰かも忘れて、握りしめた掌に縋りついた。
被捕食者の恐慌、原始的な恐怖であった。
全身が凍えたようにガタガタと震えた。

「ぁ……ひ、ぃ……」

小便すら漏らしかけた時、ぎゅむ、とヤサクの視界は柔らかな何かに覆われて途絶えた。
恐怖の全てが、暖かな何かに覆い尽くされ、揺らいで消える。
頭上で天使の穏やかな声がした。

「グレナディ……。ヤサクは普人だ。貴様の姿はいささか刺激が強い……大丈夫だ、ヤサク、私が付いている」

「おや、失敬な……ヤサクとかいいましたか。怯える必要など、一つもないのですよ。あなたは幸運でいらっしゃる。これからの貴殿の人生は、これまでのすべてを忘れられるような、極上のものとなるでしょう」

甘い。さらさらとしている。────布だ。それから、水のように蕩ける、甘い何か。
むに、と形を変えて布越しにヤサクの頭を包み込んでいる。

ミナクスの乳房であった。

銀髪の美女は、薄汚れた物乞いを優しく抱きすくめて、自らのたわわな胸に沈め、その視界を魔族から遮っている。

「陰茎がとても立派でございますね。外見は酷く醜く、地位も低い。性器だけが異様なほど雄大。こんな方と、清らかな天使がナマハメ交尾とは……同盟圏の結束を叩き潰す、良い映像作品になりそうですが……っぷ、ふふ……面食い、と申しましょうか?」

「……都市の民を、すべからく心から愛している。誰かを特別扱いせよというなら、せめて、最も虐げられてきたものを、というだけだ。都市の貧民街に魔族の混血と渾名され、忌み嫌われる者が一人いると聞き及んでいた。この者がそうだろう」

「混血……?あぁ、ゴブリン鬼の相がございますね、懐かしい。最近はとんと見かけませんでしたが、まだ血が続いていたとは。この混ぜ血は、随分と顕性が強く出ている様子ですが……まぁ、なんにせよ大変お目が高い、と言えましょうか。ゴブリンとの交尾は、極上、と昔からよく言われておりまして。昔は女体の拷問によく用いていたとか」

ほぼ絶滅したと思っておりました、とヤサクを観察しながら告げるグレナディに、ミナクスは不機嫌そうな鼻息で答えた。

「他種の雌とのみ交配する、貧弱な群生淫魔だったか。教会で標本を見たことがあるが、皆緑の肌の、もっと醜悪な怪物だったぞ……そもそも、如何なる生まれ、血筋でも、カトライアに住まい天頂の父に祈るものは皆兄弟だ。本来は差別など……あってはならないことだ」

「辺境の人族など200年ほど前まではゴブリン顔の混ぜ血だらけだったそうですからね……交配予防の呪印が開発されたのが致命的でしたね。あれが人類圏の村々に配られてからあっという間に個体群が消滅いたしました。にしても、先祖返りでございましょうかね、混ぜ血にしては随分と……似てるというかほぼゴブリンと申しましょうか」

グレナディは、ミナクスの胸元ですー、はー、と呼吸をするヤサクを山羊の双眸で不思議そうに眺めた。天使の胸に抱かれて、あっという間に恐怖の心を忘れたらしい。いつの間にか、小男の腕はミナクスの腰に回っている。殆ど生まれて初めて触れた女の柔肌と乳臭に包まれ、また性欲のたがが外れかかっていた。目の前の雌を、逃がさないように。アピールするように、陰茎が鎌首をもたげている。

「まぁ、なんにせよミナクス様の交尾雄探し、一発目から本命大爆釣とは予想だにしませんでした。こんなに背徳感がエッグい男優そうはいませんし……処女喪失どころかご懐妊までばっちり長編にしたいところです」

「……好きに、すればいい。だが、カトライアの民を公明正大に扱い、援助するという約束決して忘れるな。不正義を僅かでも働くならばその時は、”秤”のミナクスの怒りを甘く見た報いを受けることになるぞ」

「戦にボロ負けした結果浮浪者とセックスして金を無心する立場の癖にやたらと強気でウケますね。猪武者の怒りなど、なんら脅威ではありませんとも」

魔族と天使はしばし、視線を交わらせた。空間を軋ませるような、数秒間の重い沈黙。
怯えたように小男が天使を抱きしめる力が強まる。

その腕の震えに、ミナクスはすぐに気が付いた。

「っ、すまない……とにかく、この者にまずは食事を。話はそれからで良いだろう」

そう告げた天使に、グレナディは小首をかしげた。

「でしたら、ミナクス様のおっぱいを吸わせてみては如何でしょう?虫共……いえ、吸精性魔族にとって、エーテルに満ちた天使の精気はまさに至高の糧と聞きます。その血の濃さなら、ご満足いただけるのではと思いますが……下着は、没収済みでございますので」

「グレナディ、ヤサクを謗るのも大概にしておけよ……よくも、こんな状況で……大丈夫か、ヤサク」

「別に謗った訳では……気に障りましたか、混ぜ血?」

びくり、とヤサクの身体が跳ねる。
遥かな上位者たちに見つめられて、おののく様に背骨が弧を描いている。

「……あ、おお、俺は全く……へ、へへ、天使さまのおかげで。今、離れますんで」

ヤサクはミナクスに促され、ゆっくりとその顔を上げた。
グレナディが囁いた、天使の乳房への欲求を信仰で無理くりに蓋をして。
とはいえ、視線はきょろきょろと中空を彷徨い、吸い寄せられるように乳房へと戻るのを繰り返している。

「おやおや……そのように未練たらたらになさらずとも……僭越ながら少々介添えいたしましょうか」

グレナディはヤサクの傍らに屈みこみ──侮蔑の笑みに顔を歪め、『催淫』、と口の動きを作った。

言葉の音韻と不快な歯擦音が複数に重なり合うような、奇怪な和音を伴うことば。魔術語による呪文が作用し、魔族のこめかみにある第二の眼球が、薄桃色に発光する。

変化は、劇的であった。
ぬるりとヤサクの脳に滑り込んだ魔性のささやきが、雄の欲望を爆発させる。
卑小なりに心に根付いていた信仰は、その濁流の中へと瞬く間に消えていった。

「でも、へへ……こんな、馬鹿みたいなデカパイ今まで見たことねぇ……」

「そうでしょう……さぁ、ちゅ~っ♡、と」

「なっ、き、貴様……ひゃっ♡」

もぞ、と胸の中で小男が蠢いて、ミナクスの乳房を節くれだった手が強く捕まえた。
男の陰茎は甘く勃起して、ミナクスの股の間で釣り竿のように中空に持ち上がっている。

じゅる……、と粘っこい唾液の音がした。
ヤサクは大胆にも噛みつくように右の乳首に、吸いつく。

ひっ♡、という甘い呼気が、ミナクスの口元から漏れ、乙女は肩を跳ねさせる。
びりびり、と、乳房の先から性的快感が電流のように脳天まで突き抜けた。

生まれ落ちてより今まで、一切感じたことのない痛烈な感情。
雌の快感を、天使は、生まれて初めて体験する。追撃するように、雄の舌が、ねっとりと湿った生ぬるい口蓋が、ミナクスの乳房を這いまわる。

じゅ……♡♡、じゅぞ♡……ぶぢゅぅ♡……がぷ♡……
しゅじゅるるるる……♡♡…♡…♡、ぞぞ♡♡……ぢゅぅ♡♡……

「う、うめぇっ……天使さまの、乳首っ、甘ぇっ……」

「待ッ♡ぅッ♡ヤサク……♡落ち着け、ぁッ♡♡……ふ、ん♡」

マーキング、所有権の主張、不快な口臭のどろどろとした唾液が無垢の乳房に塗りたくられている。

性交はおろか自涜の経験すら一切ない白亜の未通女が受ける、最初の愛撫。
そこに別の誰かが介入する余地はもうない。

おめでとうございます、と魔族が囁くように嘯いた。

「ぱっぱらぱーん。”はじめて”リストが一つ埋まりました……よくよく、お名前をご記憶なさいませ。あなたの肌に初めて手垢をつけ、雌の快感を教えた雄の名前は、ヤサクさま、でございます。……おや?失礼いたしました、確認いたしましたらこちらのリスト、初物まんこから、ご懐妊まで既にすべてヤサクさまのお名前でご予約があるではありませんか……毎々ご記憶なさる必要はございませんでしたね……くっ、ふふ……」

「き、きさまッ……♡んん♡、……くっ♡」

天使の肌は、瞬く間に紅潮していく。
傍目から見ても、ヤサクの愛撫に感じ入っているようにしか見えない。
悍ましいほど唾液が絡んだ水音と共に、だぷんっ♡、と突き出した長大な乳房が、好き勝手に蹂躙される。

周囲から悲鳴のような怒鳴り声が、聞こえた気がした。

「ふッ♡……ふっ♡……こ、こんな♡何故……ぁ˝ッ♡♡」

「ゴブリン鬼は多くの体液に激甚な媚薬性を持ちます。ご存じありませんでした?唾液はその濃度が最も軽微ですが、”一度噛まれたら終わり♡” ”ちんぽめろめろまっしぐら♡”とはよく言ったものでした……カウパーから揮発するガスなどもあるとかで、まぁ交尾全振りと言った有様の生態でございますね」

「さぁ、混ぜ血。ミナクスの乳首をしっかり御口に含んで……おや、かみかみ、したいとお考えですね?我慢はよくありません。存、分、に……その雌を消費してください。そのかわり、少しイメージ戦略に協力していただきたいのです。それだけでございます……」

「待゛ッ♡……こ、こら、噛むなッ♡♡かむなッ♡♡……っ♡゛、はっ♡゛、はっ♡゛はッ♡~~っ♡」

「モザ無し、顔出し、実名公開、全編ナマの映像作品でして。お前が、その交尾雌を征服する一部始終を、人類同盟圏中に知らしめたいのですが……。ご快諾いただけるなら、どうぞそのままお楽しみ下さいね」

グレナディは居住まいを正すと、こしょこしょと、ヤサクに囁いた。
耳たぶに息をふきかけて、目の前の雌を、もっと貪れと唆す。
ヤサクは、よくわからないまま必死にこくこくと頷いた。
唇でホールドした乳頭が、頭に合わせて振り回されて、ミナクスの肩がガクガク跳ねる。
芯を入れたように勃起しつつある乳頭へ、その周囲の柔肉もろともに歯を立てる。

にぢゅ……♡♡、にぢゅ……♡♡、ちゅぁ……♡

ただ目の前の、人知を超えた美しさの天使と、性交せよと言われていることだけは分かった。
これが臨死の幻覚でないならば、一体なんだというのだろうかとすら思う。

次の瞬間に死が訪れても構わないように、ヤサクはミナクスの乳頭に吸い付き、強く嚙んだ。
噎せ返るほどに甘い、雌の肌を舌で削ぐように舐める。
それは、強い快感の波となってまだ性の刺激に慣れぬミナクスを翻弄する。

「ヤりてぇッ……天使さまとっ……」

「う♡、どれだけ、興奮、して♡♡……こ、こんなに、な、長いっ、のかッ♡♡♡」

ぐりぐりと、硬く締まった長く太い陰茎がミナクスの下腹に押し付けられる。

……ぽた♡、と一滴。

石畳に、股座から銀の粘液が滴った。
雄の熱烈な交尾アピールに、天使の胎が真っ先に、降伏しつつある。

その様子を、グレナディはいつの間にか懐から取り出した、半透明の黒い水晶に写しとっている。
映像水晶、と呼ばれる撮影のための魔道具である。

「じくじく腹が疼きますか?その雌泣きは、わたくしの小手先だけの催淫とは次元が違います……ゴブリンの唾液にそんなに暴露して、助かった雌はいないでしょうね。さぁ、この映像水晶に向かって、ヤサクさまと交尾がしたい♡、と宣言なさってください」

「あぁ、もちろん、あなたがマゾ雌まんこを捧げる度に、カトライアの民へは余禄を施してさしあげます。あさましく尻を振るのには、良い言い訳ではございませんか?」

「ッ♡♡ふぅッ♡♡……♡ぁッ♡♡、わ、わかった、わたしも問題にゃいッ♡……っ♡ヤサクと、情を、交わして♡」

「くっ、ふふ……なんですかその言葉遣いは……よもや、お恥ずかしいと?」

けらけらと、燕尾服の魔族が片腹を抱えて天使を嘲笑する。

「ヤサクさまの」

「なっがぁい、ちんぽに」

「ミナクスのマゾ雌まんこを捧げます♡……どうか、交尾を、させてくださいませ、と仰ってください。雄にあてられて、こんなに濡らしていらっしゃるのに。我慢していても、辛くなるだけですよ」

「ひっ……っくぁ♡、うぅっ♡♡、私は、天使だぞ……そんな、守るべき民にっ♡」

「おや……ヤサクさま、あなたの雌は増長者なようですね。一つ、お仕置きをお願いいたします。さぁ、……かみ、かみ♡、もっとお強く♡……かみ……かみ♡」

「や、やめッ♡♡~~~ッ♡♡か、噛むなと言ってッ♡♡……ぃッ˝ッ♡♡♡♡……~~~~~ッ˝ッ♡♡♡♡♡♡」

聖堂前広場には、いつの間にか人だかりができている。
天使さま。どうして。そんなざわめきが空間を支配している。
そんな場所で。

ぷしっ……♡♡ぽたたた……ちょろろろ♡♡♡……

石畳を、卑猥な水音が叩いた。
羞恥で全身を真っ赤に染め上げた天使の、情けない雌失禁。

「ふっ♡……ふっ♡……わかった♡♡、わかった……やめろ♡…とめっ♡♡♡♡、としの、民が見てるっ♡♡やっ、ヤサクの……っ♡♡」

「ヤサク、”さま”、です。……これから終生、あなたを飼ってくださる、高貴偉大な雄様ですよ」

「ヤサクしゃまのっ♡♡………長、ち、ちんぽ♡にっ♡♡、ミナクスの、マゾ雌まんこ捧げるっ♡♡だから、ここではやめろっ♡♡……交尾っ♡♡……交尾、を♡……させて、くれっ♡♡」

──次の”はじめて”を、天使は差し出した。

それから。
ヤサクにとっては夏の夢のような展開はずっと続いた。
グレナディに促され、ミナクスと共に互いに何もかもを脱ぎ捨てて。
映像水晶の前に二人で立っていた。

ヤサクは催淫の術の抜けきらぬ思考で、銀の天使の輝くような女体にただ見とれた。
造形美の化身ともいうべきしなやかな肢体に、どぽっ……♡、と無用なほどにたわわに実った”長乳”が暴力的なまでの艶めかしさであった。かんばせ、髪、手足、乳房も、その先端に鮮やかに色付いた乳頭も、控えめな陰毛も、何もかもがヤサクを興奮させる。

「す、水晶をご覧の、人類同盟の同胞諸氏ならびに魔族諸氏……わたしは、カトライアの守護天使、ミナクスだっ♡……そ、その♡聖名は”秤”、都市の万民を公平に愛すると、天頂の父に誓いを立てた……ッ♡え、あぁ、処女だ♡」

互いに一糸まとわぬ全裸になったヤサクとミナクスは、グレナディに促されるままに。
きゅっ♡、と、手を繋いだ。指と指を、愛おし気に交互に絡める、めおとの繋ぎ。
そんな状態で、ミナクスは映像作品の冒頭に使うという、自己紹介の撮影をさせられている。

「こ、今回は……都市の民を救うためにこちらの、ヤサク…さま、とっ♡、こ、交尾をッ♡させていただく……彼は、カトライア外縁に住まう、無位無官の、その、つまり無職の……浮浪者、だ……だが、この通り、ちんぽは♡……た、多分、カトライアで一番、おおきい……と、思う♡」

「ミナクスの初物は、この方のちんぽに、ささげる♡……ふーっ……♡ふーっ……♡ま、まんこだけじゃなくて♡ぜんぶ、だぞ♡♡そ、それで、この水晶は出演料や売り上げが、困窮に喘ぐカトライアの市民に寄付される、ちゃ、チャリティーAV?シリーズの1作目だ♡」

撮影中、ヤサクが命じられたのは、ミナクスの乳を適当に弄っておくこと。
なるべく無遠慮に見えるように身体を触ること。

たぱっ♡、たぱっ♡……むにぃ♡♡

意地汚く、べたべたと手垢で汚すように、ミナクスのたわわな乳を揉みしだく。
指の動きは余りにも拙いが、その程度の刺激にも天使は身をよじり、鼻から抜けるような喘ぎを漏らしている。

「無料公開される、試聴部分はこのあとの、ベロキスシーンまでだ……こ、これもわたしはファーストキスだ……その、緊張している。天使のミナクスと、浮浪者のヤサクさまとの……っ♡、ね、ねっとり生ハメ交尾シーンは、水晶を購入して、楽しんでくれ……そ、その……ヤサク、舌を出してくれ♡」

頭2つ分以上の身長差を埋めるために、ミナクスがすとんと腰を落とし、天使の翼がふわりと動いて浮浪者を共に包み込んだ。
姿勢は自然に、蹲踞の形になった。上から見下ろすように見ると、ふっくら盛り上がった股間の割れ目から、あからさまに勃起した陰核がはっきりと見える。

「あ、お……い、良いん、ですかね、こんな」

困惑しながらも、でろ、と黄白色の分厚い舌苔で覆われた舌を突き出す。
自分でもわかるほど不快な口臭があった。

「問題ない……しょ、生涯一回きりの、ファーストキスだ……受け取ってくれ♡」

とろん、と上気した顔が、男を見つめている。
少し潤んだ、宝玉のような瞳と見つめ合う。焼け爛れた顔の、汚物のような醜悪な男が写っている。向かい合った天使が、もう一方の手を取り、その白魚のような指をめおと繋ぎに絡めた。

ミナクスは祈るように、ヤサクに口づけた。
突き出された舌をちゅるりと口腔に招き入れ、自らの舌をそっと差し出す。
一歩引き寄せられると、勃起した肉竿の先端が、ミナクスの下腹に押し当てられた。

「顔を、もう少し……♡♡んれ……♡ちゅ♡ちゅぱ……ぁぷ♡……んちゅ♡じゅる♡…ぷは、んぶっ♡」

にっぢ♡にっぢ♡にっぢ♡にっぢ♡、じゅず♡
互いに口腔を探り合い、唾液を飲み干す。

紅白の蛇が絡み合うような、重く陰湿なキス。
腐臭を漂わせる黄白の大蛇は猛毒である。
絡み合うだけで、ミナクスの性感を焼くように苛む。

乳首も、陰核も、勃起し過ぎて痛い。
撫でて、触って、諫めて欲しいと思ってしまう。

「んぶっ♡……♡べぇじゅっ♡ぇほ♡、んぼ♡……ぷは♡ごほっ♡……べぁっ♡は♡、は♡、は♡……げほ♡」

いつまで続ければいいのだろう、とちらり、と流し目を送ったところで、カット。と魔族は淡白に告げた。天使が舌を引き抜くと、でろぉ……♡、と乳白色の唾液が橋を架けた。

「お、終わりだ……♡」

「クスクス……素敵なキスシーンでございましたよ。しかしまぁ、雄様にベタ惚れと申しますか、恐ろしい強度の魅了と催淫ですね。……こんなにも毒性が強かったとは」

グレナディはしげしげと口づけの余韻に浸る番を観察して言った。
口を離した後も、互いにすりすりと、身体の一部を摺り寄せ見つめ合っている。

「じゅるっ、へ、へへ……すげぇ、俺、天使さまと」

男にとっては、未だ現実感の無い状況であった。
れる、と唇を舐めとると、先ほどとは違う青りんごのような清涼な臭いがするりと鼻に香る。口内で回すように唾液を弄び、味わう。

「おいっ♡♡……ひ、他人の唾をそんな風にするな♡」

脳裏を襲っていた性欲の暴風はその激しさを増しながらも、少しづつ、ヤサクは思考を取り戻していた。
他者から差し込まれた性欲から、自発的な欲求への変性。
ゆっくりと染み込むように、自身が都市の守護者たる翼と、口づけを交わし、性交を約束したのだと、理解していく。

天使は全身を真っ赤に紅潮させ、きゅう♡、と繋いだ手を確かめるように握りしめがなら隣に侍っている。

手を繋いだ、大人と子供ほども身長差のある雌。
触れることすら許されないはずの、高貴な雌。
口づけが、覿面に効いたらしい。
あからさまにヤサクを、”雄”として意識しながら立っている。

ヤサクの陰茎は信じられないほどに長く、硬く勃起していた。

「て、天使さま……さっ、さっきの、俺と、交尾したいってのは」

ついに我慢しきれなくなって、ヤサクは問うた。
血気に逸った雄の言葉は、奇妙に上ずった音程となり、未だ静寂に支配された広場に木霊する。

「っ♡♡……そ、そうだヤサク……お前に、寵愛を授けることになった。……ただ、わ、悪いが、その様を余人に見せびらかす契約なんだ♡♡はずかしいかもしれないが、耐えてほしい。カトライアの、お前の故郷のためなのだ♡」

しどろもどろのミナクスの視線は、ちらり、ちらり、とヤサクの陰茎に向けられ、そしてその度に、天使は分かりやすく赤面した。
無意識なのだろうが、しきりに、長……♡、と呟いてヤサクの雄を称賛する。
それは、ヤサクの雄としての自尊心を、瞬く間に、無際限に高めた。

都市を建前にしながら、もう雄の、俺のちんぽに意識がいきまくってしょうがない、雌。
こんな、バケモンみてぇな、畸形の俺に興奮してる──俺の、雌

人生で、今まで一度も抱いたことのない感情だった。
空腹で死にかけていたことなど、まるで忘れたかのように興奮した。
──否、不思議と、もはや空腹など一切覚えてはいない。
天使の精を吸い上げ、一匹のゴブリン鬼へとヤサクは羽化しつつあった。

「ちょ、寵愛?ってのは、本気で、ヤッちまうって、ことです、よね、俺とっ!、天使さまが……天使さまの、み、ミナクスのっまんこにっ、俺の」

今度は明確に、ヤサクは声を張り上げた。
アピールのために、ミナクスを詰るために。

名前を呼び捨てると、目の前の崇高な天使が、もはや自分の所要物に思えた。
否、もう所有物なのだった。そうしてほしいと、目の前の雌が宣言した。
ヤサクの愛撫に、衆人環視の乳首ねぶりに耐えかねて、交尾を強請ったのだ。

「や、ヤサク、静かに、してくれっ♡……お、お前の言う通りだ……♡だから、皆が見ているところでは……♡みんな、そういう、ことだ……♡♡こ、このあと、魔族軍から炊き出しと配給が、あるはずだ……その♡」

天使は、真っ赤に紅潮した顔で、ヤサクを諫める。
羞恥と、性的興奮が綯交ぜになった雌のかんばせで、懇願するようにヤサクや周囲の浮浪者に言い聞かせている。

前かがみになり、だぷっ♡、と垂れた長く豊かな乳房の、先端。ぷっくり膨らんだ乳頭には、ヤサクが先ほど刻んだ歯型がくっきりと付いていた。
てらてらと唾液に濡れて、硬くしこっている。女が性的に興奮すると、そうなると、聞いたことがある。

そうしてやったのだ、と思った。
しかも、この程度ではないのだ、自分が今から行うことは。

視線をゆっくりと下に向ければ、細い腰と、たっぷりと媚肉を備えた臀部の下に、薄桃色の割れ目がある。よく手入れされた白銀の毛に彩られた姫裂は、ねっとりと潤んでいた。
歩行に合わせて時折、にち♡、と淫らな水音を奏で、ヤサクを誘う。
内腿を伝う透明な滴は先ほどの”お仕置き”で石畳まで噴かせてやった雌汁の名残だ。

──い、今から、ここにッ……

ぎらぎらと性欲に燃える目で、ヤサクはミナクスを睨みつけた。
天使への尊崇の念を、所有と性の欲求が上から塗りつぶしていく。

「ヤサクさま、雌詰りもそのあたりになさってください。本番はミナクスさまの寝所でにいたしましょう……ミナクスさま、先におまちしておりますので、仲睦まじくおててを繋いで、雄様をご案内くださいね。あぁ、勿論、全裸でですよ」

「い、行きましょ……いや、いくぞっ、行くぞッ!!……ミナクスッ!!セックスしにっ!、俺と交尾しにっ!!するんですよねっ!!……いひっ、へへへへ」

「ひぅッ♡♡や、やめてくれっ♡……わかった、わかったから、お前とこ、交尾するんだっ♡♡だから、そんなことを、大声で言ってはだめだ……♡」

強く怒鳴りつけると、天使は怯えたように縮こまり、ひどく恥ずかしそうにヤサクを諫めた。けれど、それだけだ。腕の力に何ら逆らうことなく、ヤサクにそっと侍る。
ごゆっくり。と恭しく礼をして魔族は消えていき、二人きりになった。

絡めた指から伝わる体温も、熟れ過ぎた花梨のような重く甘い体臭も、全てヤサクだけのものだった。
そうして、太陽を照り返す肌を惜しげもなくさらした、尊崇するしろがねの天使の手を引きながら広場を歩いた。
ぎらぎらと、性欲に濡れた目で舐めまわすように天使を視姦し、聖堂へと踏み入っていく。

──浮浪者達の愕然とするような目線など、もはや眼中にも無い。

「あぁ……♡」

雄の手を上気した顔で握る天使は、周囲の様子を気に掛ける余裕をとうに失っている。
急激に雄として振る舞うようになったヤサクに、ミナクスはただ赤面して縋ることしかできなかった。

──たくましさすら、感じている。

じくじくと、身体が疼いて疼いて堪らなかった。
特に、たっぷりとヤサクに舐めしゃぶられ、噛み痕で山ほどマーキングされた右の乳房は、
信じられないような焦燥感に苛まれていた。

燃えるような、性的興奮。発情と言っていい。
そのうえ、言葉で、視線で、詰られ煽られて、徹底的に雄を意識させられている。

“一度噛まれたら終わり♡” ”ちんぽめろめろまっしぐら♡”

そんな言葉が、頭の中でずっとループする。

──ヤサクと、セックス……♡

グレナディに言わされた自らの言葉が、意思に逆流しているかのようだった。
手を繋ぐ男が、垢まみれの畸形の─あるいは、卑賤な魔族との間に生まれた忌み子の─小男が、とてつもなく魅力的な雄に見える。ヤサクの舐めまわすような視線が、実体を持ったかのように、天使の肌を焼く。

──見られている。こんな、はしたない赤くなった乳房も、勃起した乳頭も、女性器……ま、マゾ雌、まんこ……♡、も

「はッ♡……はっ♡♡、はっ♡♡」

真紅の絨毯が敷かれた荘厳な内装の中を、垢と泥に覆われた浮浪者と、銀色の天使が歩んでいく。

じり、じり……♡♡、下腹に燻る発情の熱が、ミナクスを炙り続ける。

綻んだ女性器は、こぽ♡、こぽ♡、と飢えた犬のように涎を吹いている。

二人が歩んだ後には、土埃の足跡と、蛞蝓の這ったような粘液の筋が残っていく。
それが、この上なくミナクスの羞恥心を詰った。

「く、ぅ……♡そっ!、そういえばっ……けほ♡……ヤサク、空腹は大丈夫か……もし、よければ、先に食事を取った、ら……♡」

どうにか身体を落ち着ける時間が欲しくて、ふいにミナクスはそう問うた。
このまま歩き続ければ、すぐに寝所まで着いてしまう。

──怖気づいた、と言っても間違いではない。

「あぁ、俺はなんか、平気になっちまった……それよりも、へ、へへ、てん……ミナクスも、こんな、まんこ滅茶苦茶に濡らして、き、期待してる、とか……あったりすんのか」

「っ♡♡、こ、これは……♡♡期待、というかっ♡♡」

浮浪者はじぃっと天使の顔を観察し、にた、と黄色い歯を見せて笑った。

「飯なんか食ってて、くへへっ、我慢できるのか……?」

男の手はミナクスの赤らんだ尻を撫でつけている。
発情しきった雌を見透かした、我慢できるわけがないだろうという、問いかけ。

にち♡…にち♡…ぴちゃ♡……ぽた♡

雌くさい粘液の糸が股座でわだかまり、泡立って、ヤサクの目の前で、とろー♡、と絨毯へ落ちていく。ミナクスはこの上なく赤面して、俯いた。
それが答えであった。

「ヤサク、は……その、交情は、初めてでは無い、のか……?♡」

「こう、じょ?」

「せ、セックス、交尾だっ♡♡」

「あぁ、へへ、流石にこんな気色悪い男を相手してくれる商売女は居なかったもんで……悪いが、天使さまがはじめてで」

「そ、そうか……わたし、がお前の……♡♡♡♡」

ちら、とまたヤサクの陰茎を横目に見て、その長さを、そっと自分の秘所から当てはめて、
その雄大な先端がどこまで届くのかを考えて、きゅう♡、と腰砕けそうになる。
指を絡めた掌がするりと解かれて、ミナクスの細い腰を、毛深い腕ががっちりと捕まえる。

「へへ……心配せんでくださいや。なんか、不思議とやり方はわかるもんで、例えばよ」

「ぁぅ♡、な……にをっ♡」

んに˝ぢゅぅ……♡♡

蛇のようにぬるりと腰を回り、下腹を這って、股座に突きこまれた男の二指が、
ミナクスのクレバスを強引に寛げた。
泡立つ、重い発情粘液の塊が、ごぽっ♡、と溢れて男の掌に液だまりを作る。
そこに──

「言い訳がましい雌へのお仕置きは、こうするのがいいとかよ」

ヤサクはもう片方の手に怒張の先から吹きこぼれた自身の先走りを塗り付け、べっとお……♡♡、と押し付けた。
赫々と煮えたぎる姫貝、こりこりと掌を押し返すしこり勃った陰核、会陰から鼠経に至るまで、一塗りで。即効性の作用がミナクスの雌に直撃する。

「ひ、お˝ぉ˝……♡♡、や、みぇッ♡♡、ぁ˝ッ♡♡」

カウパー液の、激甚そのものの媚薬作用が、何もかもに着火した。
天使は、きゅうぅ……♡♡、と一気に内股になり、ヤサクの腕に縋りついた。

じゅわわわ……♡♡ぷしっ♡、ぴちち……♡♡

もはや何の汁かもわからない液体が、押し当てられた掌の隙間からあふれ出して絨毯に特大の染みを作る。
オーガズムに至ったかのような激感と、その直前で留められているようなもどかしすぎる焦燥感がチカチカとフリックする。

「ぃ、熱˝ッ♡♡♡……な、なんッ♡♡…こ、れっ♡♡……あつ♡♡……」

「ひっ、へへへっ、逃げられねぇぞぉ……今日で童貞野郎は卒業だ……絶対交尾してッ、俺のガキ産ませてやる……なぁ。そのでっけぇ乳でよ、俺とのガキ育てるんですぜ……さぁ、歩いてくだせぇ、ほらッ」

「ん゛い゛ッ♡♡♡」

男の腕が、バチンッ、とミナクスの尻を打擲する。
飢餓に喘いでいた細腕とは思えないほどに力強く、下腹へと伝播する衝撃。
股間からはしたなく飛沫が飛び散って、また聖堂の床に染みを作った。

羽二重の美肌に刻まれた真っ赤な楓から昇る、じんじん、と狂いそうなほどの熱感。
強く腰を抱き寄せる男に、ミナクスは力なく擦り寄る。
立ち止まることはもう許されなかった。
すり……♡と尻を撫ぜる掌は、ミナクスの歩調が淀むたびに、激しい折檻を科す。

──もう一回言ってみろ、ミナクス。今から何をするんだ?

──こ、交尾だ……♡

──期待してるか?

──し、してるッ♡

ねとねとに濡れた秘所をまさぐり、そんな問答を折檻の度に繰り返される。
雌雄の立場を教え込まれる。

ミナクスが何かを間違える度に、胸元に実った女体のキャパスに歯型が付けらえる。

聖堂入り口から続いてきた蛞蝓の這い跡は、今やぷくぷくと泡立つ水たまりの飛び地へと変じている。

一歩進む度に、ヤサクとの、セックスが、交尾が近寄ってくる。
そう思えば思うほど、下腹が抱く熱が強く、切なくなっていく。

慣れ親しんだ寝所までが、これほど遠く感じたことは初めてであった。

本聖堂の奥地に設けられた、ミナクスの私室。
かつては白を基調とした調度と聖なるシンボルで飾られた美しい内装で知られた、聖域である。きめ細やかなレースのカーテンや、みっちりと中綿で膨らんだ寝具、美しい細工の家具。すべてがカトライア周辺で産出する上質な天蚕糸や白木で作られた、市民らによる献上品であった。

「お待ちしておりました。ヤサクさま、ミナクスさま。ゴブリンの交尾雌に似合いの部屋になるよう、誠心誠意模様替えをさせていただきましたが……私としたことが、脱臭用の墨を失念しておりました。とっ、てつもない性臭ですよ、ミナクスさま。吐きそうです♡」

「き、きさまっ♡……都市の、みんなが誂えてくれた、私の部屋をっ、こ、こんな……♡」

見る者すべてに神聖さと調和を感じさせたであろうその寝所には、今や壁や床の至る所に金属の棒が打ち込まれ、映像水晶があらゆる画角で設置されている。

物の搬入に邪魔だったのか部屋の扉は蝶番もろともに取り外されて、廊下と地続きにされている。性交を廊下を行き交うだれもが見物できてしまう。
声も、かなり響くかもしれない。

ミナクスが一番気に入っていた白木の寝台は毒々しいピンクで塗装された挙げ句に、『交尾スペース♡』と下手くそな人類語の看板まで打ち付けられている。寝台のすぐ横に置かれた細緻な銀のサイドテーブルには、いぼだらけの張り型をはじめとした、えげつない淫具がこれでもかと並べられて部屋の雰囲気をぶち壊していた。

「ベッドサイドの道具はご自由にお使いくださいませ♡……どれも、洞窟人の技能奴隷に作らせた大変つくりの良い品物でございます。あぁ、張り型は……ヤサクさまと比べると少々、小さく作りすぎましたかね。『永久勃起』の呪詛を混ぜたピアスなどが、お似合いやも……」

「さ、最悪だっ……♡ふーっ……♡ふーっ♡くそっ♡」

山羊の瞳を歪めて嗤うグレナディの目の前にいるのは、まさに発情しきったゴブリンの雌雄である。

雌は乳首も淫核もキシキシに勃起して、股間から遠目に見てもわかるほど、にちゃぁ♡、と粘液の糸を垂らし、手を引くどころかヤサクに半ば寄りかかるようになんとか立っている。
隠すなと命じられて、脚は蛙のようにがに股になり、真っ赤に茹った秘所、雄の手形が無数についた尻、歯型だらけの乳。すべてを晒している。

雄は雄で、反り返った長大に過ぎる陰茎の先端から、これでもかと言わんばかりに先走りを吹き、交尾の時を今か今かと待ちわびていた。

ふーっ♡、ふーっ♡、という発情しきった番の荒い息が、静寂に包まれた聖堂に反響して消えていく。

「おっと、お引き留めして申し訳ございませんでした。どうぞ、ご自慢の美しいお部屋へ……マゾ雌まんこから垂れた液で、お足元大変滑りやすくなっておりますので、く、ひっ、ふふ……お気を付けて……ん、ふふ」

「ふっ♡ふっ♡ッ♡……御託は、もういいっ♡……きてくれ、ヤサク……そこの寝台に、座ってくれ♡♡♡…」

「おう。へへ、色がいっぱいあって綺麗な部屋だなっ、聖堂みたいだぜ……ミナクスにぴったりだ。……寝床の看板は、なんて書いてあるんだ?」

「ッ♡……交尾をするところ、という、意味だ♡♡ら、落書きだから……♡♡♡あまり、見ないで……♡」

ミナクスは自らの雄の手を取り、そっと寝所の傍まで導いた。
ヤサクを座らせ、男の首元を支えるように翼を添え、しなを作る。
腿と肩が触れ合い、垂れ実った乳房が胸板に当たるような距離。

ミナクスはベッドサイドに控えた魔族を努めて視界に入れないように、そっとヤサクを抱きすくめた。視線は熱に浮かされたように、潤んでいる。

「ふーっ♡、は♡、は♡もどかしくてっ♡……あたまが、おかしくなりそうだっ……ヤサクっ♡♡♡」

ちゅ、ぷ……♡る、ぇ……ぴち♡

ミナクスから求めるように、唇が触れ合った。
先ほどとは違う、ついばむようなキス。
互いが互いの番であると、確認するような儀式。
その最中にも、男の指が先端の膨らみを、かりかり……♡、と引っ掻いている。

「ちゅぅ♡……ふ、う……っ♡♡髪も、ちんぽも、す、すごい臭いだぞ……っ♡毛に、む、虫もいっぱいいる、な♡、可哀想に……あとで、祝福の神聖術で治してやるから♡」

「み、ミナクスは、デカ乳の匂いがすげぇ甘くて、そ、それに……まんこの方は、へへへっ、発情汁、塗ったくってるみたいだぜ、雌くせぇ……」

互いに鼻を摺り寄せて、徐々に深く、陰湿に何度も口づけながら興奮を高めていく。
自然に足が絡まり、性器を擦りつけるように抱きしめ合う。
フェロモンを混ぜ合い、必死にマーキングする。

へこっ♡へこっ♡へこっ♡へこっ♡
にちゅ……♡にちゅ……♡にちゅ……♡
れろ♡、こぽ♡じゅ、ぞ♡くちくちくち……♡♡

あまりの密着感に、すご……♡、という声がベッドサイドから漏れた。
もはや二匹の脳にはただノイズのように処理され、言葉として認識されることはない音。

「ちゅ、ぅ……♡あ、垢が……ッ♡わたしのベッドにっ♡♡」

「きったねぇ浮浪者と交尾するのが嫌か?」

「ちゅぷ♡ぅあ♡……れろ♡……い、嫌じゃ無い♡♡♡でも、まっくろ、だな……♡」

「っは……今更、先に身体を洗おう、なんざ言わねぇよな?ミナクス」

「んむ♡♡♡……ほ、本当は……♡♡こういうことは、おたがいに、ちゅ♡……身綺麗にしてからだな……♡♡今日は、仕方が無いが……♡♡」

べろっ♡むちゅ……♡れろっ♡れろっ♡べぇ~ッ♡♡…
じゅちっ♡、じゅ♡、にちぃ♡…くち♡…ぴちゅちゅ♡♡…

「ぷは……へへ、じゃあよ、ちんぽならいいぞ、そこを洗ってくれよ」

「れぇっ♡♡、んむぅ♡……手水を用意させて、拭けばばいいか……?はぷ♡♡」

「あぁ?洗濯女って奴だよ、街娼じゃありふれてるぜ……知らねえか?ちんぽを口でよ、しゃぶるんだとっ」

「口で、か♡♡……んっ♡」

まごまごとする天使の髪を、ヤサクは掴んだ。
自分の腰元に引き寄せて、その鼻先に陰茎を突き付ける。
むわりと凄まじい、雄の悪臭。

「ミナクス、どうだっ……」

「わ、わかった♡……うぃっ♡…く、くしゃっ♡♡、臭いっ♡♡」

薄い唇に、赤黒く怒張した野太い鬼頭が突き当てられる。
一塗りで腰砕けになったカウパー液の、さらに凝縮された恥垢で覆われた不潔な陰茎が、天使の視線を吸う。

あとからあとから、先走りが湧き出して粘液の鎧をまとう長大な肉の塊。
嗅ぐだけで鼻腔から凄まじい性臭で性感を焼く、ぬめりを帯びた凶悪な媚毒まみれの肉茎。

──これから、生涯自分の雌を苛め抜く、処女予約済みの、ちんぽ

「ちょ、ちょっとッ♡♡ま、待ってくれ……真っ白でッ♡♡…い˝ッ♡♡……し、刺激がッ♡か、嗅ぐだけでッ♡……こ、これを、しゃぶる……♡♡」

かりかりかりかりかり……♡♡♡にちゅぅっ……♡♡にち♡にち♡にち♡にち……♡

ヤサクの指がミナクスの姫貝を何度も引っ掻いて、こっちでもいいんだぞ、と脅迫する。
勃起したクリトリスをとんとんとタップされると、それだけで崩れ落ちそうなぐらい下腹が疼いた。

「おら、どうだ?嫌か?口が無理ならまんこで洗うか?もう交尾してぇかッ?」

「はお♡……く、口でするッ♡しゃぶるから……ふ、ぃ♡♡……ちゃんと、ちゃんとするッ♡♡ぜ、絶対……このちんぽ垢、綺麗にしないとッ♡♡……こ、壊れる♡♡♡」

鎌のように張り出した節にたまった垢は、恐怖すら覚えるような毒性を感じさせた。
匂いを嗅ぐだけで、媚肉の先端がじんじんと痛い。
どくどくどくどく、と心臓がうるさいほど高鳴っている。

興奮した雌の鼻息が、ふわふわと鬼頭を撫でる。
諸手をそっと幹に添え、目を伏せまるで祈るように舌を突き出す。

神話の一説を思い起こさせるような美しい所作に、ヤサクは思わず生唾を飲んだ。

オスメスのフェロモンが混合した泡だらけの唾液を絡め、清らかな桃色の舌を肉槍の穂先に恐る恐る、寄せていく。びきびきに膨張した赤黒い先端、ぷくりと先走りの雫を貯めた鈴口が生暖かい息で包まれる。

天使は広げた舌の正中を、にちゃぁ♡、と押し付けた。そのまま舌尖が裏筋を擽るように添えられて、瑞々しい唇が秘め事を隠すように蓋をする。

──視界がフラッシュする。

ぷしゅっ……♡♡、と小さく、ミナクスは雌潮を吹いた。
がくがくと腿が震える。姫芯がねじ切れそうなほど勃起してもどかしい。

ぷしゅしゅっ……♡ぷしっ♡……ぱたた……♡
かぽっ♡♡……ぶぽ、ぷぴぴぴぴ……♡♡

寝台にひかれた、工芸品とも言える精緻な裁縫のマットレスに、恥ずかしい染みができる。
亀頭に舌を押し当てたまま、天使は半泣きで絶頂した。
膣道が急激に蠕動したことで、溺者の喘ぎにも似た”マン屁”が漏れる。

「んぶっ♡♡♡……ぇっ♡♡♡……ぉえッ♡♡…ぶほっ♡♡♡かほッ♡♡……ェっ♡♡♡」

「うお、舌あっつぅ……滅茶苦茶ぬめって、ぉお……」

味蕾から快感が迸っている。
苦くしょっぱく腐臭のする恥垢、生臭い先走り、亀頭の弾力、蕩けるような断続的な性感。
それだけが、ミナクスが感じることのできる全てだった。
下肢が雄の性臭に溶け消えて、性器の疼きだけが中空に浮いている。
頭をがっちりと雄にホールドされて、鼻腔も、味覚も、雌悦も全て支配される。

「すげぇ、すげぇっ……!天使がっ俺のちんぽをっ……♡のめっ……もっと奥までっ、祈り込めてしゃぶれミナクスッ」

男の腕が、天使を搔き抱いた。短い脚が、クレーンキャッチャーのようにミナクスの爆乳をむぎゅう~♡、とホールドする。
股間に後頭部が押し込まれ、縮れた陰毛に鼻先が埋まった。
口腔を削りとりながら、長大なちんぽが喉の奥まで、ずる♡、ずる♡、と飲み込まれていく。
──自分の吐息まで、雄臭い♡

ぶぢゅるっ♡……ぐぽ……♡♡♡かぽぽ…っ♡ずるるる……♡♡♡

顎を突き出したミナクスの喉元には、ヤサクの陰茎の形が浮き上がっている。
恍惚とした表情で、天使は献身的に突き入れられた肉の塊に咽喉を委ねていた。

腰がゆっくりと、凄まじく長いストロークで前後に抽挿される。
雌の足の指先が、きゅう♡、と丸くなった。

ヤサクをぎゅっと抱きしめ返し、陰茎を頬張ったまま身じろぎして甘い快楽を堪能する。

ずろぉ……♡♡♡れ、る……♡♡♡れろ♡♡♡…べ、ぇろ♡♡♡…じぷぷ…♡…ぢるるるる♡♡♡……
ぷしゅぅぅ……♡♡♡、ちょろろろっ……♡♡♡ぽた、た……とろぉ~……♡♡♡

ベッドとミナクスの股座との間には、もはや水糊のように粘着質な白濁液の糸が引いている
ごぽ♡、ごぽ♡、と後から後から噴き出す、本気のハメ乞い汁。

「フッ!フッ!フッ!!堪んねぇッ……だ、出していいかッミナクスっ……汚してッ、俺のッ」

「かぽっ♡♡♡…かぽっ♡♡♡…えぅ♡♡♡……んへぁ……♡♡♡ぷぇ……すじゅ♡♡♡」

ミナクスは、ヤサクの叫びに唇の吸い付きで答えた。
乙女は嘔吐きながら、熱に浮かされたように舌を使う。
必死に唾液に溶け緩んだ垢と雄汁を啜り、全身を紅潮させ、腰は自然と持ち上がってへこへこと空腰を振った。

雄の愛を感じる。もどかしい。堪らなく疼く。

とろ、と半目になった銀色のまなこが、縋るように雄を見据える。
深い信愛と、情欲に濡れた瞳だった。

「え、エロッ……う˝ッ、ぐぁ♡♡で、出るっ」

「むぐっ♡゛~~~~ッ♡゛♡゛、♡ッ♡゛♡゛…♡げほ♡゛……ぇッ♡゛♡゛ご、ぽッ♡゛♡゛…~~~~ふぉ゛っ♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛、ふすッ♡゛♡゛…む、ぉ゛~~~~ッ♡゛♡゛♡゛ぉえ゛ッ♡゛♡゛♡゛」

愛欲の瞳と目を合わせた途端、ふいにヤサクの雄は暴発した。
岩盤を流動するマグマのように、熱く粘々と絡む液体がミナクスの舌上に絞り出される。
びゅぅ……♡、と30年以上貯めこんだ特濃の精液をほかほかの口腔に流し込み、後頭を抱きすくめてそれを喉奥へ押し込む。
蹂躙、される。

ぷしっ……♡♡♡ぴちちッ……♡♡ぽたたっ…♡♡♡ぽたぽたっ……♡
ぴちちちちっ……♡♡♡ちょぽ、ちょろろろろろ……♡♡♡♡♡♡…

食堂からあふれかえる青臭い香り、半固形の白濁液を口いっぱいに頬張りながら、ミナクスはまた絶頂した。
ふわふわ、と目の前がかすむ程気持ちいい。
呼気に合わせて、口内で精液が泡立つ。
舌を少し動かすだけで、存在しない卵を探して暴れまわる精虫のつぶを感じる。

噴き散らした雌潮が、ベッドに水たまりを作っている。
おまけに───

「え、っげつねぇぐらい……ふぅッ……出たぜ」

「ぇ……ぽ♡……ぇほっ♡かひゅっ……♡♡♡、かひゅっ……♡♡♡、ぢゅるる……♡♡♡、う˝ーっ♡♡♡…ら、乱暴すぎ……♡♡♡んに、くちゅ♡♡♡…そ、それに、まだおっき……♡♡♡」

───ずるり、と引き抜かれた肉槍は、今だその怒張を保っていた。

ミナクスの食道で垢をこそぎ落されて、血色の良い薄桃色を取り戻した肉槍は、雌を征服した証としてぬらりと粘液の鎧を纏っていた。

「もっとヤりてぇ……もう我慢できねぇって……ミナクス、まんこだっ、まんこしてやるからなぁ」

「んひ、ぃ……♡♡♡、はひ♡♡♡……」

ミナクスは今や、降伏しきった、雄に心酔した雌だった。
甲斐性と力強さを示されて、本気汁駄々漏れで降参した”ハメ待ちマゾまんこ”
喉を支配していた偉大な雄が鼻先に突き付けられて、交尾を迫る。

この場にいるすべてに見せつけるように、腰を突き出して陽根を強調している。

「う、わ……♡いよいよ本番ですか……?なにやら、緊張してきました……物理的に入ります?それ。本当、引いてしまうほど、長いといいますか……け、獣より酷い交尾になりそうです……」

どこか狼狽えたような声音であった。
ミナクスは傍らで食い入るように水晶を構える魔族を見た。

にやにやとした笑みを貼り付けた、男装の麗人を。
その、僅かに赤らんだ頬、不自然に浮ついたような声を発する喉を。

──その表情を見て、にへら、と天使は笑った。

訝しむように、グレナディは小首をかしげる。

「……なんです?」

「ぱ、ぱっぱらぱーん、だな……♡♡♡」

「はぁ?」

グレナディに見せつけるように流し目を送りながら、もう一度陰茎にキスをした。
ちろちろと舌先を動かして、見せる。

やせ細った浮浪者に、押し倒される。
促されるまま仰向けに寝転がると、死んだカエルのようにガニ股で脱力して、自らの性器にそっと両手を添える。

“雄様”に向けて、に˝ッ♡♡ぢゃぁ……♡♡♡、と雌の急所を晒す。
寝台いっぱいに翼を広げて、導くように男を誘っている。
ひどく無様で恥ずかしい姿勢で、天使は交尾を乞うた。
むっちりと肉付いた麗しい腿も、優美な曲線を描く腹部も、すべてが花弁を彩る額のようだった。

「ヤサク……♡交尾、交尾したい……♡♡♡、まんこ、してくれっ♡♡♡……とどめ、さしてくれっ♡♡♡……お前が、すきだ♡♡♡」

小男が舌なめずりをしながら乙女に覆い被さる。
諸手をついて膝を曲げ、尻を高く上げた奇妙な体勢であった。
尋常な性交でそのような姿勢を取れば、パートナーに嫌悪とともに拒絶されるだろう、
蟻酸を構える蟻を思わせるような下品で奇怪なポーズ。

そうしなければ、”空間”が足りない。
第3の脚と見まがうような、長すぎる陽根を挿入するための、本能に備わった”交尾姿勢”。
同時にそれは、雌に圧倒的な大きさのちんぽを見せつけ誇示する、”示威行動”でもあった。

ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡……

──興奮しきった天使の視線が、ちんぽに縫い止められる。

先端がねちょねちょの入り口に押しつけられ、僅かに沈む。
そこから、釣り針をかけるように、ヤサクは張り出したえらで一度天井を引っ掻いた。

む、ちゅう……♡♡、と雌肉が収縮し、絡む。

たっぷりと時間をおいてから、腰が緩やかに落とされる。
み、ちぃ……♡♡♡じゅぷぷぷ……♡♡ず、るぅ……♡♡♡

「は♡♡♡……は♡♡♡……は♡♡……ん゛ぉ゛♡♡♡…ぉ˝♡♡♡♡……ぉ˝~♡♡♡♡……」

「……す、すご♡」

天使は喉の奥から絞り出すしたような声で悶えた。
初使用の媚肉がかき分けられ、雄で満たされていく。
室内で唯一未だ衣服をまとっている女が、生唾を飲む。

ずっしりと重い性感。一時的な波の大小ではなく、もっとマクロな。
潮汐によって、快楽の水位そのものが満ちていくような感覚。
鈴口は早々に子宮口を捉え、そこから最奥を更に押し込み撓ませた。

奥に進むにつれて強くなる抵抗を、ぐりっ♡、ぐりっ♡、と腰を左右に振る動きで捻じ伏せ、体重で仰け反る女体を寝台に押さえつける。しなやかな脚が伸びきり、内腿の腱が浮いて、接合部から、ぶしゅ、じょわわ……♡♡♡と液体が滴った。
最初の1ストローク目から、ハメ潮を噴いている。

「ぅ゛~~……♡♡♡♡、っ♡♡♡……ひっ♡、かひっ♡♡……あ゛~~……♡♡♡♡」

「お、ぉ~~~……いひっ、こ、これがマンコッ……や、っべぇっ、お……俺の、俺の雌のマンコッ……べっとべとで、うねって、ひひっ……」

にっ、ぢ♡♡♡……ぬ、とぉ~………♡♡♡み、ぢゃぁ……♡♡♡

硬く膨らんだクリトリスを押しつぶすほどに肌を密着させてから、こんどはねちっこく、引き抜いていく。たったいま処女を喪失した天使の膣壁を、ゆっくりと掻き出す。
本能の深い部分に焼き付いた、ゴブリンのセックス。
それは、雌を真綿で絞め殺すようなスローピストンから始まった。

ずるぅ……♡♡♡、たむ♡……にっちゃぁ♡♡♡……みぢぢぢ……♡♡……たむ♡

たっぷりと腰を使ったストロークで、媚粘膜の隅々まで”下味”をつけていく。

「ほぉっ、ほぉっ……♡キツいかぁ?ミナクス。こう、やってまんこにもチンポ汁塗ったくられてッ……どうだっ、どうだっ!!、俺が最初の男だッ!!浮浪者の羽根つきコキ穴になれて嬉しいかッ?」

「~~~~ッ♡♡♡……こっ、こら、やしゃく♡♡……はひ♡♡、は、はねつき、コキあにゃ、なんて♡♡♡だめだっ♡♡……て、てんしは……しんしぇーな♡♡♡、ぅ゛ぁ、い゛ぐッ♡♡♡」

ばちゅんッ♡♡、と小気味良い音を立てて腰がたたき込まれる。
押しつぶされた子宮からの反作用を受けたように、ぶじゅじゅッ♡♡……、とひときわ激しいハメ潮がヤサクの肌を濡らした。

「白けるから口答えすんじゃねぇよっ……言葉の綾だっ!!……なぁ?わかったか?羽根つきコキ穴でいいだろ?……このべちょべちょのまんこに他に使い道あんのか?」

ヤサクは声のトーンを落とし、言い聞かせるようにミナクスに囁いた。
そのまま、ねっとりとした円周運動でポルチオを責め立てる。

「ふぉ゛……♡゛♡゛♡゛、はへっ♡゛、はへっ♡゛、しゅ、すまない♡、無粋だったか?♡♡♡……げほっ♡゛♡゛……む、むつごとに、うとくて……♡♡♡」

「ふひっ、へへへ……戦も弱けりゃ頭も悪いなぁミナクス。取り柄はこの馬鹿みたいな乳だけか?」

歯を剥いて笑うゴブリンは、天使の長乳を手綱のように握りしめて腰振りを再開した。
マゾ勃起した桃色の先端をひねり潰すように指で弄び、引っ張る。
頤を反らして、雌が啼く。

こくっ、こくっ、と震えるようにミナクスは何度も頷いた。
“羽根つきコキ穴”も”馬鹿みたいな乳”も、認めさせられる。

四肢は不随意にじたばたと暴れ、汗と粘液が飛び散る。
抽挿は徐々に強く速くなり、太く長いちんぽが天使の女性器をほじくりまわす。

べちっ♡♡べちっ♡♡べちっ♡♡べちっ♡♡べちっ♡♡
にっぢ♡♡♡にっぢ♡♡にっぢ♡♡にっぢ♡♡にっぢ♡♡…

「絡むっ……にゅるにゅるで最高だっ♡……取り柄の乳を、いっぱい使わせてやるからなぁ……妊娠しろよぉ……30年分も貯めたんだからなぁッ」

「んぉ゛……ぅ゛~~~~ッ♡゛♡゛♡゛……ち、ちんぽ、しつこい゛ッ♡゛♡……」

「うひひっ、スラムの外れのゴミ塚でよぉ……こぉやって地面の隅まで探してなぁ、食いもんを探すんだぞ?、ミナクスの弱い所はすぐ見つかるなぁ……いい餌場だなぁ?」

「かひゅーッ♡゛♡゛♡゛……ふひゅーッ♡゛♡゛♡゛……っ゛い゛ぅ~~~~~♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛……」

ヤサクは粘着質なピストンで雌の弱点を探り当てると、同じ場所を何度も擦りつけた。
特に反応がよく、責めやすい粒々の膣天井に執拗に狙う。
何度も何度もカリ首で引っ掻いて、毒液をじっくりと塗り込む。
清らかだったミナクスの膣道を、弱点だらけのマゾまんこに名実ともに変えていく。

絡みつく粘膜に恍惚としながら、ミナクスを虐める余裕がヤサクにはあった。

だらしなく舌を突き出して悶える天使に、それはない。
明確にヤサクが上位者で、ミナクスは下位であった。

──自分より下のモノには、何をしてもいい。

これまでの人生で学んだ通りに、ヤサクはミナクスを嬲った。
長乳に平手を振り下ろす。乳首を思い切り噛む。
きらきらと光る銀の陰毛をちぎらんばかりに引っ張る。
一騎を持って万軍を屠る天使の肌に、自分の痕跡をこれでもかと刻む。

そんな横暴な、加虐的なペッティングに、天使は翻弄される。
シナプスがちぎれるほどの連続絶頂、マゾヒズムの泥沼に無理矢理沈められていく。

──乱暴にされることが、気持ちよくて堪らない♡

どぢゅっ♡♡、どぢゅっ♡♡、ばちゅんっ♡♡、ばちゅっ♡♡みぢぃッ♡♡……

叩き潰すように、陰茎が打ち込まれる。

雄の背が徐々に丸くなり、執拗に奥を擦り付ける小刻みなピストンに変化する。
あまりの激感に、ミナクスの手足がじたばたと滅茶苦茶に暴れ回った。

ぱんッ♡ぱんッ♡ぱんッ♡ばちッ♡゛ばちッ♡゛ばちッ!♡……ぶしゅッ♡……ばちッ♡゛ばちッ♡゛ばちッ!♡……ぴちゅ、ぢゅぅ、ちゅぽっ、くぷ…♡…ぴしっ、ちぴぴぴ…♡♡♡

「はや゛ッ……♡゛♡゛ひぉ゛ッ♡♡……ゆっくり♡♡、ゆっくりしてッ♡♡……たしゅけでっ♡♡」

大人しくしろッ!と叫んだゴブリンが、弓なりに跳ねる肢体を、ぎゅぅ……♡♡、とペニスを押しつけることで寝台に縫い止めた。天使の声にならない絶叫が、寝台を揺らす。

一騎をもって万軍を打ち破る天使の膂力であれば、容易くはね除けられるはずの体重に、全く抵抗できない。子宮へのプレスに負けて、尻が寝具に深く沈み込む。
鈴口が子宮口に半ば食い込むように、”密着”した。

「これで完全に俺のッ!俺の雌ッ!”ゴミ溜め漁り”のカキタレだッ……フーッ♡……フーッ♡……だすぞぉミナクス……ゴミ精液たっぷりくれてやるからなッ……」

二度目の雄の爆発が起こる。
ぴったり嵌合した肉の管を通り、流動しているのが不思議なほどの粘度を持った半液体が注入される。子宮内壁にべったりとへばり付く。
雌肉の壁を無数の蛞蝓が這い回っているような、強烈な異物感と持続する激悦。

「っ゛い゛、ぐ……♡゛♡゛♡゛~~~~ッ♡゛♡゛♡゛と、溶けるッ♡゛♡゛♡♡♡♡かひゅッ♡♡♡……ぇほッ♡♡、ぎぉ……♡♡、ェ゛ッ♡゛♡゛~~~~ッ゛♡♡……死にゅっ♡゛♡いぐッ♡♡……う゛ーーーーーっ♡゛♡゛♡゛」

しわわわ……♡♡♡じょろろろろろ……♡♡♡♡

天使の失禁が、寝台に染みを広げていく。
巻き付くように肢体が絡み合う。しなやかで長身のミナクスがちいさく醜いヤサクを抱え込むさまは、雄が雌に寄生する雌雄異体のようにも見えた。

にぢ……♡♡♡♡みぢぁ……♡♡♡♡ぐじぃ……♡♡♡♡

腰をもぞもぞと動かして、最後の一滴までを絞り、慣らす。

ヤサクはもう一度ミナクスをじっとりとした視線で眺めた。
歯型と、痣と、てらてらとした粘液に覆われ、未だ己の陰茎をびしょ濡れの性器でくわえ込んだまま寝台に横たわる天使。
聖堂にある、どんな絵よりも美しく、正しいと思った。

──まだ、そ



なっていない雌が、この場にはもう一匹いた。

「へへ、うひひひ……きもちぃなぁ交尾は……」

「その……えぇ、お疲れ様でした」

かひ、かひ、と掠れたような喘鳴を漏らすミナクスの膣道を、たっぷり時間をかけて捏ね回してから陰茎を引き抜いたヤサクを、グレナディはそう労った。

ぬろぉ……♡、と糸を引きながら、泡だった乳白色の粘液に覆われた肉棒が空気に触れる。
キツい性臭が、ベッドサイドまでむわりと匂う。

今までとまるで異なる、凶悪な何かに変貌したような気すらする肉の竿。
未だ強固な勃起を保つそれを、グレナディに見せつけるようにして、ヤサクは女に向き直った。光を照り返す粘性の光沢が、嫌に目を惹く。

「ほふぅ……魔族さんはこのあとどうなさるんで?」

「いったんここまでの箇所を編集しますので……あなた方は明日の朝ほどまではご自由におすごしください」

カチャカチャと、映像水晶を確認しながら、グレナディはそう告げた。
意識して肉槍から視線を切り、機材を回収した後に部屋を出るために振り返った。
そんな折であった。

「──増長するのも大概にしてください。殺しますよ?」

むにぃ……♡、と尻肉が変形する感触があった。

小男が、グレナディの腰元に横合いから抱きついている。
スラックスにぐりぐりと陰茎を押し付けて、片手でグレナディの尻をまさぐっていた。
鼻先が下乳にうずめられ、ひくひくと嗅ぎまわる。

殺意を込めて胸元の副腕を伸ばし、浮浪者の頭部を掴む。
少しでも力を籠めれば、ヤサクの頭部はザクロのように弾け飛ぶだろう。

ぱちん、とサスペンダーが、スラックスの留めボタンが外される。

「うぉ……雌くせぇ」

に、ぢぃ……♡

いとも簡単に膝まで降ろされたスラックスの下から、現れたのは、液体の染みでぐっしょり変色したパープルのショーツである。
クロッチの舟形の染みから、布を通り越して、透明の粘糸が数条垂れさがっている。

「はぁ、確かに多少あなたの媚薬成分に暴露したようですね……♡ですが、この程度は常駐している解毒魔法ですぐに解消されますから。離れてください。聞いてます?」

ヤサクの頭を押し返す副腕の力は、まるで人族の少女のように弱々しい。

くち、くち、くち……♡♡

ヤサクの指先がぷっくり膨らんだ淫核を、ショーツ越しに撫でさする。

「処女か」

「……っ♡、そうですが」

男の指が陰茎からべっとりと、ミナクスの体液と精液の残滓が残った先走りを掬い取る。
ぶわり、と雄の匂いが立ち昇る。

「ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡ふーっ♡……わ、分かりました。そうですね、性的興奮が、ふーっ♡、多少あることは認めます。だから、それを塗るのは、おやめください……あのっ♡♡♡、は、話を♡♡」

ぶしゅぅッ……♡♡♡♡ぱたたた……♡♡

「~~~~ッ♡♡♡、ふっ♡、ふっ♡、……ま、満足ですか?このあたりが、潮時ですよ。そろそろ本気で……は?ぴ、ピアス?」

「そっ♡、それは、性奴隷が身につける物です。んっ♡、ぃ♡……『永久勃起』、とかいう至極くだらない魔法がかけられた、おもちゃですよ。っは♡……は♡、は♡、そ、そんな馬鹿みたいな魔法、高位魔族
ハイデモニック
に効くとお思いなんですか?」

「あ、あの、聞いていますか……♡♡?魔法の動作機序を理解していらっしゃる?本当に着ける気ですか?あ……は、針にそんなに精液を塗ったら……♡」

ぽた、ぽたた……♡♡♡ぬち……♡とろ……♡♡♡

「仕方ありませんね。特別にお教えしますが、実は魔法は作用します。天使の耐呪装甲を貫通できるんですから、むしろ当たり前ですね。効くどころか禁令
ギアス
で着けたら外せなくなります。だからおやめください、ね?……あの、や、やめて……♡♡♡」

「い、いえ……反抗?は、しませんが……♡♡♡で、ではなく……♡は、高位魔族
ハイデモニック
がゴブリンの性奴隷になんかなる訳……♡♡♡」

「わ、わたしは未婚で……ふーっ♡゛ふーっ♡゛……え、『永久勃起』ですよ?意味分かってますか……?」

「約束ですよ……?ちゃ、ちゃんと面倒みてくださいね?♡♡ひ、ひとりで着替えできなくなったら、貴方がちゃんと手を貸してくださいね……?♡♡」

聖紀1864年、萌芽の月
聖皇ラクサス二世、談話にて都市カトライアの失陥を追認す。
人類同盟圏で流通中の天使と魔族がともに人族とみられる出演者に謙り、性交を行う冒涜的な映像作品については、言及せず。

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